口に入れたらとろける…!愛媛・宇和島が誇る極上の養殖マグロ「だてまぐろ」を現地で食べたら感動的な美味しさでした

愛媛県の宇和島市で養殖されているブランドマグロ「だてまぐろ」をご存知でしょうか?あまり知られていませんが、宇和島市から船で20~30分ほどの日振島はマグロの養殖に適した漁場なのだそうです。大きなイケスで大事に育てられたマグロはまるまると立派に成長し、愛媛県内のみならず関東にも出荷されています。もちろん味も一級品で、とろける美味しさが魅力です。(宇和島のグルメ寿司(すし)

口に入れたらとろける…!愛媛・宇和島が誇る極上の養殖マグロ「だてまぐろ」を現地で食べたら感動的な美味しさでした

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こんにちは。美味しいものを求めて嗅覚をコンパス代わりに畦道、山道を徘徊するさすらいのライダー、四国案内人の林ぶんこです。

暑い日が続いて、みなさま夏バテなんぞにはなっていませんか?こんな時こそ、美味しくて栄養価も高いホンモノの食を摂って、体力をつけて暑い夏を乗り切りましょう!

さて、四国九州の間にある豊後(ぶんご)水道のほぼ真ん中に、平安時代の海賊、藤原純友の島として知られる日振島(ひぶりじま)という島があります。そしてあまり知られてはいませんが、実はこの島の沖ではものすごーく美味しい極上の本マグロが養殖されているんです!

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その愛媛県産ブランド鮪「だてまぐろ」についてご紹介します。東京方面で「だてまぐろ」を食べられるお店も紹介していますよ~!

 

【はじめに】場所をおさらい

今回は「だてまぐろ」を養殖している辻水産に協力いただいて、実際の釣り上げにも同行させていただきました。この記事の舞台となるのは、主に下の4カ所。

1番:「だてまぐろ」を養殖している「辻水産」
2番:養殖いけすまではここから出発!「蒋渕矢(こもぶちや)が浜」
3番:マグロ養殖の基地「日振島(ひぶりじま)」
4番:絶品「だてまぐろ」をいただける「海鮮居酒屋がいや」

宇和島市の沖合28kmにある日振島へは、宇和島港から渡船が高速船、普通船と1日1便ずつ出ています。日振島の有明(あこ)港までは高速船で1時間弱、普通船なら約2時間半の船旅です。

ですが、今回は日振島へ上陸をするのではなく、島の沖合にある本マグロのイケス取材。宇和島市内から車で30分ほど走り、ギザギザの三浦半島一番奥の蒋渕矢(こもぶちや)が浜という小さな船着き場から漁船に乗って、マグロのもとへ向かいます。 

 

船に乗ってマグロの養殖基地・日振島へ

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宇和海へ細長く突き出た三浦半島の一番先端にある蒋渕矢が浜の船着き場。このあたりの海は宇和島市内から見る宇和島湾内の海の色とは全く違います。リゾートのような青い空に青ーい青い海!思わずテンションが上がります~♪

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こちらの19tの漁船に乗って、日振島まで約20分の漁船クルーズに行ってみましょう! 

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宇和島の向かいにある戸島が矢が浜を守るように弓なりの形になっているため、出発してしばらくの間は穏やかな海が続きます。

↑上の写真、中央右奥にうっすら小さく見える 2つの岩、分かりますか?あそこが四国九州の間の海、豊後水道の南限なんだそうです。そしてそこから南は太平洋となります。 

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穏やかな宇和海から戸島を過ぎ、潮の流れが速い豊後水道に出ました!

沿岸漁船としては大きめな、この19tの船でも大きな波を受け、左右に揺れることもしばしば。日振島の周りの海域は潮の流れが複雑かつ速いため、小さな船では渡ることができません。

平安時代の海賊の藤原純友や伊予水軍が日振島を住処としたのは、当時の手漕ぎの船では近付くことが難しい潮流域の豊後水道の最奥にあり、行き来できるのは高度な航海技術と大型船を持ったもの、つまり海賊や水軍だけという、うってつけの場所だったからなんですね。 

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またこのあたりは深さ120mもあり、太刀魚の群れがいるんだそう。とのことで、太刀魚漁の漁船が数隻いました。

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日振島が近くなってきました!写真右側に見える島がこれから向かう「だてまぐろ」養殖の基地、日振島です。

 

日振島は一級リゾート並に海がきれい!

