こんにちは、みんなのごはん編集部です。4月1日に開催された「グルメコミックコンベンション8」、通称「グルコミ」に行ってきました。グルコミとは、グルメ系創作活動をしている人の同人誌やグッズをゲットできるだけでなく、会場内のキッチンで調理されたいろんな美味しいものを飲み食いできるという、たーのしー!イベントです。
さて、今回は美味しかったし楽しかったというグルコミ自慢をひたすらしていこうと思います。次回の開催は「今年中」とのことなので、気になってしまった人は続報をお待ちください!
開場1時間遅れのアクシデント勃発!
この日はあいにくの雨、しかも最高温度が10℃を下回る寒い1日(4月なのに!)。会場の「横浜産貿ホール マリネリア展示場」は山下公園のすぐそば、つまり海に近く、冷たい風も吹いておりました。
そんなこんなで12時前、会場に着くと、開場が1時間遅れていましたw
とにかく会場の設営が大変だったよう。とにかくいろんな苦労がしのばれます……。
グルコミはエイプリルフール何かやらないのかって?
— グルコミ@4月1日(土)横浜で開催! (@gurucomi01) 2017年3月31日
保健所と電気水道工事1日いれて、サークルさんが本とご飯とお酒売れて、準備会は貴重な肉と酒と麺とコーヒーをばらまくイベント有るよって友達に言ってみよう。今日はエイプリルフールだったかって笑われるから。#グルコミ #本当に有るよ
こちらは開場後に撮影した天井ですが、 「あーなんか大変っぽいな」と直感しました。アクシデントがあったほうが思い出にも残るよね☆ってことで(運営の方おつかれさまでした…!)。
開場までの間、しばらく外で待っていたわけですが、すごい人。この後ろにも並んでいる人がいました。寒かったので「熱燗のみたい……」って声が各所から聞こえてきておもしろかったです。
入場にはパンフレット(1,200円)の購入が必須となります。
いよいよ開場すると、あっという間に長蛇の列が!開場内は「調理」と「通常」の2つに分かれており、上の写真は調理ゾーンです。調理は言葉通りキッチンを使った飲食物を提供する人たち、通常は同人誌やグッズを販売する人たち。通常ゾーンでもお酒やお菓子を振る舞っているブースはありました。
【食べ物編】
では、食べたものなどを写真で紹介していきますよー!最初に1つお伝えしておくと、胃袋(とお財布)に限界があるため、我々がめぐり会えたのはほんの一部にすぎません。もっとたっくさんのサークルさんが出ているので、もうほんと「足を運んでみて」以外の言葉はないです。以下、「サークル名」(ペンネーム・敬称略)で紹介します。
「趣味の製麺」(標本製麺)
「みんなのごはん」でも執筆されている玉置豊さんの製麺ブースでは、「たぬきパタン」をいただきました。
これがやばい。非常にやばい、ウマすぎる。冷やした自家製麺にニンニク&ネギ、醤油ダレとごま油を絡ませ、天かすときざみのりがトッピングされたという一品です。シンプルに聞こえますが、麺のプリッとパツッとちゅるんとした食感、ニンニクのピリ辛な刺激、天かすの軽い食感……グルコミでしか食べられないのが残念すぎる。
「moetion」(若気ノイタリー)
こちらでは、栃尾のあぶらげ(油揚げ)を提供していました。とりあえず言いたいことは「分厚い」。油揚げにのっている緑色のものは山形の「だし」。野菜を細かく刻んで醤油などで味付けしたものです。じゅわ~っとジューシーなふっくら油揚げ、めっちゃウマい!油揚げもさることながら、ネギとおかかがこれでもか!ってくらい気前よくかけてあって感動しました。ありがたや。
「こもれびキッチン feat. エダジュン料理長」(エダジュン)
会場内で食べている人を見かけて気になったもの。あざやかな緑が目に痛いほどどっさりとパクチーがのっています、最高!パクチーの下はガパオっぽくなっていました。ちゃんとピリ辛で美味しい!パクチーの山盛り具合も相当親切ですし、パクチー好きにはたまらないメニューだったはず。余談ですが、カップ容器って立ったまま食べるのにちょうど良いですね。
お振る舞いスペース
主催が参加者にいろいろ振る舞うお振る舞いのスペース。
な、生ハムの原木……!ひたすら削って皿にのっけて配る、という流れ作業が少しシュールでした。あんなに生ハムを削り続ける人を見たのは生まれて初めてです。
生ハム以外にも日本酒などが振る舞われていましたよ。太っ腹!
