2014年も残りわずか。今年もたくさんの人にお世話になりました。
お世話になった皆様に、感謝の気持ちを込めて、忘年会を開催したい……
けど、面倒臭い!!!!!
お店の予約とか、かったるい!!!!!
みんなのスケジュールを調整する自信がない!!!!!!!
そんなあなたのために、『忘年会の新スタイル』を新提案します!
それが、『忘年会Bar』というカタチです!
自分自身が、実際に営業されているお店の1日店長に就任して、みなさまをおもてなし!
行きたい時間にフラッと来て、帰りたい時間にフラッと帰れる、画期的な忘年会システムです!
これなら、面倒なお店の予約や、手間のかかるスケジュール調整など、一切不要!
「お酒を濃い目に作ってもらいたい!」「お店に食べ物を持ち込みたい!」という参加者のわがままも全部叶えられます! だって、自分が店長だから!
■1日店長ができるお店探し
そもそも、1日店長をやらせてくれるお店はあるのでしょうか?
「お店の貸切」ならよくある話ですが、お店そのものを丸ごと貸してもらうことって可能なのでしょうか?
実は、探してみると、けっこうありました。
まず、発見したのは、秋葉原にあるトリオンプさん。
広々していて、内装もキレイだし、いい感じです!
ただ、居酒屋やBarというよりはカフェっぽい雰囲気ですね。
今回は、夜にBarとして営業したかったので、見送りました。
続いて、ゴールデン街で1日店長ができるお店「無銘喫茶」さんを発見。
飲兵衛(のんべえ)の聖地であるゴールデン街で自分のお店を持てるなんて夢のような話ですよね。
ただし、問い合わせてみたところ、今回はたまたまスケジュールが合わなかったので、こちらも断念。
また、新年会に使わせていただこうと思います。
1日3万円のハワイアンテイストのキッチン付きレンタルスペース/貸居酒屋
そんなこんなで、悩んだ挙句に、最終的に決めたのが「ヒロバ」さんです。
自分の家に近いという理由で、今回はこちらに問い合わせしてみることにしました。
このように、忘年会Barはお店選びも自分の都合で決められるというメリットがありますね。
■お店を借りるには何が必要か
さて、忘年会Barをオープンする場所は決まりましたが、どのようにお店を借りたらいいのでしょうか?
問い合わせてみたところ、「まずはお店の下見に来てください」と言われました。
実は、他のお店にも問い合わせていたのですが、どこのお店も「まずは下見に~」とのことでした。
お店の規模、使用目的、利用可能な設備など、確認することはたくさんあるので、借りる前の下見は必須なんですね。
でも、まあ、それは通常通りの忘年会を開催する時にも必要になることなので、当然といえば当然ですね。
下見の日程を決めたら、当日はまず、お店の方との打ち合わせをします。
どこまで出来るのか、どこまで使っていいのか、確認します。
「こんなことをしたいんですが、こういった設備はありますか?」など、気になることはこの時にガンガン質問しておきましょう。
今回、お店をお借りした都立大学「フラミンゴス」の乾(いぬい)店長は、どれも親切に答えてくれました!
次に、実際の設備・機材を確認します。
「思っていたより冷蔵庫が小さかった!」「自分が思っていた機材と違った!」といったトラブルを防ぐために、当日に使う予定のものはすべてチェックしておきましょう。
すべて確認が終われば、あとは、お店を借りるための料金を期日までに振り込めば、手続き完了です!
最後に、「当日は、どんな飲み物をいくらで出すか?」など、いつも実際にお店に立たれている店長さんにアドバイスをもらいながら決めていきます。
今回は、忘年会なので、あまり利益のことは考えずに「赤字にさえならなければいい」という値段設定にしました。
■忘年会Barに向けて準備すること
さて、お店は無事に借りることができました。
次は、参加者への告知です。
通常の忘年会同様に、アナウンスしないと、誰も参加してくれません。
とはいえ、通常の忘年会と決定的に違うのは、「自分が一方的に決めた日程を、一方的に伝えるだけでいい」ということです。
通常の忘年会なら、ここで「みんなが参加できるようにスケジュールを調整する」という面倒なステップが発生しますが、忘年会Barにはそれが一切必要ありません!
