普通のそばを食べたい奴は他へ行け!塩だしで食べる「そば助」のガッツリ系メニューは一度食べたら忘れられない

稲荷町本店をはじめ北千住・人形町・池袋、そして駅ナカでは竹ノ塚・曳舟に出店している立ち食い蕎麦店「そば助」をご存知でしょうか?「沸騰ワード」などテレビでも以前紹介されていたので、ご記憶の方も多いかもしれません。こちらの売りはなんと言っても「塩だし」という「醤油を一滴も使わないつゆ」で食べる十割そばです。そして普通の蕎麦スタンドでは味わえないガッツリ系のメニュー。「港屋」や「港屋インスパイア」「俺そば」がお好きな方は一度試す価値ありです。(北千住のグルメそば(蕎麦)

普通のそばを食べたい奴は他へ行け!塩だしで食べる「そば助」のガッツリ系メニューは一度食べたら忘れられない

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▲「ラーそば」(左上)、「忍法!玉潰し 鳥」(右下)、「クリーミィカレーつけそば(牛すじ)」(左下)。全て右上の十割蕎麦、そして「塩だし」を使用してます

 

 

こんにちは! 大食いグルメライターの猫田です。

 

お盆を過ぎて、暑い日が戻ってくるようですね。となると皆さん、さっぱりとしたそばが食べたいですか?  どんなに暑くても、「こってりギトギト派」なのでさっぱりしようと思わない人たちもいますよね。もちろん私もその一人です。

 

そんな私でも食指が伸びるそば屋さんを発見しました。それが「そば助」です。

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いきなりですがもし私が飲食店を開くなら、「自分でも作れる料理」「他の店でも食べられる料理」だけは絶対に出さないというポリシーがあります。残念ながら開業予定はないのですが・・・。

 

今回紹介する「そば助」の八木大助社長、そんな私と全く一緒の信念をお持ちでビックリしました。そもそも「安かろう・まずかろうだった立ち食いそばの概念を変えたい!」と、スタンドそば店の新境地を開拓すべく一念発起。「せっかくお金をいただくなら、どこにもないそばを出してやろう!」と2014年に開業したのが「そば助」です。今や稲荷町本店をはじめ、北千住店、人形町店、池袋西口店ほか、「駅ナカすたんどそば助 竹ノ塚駅店」「駅ナカすたんどそば助 曳舟駅店」の6店舗を構えるまでに成長。また、全国のマルハン内の食堂「ごはんどき」300店舗でもそば助のそばが食べられるそうです。野心満々ですね。

 

そんなそば助の北千住店にお邪魔してみました。

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そもそも入り口にウルトラマンが立っている時点でアヤシさ満点ですね。

 

メニューがなんだか変なそば屋さん「そば助」

まずはメニューをご覧ください。

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「究極の塩だし」「究め塩豚とろ角煮」「忍法!玉潰し豚」「元祖ラーそば」「汁なし豚天玉」など、正体不明の品書きが連ねられています。発狂しそうなぐらいの数です。

 

「普通のそばはないんですか?」(私)

「ありません!」(八木社長)満面の笑み

 

ここのそばのデフォはどうやら「塩だし」。触れ込みは「醤油を一滴も使わないつゆで食べるそば」なのだそうです。

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ためしにつゆ(塩だし)だけ試飲させていただくと、おお~これは!「薄そう」という予想に反してしっかりダシがきいていて、非常に奥深い味わいです。

 

「塩自体にこだわりはあるんですか?」(私)

「ありません!」(八木社長)

・・・

 

そうなのです、普通の食材を使って普通以上においしいものを作る、それこそが職人なのです。

 

なんとそばは十割、自家製麺

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肝心のそばですが、なんとつなぎなしの十割で、お店で製麺しています。そば粉は北海道旭川産です。立ち食いそばで十割とは珍しいですね。ちなみにこの店、立ち食いと言いつつほとんどの店舗で椅子席を設けています。旨いそばは見た目で分かりますが、このツヤツヤした輝き、そば粉のツブツブが見える透明感のある細麺。間違いなく喉越しが良いでしょう。

 

いきなりガッツリ系の「汁なしまぜそば豚天玉」

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さて、なるべくエキセントリックなメニューをとお願いしたところ、まず出てきたのは「汁なしまぜそば豚天玉」(1,100円)。この時点で「そば=さっぱり」という概念を打ち砕かれますね。ゴマ油と魚粉、秘密のオイル(!)などが効いたタレがそばに絡んで濃厚な味わいです。とにかく驚いたのが、かき揚げのタマネギが甘いこと! 豚肉は、同店自慢の「やまと豚」で脂身が多くカロリストに嬉しいバラっぷりです。

 

混ぜる!!

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オイオイ何すんだよと止めそうになりましたが八木社長「混ぜて食べるともっとおいしいんですよ!!」と全力でかき混ぜ始めました。かき揚げも原型をとどめていないほどぐちゃぐちゃです。

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確かにこうして食べると、温玉やかき揚げの衣、シャキシャキのネギがそばにほどよく絡んで味わいが増します。でも混ぜすぎな気もします・・・。

 

「忍法! 玉潰し 鳥」

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って何だよと思いましたが、「忍法! 玉潰し 鳥」(1,050円)とは何のことはない「忍法」=ニンニク。揚げニンニクに揚げ出し豆腐、温玉、鳥モモ肉が入った冷たいそばです。これももちろん塩だしです。例の秘密のオイルやゴマが入って、やはり全くさっぱりしていないので私的にはとっても好みです。具だくさんでモモ肉もデカイので、満足できます。

 

やっぱり混ぜる

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またもや八木社長が混ぜ始めました。彼にとって「そばとつゆをよくなじませる」ことは鉄則のようです。さらに混ぜたうえ、「あるもの」を入れると味変ができるとススメられました。