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日振島を上から見ると鳥が羽を広げたような形をしており、細長くてわりと大きな島です。↑この写真の右端部分が鳥の胴体にあたり、島の中央部になります。が、残念ながらこの角度からはもう半分のウィングは見ることができません。

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島の海岸部には鯛やはまちなどの養殖イケスがたくさん並んでいるのが見えます。 

宇和島市内から一番遠くて訪れにくい島のため、沖合にある離島群のなかでも一番の秘島といえます。ロマンにあふれた藤原純友伝説が昔のままに残る島です。

島に眠る(らしい)藤原純友の財宝を探しがてら、夏場のみオープンするキャンプ場でキャンプを楽しみ、海水浴するのもいいですね。海のきれいさでいえば、知られざる一級リゾート!の日振島には、料理自慢の民宿も数軒あります。

 

本マグロ養殖に絶好の漁場、それが日振島沖

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このあたりは水深40~50m。マグロが好む15~27℃の間で水温の高い潮と低い潮が約2週間ごとに入れ替わり、本マグロ養殖にとっては絶好の漁場となっています。

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マグロのイケスは直径40~50m。1つのイケスの中で1,000~2,000匹の本マグロが養殖されています。

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マグロは回遊魚なので、イケスの中を休むことなくずっと泳いでいます。ダイビングしたらイケスの中、上から下まで一面カーテンのようになって、ぐるぐると泳ぐ大迫力の本マグロの大群を見られるそうですよ!ただし、マグロを養殖している海域にはサメが出るとのこと……!

 

マグロの餌やりは「天然と同じ」にこだわる

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こちらの直径40mのイケスには、1つにつき飼育過程にある本マグロの幼魚が約2,000匹入っています。 まずは、その餌やりの様子を見てみましょう。

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マグロの味を左右する重要な餌やり。成長過程に合わせ、キビナゴ、アジ、イワシ、サバ、イカなどを与えています。 

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この日の餌はサバ。船底の貯蔵庫より吸い上げられたサバが写真右の筒から、勢いよくイケスの中に向かって噴射され続けます。カツオほどの大きさの幼魚群が水面を飛び跳ねるようにしてパクついています。 

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宇和島藩初代藩主、伊達秀宗にちなんで名付けられた「だてまぐろ」。天然魚と同じ環境にこだわり、豆などの穀物を混ぜた飼料類は使わず生餌のみを与えて、大切に育てているそうです。また抗生物質などの薬品類も一切使っていないそうです。

 

迫力がスゴすぎ…!いざ釣り上げ現場へ

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いよいよ、大きな成魚のイケスへ行って、釣り上げの現場を見せていただきます。

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直径50mのイケス(=50mコースのプールがクロスして2つ入ってしまう…!?)なので、近寄ってみるとかなりのでっかさ! 

このイケスから一本釣りで「だてまぐろ」を釣り上げます

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餌をつけた釣り針を下ろしながら、撒き餌を撒きます。 

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海面に落ちた撒き餌を狙ってカモメが一斉に飛び立ちます。 

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海面近くにマグロが上がってきました!手前に2匹います。わかるでしょうか……?

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▲正解はここ。丸で囲んでみました。尾びれのシルエットがわかりやすいかも。

 

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おっ!?

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おおーーーっ!!

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釣れました!!!

餌と一緒に飲み込んだ釣り針から高圧電流が流れ、一瞬でマグロは動かなくなります。 

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動かなくなったマグロを引き寄せ、クレーンで吊るして、

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 船上へと移動させます。

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これが、日振島沖で大事に大事に育てられ、まるまると太った 立派な「だてまぐろ」です!

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 高級魚の「だてまぐろ」、傷をつけないように慎重に大事に降ろします。

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そして 血抜き、内臓除去などの活け〆処理を手早く行います。 

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マグロの味と鮮度を左右する大事な活け〆作業は、釣り上げから2分以内に済ませなければなりません。2人の職人が呼吸を合わせ、素早くかつ丁寧に行います。

時間を計りながら見ていましたが、作業にかかった時間は1分半弱程度で2分もかかっていませんでした!さすがの職人ワザです。

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そして、計量して船底の氷を入れた魚倉(ぎょそう)に入れます。

この「だてまぐろ」は98.7kgでした!やっぱりデカい……!立派ですね。

ちなみに、自分より大きなマグロを毎日釣り上げては、素早く活け〆処理しているカッコイイ海の男!の彼、実は今年の春に高校を卒業したばかりの18歳男子です!

彼のような若い世代の子たちが愛媛の養殖産業を受け継ぎ、美味しい魚を首都圏に送り出しています。ありがたいですね~。 

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次に釣り上げたマグロは、魚倉に入れる前に撮影用に血を落としていただきました。 

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「だてマグロ」のつやつやした色がよく分かります。

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つやつや、ピカピカ、太った大きな「だてまぐろ」。職人さんと比べるとその大きさがわかりますよね!

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この「だてまぐろ」も堂々の95kg超え!でした。立派~!!

 

美味しい「だてまぐろ」は宇和島・辻水産から全国へ

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釣り上げられた「だてまぐろ」は宇和島港近くにある加工場で、芯温が0℃前後になるまで一晩冷やされ、翌朝に出荷されます。

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写真は取材日の前日に釣り上げられた「だてまぐろ」。入念にチェックされています。

近くで見ると、ホントに大きい!横にいるのは186cmと長身の方ですが、はたから見ていると同じくらいの身長に見えます。 

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検品OKとなったマグロは箱詰め作業に入ります。 

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晴れてブランドシールを貼られた「だてまぐろ」。 

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丁寧に素早く氷詰めされ、全国へと出荷されます。

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この「だてまぐろ」も97.2kgでした。東京築地市場へ行くそうです。

愛媛の豊後水道最奥の島、日振島沖の豊かな海で丁寧に手をかけて、元気いっぱい大きく育てられた「だてまぐろ」。引き締まった身にきめ細かく脂がのった、とろける美味しさが自慢です。脂がのっているのにしつこくなくてサッパリしているのが特徴。ぜひ一度召し上がってみてくださいね!

