飲み会は上司や先輩、同僚、またお客様との親睦を深めるための場。そして「お酌」は相手との距離を縮めるための重要なコミュニケーションツールですよね。とは言え、お酌がすごく苦手だったり、「正しいお酌の仕方がわからない!」なんて人は、けっこう多いのではないでしょうか?そこで今回は、飲み会でお酌をする時、お酌を受ける時の礼儀作法をご紹介。お酌の基本をしっかりと覚えて、相手に好印象を与えて株をアップさせましょう。
まずは基本から。そもそも「お酌」って?
お酌とは、お酒を注ぐこと、酌むこと。基本的には以下のような感じです。
・年少者から年長者へ
・目下の者から目上の者へ
・おもてなしする方からおもてなしされる方へ
・女性から男性へ
というパターンが多いのですが、お酌まわりをしていると逆にお酌を受けることもあったりします。その時は喜んでグラスを差し出し、両手でお酌を受けるようにしましょう。
〈お酌回りは上席から〉
お酌する際は上席や主賓から順に回るようにしましょう。ただし、他の方もいて混み合っている場合はこの限りではありません。周りの状況や雰囲気を見て判断するようにしてくださいね。
〈お酌をする時には手ぶらで〉
よくビール瓶やお銚子を持ってお酌に回る人がいますが、実は、お酒を持っての移動はマナー違反になります。お酌まわりは手ぶらで移動し、その席にあるお酒を注ぎましょう。
〈もしあなたがお酌を受けたら〉
お酌を受けた場合は、飲みたくなくてもすぐ口をつけるようにするもの。口にせずそのまま置いてしまうのは失礼にあたりますので、一口でも良いですから、必ず飲んでからテーブルに置きましょう。
またお酒の種類によってお酌の仕方、受け方のマナーが異なります。それぞれのマナーを覚えるのは大変ですが、最低でもビール、日本酒、ワインくらいは覚えたいですね。
ビールのお酌のマナー
〈お酌をする時〉
ラベルを上にし、手でラベルを隠さないように片手で瓶の下の方を持ち、反対の手で瓶の下を軽く支えるようにしましょう。この時に指を揃えると美しく見えます。高めの位置から勢いよく注ぎ、だんだんゆっくりにすると、良い泡が立ちます。また、ビールは空のグラスに注ぐことで美味しく飲めるので、グラスにビールが残っている場合は注ぎ足さず、「ビールはいかがですか?」などと声をかけ、飲み干してもらってから注ぐようにしましょう。
〈お酌を受ける時〉
あなたがお酌を受ける時は、前述と同様にグラスの中にビールが残っている時は、飲み干してから注いでもらうようにしてください。注いでもらう時はグラスを傾け過ぎず、グラスの底に両手を添えましょう。
日本酒のお酌のマナー
〈お酌をする時〉
徳利の真ん中あたりの胴部分を右手でしっかり持ち、左手は下側に添え、盃の八分目までを目安に注ぎましょう。熱燗の場合は、火傷をしないように徳利の首部分を右手で持ち、左手は徳利の底部分にタオルなどをあてて持ちます。また、盃がテーブルにある時にお酌をするのは「置き注ぎ」と言って失礼にあたります。必ず盃を手に持ってもらってから注いでください。
〈お酌を受ける時〉
盃は両手で持つのが基本です。正しい持ち方は、右手の中指と薬指の間で盃の糸底をはさみ、親指と人差し指で上部を持ちます。女性は盃の下に左手を添えて両手で持つと美しく見えますよ。また注いでもらった後は、必ず口を付けてからテーブルに置きましょう。
ワインのお酌のマナー
〈お酌をする時〉
ビールと同じようにボトルのラベルを上にして、手でラベルを隠さないように片手でボトルの下の方を持ち、反対の手でボトルの下を軽く支えるようにし、グラスの3分の1くらいまで注ぎましょう。ワインの注ぎ過ぎはNGです。
〈お酌を受ける時〉
ワインの場合はグラスを持ちあげたり触ったりするのはご法度です。グラスをテーブルに置いたまま注いでもらってください。
著者・SPECIAL THANKS
森山まなみ
湘南エリアの真ん中で理想スローライフを追い求めつつも、
いつまでたってもバタバタな働くママ。会社員歴9年+専業ライター歴8年。
湘南生活6年生。5児+1にゃんこのママ歴14年です。