飲食スペースはご覧のとおり大盛況。これ完全に立ち飲み屋だろ!ってテーブルも誕生していました。
撮影コーナーなんかも用意されています。筆者のセンスがなさすぎてかわいそうなことになっているのは、ウズベキスタンの炊き込みご飯「プロフ」です。ピラフと似た響きですが、語源がいっしょなのかどうかは不明です。
【お酒編】
さあ、続いてお酒編。個人的な感覚ですが、日本酒を出しているブースが多かったような。「珍しいお酒しかありません」と掲げるブースもありました。なお、会場内でアルコールを飲むためには、受付で身分証明書を提示し、リストバンド(800円)をつけてもらう必要があります。
「長い青」(飛白)
こちらは通常ブースだったのですが、日本酒のお振る舞いにあやかりました。写真の左に並ぶ3本はどれも入手しにくいお酒らしい。
で、コレですよ、コレ。京都の沿岸部にある「向井酒造」という酒蔵が作っている「伊根満開」。赤米を使っているため、色も赤いのですが……一口含んで本当にビックリ。なんていうか甘酸っぱくってめちゃくちゃ美味しい。日本酒って言われなかったら絶対にわからないと思う。このお酒に出会えただけでも横浜来てよかったー!って思いました。
「水銀合金」(amalgam)
こちらも日本酒!「どSブレンド」と「どMブレンド」の由来を問いただしたうえに困らせてしまってすみませんでした。関東ではなかなか味わえない…という日本酒が勢ぞろい。
「神田地下部」(よーいち)
何種類かのクラフトビールをかわるがわる提供しておられました。写真はピルスナー。てか400円はどう考えてもおかしいと思うんですよ。こちらで販売されていた「ビールを知る本 ―基礎編―」はわかりやすすぎたので思わずゲットしちゃいました。
「Bar早霜」(ReY)
「艦これ」イメージのオリジナルカクテルを4種類提供しておられました!このシャカシャカするやつの持ち方、かっこいいと思いませんか。
【通常ブース】
続いては調理ブースではなく、主に通常ブース(本やグッズがメイン)を紹介します。
「缶こんぽた研究会」(夏野トキユキ)
筆者の心を一瞬にして奪っていったブースです。缶のコンポタですよ???缶コンポタをここまで愛して追求し続ける人に、悪い人がいるわけない。
缶の形状1つをとってもメーカーに差がある、○○年に▲▲のパッケージがリニューアルした……といったことを、とても丁寧に教えてくださいました。くぅ~!奥深いぜ、缶コンポタ!
いちばん右の「飲むシュークリーム」は新製品なので最近ちらちら見かけますが、他は正直初めて見るものばかり……夏野さんの缶飲料を研究し続けるモチベーションはいったいどこからやってくるんでしょうか。
左「版元ひとり」(臼井総理)、右「出版評論社&軍事学習社」(バーバラ・アスカ)
「マーガリンはバターの代用品ではない!」という力強いメッセージ。そうだよね、マーガリンはマーガリンだよ!
すみません、あまりに良い顔してくれたので、ブースの写真を押さえそびれました……不覚。「このタルタルソースがすごい!」という本とか、とあるタルタルソースの一大メーカーにも話を聞きに行くくらいのガチさで、ホント素晴らしかったです。
「デジタル創作実験工房」(くろてん)
羽田空港や東京駅で買えるパン、スイーツ、カツサンドをまとめた本を販売されていました。東京駅をよくふらつくので、こちらの本を手にとって「いや普通に便利じゃん」って思いました。恥ずかしながら「カツサンド」が本にまとまるくらいたくさんあるなんて本気で知りませんでした。愛がスゴい。
「ごはんとライス」(がみと深蔵)
「みんなのごはん」でダイエット(が全然進まない)ルポをご執筆くださっている深蔵さんもご出展!
やっぱり全然やせてませんでした。
「なべにる醸造」(すおしろ)
「みんなのごはん」で「ブスめし!」連載中のすおしろさん。
くぅ~!「だいずちゃん」ラベルがかわいすぎて開けらんないやつ!
「さいころ文庫」(山崎あやさ)
こちらはリアルな立ち呑み記。新橋編、神田・秋葉原編、上野・御徒町・秋葉原編と3種類に分かれていて、もう普通に便利。お料理のイラストが本当に美味しそうで、そそられます。
まとめ
全部で87のサークルが参加していた今回のグルコミ。1つ1つが濃密すぎて全部のブースをまわりきれなかったのが悔やまれますが、それでも知恵熱出るくらいの情報量でした(実話)。良い意味で、いろんなジャンルの「変態」に出会えるグルコミは、次回も「今年中」に開催予定とのこと。Twitterや公式HPなどをチェックして続報をお待ちください!
【おまけ】なぜか本部の近くにはコタツ。寒いからちょうど良すぎたんですが、えきちょうさんが見張っていたのでくつろぐのはやめときました。みかんじゃなくてレモンっていうのもツボです。
取材したイベント
Twitter:@gurucomi01