 

愛媛県産ブランド鮪「だてまぐろ」の問合せ先

辻水産株式会社
住所:愛媛県宇和島住吉町3-1-1
TEL:0895-24-6161

 

また、関東方面で宇和島直送の美味しいだてまぐろを食べられるお店を教えてもらいました!

関東方面で宇和島直送の美味しい「だてまぐろ」が食べられるお店はこちら

店名:寿司
住所:埼玉県吉川市中野53-1
TEL:048-984-2166
URL:https://r.gnavi.co.jp/ad5xmjwd0000/

店名:海鮮居酒屋沖ちゃん
住所:埼玉越谷市弥生町17-1 越谷ツインシティAシティ
TEL:048-973-7696
URL:https://r.gnavi.co.jp/74v4feb40000/

店名:SUSHI & SAKE いぶき東京駅 TEKKO avenue
住所:東京都千代田区丸の内1-8-2
TEL:03-6268-0063
URL:https://r.gnavi.co.jp/3j3cmuag0000/

店名:鮨處八千代 四谷総本店
住所:東京新宿区荒木町1
TEL:03-3357-1561
URL:https://r.gnavi.co.jp/g292100/

 

豪快な解体ショーも!「だてまぐろ」を食べられる「がいや総本店」

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宇和島市内で「だてまぐろ」が食べられるお店のひとつが、こちらの海鮮居酒屋「がいや総本店」。“がいや”とは宇和島方言で “すごい!”という意味です。

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こちらのお店では、毎月第3水曜の午後7時から「だてまぐろ」の解体ショーが行われます。前日に釣り上げたばかりの新鮮な「だてまぐろ」を味わうなら、ぜひ時間を合わせて行ってみましょう。

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この日の解体ショーに使う「だてまぐろ」は54.7kg。先ほど紹介した、100kg近くあるマグロを見た後では小さく感じてしまいますが、解体ショーで使われるものは通常45~55kgの扱いやすいサイズのものです。とはいっても、55kgですよ!男性の店員さん2人がかりで「だてまぐろ」を動かします。

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まずお腹の部分の切り込みから出刃を入れ、解体していきます。 

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さすがの職人ワザ!あっという間にきれいな断面でカブトが切り落とされました。

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各部位に「だてまぐろ」がどんどん切り分けられていきます。板さんが持っているのは柔らかそうな色をした背の部分です。

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切り分けられたばかりの「だてまぐろ」の腹の部分。見ているだけでとろけそう……そそられる大トロの色とツヤです。

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解体ショーの日と次の日のみメニューに載る「だてまぐろ」の赤身、中トロ、大トロの三種盛り(1,280円)。

赤身でも柔らかくて、まるでトロのよう。舌にのせて上あごで押すだけで、マグロの身がとけていきます~♪大げさでもなんでもなく、この三種盛りを食べるのに歯は必要ありません!(笑)

大トロもしつこくなく、何枚でも食べられそうなさっぱりした極上の旨さです!まぁ、さすがに「何枚も」となるとお財布が……ごにょごにょ。

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こちらも解体ショーメニューの「だてまぐろ」の三貫盛り(580円)。手前は脂の乗った大トロ!居酒屋レベルのお寿司ではない本格的な握りです。

がいやではもちろんマグロ以外にも美味しいものがもりだくさん。こちらは有名な愛媛名物!

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ビールのお供にピッタリな宇和島じゃこ天(450円)です。本場のじゃこ天は香ばしくて絶品!プリップリ、ふわっふわ感が違います!

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〆に食べたいのは、日振島の藤原純友の海賊衆が食していたのがルーツと言われる「宇和島鯛めし」(850円)。海賊たちが酒盛りをした茶碗にそのまま飯を盛り、醤油をたっぷりたらした鯛の刺身をのせて食べたのが始まりなんだそう。

宇和島鯛めしも日振島由来なんですね。

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ホカホカご飯に、歯ごたえのあるプリップリな鯛、甘いうまダレ醤油……たまらない美味しさです。 宇和島に来たらぜひぜひぜひ、お試しを!

 

店名:海鮮居酒屋がいや総本店
住所:愛媛県宇和島市中央町1-1-8
TEL:0895-25-0003
URL:https://r.gnavi.co.jp/ryg7293k0000/

 

美味しい「だてまぐろ」を紹介してきました。愛媛でマグロというのはあまりイメージがなかったかもしれませんね。東京でも食べられますが、本当に美味しいのでぜひ愛媛に来て食べてみてほしいです!海も空もきれいですし、マグロ以外にも美味しいものがたくさんありますよ~!

 

 プロフィール

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林ぶんこ

相棒エストレヤと四国の畦道や山道をトコトコするさすらいの0850(オバハン)ライダー。

ブログ:四国トコトコ
twitter :@tepo11734

                             
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