今日は、自分が住む新潟市を飛び出して、長岡市へ。上越新幹線で一路長岡へ。
なぜ長岡に行くかというと、希少な日本酒や名物「銀だら」など、酒も肴もメチャクチャ旨いと評判の天国のような居酒屋「山屋」へ行くためです。
新潟駅からは二駅、時間にすると22分で着きます。専ら仕事で行くことが多いので、普段は車で行くことがほとんど、もの珍しいので無駄に駅構内をうろうろしてみました。
駅構内では有名な長岡の大花火「三尺玉」の中も勉強できます。
あんな綺麗な大輪の花を咲かせる仕組みに、「なるほど…」とえらく感心。
今日は、とある人とお店で待ち合わせしてる。遅れないようにと、うやうやとお店に向かう。
あらかじめインターネット上の地図で、場所を確認していたことと、駅を出て2分くらいで着くと聞いていたので油断した。何処にお店があるかさっぱりわからない。
この辺だろうと思われる場所をぐるぐると徘徊してしまった。
なんと2階だった。ひっそり鈍く光り佇む看板を発見。
ハアッ!ハアッ!言いながら階段を登る。イメージと違い(失礼)モダンな扉で…。
押したらいいのか?引いたらいいのか?スライドさせたらいいのか?
多少どきまぎしながらも、颯爽とお店の中へ。
間に合った、間に合った。
サラリーマン時代の上司から薫陶を受けていた「仕事は当たり前だが、飲み会にも絶対遅れるな!」を守れたことにホッとしながら、とりあえずビール。
「山芋の千切りにとんぶり」
ぬらりと無造作に付けられたわさびがスターター。
ここにチョッチョと醤油を滴らす。胃にやさしく覆う粘膜を与えてくれます。
そんなこんなしてるうちに、スペシャルゲスト登場!
新潟の銘酒「朝日山」や「久保田」作っておられる朝日山酒造の曽田 努さん。
ここからは日本酒のオーソリティーにお任せして、にぎにぎしくスタート。
まずは、「まいたけの網焼き」いい感じに鰹節まとってます。
生姜醤油が、炙ってより香るまいたけに抜群に合います。
スーパーマーケットなどで見かけるものとは違い、軸がしっかりしていて、ショッキ!ショッキ!した食感が堪りません。
これを食べて、春を感じない人はいないだろうと思うくらい鼻に抜ける香りがいい
「芹のおひたし」
あっ!再度登場。焼いたまいたけに藻塩も、やたら合うね。
和食と絶妙にマッチする幻の酒米「雄町」
「幻の酒米」と言われる雄町は、岡山県で江戸時代に生まれた歴史ある酒造好適米、初体験。ふくよかで草やハーブを思わせる香り。存在感のある食中酒に仕上がっています。春の食材にベストペアリング、アクや苦味のある食材に合わせると美味しい。
オーダーをオーソリティーに任せているせいか、なんかメニュー載って無いような物がぞくぞく。
滴り落ちるほど脂が乗ったチョー肉厚の「銀ダラ焼き」
少し酔いが回ってくるw
後味キレキレの「鍋島 純米大吟醸」を堪能
さあ、どちらにしよう?
怪しく誘う紫の誘惑に負けて「鍋島 純米大吟醸」口当たりふっくらだけど、後味キレキレ。
「丸くてUFO見たい!」と言ったら、そのまんまUFO焼きだった。山芋をふっくら焼き上げています。ふっくらねっとりして食べ応え有り!
「イカの沖漬けの炙り」
ワタの旨味と塩気が、日本酒の国と海洋国に生まれて良かったと思わせてくれます。
ごく少量しかつくられない希少な「ドメーヌソガの日本酒」も
「ドメーヌソガの日本酒」極少量しか作っていないらしい。
なんとデザートまで。
「バナナ!バナナ!ですよ」日本酒とのペアリングに感心しきり。
日本酒ばかりに目が行っていましたが、焼酎も…。
かなり久しぶりにみた大箱のマッチに心和む。
夢中になって呑み食いしていて気づかなかったが、引っ切り無しにお客さん来ます。
大将は忙しい。
芸名かと思うお名前をお持ちの大将、小林 銀治郎さん。
極めて忙しいのに、合間にお相手していただいています。
活気ある雰囲気、大将の含蓄あるお話、お料理や希少なお酒の数々に呑み過ぎた。
酒が進むつまみに、個性豊かな日本酒。あらためて多彩。ファンタジスタなお店だった。
それぞれの作り手の思いや十酒十色、そのお店を含めて。個性に触れると否応なく元気になる。
明日も頑張れそう!と思える夜になった。
紹介したお店
山屋
新潟県長岡市城内町2-749-11 今井ビル 2F
0258-34-3854
書いた人
キムラマサアキ
新潟県で初めての野菜ソムリエ。食・料理・食育の講 演を多数開催、多くのメディアに出演、出稿。農商工連携6次産業プランナーとして活動中。