最近話題の燻製!
独特の風味が特徴的で、お酒のおつまみにも最適な燻製ですが、それをおうちで作ろうとすると手間もかかるし、何よりも煙が心配ですよね。今日は煙を出さなくてもおうちで手軽に燻製料理を楽しめる調味料があるということで早速そちらを使用したレシピをご紹介します!
燻製塩って?
食塩に燻製の香りを付与した調味料。
食べ物の臭み消しやかくし味にも!これ一つで簡単に燻製風味が楽しめます。
マヨネーズやドレッシングに加えたり、お魚、お肉料理と多種多様にお使いいただけます。
燻製塩チキン
《材料 1人分》
- 鶏もも肉 1/2枚(約150g)
- 燻製塩 小1/2
- オリーブオイル 小2
- 酒 50cc
《作り方》
- 鶏もも肉はフォークで数ヶ所穴をあけ、ビニール袋に燻製塩と一緒に入れ、よく揉みこみしばらく置く。(約5分)
- フライパンにオリーブオイルを熱し、1.を皮目から焼き、焦げ目がついたら裏も焦げ目がつくまで焼く。
- 酒を入れ、蓋をして蒸し焼きにし(弱火で約3分)、火が通ったら皿に盛り付ける。
※お好みでレモンをかける。
燻製塩だけでもばっちり簡単味付け! スモークの香りがほんのり香って、ごはんが進みます。こんなに簡単にスモークチキンが出来るなんて! ワンランク上の料理をお手軽に出来るのは嬉しいですね!
お酒で蒸し焼きにすることで、お肉はふっくらジューシーに仕上がります!
燻製醤油って?
醤油を桜チップでじっくりと燻製し、とっても香ばしい香りのするお醤油です。
お刺身などのつけダレはもちろん、お肉料理やお魚料理の味付けに、どんなお料理にも使用できます。
まぐろの燻製醤油漬け丼
《材料 1人分》
- まぐろ刺身 5切れ
- 燻製醤油 大1
- みりん 大1
- ごはん 200g
- 万能ねぎ(小口切り) 適量
- 白ごま 少々
- きざみ海苔 適量
《作り方》
- 燻製醤油とみりんを混ぜ、まぐろを漬ける。(約5~10分)
- 丼にごはんを盛り、1.を並べる。
- 万能ねぎ、白ごま、きざみ海苔を散らす。
燻製醤油を使用することで香ばしい香りの漬けまぐろに変身!味が染み込み、とってもごはんに合います。大人の味なのでお酒にもぴったりですね。
いつもの漬け丼に飽きたら試してみてはいかがでしょうか?
燻製オイルって?
オリーブオイルを香り豊かな桜チップで燻製した燻製調味料です。
オリーブオイルのすっきりした味わいに独特のスモークの香りが広がりとっても香ばしいです。パスタはもちろん、ドレッシングや風味づけなど幅広くお使いいただけます。
燻製オイルそーめん
《材料 1人分》
- そうめん 100g
- トマト 1/2個
- 大葉(千切り) 3枚
- 合わせダレ
- オリーブオイル 大1と1/2
- 醤油 大1/2
- レモン汁 大1
- 塩 少々
《作り方》
- そうめんはゆでて冷水で洗い、よく水気をきっておく。
- トマトは約2cm角のダイスカットにし、合わせダレを全て混ぜ、トマト、そうめんを入れよく和える。
- 更に2.を盛り付け、大葉を飾る。
いつものそうめんに飽きたらイタリアン風のそうめん! 燻製オイルとレモンの風味が香ってさっぱりと美味しくいただけます! オイルを絡めることで喉越しもよくなり暑い季節にはぴったりの一品です。
燻製調味料のパイオニアに突撃取材!
燻製を調味料にするってとても面白いですよね。
せっかくなのでこちらの「燻製醤油」と「燻製オイル」を製造しているかずさスモーク代表取締役の市川正秀様にお話を伺ってみました。
――液体を燻製させるという新しい発想で商品を開発されているかずさスモーク様ですが、「調味料を燻製しよう!」と思うに至ったきっかけのようなものはあるのでしょうか?
