ある日、ぐるなび編集部から「おいしい馬刺しランチが人気の、隠れ家的なお店があるのでいってきてほしい」とミッションがくだった。場所は赤坂。
赤坂、馬刺し。ふたつとも惹かれるワードだ。港区赤坂といえばハイグレードの飲食店が林立する街。そしてグルメの愛してやまない馬刺し。しかもランチ……ラ、ランチ？
お昼に馬刺しってあまり聞かない。赤坂のひとたちは昼間から馬刺しを食べてんの？ 馬刺し食べて会社に戻るの？ 羨ましすぎる。
ということで、個人的にはめったに訪れない赤坂に来たのだけど、やっぱり飲食店の数がハンパないですね。歩いているだけで浮かれてきます。
くだんのお店「超食（ちょいーと）with 鶴我」は、地下鉄赤坂駅の地上出口を出てすぐ、カメラ屋さんの隣のビルの奥まった場所にあります。
うっかりすると素通りしてしまいそうな、奥まった所にあります。この佇まいも隠れ家らしさを引き立てています。
馬刺しランチで850円？？
赤坂価格だと思っていたので、いきなり肩透かしを食らう。
店内は「和」の空間。店員さんも和装で、昼間でも料亭の雰囲気を味わえます。木が基調になっていて落ち着くな〜。
ここから少し離れた赤坂7丁目の「鶴我」の若女将、村上知我さんは、会津の出身。
お昼はこちらの「超食 with 鶴我」に来ています。
「鶴我」は会津に本店があります。このお店のランチも、お米や味噌を全部会津のものを使用しています。会津の食の魅力を伝えたいとおっしゃっていました。
前菜で出てきたのは6種類もの会津野菜！
見た目もとてもキレイなのですが、それぞれ素材の味を生かした調理がされています。
ご飯のおかずにもなるしお酒のつまみにもよさそう……。
そうめんかぼちゃの小鉢。はじめて食べたけど、シャクシャクしておいしい！
さらに、馬すじ煮込み or 酒粕ドレッシングのサラダがついてきます。
すじ煮込みはやわらかくて、これもお酒に合いそうだな〜。サラダの酒粕のドレッシングは、なかなか変わった味。まろやかで野菜に合います！
そして、主役の馬刺し（並）。ロースです。キラキラしてます。
こちらは並の普通盛りで850円ですが、プラス350円で1.5倍盛りもできます。
やっぱり馬は赤身ですな。霜降りは牛肉にまかせておけばいい、そう思える「ザ・赤」な味。お昼から、なんて贅沢なんだろう。
贅沢さとは裏腹に、馬刺し＋会津米＋お味噌汁で、270kcalというのだから凄い。カロリーを気にする人は馬を食べるべし。
低カロリーも嬉しいけど、低コストも嬉しい。（煮込みとサラダはどちらか1品ですが）これ全部で850円ですよ、ちょっと目を疑いますね。
カロリーなんて気にしない！ という人にも朗報。ご飯とお味噌汁はおかわり自由です。太っ腹すぎる。
馬刺しランチは並のほかに、特上（ヒレ）もあるのです。村上さんいわく、おすすめはなんといっても特上とのこと。
特上……気になる。
はい！ こちらが特上の馬刺しだよ！ ヒレ、厚い。凶悪なブロック……！
見事なまでの赤さ（赤が鮮やかすぎて、写真の色調レベル補正にちょっと時間がかかりました）。
希少部位らしいですよ。いただきます！
笑うしかない旨さ。馬が、濃い！！！
また写真の色調がおかしくなってますね、赤いんだもん。新鮮な、とろける馬の旨み……。
ルビーや！ 会津のルビーや！
馬にも感動したけど、私が地味に気に入ったのはゴーヤのつくだ煮。ゴーヤの苦味って、つくだ煮にするとすごく良いアクセントになるんだなあ。甘くてしょっぱくて苦い、色んな味覚を刺激してくる一品でした。お酒がすすみそうだな…
以上、赤坂の隠れ家的ランチのお店でした。会津食材のこだわりや、お店のサービス精神もさすがとしかいいようがなく、本当にごちそうさまでしたと手を合わせたくなるお昼ご飯でした。
もしふらりとこんなお店を見つけてしまったら、誰にも教えたくなくなるだろうな（心が狭い）。
以上のランチのお店は、夜は「超食」になります。
夜は赤坂7丁目のこちらのお店で営業しています。会津のお酒も揃っていますよ。
プロフィール
ほそいあや
「猫を愛でることと虫を食べることが趣味」
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