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それは卓上にある「激辛ごま唐辛子」。唐辛子やゴマ、鰹節などをゴマ油でじっくり炒めたオリジナル調味料で、ネットでも販売しているほど人気だそうです。ちなみに卓上には「ニンニラ醤油」「かつお粉」も置いてあり、無料で入れ放題です。

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ごま唐辛子は激辛とありますが、そこまで辛くないです。

 

かなり本格的なカレーの「クリーミィカレー」もやっぱり塩だし

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皆さん、そば屋のカレーってどんなイメージですか? トロトロと透明感のある餡状で、甘みがあってマイルドな辛さ・・・というのが一般的ではないでしょうか。だからそば屋のカレーが好きだ!という人も多いですね。

そのイメージでこちらの「クリーミィカレーつけそば(牛すじ)」(900円)を食べると、期待をあっさり裏切られます。これはそば屋のカレーではなくカレー屋のカレーです。かなり本格的です。

個人的にそば屋であってもカレーにはカレー然としていてほしいと思う私には好みの味です。

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八木社長も「そば屋のカレーとはいえちゃんとしたカレーを出したい」という考えだそう。容赦なくスパイスが効いていて、じんわり辛くて濃厚です。牛すじはとろっとろに煮込んでありやわらかです。ああご飯が欲しい・・・とぼやくと、「ちょい飯しますか?」。おおお、なんとこの店ではすべてのそばに50円でちょい飯可能なのです。

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フツーにカレーライスになりました。でもやはりダシの風味がほんのり効いていて、そば屋のカレーらしい和風テイストもします。結局、そば屋のカレーは和風であるところがいいのですね。

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ちょい飯はどのそばにも合います。「忍法!玉潰し 鳥」も鳥雑炊的に変身。

 

もはやそばではないTKG

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カレーもいいですねえ、と堪能していたところ、「これも人気商品です」と出されたのが「最強TKG・牛すじ」(1,000円)。そばから完全に離れましたね。こちらは揚げニンニクに、素揚げ・焼き・生と食感が違う3種のネギ、温玉、ごま唐辛子、ニンニラ醤油、牛すじを敷き詰めたビビンバ風丼。卵にももちろんこだわりは「ありません」

 

やっぱり混ぜる

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当然これも混ぜます。八木社長、本当にかき混ぜるのがお好きです。「混ぜの八木」と呼ばせてもらいましょう。

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かき混ぜてとろっとろになったライス。ごま唐辛子とネギ、牛すじが卵をまとってスタミナ感ハンパないです。これ、海苔を巻いて食べたらおいしいでしょうね。

 

絶対そばに見えない・・・これは何?

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これ何!? と突っ込みたくなるビジュアルのものが目の前に。そば屋で出てくる料理とは思えませんね。むしろ食べ物であることを完全に諦めた風体です。

これは「そば助」のもう一つの看板メニュー、「ラーそば」(680円)です。言っちゃ悪いけど全く食欲をそそらない外見です!

 

海苔を破る!

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上に乗っているのは韓国海苔です。混ぜの八木がドヤ顔で海苔を破り始めました。すると下から(予想通りですが)そばが出現。他のメニュと比べるとシンプルで拍子抜けしますが、この赤いものがそば助秘蔵のラー油なのです。何が入っているのかと聞いたらはぐらかされましたが、とにかく8時間かけて作っていることだけは明かしてくれました。

 

やばいうまい!

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これはハマります。単にラー油の旨さだけではなく、塩だしがベースにあってこそのコクと深み! ラー油の具のサクサク感も絶妙です。箸が止まりません。「そば」を超えた新たな麺料理とでも言うのでしょうか。ここまで相当の量を腹に収めてきた私に「無理して食べなくてもいいですよ」という八木社長の気遣いを制して「全部食べます!」とガッツいてしまいました。つうか全部完食しました。

 

かけそば380円~なので金欠時もOK

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同店のそばは一見高いのかな?と思いますが、かけそば380円〜と普通の値段なのでご安心を。むしろラーそばなど、このクオリティで680円なら安いと思います。十割、打ちたてですからね。

 

塩だしとごま唐辛子は店頭販売も

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家でも「そば助」を楽しみたい人へ、持ち帰りそばや調味料もあります。塩だれ(500g850円)はおでんや煮物に、ごま唐辛子(100g600円)は卵焼きにアレンジすると激ウマだそうです。

 

FC加盟店募集中だそうです

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って八木社長、これだけのメニューをFC店で出すの、オペレーション無理でしょ!とツッコむと、「つゆと具の組み合わせを覚えるだけだからバイトさんでも作れます!」と自信満々に裏話を暴露しています。確かにセントラルキッチンで全店舗の塩だしやラー油を作ればクオリティコントロールは可能なのでしょう。そばも各店に製麺機がありますしね。

 

そば以外にまさかの「やまと豚のしゃぶしゃぶ」(塩だしで食べる)2,480円が人気らしく、かなりの利益を上げているそうです。

 

そば助儲かりそうだな・・・。FC店、ちょっと考えてしまいました。

 

紹介したお店

そば助 北千住

住所:東京都足立区千住2-4 1F

TEL:03-5284-7987

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【「そば助」現在店舗 】

稲荷町本店・北千住店・人形町店・池袋西口店・駅ナカすたんどそば助 竹ノ塚駅店・駅ナカすたんどそば助 曳舟駅店

全国のマルハン内の食堂「ごはんどき」300店舗でもそば助のそばが食べられるそうです。

  

プロフィール

猫田しげる

デカ盛りと食べ放題を求めて津々浦々。おいしいものもおいしくないものも大好きです。

 

猫田しげるの以前の記事はこちら

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