というわけで、忘年会Barの詳細をまとめた特設ページを作って、告知しました。
今回は特別に、ぐるなび忘年会の1記事として告知ページを作ってもらいましたが、みなさんは個人ブログや、告知専用のWebサービスなどを活用してみてください。
告知ページには、お店の場所、日時、参加資格などを記載してください。
参加者の立場になって「どんな忘年会なのか」をイメージしやすいように、店内写真なども掲載しておくと親切です。
また、メニューなども一緒に載せておけば、予算の目安にもなり、参加者もより参加しやすくなるでしょう。
告知ページが完成したら、そのURLを参加してもらいたい方々に向けて、TwitterやFacebookなどSNSに投稿しましょう!
もし、余裕があれば、Facebookのイベント機能を使って告知するのも手です。
たった数ステップで、自分の友達に「こんなイベントがあるよ! 来てね!」とダイレクトに伝えることができるので、便利です。
ぜひ活用してみてください。
■忘年会Bar当日に準備すること
告知も済ませて、ホッと一息ついていると、驚くほどアッという間に当日がやってきます。
では、当日はどのような準備が必要なのでしょうか?
まずは、忘年会に欠かせない「お酒」を確保します。
お借りするお店との交渉次第ではあるのですが、今回、僕はビール樽だけ、お店側で用意してもらい、それ以外のカクテル類や焼酎は、自分で用意することにしました。
用意といっても、近所の酒屋さんで事前に注文しておけば、指定の時間に宅配してくれるので、そこまで手間ではありませんでした。
意外と忘れがちですが、決して忘れてはいけないのが、おつりの準備です。
今回は、お酒500円、ソフトドリンク300円というわかりやすい値段設定にしたので、用意する小銭は、500円玉と100円玉ですみました。
1万円札で払う人も想定して、念のため、1000円札もたくさん用意しておきましょう。
そうこうしていると、いよいよ忘年会Barオープン30分前になってきました。
今回、フードメニューは一切なく、「食べたい人は自分で買って来て持ち込んでね」という形式にしました。
しかし、中には、買ってくるのを忘れちゃったうっかりさんもいることを想定して、テーブルの上が寂しくない程度におつまみを並べておきます。
乾き物やサンドイッチなどの軽食を用意しておきました。
最後に、お店の前に看板を出して、ついに忘年会Barオープンです!
「みんな、来てくれるかな?」というドキドキと、「楽しみだなぁ~」というワクワクが混ざった不思議な気持ちでいっぱいです。
■忘年会Bar営業中はどのように動くべきか
「本当に、みんな、来てくれるのかな?」と不安でしたが、いざオープンしてみると、続々と参加者が集まってきてくれました。
「よかった…これなら目標人数の5人は超えそうだな…」と思っていたら……
最終的には、立ち飲みの人も発生してしまうくらいたくさんの人が来てくれました。
満員御礼! 大感謝です!
さて、それでは主催者は、これだけたくさんの人が来てくれた忘年会Barにおいて、どのように立ち振る舞えばいいのでしょうか…?
主催者の仕事は、お金をもらってお酒を渡すだけではありません。
その人を席に誘導してあげるまでが1日店長の仕事です。
とくに、時間が進むにつれて、だんだんとお店の中に人が増えてくるので、そうなってくると、ひとりひとりと話す時間がどんどん短くなっていきます。
なかには、僕のことしか知らないのに、わざわざ来てくれた人もいるかもしれません。
そんな人を、ひとりで放っておくわけにはいきませんが、かと言ってその人にばかり付きっきりでいるわけにもいきません。
そのために「その人が一番楽しくお酒が飲めそうな席」に主催者が誘導してあげる必要があるのです。
では、どうすれば「その人が一番楽しくお酒が飲めそうな席」がわかるのでしょうか?