市川さん だいぶ昔になりますが、地方に旅行に行ったときに「“燻製した鰹節”を漬け込んだ醤油」を食べたことがありました。
燻製料理を得意としていた僕はこの醤油に衝撃を覚えました。そしてこれを自分は「お醤油が燻製されてる!?」と思い込んでしまいました。
物事を一度勘違いしてしまうと、なかなかそこから抜けられないもの。来る日も来る日も《液体を燻製する方法》を考えるようになりました。
――えー!初めは勘違いからの出発だなんて驚きですね!勘違いから作られた商品ではありますがやはり強い志があったのでしょうか?
市川さん 勘違いではあるものの「液体の燻製が存在していて、必ずゴールはあるんだ!」という強い想いから、どんなに失敗しても諦めずに続けることが出来ました。
優に1,500回は失敗しています。
家の1部屋はそのガラクタで一杯になったほど……。
学生時代は国立高専に通って機械工学を学んでいたので、「ものづくり」を行っている精神で燻製調理を捕らえることが出来たようように思えます。
地元商工会議所に相談をしたら《特許性あり》といわれ更に努力努力の連続でした。《液体を燻製する方法とその装置》の特許を取得し、誰にも真似できない液体燻製技術を手に入れました。
ちなみに開発が成功してからの後日談ですが、燻製した鰹節を漬け込んでいたということを知ったときは、あまりにも簡単な答えを前に、ガックリしたのを覚えています(笑)。
――1,500回! すごいですね!! それでも諦めずに取り組み続けた結果が燻製のパイオニアと呼ばれる所以になったのですね。こちらの燻製調味料ですが、オススメの使い方などはあるのでしょうか?
市川さん 燻製調味料には無限の可能性があると思います。「燻製の手間を省く」というのが代表的な使い方になると思いますが、かけるだけの燻製香なので、お刺身のような「生食でしか表現できないお料理」や、スープのような「液体で表現する料理」にもスモークフレーバーが味わえます。一瞬で変化することからお料理の演出にも使えますし、燻製の《複雑味》というところから隠し味としてもお使いいただきたいです。また、液体を直接燻製していることから《無添加》としてのメニュー作りにも一役買うのではないでしょうか?
――なるほど。シンプルな料理ほど味を引き立ててくれるのかもしれませんね!使用することで一気に高級感も増しますし塩分をそんなに入れなくても満足感を感じることができるので減塩にもぴったりだと私は思います。今後燻製してみたい調味料なんてあったりするのでしょうか?
市川さん 世界中の調味料を燻製してみたいですね。
調味料だけでなく、液体であれば何でも燻製できる装置なので、どんな液体にも挑戦したいと思ってます。
――世界中!楽しみですね!!私は辛党なので燻製タバスコとか試してみたいです!!
市川さん 絆創膏のバンドエイド、ステープラーのホッチキス、ツナ缶のシーチキンのように、液体燻製技術の代名詞としてkazusa-smokeが馴染み深い存在になってくれることを願います。
様々な調味料メーカーさんとコラボレーションし、液体燻製の分野を広げていければ幸いです。
――素敵ですね!様々な燻製調味料楽しみにしております!市川様、ありがとうございました。
取材協力:kazesa-sumoke様 http://kazusa-smoke.com/
燻製と聞くと手間ひまかかって面倒……とお思いの方多かったのではないでしょうか? 燻製塩、燻製醤油に燻製オイル、燻製調味料を使用すれば、おうちでとっても手軽に燻製料理が楽しめちゃうんです! 燻製好きにはもってこい!いつものお料理に一味加えて楽しんでみてはいかがでしょうか。
レシピを書いた人
Marie
フードコーディネーター。1987年、千葉県出身。
某食品メーカーに勤務しながら、フードコーディネーターの資格を取得。
Caféの空間やお料理好きが高じて、「おうちで手軽にCaféごはん」をモットーに自身のブログで日々のおうちごはんやグルメ情報を発信している。
ブログ:http://ameblo.jp/happy-smile-ouchigohan/
編集/インタビュー
フードクリエイティブファクトリー 河瀬璃菜 http://foodcreativefactory.com/