お久しぶりです。突然ですがフミコフミオです。更新停止を停止した「みんなのごはん」にふたたび召喚されて連載をもつことになりました。あらためてどうぞよろしくお願いします。
昨年まで約5年間連載していた「フミコフミオの夫婦前菜」は、夫婦関係の冷え込みにより円満終了とさせていただき、今回からは僕単独による「サラリーマン御祝膳問答」をはじめさせていただきます。
仕切り直しというやつです。夫婦関係も仕切り直しが出来たらいいのですが…。
ちなみに御祝膳問答とは、営業マンとして働いている僕が、商談がうまくいったあとやプレゼンで失敗したあとなど、己を褒めたり、奮い立たせるときに食べたくなるいつもよりちょっと豪華なランチをご紹介する労働者向けの企画である（ちなみに普段はコンビニのおにぎりかアンパンを食べています）。
冬にお話をいただいた直後から「初回は豪華に行くぞー！！！」と気合を入れていたのですが、僕とぐるなび担当者さんの日頃の行いのせいでしょうか、打ち合わせ前後から、新型コロナの感染が拡大して、世の中の雲ゆきが怪しくなり、さらに僕の活動エリアである神奈川県には緊急事態宣言が出て、飲食店は軒並み自粛や休業…取材候補にあげていたお店もお休みとなってしまった…。
しばらくは飲食店は苦しい状況が続く見通しだけれど、こういうときこそ日頃お世話になっているお店のために「みんなのごはん」で出来ることをやろうではないか…というわけで、僕は新型コロナ禍でも頑張っている飲食店や、サラリーマンのための絶品テイクアウトを紹介していきたいと思います。
今回ご紹介する「海どん」は茅ヶ崎にある海鮮どんぶり屋さんである。
特徴はとにかく豊富なメニューと驚異的なコスパだ。見よ。カウントするのも面倒になってしまうメニュー数。連載再開の熱意でメニュー数を確認しようとしたが、その気持ちを折れさせるほどの多さである。しかも500円からという、本場の海鮮丼とは思えない価格設定。
▲コスパ最高＆豊富すぎるメニュー。老眼にはつらいぜ。
今回は、自分へのご褒美である。
県境にある現場には、隣県から出勤しているスタッフが何人かいる。ところが新型コロナ感染下に県境を越えるのを控えさせたため、人員不足に陥ってしまった。「人が足りません」という現場からの悲鳴と「営業部はこの時期ヒマだよね」という社内ムード、それから在宅勤務の忙しさを主張する営業部各位の三方面からのプレッシャーに負けて、僕が現場ヘルプに行ったのである。
現場でパートのおばさんと汗を流すのはいい経験になった。忘れかけていた現場の空気を思い出しながら、僕は自分が営業部長であることを忘れかけてしまった。そんな中間管理職の悲哀を慰めるため、そして、現場で頑張った自分へのご褒美のため、なにかいい感じのランチを食べたいと思っていたところ、海鮮丼専門店「海どん」さんをたまたま見つけたのである。フェアをやっていたので、ネタ満点盛り弁当（850円）を購入してテイクアウト。
具材の種類も豊富で大満足の内容であった。サンプルの写真より実物が豪華。それだけで嬉しい。アガる。これでランチしたら午後の仕事も頑張れる。もしかしたら毎日のアンパンという工夫のないランチが、午後の活力を奪っていたのかもしれない。
▲具だくさんすぎるだろ…。
毎日、この海鮮丼をランチで食べられたら、仕事への情熱が溢れ出て、仕事の実績もつみあげられると確信した。部長という権力をつかって海鮮丼を経費で落とせる仕組みをつくれば、部下の人たちがもっといい仕事をしてくれるのではないか、とも思った。「ナマモノを強要するのやめてください」と部下からハラスメント扱いされるのも、「先月の会議で経費削減っていったよね？首にするよ？」とボスに瞬殺されるのも、おそろしいのでやらないけれども。
▲お家で海鮮丼フェア開催中！
そんな恐怖も、自宅にテイクアウトして海鮮丼を食べているときに、ウチの奥様が外出先から帰ってきて「営業部長さんはいつもはそんないいものを食べているんだ～」と言われる恐怖にくらべればたいしたことではない。
最後は前作の夫婦前菜っぽくなってしまった…。とにかく「海どん」の海鮮丼をテイクアウトしてもらいたい。これからもサラリーマン目線のご褒美ランチを紹介していくので、どうぞよろしくお願いします。
今回のお店
書いた人 フミコフミオ
海辺の町でロックンロールを叫ぶ不惑の会社員です。90年代末からWeb日記で恥を綴り続けて15年、現在の主戦場ははてなブログ。内容はナッシング、更新はおっさんの不整脈並みに不定期。でも、それがロックってもんだろう？ピース！
ブログ「Everything you've ever Dreamed」：http://delete-all.hatenablog.com/
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