ここ和牛の街・神戸には、焼肉のひつまぶしが存在するのをご存知でしょうか?
焼肉なのにひつまぶし!?と思われるかもしれません。
名古屋名物「ひつまぶし」は、ふわふわのうなぎに甘辛いタレをからませて1度で3度楽しめる料理として全国的にも有名ですよね。
では、焼肉のひつまぶしとは、いったいどんな料理なのでしょうか?さっそく出かけてみました。
神戸・元町、鯉川筋から1本西の路地に「焼肉のひつまぶし」はあった!
JR山陽本線、阪神電鉄元町駅東口から北西へ徒歩1分の場所に今回、紹介するお店「おぼや元町店」はあります。
駅の改札を出てすぐ山側(神戸では、北側のことを「山側」と呼ぶのです。ちなみに南は「海側」)を西へ行き、目抜き通りの鯉川筋からは1本外れていますが、大きな看板があるので、すぐわかると思います。
「おぼや元町店」は2011年7月にオープン。近くには兵庫県庁もあって、ランチもディナーもビジネスマンで賑わっています。がっつりボリューミーな焼肉丼だから、学生達にも大人気です。
店内は明るい雰囲気で女性でも入りやすいお店です。
これが焼肉ひつまぶしだ!
さてさて、気になる「おぼや元町ひつまぶし(1,080円)」をオーダー。お盆にのってサーブされた焼肉ひつまぶしは、まさに鰻のそれと同じスタイル。
薬味には、ほうれん草、モヤシ、ゼンマイのナムルとダイコンと白菜のキムチ、ワサビ、そして土瓶に入っているのは、昆布&カツオでとった和風だし、黒七味も一緒にのっています。
蓋を開けると所狭しと焼肉が乗っています・・・・・!!!
まず、最初はお重の中のお肉をそのままいただいてみました。
細くスライスされたお肉は、やわらかで食べやすい!ふっくらご飯と肉の間には白髪ネギもあり、その食感がアクセントとなっています。
そのあと、薬味をトッピングしたり、黒七味をかけて、味のバリエーションを楽しんでみました。単調になりがちな焼肉丼ですが、ナムルのみずみずしさが肉の旨味を引き立ててくれます。
最後は、温かな和風ダシをたっぷりかけてお茶漬け風に。甘辛タレの味がまろやかになって、サラサラといただける!ワサビを入れると、さらに味が引き締まり、もう何杯でも食べられそうな勢いです。
この「おぼや元町ひつまぶし」は、元町店のオープン記念に「ここでしか味わえないものを…」とオーナーが考案したのがきっかけだそうです。
お客さまの中には、注文して食べるまで「鰻」だと思い込んでいる方もいらっしゃるとか!? 食べて初めて「牛やったんや!」と驚かれ、「おいしい!」と感動される方もいるそうですよ。
最初はそのまま、次は薬味を入れて、最後はおだしをかけてお茶漬け風…と3種の楽しみ方ができる元町店限定メニュー、ぜひお試しを!
神戸牛のおぼ丼もおいしすぎるー!
さて、「おぼや元町店」のもうひとつのおすすめメニューをご紹介。「神戸牛のおぼ丼」(1,480円)は「元町店オープン1周年&全国ご当地どんぶり選手権2015本選出場を記念して作られたメニューです。
肉汁たっぷりの焼肉と、甘辛くてやさしいおふくろの味である自家製タレにこだわった自慢のおぼ丼には、神戸ならではのブランド牛・神戸牛(A4ランク)を贅沢に敷き詰められています。
そしてその肉に絡めるタレは、唐辛子、ゴマ、醤油などの調味料をブレンド。やさしい甘辛さの中にもコクの深みも感じるタレを少しずつ手作り。
さらにごはんには、契約農家さんから届くお米を使用。秋田県大仙市の農家が作る減農薬有機栽培の秋田こまちを火釜でふっくら炊き上げ、丼専用に用意しています。
肉、タレ、米が三位一体となった丼の奏でるおいしさのハーモニーは、もう最高!こちらも元町店限定のメニューなので、神戸を訪れた際は、ぜひ召し上がってみてください!
元町店でしか食べることができないこの2品。ぜひ一度食べてみませんか?今年の土用の丑の日は7月30日、鰻もいいけれど、今年は「おぼや元町店」の焼肉のひつまぶしで暑気払いしてみてはいかがでしょうか。
紹介したお店
店舗名 おぼや元町店
TEL:078-599-6778
住所:兵庫県神戸市中央区北長狭通4-2-6
いなだ みほ プロフィール
赤穂生まれ、神戸・岡本暮らしのフリーランスライター。雑誌・ガイドブック、ウェブマガジンなどで神戸のスイーツを執筆。『神戸みやげの新定番』『神戸紅茶散歩』『神戸のおいしいパン屋さん」(以上、グラフィス)は1冊まるごと編集。また、「東京最高のパティスリー」(ぴあ)にも携わる。2016年には神戸市主催の「おとな旅神戸」でも、パティシエ達と一緒に「ミホ・ア・ラ・モード」プログラムを企画している。年間のべ150件のスイーツ店やカフェなどを仕事、プライベートを兼ねて訪れている。
(編集:河瀬璃菜/フードクリエイティブファクトリー http://foodcreativefactory.com/)