今回の料理:梅ジソじゃこのふりかけ
愛情のかたまり
青ジソ料理のバリエーションを増やしたいです。薬味以外のおいしい食べ方は。(愛媛県西条市の女性)
枝元 西原さんの「りえさん手帖(てちょう)」開始に合わせ、2人ともヒョウ柄衣装で決めてみました……。何だか、すっごく笑える。
西原 この格好、どう見ても新宿2丁目よね。今回は「2丁飯」!
枝元 はははっ。イヤッホー。久しぶりに食材リクエストに応えます。この夏は青ジソが豊作でした。たくさんできて困ったら、抜いて干しましょう。
西原 シソを乾かしていいという発想が私にはなかった。冷蔵庫でいかに新鮮に保たせるかってことしか。
枝元 ベランダや庭でいくらでもできちゃうよね。なので取ったらどんどん干して。今朝取って日に当てたシソがこれくらいしんなり。こっちは昨晩、少し扇風機にかけましたが、もうパリパリです。
西原 お茶にしたいですね。「痩せる」「血圧下がる」って真っ赤なうそをついても売れそう。
枝元 このシソと梅干しとちりめんじゃこで、ふりかけにします。梅は刻んで薄く広げて干すか、トースターの弱で乾燥させます。その間にじゃこをフライパンで煎ります。弱火でカリッとしたら、シソをあまり粉々にならないくらいに手でもみほぐして入れていきます。分量はお好みでね。
西原 ああ、いい匂い。
枝元 チリチリと音がして香りが出てきたら火を止めて乾燥させます。そうそう、シソみたいに大量にできる青唐辛子の活用法も紹介します。
西原 できすぎるうえに料理では1本くらいしか使わないんですよ。
枝元 大量にできて困ったら、そのままの状態で洗って冷凍を。ずっときれいな色のまま、辛みも落ちずに使えます。今回は細かく刻んで瓶に移し、酢漬けにします。この「青唐酢」は便利。焼きそばや焼き魚にかけてみて。さて、ふりかけに戻ります。水分が抜けた梅をフライパンに。ゴマも入れます。梅の量にもよりますが、軽く塩を足します。これでバットに広げて冷めたら完成。自家製ふりかけ、おいしいですよ。
西原 おばあちゃんの手作りみたいな、愛情のかたまりですね。自分で作るとこんなにおいしいんだ。
【構成・矢澤秀範、写真・根岸基弘】
梅ジソじゃこのふりかけ
材料(作りやすい分量)
- 青ジソ 20枚
- 梅干し 2個
- ちりめんじゃこ 30グラム
- 白ゴマ 大さじ2
- 塩 少々
作り方
- バットにクッキングペーパーを敷き、梅干しを刻んで薄く広げ、トースターの弱で焼いて乾燥させる。
- フライパンでちりめんじゃこを弱火でカリッとしてくるまで煎る。半日~1日干して乾燥させた青ジソを手でもみほぐしながら入れる。
- 2.に1.の梅干しをちぎりながら入れ、ゴマも入れて再び煎る。味を見て塩で調え、冷めたら完成。
おまけレシピ
「青唐酢」は青唐辛子を細かく刻んで瓶に入れ、好みの量の酢を入れるだけ。
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