愛媛民が愛してやまない「甘いラーメン」が衝撃的…!松山「瓢太」の中華そばが異次元のウマさだった

愛媛県松山市で愛されている「瓢太」(愛媛県松山市三番町6丁目1−10)の中華そばを紹介します。こっくりと甘いスープ、とろっとろのチャーシュー、ストレートな細麺が特徴のラーメンです。見た目は味噌ラーメンのような、豚骨ラーメンのような色のスープなのですが、ダシの効いた甘い醤油味といえる優しく懐かしい味に仕上がっています。瓢太の中華そばに限らず、松山では甘い味付けの料理が多く、鍋焼きうどんや伊予ちゃんぽん、麦みそ汁など、とにかく甘いのが特徴です。瓢太にはラーメンだけでなく、「おでん」もあります。ラーメンと同じスープを使って仕込むため、松山ではおでんのあるラーメン屋さんが珍しくないそうですよ。愛媛の地酒も豊富に取り揃えているので、おでんと一緒に日本酒を飲むのもオススメです。

愛媛民が愛してやまない「甘いラーメン」が衝撃的…!松山「瓢太」の中華そばが異次元のウマさだった

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こんにちは。さすらいの畦道ライダー、四国案内人の林ぶんこです。

 

「四国案内人」と名乗っていますが、実は私、四国出身ではないんです……。愛媛に越してきて5年めになりますが、愛媛の食べ物の味付けが甘いのによく驚かされています。

松山食べ歩き記事でもレポートしたご当地グルメの鍋焼きうどんもかなり甘いですし、愛媛名物の麦みそ汁、うどん、「伊予ちゃんぽん」と呼ばれる愛媛のちゃんぽんラーメン、煮物類などなど……とにかく全般的に甘い!のです。

そんな甘い料理が多い愛媛。甘いもの好きな松山市民が絶賛する有名ラーメン店があります。それが「瓢太(ひょうた)」。「瓢系」という甘いラーメンが大人気なのです。

というわけで、さっそく行ってまいりましょう!

 

松山市民が絶賛するラーメン店「瓢太」へ

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「瓢太」は松山市の中心、いよてつ高島屋がある松山市駅から徒歩5分程度のところにあります。

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看板には「中華そば」と「おでん」(?)と書かれています。

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お店の中は、4人掛けの座卓が3つとカウンター席、そして店の奥に宴会をやるような広めのお部屋がひとつあります。どうやらお店の大将は広島カープファンらしいですね!

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営業時間外に撮影させてもらったので誰もいませんが、人気店のため、いつもはだいたい店の外にまで人が並んでいます。

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メニューはあっさりこれだけ。ラーメン屋さん定番の餃子やチャーハンは……ありません!

が、そのかわりに、おでん、宇和島風たい飯など、あまりラーメン屋さんでは見かけないメニューが載っています。

いろいろと目移りしますが、とにかく中華そばの並盛でオーダーしてみましょう!

 

ウワサの「中華そば」はコクのある甘さ

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来ました!これがうわさの松山名物「瓢太」の中華そば!(並 650円)

ぽってりとした白磁に藍絵が特徴の砥部焼のどんぶりが愛媛らしいですね。

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見た感じは、豚骨?味噌?っぽい色味のスープにチャーシュー、ネギ、メンマがのっているだけ。シンプルなラーメンです。

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麺はストレートの細麺ですね。では、いただきます!

スープは、やっぱり…甘い!! 

だけど、愛媛でよく口にする砂糖たっぷりのあの甘さではありません。麦みその甘さでもないし、何だろう、これは……?

例えていうなら、親子丼のおつゆのような、卵かけごはんのダシが効いた卵液のような、コクのある甘さなんです。もちろんスープに卵は入っていないと思うのですが。

甘いスープが麺にからんで、優しくてなんだか懐かしくなる味。うん……これは「やみつきになるよ」と誰かが言っていたのもうなずけます。 

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この厚いチャーシューがとろっとろに柔らかくて、めちゃめちゃウマい!

あまりに美味しくて、これならチャーシュー麺にしとけばよかったとちょっと後悔……次回来たときにはチャーシュー麺にしようと決意しました。

 

スープの美味しさの秘密は?

甘いんだけどしつこくなくて、麵に絶妙な甘さでからんでくる……このスープの美味しさの秘密はいったい何なのでしょう?

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「瓢太」の2代目大将、加藤さんに聞いてみたところ、「そのヒミツはチャーシューにある」という答えが返ってきました!

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▲バットにぎっしり詰め込まれたチャーシュー。全部食べたい……!

 

このチャーシューを漬け込んだ後の醤油を効かせて、瓢太独特のあの甘くてコクのあるスープを作っているんだそう。お肉を漬けた後の醤油って、旨味たっぷりそうですものね!

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このお鍋にチャーシューの醤油を集め、鶏ガラをベースに、スープを仕込みます。

これぞ先代、つまり加藤さんのお父さんが考案された秘伝レシピです!

レシピが出来たのが1980(昭和55)年。そしてお店は今年で37年め。お父さんが作ったレシピを息子さんが引き継ぎ、甘い醤油味の瓢太のラーメンは、今や松山を代表するご当地グルメとなったのです。

ちなみに、大将の加藤さん、お父さんからレシピはしっかり引き継ぎましたが、店名の由来を聞くのはすっかり忘れてしまったそうで、どうして「瓢太」と名付けられたのかは、未だに謎なのだそうです(笑)。

 

愛媛のラーメン屋さんには「おでん」がある

みなさん、冒頭にのせた看板の写真、覚えていますか?「中華そば」だけでなく「おでん」と書いてありましたよね?

店内にはこのようにちゃーんとおでんが。

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どうしてラーメンに餃子ではなく、おでんなのか聞いてみたところ、

 

「えー!松山ではふつうにラーメン屋さんにおでんがあるもんだよ。この間も、珍しいねって東京から来たお客さんに言われたんだけど、珍しいの?ラーメンにおでんって?」

 

と、逆に加藤さんに驚かれてしまいました……。5年も愛媛に住んでいる私ですが、その松山の慣習は知らなかったです。松山ではラーメンにはおでん!というのが定番なんですね。

なんでも、ラーメンと同じスープを使っておでんのダシを煮込むので、松山の昔ながらのラーメン店にはおでんがあるのだそうです。

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ということで、お店にはおでんに合う愛媛の地酒も。

 

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東予、中予、南予と愛媛の3地方を代表する蔵元の地酒がそれぞれありますので、飲み比べができますね。 

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今回は焼き豆腐(150円)、すじ(150円)、大根(100円)、たまご(100円)をいただいてみました。ラーメンとは違い、甘くないあっさり味のさっぱりしたおでんでした。

 

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砥部焼のうつわに入った甘いラーメンにおでん、そして愛媛の地酒。おでんで一杯やりつつ、〆に中華そばなんて流れも良いかもしれませんね。

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松山に来たら、旅の風情もたっぷり感じられる、松山ならではの瓢太のラーメンをぜひ食べてみてくださいね!

 

紹介したお店

瓢太
住所:愛媛県松山市三番町6丁目1−10
TEL:089-931-5133

瓢太
〒790-0003 愛媛県松山市三番町6-1-10
3,000円(平均)

 

プロフィール

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林ぶんこ

相棒エストレヤと四国の畦道や山道をトコトコするさすらいの0850(オバハン)ライダー。

ブログ:四国トコトコ
Twitter :@tepo11734

                             
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