たとえば「ここは女子ばっかりの女子席」「ここはアウトドア趣味の人を集めた席」「ここは独身者ばかりのフリー席」など、自分の中で、各テーブルのテーマをこっそり決めておきましょう。
そうすれば、新しく来てくれた人と少しおしゃべりして「この人はそのテーブルに座ってもらった方がいいな」「あの席に座らせたら、隣の人との化学反応で盛り上がりそう!」など、考えながら誘導しやすくなります。
また、話芸に優れていて盛り上げ上手なキーマンには、各席に分散して誘導して、どの席でも均等に盛り上がるように気を配ります。
もちろん、自分も各テーブルを回って、盛り上げます。
熱い話をしているテーブルでは、自分もさらに熱い話を、バカな下ネタで盛り上がっているテーブルでは、一番バカで下品な下ネタを。
短い時間でインパクトのある話を投下しながら、回りましょう。
どうしてもトークに困った場合は、「あああぁぁぁぁぁぁ!」と言いながら、首を絞めるフリをしたら、ウケます。
「この野郎ぉぉぉぉおお! 楽しんでるのかぁぁぁぁああああ?」「ちくしょうぅぅううう! 飲み物、足りてるのかぁぁぁあああ?」と応用を効かせながら、僕は各テーブルを回りました。
人間は、案外、勢いだけでも笑ってくれます。
ただ、ずーっとしゃべりっぱなしだと、疲れてしまうので、隙を見てこっそり休みましょう。
これらはすべて行き過ぎたおせっかいかもしれません。
しかし、全体を見渡して、万遍なく盛り上がるように気を配っておけば、最終的に全体が大盛り上がりになり、忘年会Barも大成功に導けるはず!
実践してみてください。
■忘年会Barを開催してわかったこと
さて、最後に忘年会Barを実際に開催してみてわかったことがありましたので、まとめておきます。
忘年会Barを自分も主催してみたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
けっこう、みんな、差し入れをガンガン持って来てくれる!
今回は、フードメニューを用意せずに、各自で持参して来てもらいました。
さらに、差し入れを持ってきてくれた人にはワンドリンクサービスという形式にしておいたら、ほとんどの人が差し入れを持って来てくれました。
つまり、参加者的には、飲み物の値段だけで、いろんなおつまみを食べることができたので、とても満足度が高かったようです。
主催者側としても、フードメニューを用意する手間も省けて一石二鳥です。
さらに、「これ、おいしい! 誰が買ってきたの?」「それ、〇〇ってお店の限定品で~」といった感じで、差し入れの食べ物を通しても、話が膨らんでいたのが印象的でした。
どうやら忘年会Barを開する場合は、「差し入れを持ってきてくれた人にはワンドリンクサービス形式」が最適のようです。
自分ひとりだけだと、お店を回すのは絶対に無理。
「どうせ来るのは5人くらいだろ」と想定していたところに、50人くらいの参加者が来たので、お酒をつくる作業が完全にパンクしました。
来てくれた人たちとおしゃべりしたいのに、次から次に注文が入るので、それを捌くのにいっぱいいっぱいで、しばらく全然おしゃべりができない時間が続きました。
これは本当にしまったなと思いましたし、最大の反省点です。
マジでどうしようもない状況になってしまったので、今回お店を借りた「フラミンゴス」の本物の店長である乾さんや、ぐるなびの方たちにも手伝ってもらいました。
すみません! 本当にありがとうございました! 助かりました!
今回は特別にご協力いただいたので、本来、1日店長をする場合は、乾さんはいません!
くれぐれも運営スタッフは大目に募っておきましょう! マジで!
■結論
以上を踏まえまして、忘年会Barについての最終的な感想はこちら!
忘年会はいつも通りに
お店を予約して普通にやった方がラク!
たくさん準備に時間を割いたり、営業中もあちこち忙しく動いたり、忘年会Barはめちゃくちゃ大変でした!!!
しかも、忘年会だから利益が全然出ない価格設定なので、まったく売り上げもありません!マジでまったく得はありません!
こんな大変な思いをするくらいなら、通常通り、お店を予約して、普通に忘年会をした方が絶対にラクです!!!
でも……
たまには楽しいかも!
いつもの忘年会とはまた違った盛り上がりを見せてくれました。
それでは、良い年末をお過ごしください! さようなら!
▼▼セブ山忘年会Barの当日の模様やtwitterの反応をtogetterにまとめました。▼▼
12/7 都立大学駅「フラミンゴス」で開催された「セブ山の忘年会Bar」まとめ
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著者・SPECIAL THANKS
セブ山
金さえもらえれば何でもやる守銭奴ライター。まとめサイトで仕入れた知識を、あまりインターネットに詳しくない友だちに教えてあげるのを生きがいにしている。
Twitter:https://twitter.com/sebuyama