何でこんなところに蕎麦屋さんが…? 地元民でも超絶入りにくい「駐輪場そば 渚」【フミコフミオの夫婦前菜第32回・無職編】

人気連載「フミコフミオの夫婦前菜・無職編」です。今回は茅ヶ崎にある、「駐輪場の中にあるお蕎麦屋さん」で奥様とランチしてきました。人生は一度きりだから失業期間中も無駄にせず、そもそも発見すらも難しいお店を紹介するというフミコさん。今回は地元民でも入りにくいという、駐輪場の中にあるお蕎麦屋さん「渚」にお邪魔してきました。昼の11時から14時までのみという営業時間もレア感が増幅しますね。奥様の評価はいかがだったのでしょうか。(茅ヶ崎・寒川のグルメそば

何でこんなところに蕎麦屋さんが…? 地元民でも超絶入りにくい「駐輪場そば 渚」【フミコフミオの夫婦前菜第32回・無職編】

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失業7ヶ月目。

我が家の財務省たる妻にオコヅカイを請求したところ「働いてもないのに本当にこれほどの食費が必要なのだろうか?」という疑問を頂戴した。なぜ、そのような疑いを受けなければならないのだろうか? 僕の昼食ほど、質素・倹約を体現しているものはないというのに。コンビニのアンパン、カレーパン、謎の外国製カップ麺で済ますことがほとんどだというのに。もちろん、外食することも時々あるけれど、その際だって、毎日、僕のために働いている妻のことを想って、質素、倹約を第一に考えた食事を心がけている。

 

とはいえ、不本意ながらも、長い、長い、夏休みをいただいているので、今しか食べられないものを食べておきたいとも思っている。人生は一度きりだから、失業期間ですら無駄にはできない。そこで、今日は特別に、まともに働いていると食べるのが難しい、そもそも発見するのも難しい、素敵なお店を紹介したいと思う。

 

僕は、仕事もハロワもない平日の昼間はお金をつかわぬよう、知り合いに会わぬよう、近隣の街まで自転車で出掛けるようにしている。そのときに見つけたお店である。地方のB級グルメ×ファミレス。高級ホテルの味×インスタント。外食業界、飲食業界においてコラボというのはよくあるが、今回ご紹介するお店はおそらく世界唯一の【そば屋と駐輪場】のコラボである。下のマップを見ていただきたい。

▲そば屋の青いアイコンを押してみてほしい。世界のグーグルも「駐輪場そば」を認めているのが分かるはず。

 

厳密にはコラボではないかもしれないが、僕にはコラボ、百歩譲ってもタイアップにしか見えなかった。妻に「そば屋と駐輪場のコラボ店舗を見つけたよ」と報告したとき、彼女が「仕事が決まらなさすぎてついに・・・」と嘆きながら見せた素敵に歪んだ笑顔を僕は生涯忘れることはないと思う。

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▲見落とし厳禁。うっかりしてると通り過ぎてしまいそうな落ち着いた外観。

 

今回ご紹介するのは茅ヶ崎駅の南側にあるステキなお蕎麦屋「渚」さんである。駐輪場ファーストの雰囲気がなにより素晴らしい。

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▲駐輪場ミーツそば屋

 

駐輪場なので契約者以外は立ち入り禁止。いったん、縁もゆかりもない駐輪場に不法侵入してからでないと店の入り口に辿り着けない、スペシャル感、背徳感はこのお店でしか味わえないものだろう。

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▲立ち入り禁止なのにwelcome。どうやって入れば・・・。

 

立ち飲みをアッピールしながら、昼の11時半から14時半までのわずか3時間しか開店していないレア感もたまらない。当初は駐輪場のオーナーの金持ちが自己実現のために始めた適当な店だと思っていたが、そのわりに麺つゆは、かつお、さば、コンブ、アジから出汁を取っているという本格派だったりするから謎なのである。

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▲日本の夏の定番、冷やしかき揚そば。

 

冷やしかき揚ソバを頼んでみたが、たしかに麺つゆはあっさりしつつもしっかりと出汁が効いており、旨かった。自称「極上」は伊達ではなかった。つーか街中にそば屋があるってだけでなんとなく嬉しくなるのはなんだろうね。

 

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▲振り返れば駐輪場

 

ふと、背中に熱い視線を感じたので振り返ってみると、駐輪場に自転車に停めにくる若い女性と目があってしまった。目と目が合ってもミラクルが起きないのは傍らに妻がいたからである。当該、妻は白のワンピースを着用しながら、勇猛果敢にカレーうどんを食べておられた。

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▲上から下まで真っ白のワンピースでカレーうどんをすする勇者の図

 

彼女の言葉を信じるならば、とろみの薄いあっさりタイプのカレーうどんで、出汁が効いていて味わいぶかかったとのこと。さすが極上。なぜカレーうどんの味について伝聞なのかというと「カレー汁を器に口をつけてゴクゴク飲みたい」という僕の申し出が「衛生的な問題」を理由に却下されたからである。

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▲なぜ駐輪場にあるのだろうか。

 

このランチの目的は、いかに僕が出費を抑えつつ、人間性を維持して頑張って生きているかを妻に見せることだったのだが、なぜか妻は、僕の質素、倹約ぶりを評価することなく「キミは私が働いている日中もプラプラ歩き回って変わったお店を開拓している。ズルイ」といって不機嫌になってしまうのだから人生は難しい。みなさんも失業中でしか探せない変わったお店を探してみませんか?ではまた。

 

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▲11:30~14:30の3時間営業!

 

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日本酒やおつまみもあるよ。昼の2時半までだけど!

 

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▲そば屋らしからぬ、オシャレな椅子。

 

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▲真昼間なのに柿の種に赤信号が!

 

今回のお店

住所:神奈川県茅ケ崎市共恵1丁目7-8付近

 

書いてる元サラリーマン

フミコフミオ

海辺の町でロックンロールを叫ぶ不惑の元会社員、現無職マンです。90年代末からWeb日記で恥を綴り続けて15年、現在の主戦場ははてなブログ。最近は諸行無常を嘆く日々。更新はおっさんの不整脈並みに不定期。でも、それがロックってもんだろう?ピース!

ブログ「Everything you've ever Dreamed」:http://delete-all.hatenablog.com/

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