今回の料理:ナスゴレン
秋の味覚でアレンジ
枝元 インドネシア料理「ナシゴレン」のアレンジです。旬のナスを見ててふと「ナスゴレン」ってダジャレが浮かんで。ナシゴレンにナスを入れると、意外にイケるんです。
西原 いまいましいナスめ。
枝元 相変わらずナスを憎んでますねー。
西原 油を吸うし、色が変わるし、すぐ溶けるし。ナスをほめていいのは、天ぷらか水ナスくらいかなあ。
枝元 今回はあく抜きもなし。簡単にできるようにしました。
西原 冷蔵庫に入れてもすぐぐちゃってなるから、桃みたいに繊細に扱わないといけないでしょ。ナスにそこまでして食う価値なし!
枝元 そんなことない……あ、ナスがもう油吸っちゃった!
西原 ほらー!
枝元 ナスからまた油が出てくるから油は追加しなくて大丈夫ですよ。さて、別のフライパンで目玉焼きを。目玉焼き作るときは、フライパンにふたする派ですか、しない派ですか。
西原 しますね。黄身にしっかり火が通っているのが好きです。ターンオーバー(両面焼き)しちゃう。
枝元 へえー。今回はね、半熟で作りたいので、ものすごく弱火でふたをあけておきます。割とほっといても大丈夫ですよ。さあ、炒めご飯に目玉焼きをのせて完成!
西原 おいしい! ナス嫌いの子どもも食べてくれるかも。ナスの唯一いいところは「自分がない」ことだから、何に入れてもなじみますね。
枝元 ここにとろーんと黄身を流しますよー。この目玉焼きを崩すときの気持ちって……。
西原 人妻の不倫だな。
枝元 よいではないか、よいではないか。
西原 ダメよダメよと、耐えに耐えて……。
枝元 ついに決壊。
西原 一線を越えた人妻。
枝元 あはは、辛いご飯に卵がからんで、またおいしいですよね。
西原 でもやっぱりナス憎し。
枝元 うーん、西原さんのナス嫌いは手ごわいな。ナス好きの皆様、おすすめです!
【構成・中川聡子、写真・内藤絵美】
ナスゴレン
材料<各2人分>大は大さじ 小は小さじ
- ナス 3本
- 鶏モモ肉 1/2枚
- ニンニクのみじん切り 小1
- インゲン 80グラム
- サラダ油 大2と1/2
- A(トウバンジャン小1、ナンプラー大1/2、ケチャップ大2)
- ご飯 2杯分
- 卵 2個
- 塩 少々
作り方
- ナスは1センチ角、インゲンは1センチの長さ、鶏モモ肉は一口大にそれぞれ切る。フライパンに油大1と1/2を引き、ナスを入れる。塩を振り、しんなりするまで3〜4分弱火で炒め、一度取り出す。
- フライパンに油大1とニンニクを入れ、鶏モモ肉を炒める。色が変わったら、インゲン、ご飯を炒め合わせ、Aとナスを加えて全体を混ぜる。目玉焼きをのせ、お好みでトマトなどを添える。
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