私事で恐縮だが、8社の面接、8ヶ月間の失業期間を経て平成29年8月末より某日本企業に正規雇用され働いている。末広がりの8並びが明るい近未来を暗示しているようである。もう、妻から白い目で見られることもないし、世間様の目を気にすることないし、日の当たる駅前大通りを顔あげて歩けるのだ。現在は試用期間を経過するまで一所懸命に働いているところだ。
働くことは生きること、生きることは食べることなので食生活にも気をつかわなければならない。しばらくは美味しくて栄養価の高いものを食べて体力をつけ試用期間を駆け抜けるのだ。絶好のタイミングで神奈川の某所に、価格完全破壊の超リーズナブルな丼専門店があることを聞いた。地元小田原漁港で獲れた海鮮をふんだんに使った海鮮丼から、猪のカツ丼、鹿のカツ丼といった変わり丼まであるという。鹿のカツ丼。なんて縁起良さそうな日本語だろうか。僕は鹿のカツ丼を食べて、ホップステップジャンプと鹿のように人生を飛び跳ねていくのだ。そんな調子で訪れ、本日ご紹介するのは神奈川県小田原にある「丼万次郎」さんというインパクトある店名が特徴のお店である。
▲ユーモアいっぱいの店名。ジョン万次郎感は皆無でござった。
ひとことでいってサイコーなお店であった。店内に貼られた豊富な丼メニューの数々もさることながら、その値段が価格完全破壊。どれもこれも激安。しかも地産地消。お寿司まである!事前の申し合わせ通り、鹿のカツ丼(これまた680円と激安)を頼もうとしたらなんと売り切れ!
▲「すみません。鹿は売り切れです」非情な売り切れ告知。マジか。
まあ、こういうことはままあるよねって気を取り直して、猪のカツ丼を頼む。神様が、試用期間を、鹿のように跳ねていくのではなく、猪のように突き進めと告げているのだろう。店内を観察してみると…ワンダーな空間がそこにはございましたので写真を貼っていくよ。
▲限定5食のプレミアムな鰯の漬丼。プレミアムなのに安っ!
▲スルメイカユッケ丼、炙りカマス漬丼…。文字列だけで涎が出るメニュー表。安ッ!
▲豊富な丼メニュー!お任せ5貫にぎりがなんと580円!
▲猪のカツ丼 日替わり小鉢と味噌汁がつくよ。
猪のカツ丼どーん!中年男の胃袋を満たすには十分なボリュームである。正直、お肉がケモノ臭かったらどーしよーって心配していたけれど、下処理がしっかりしているのだろうね、まったくケモノ臭さはなかった。すごーい!君は食べやすいフレンズなんだね!
▲例によって湯気でぼけてしまう絶妙なカメラテク
▲クロっぽいお肉だが外見とは裏腹に柔らかく食べやすい。
トンカツよりも脂身が少なく、その分、肉感っていうの?ミート感っていうの?肉肉しさがあってすごく美味しかった。ほのかな甘みもあり。割とあっさり食べられてしまったので、ご飯を大盛りにすればよかった…と後悔した。たぶん女性にも食べやすいと思う。これはおすすめ。食べただけで、猪のように試用期間を突っ走れる気がした。気のせいだろうか。
▲食材へのこだわりがヤバい
僕が凄いなと思ったのは値段もさることながら、食材へのこだわり。お米は神奈川県の地元のもの(絹ひかり/自家精米)、野菜も地元のオーガニックもの、魚は小田原市場で早朝仕入、豚は地元やまゆりポークを使用している。
まさか神奈川県でこんなこだわり丼の専門店に出会えるとは!今度は絶対鹿のカツ丼を食べてみたい。海鮮もいいな。夢の親子丼もいいな。晴れて試用期間が無事経過したら食べに来ようと思う。なお、賢明な読者各位はお気づきだろうが、今回は妻の姿が一切ない。やましいことはなにもなく、妻は家計を支えるために働き始めた都合上、たまたまスケジュールが合わなかっただけであり、特に不仲なわけではないと公式には申し上げておく。そういうことにしておく。とにかくこだわりの丼専門店、丼万次郎はおすすめなのである!
▲唐揚げ親子丼。こちらの親子丼の組合せの方がジャスティスなんじゃないか…。
▲早朝仕入れとかうまいの約束されすぎているだろ…。
▲オリジナル焼酎?試用期間中なので必死で我慢。
今回のお店
※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。
書いてる新人サラリーマン
フミコフミオ
海辺の町でロックンロールを叫ぶ不惑の会社員、試用期間中マンです。90年代末からWeb日記で恥を綴り続けて15年、現在の主戦場ははてなブログ。最近は諸行無常を嘆く日々。更新はおっさんの不整脈並みに不定期。でも、それがロックってもんだろう?ピース!
ブログ「Everything you've ever Dreamed」:http://delete-all.hatenablog.com/
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