南足柄はカオスだ…!自分でも言っている意味がよくわからないが、金太郎ゆかりの地で桃太郎丼を食べてきたゾ【フミコフミオの夫婦前菜 部長篇 第42回】

人気連載「フミコフミオの夫婦前菜」です。今回お邪魔するのは金太郎ゆかりの地として知られる南足柄……のはずですが、なぜか店名は「桃太郎商店」(神奈川県南足柄市飯沢38-7)。金太郎ゆかりの地に桃太郎の名を冠した店があること自体がカオスですが、看板メニューの「桃太郎丼」はさらにカオス。チャーシューと焼肉とそぼろ、そしてタマゴとサラダが載っているハイブリットな丼で、とても美味しいのですが、なぜこれが桃太郎丼なのかという疑問は結局解消しませんでした。なぜだ…!? (小田原・南足柄のグルメランチ

南足柄はカオスだ…!自分でも言っている意味がよくわからないが、金太郎ゆかりの地で桃太郎丼を食べてきたゾ【フミコフミオの夫婦前菜 部長篇 第42回】

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少々、難解で意味がわからないのだが、金太郎伝説で有名な神奈川県の南足柄で、桃太郎ゆかりの丼を食べてきた。なお、今回は一部でその存在を疑われている妻も一緒である。僕は、神奈川県内をダサい営業車で外回りをしていることが多いのだが、その最中で、気になった食堂がいくつかある。今回、ご紹介する桃太郎商店さんもそういったお店のひとつで、とにもかくにも金太郎の町にある桃太郎の店というインパクトが強すぎた。今回、妻が食事に付き合ってくれたのは、美味しいものを食べに行きたい、楽しいお出かけがしたい、というポジティブな気持ちからではなく、「金太郎の町に桃太郎の店などあるはずがない。あなたは何か悪いことをしているにちがいない。それを確認したい」という僕に対する疑惑と暗い情念からでございました。

 

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▲桃太郎アッピールの強いお店。金太郎の町なのに…。

さて、大雄山線の終点大雄山駅のすぐそばに、目的の桃太郎商店はある。店内はひとことでいえば昭和カラー。極道、任侠もの映画や特撮もののポスターや、70年代のアイドルのピンナップで壁一面が埋め尽くされている。

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▲ザ・昭和なお店の様子。ヤカンがアツイ。

店のいちばんいいポジションに、仏壇がどーんと鎮座しており、恐る恐る観察してみると、中にはいい感じのおばちゃんの遺影があった。仏壇にはおばちゃんとおいちゃんのツーショットの写真も立てかけられていた。先代だろうか。仏壇の写真は撮らなかった。僕は撮るつもりでいたのだが、僕の肩に手を置き、妻が目を閉じてクビを振って、僕を押しとどめたのである。霊感の強い妻には何か見えていたのかもしれない。余談だが、妻にいわせると、すべての飛行機雲は地震雲となってしまうのだが。

 

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▲キレンジャーなメニュー。どれもボリューミー!

なぜ、金太郎の地で、桃太郎の名を冠した丼で、昭和なのか。さっぱりわからないがインパクトは強い。ランチメニューは夜、焼肉をメインにやっているせいか、ボリューム感あるものばかりで僕は桃太郎丼、妻は鉄板焼き定食のおろしポン酢をオーダー。

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▲鉄板焼き定食を選ぶ妻の図

妻は現役復帰を目指してダイエット中という理由で、ライス無しをリクエストしていた。彼女のいう、現役復帰が何を意味しているのか僕は知らない。

 

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▲桃太郎丼どーん。オールスターな様相。カロリーなんか気にするな。

さて、桃太郎丼どーん。桃太郎丼はチャーシューと焼肉とそぼろ、そしてタマゴとサラダが載っているハイブリットな丼であった。なぜ桃太郎なのか。という僕の疑問は解消されなかったけれど、「チャーシューを猿、焼肉を犬、鶏そぼろはまあ鳥、タマゴは桃っぽいから桃太郎」と独自に解釈することにした。美味しいものが全部乗っているのだから、美味しいに決まっている。タマゴを崩して男らしくかっ喰らう、といきたいところだが、僕は生来の育ちの良さと食の細さのせいで、男らしく食べられず、オカメのように口をすぼめて、ちょいちょいと小口で食べすすめた。

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 ▲湯気もくもくな鉄板焼き。はしゃぐ妻。

妻が頼んだ鉄板焼きおろしポン酢は、熱々の鉄板で、湯気もうもう状態で出てきて、それだけで嬉しくなる一品であった。妻からおすそ分けして食べたのだけれど、美味しかった。そして見た目からは意外に思えるけどあっさりしていて食べやすい。おそらく、いちど湯を通して脂を落としているのではないだろうか(間違っていたらすみません)。

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▲タマゴをといて食べるのは絶対的正義

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▲かきまぜて食べる。至上の喜び。


昼から飲んでいるお客がいたり、大盛りライスを食べているお客がいたりして、ガテンな雰囲気のお店だったけれど、妻も気に入ってくれたようである。ただ、「なぜそれが桃太郎丼なのか?」という僕が思っていた疑問を妻もシェアしていたらしく、彼女が納得出来る説明を求められてしまった。そこで「チャーシュー=猿、焼=犬、鶏そぼろ=鳥、タマゴ=桃太郎」という僕の見立てを披露させていただいたところ、妻は「そぼろだけですよね…。うなずけるのは。キミはそういう雑なところダメ」と落第点をつけられてしまった。

その後、僕らはパワースポットといわれる大雄山最乗寺で天狗の像や世界最大の下駄を見物してから帰った。

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▲あふれんばかりのパワースポット感

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▲もののけ姫のテーマソングを歌いたくなる情景。歌ったら、ヤメて、と感情を消した目で妻にとめられました。

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▲天狗様。エラそうである。

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▲下駄の皆様。

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▲世界一の下駄。シニア層の方々も興味深々でございました。

金太郎。桃太郎。天狗に下駄。人生のように混沌としているけれど、美味しいから全部オッケーってことにしておこう。大雄山の桃太郎商店のボリューム感たっぷりの桃太郎丼と鉄板焼き定食、超おすすめなのである。ではまた。

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▲ソフトクリームもありました。

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▲売り物なの?飾りなの?不安になるスーパーボール。妻がスーパーボールで遊んだことがないことが発覚。そんな日本人いるのかよ…。

 

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▲お店の前にいた怪獣ブースカ。かわいい。

今回のお店

 

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書いてる中間管理職

フミコフミオ

海辺の町でロックンロールを叫ぶ不惑の会社員です(再就職しました)。90年代末からWeb日記で恥を綴り続けて15年、現在の主戦場ははてなブログ。最近は諸行無常を嘆く日々。更新はおっさんの不整脈並みに不定期。でも、それがロックってもんだろう?ピース!

ブログ「Everything you've ever Dreamed」:http://delete-all.hatenablog.com/

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