福岡のラーメンといえば、いまや全国で愛される福岡フードのひとつ!
以前もこちらの記事
で福岡のラーメンをいろいろと紹介させていただきましたが、今回は博多ラーメンのルーツの一つである長浜ラーメンをご紹介!
長浜ラーメンとは??
福岡市中央区長浜の店舗や屋台のラーメンのこと。なぜ長浜エリアにラーメンが生まれたのかというと、1955年に福岡市中央御売市場鮮魚市場が長浜に移転したことが関係あるそうです。
市場関係者が多く訪れていた市場のラーメン屋の特徴は、競りの合間に食すため、素早く茹でられる極細麺、麺だけの追加注文の替え玉、豚骨を主な原料としながらも、思いのほか軽めに炊かれたスープなどとされる(wikipedia参照)
ということで福岡の街の歴史と繋がりの深いラーメンというわけです。
今回は歴史ある長浜ラーメンの中でも最も有名なお店、「元祖長浜屋」さんに潜入してきました!
地元っ子の愛するガンナガ「元祖長浜屋」に迫る!
とその前に……福岡で元祖長浜屋のはなしをすると、なにやら呪文のような言葉が飛び交います。
「この間久しぶりにガンナガで、ベタナマネギモリ食べたっちゃんねー」
「わーうちはナシカタで食べたーい」
え?なにこれ? ラーメン食べるのに呪文唱えるなんて私にできるかしら……
今回はそんなあなたに捧ぐ、元祖長浜屋での長浜ラーメンの楽しみ方をご紹介しちゃいます!
その名も正しくな「元祖長浜屋」ですが、通称「ガンナガ」の愛称で親しまれる、創業57年の老舗店。先代の開業時からいまなお変わらぬ味を守り続けている名店なんです。
長年愛されているこのお店、ちょっとクセのある楽しみ方が魅力のひとつ!それではさっそく長浜ラーメンを楽しんでみようじゃないですか!
まずは入店前に券売機で券を購入します。何も迷うことはありません。
そう、ガンナガのラーメンメニューはラーメン 500円しかないのです!
さらに福岡のラーメンの基本、「替玉」と、なにやら気になる「替肉」をポチー!
チケットを購入しいよいよ店内へ……ややお昼時を外しての潜入でしたが、テーブルにはたくさんのお客さまがずらり。
そして厨房にはどんぶりがずらり!
ここからがガンナガスタイル! さっきの呪文はまさにこれ! ラーメンをオーダーの際に麺のかたさと油の量を伝えて自分流にアレンジするんです!
オーダーの詳細は下記をチェック!
【麺の固さ】
ナマ・カタ・フツウ・ヤワ
【油の量】
ベタ・フツウ・ナシ
【ネギ】
ネギオオメ・ネギモリ
自分の好みを店員さんに伝えることができればあとはそわそわしながらラーメンの到着を待つばかり……♡
今回私が唱えた呪文はガンナガでも人気NO.1のこちら!
ベタナマネギオオメ!
説明すると油の量多めの「ベタ」、食べられる状態の麺で一番かたい「ナマ」、そしてネギ好きにはたまらない「ネギオオメ」というオーダーです。
さらに今回は比較のために一番スタンダードなフツウも一緒に!
まずはこちらフツウ。
ネギとチャーシューのシンプルさが長浜ラーメンの魅力です。
そしてこちらがベタナマネギオオメ。たっぷりのネギがたまらーん!
ちなみに横に並べてみるとこんな感じです。
そしてスープも比較してみます。
こちらはフツウ。
こちらがベタナマネギオオメです。
写真でもわかる後者の油の量! これがまたたまらんのですわー。
さあさっそくいただきます♡
途中で紅ショウガやゴマでアレンジするのも◎
自分好みのラーメンを試してください。
そうこうしているうちに1杯ぺろりで、お楽しみの替え玉と替え肉の登場です!
ステン鍋に入った替え玉(1人前)を丼に。
少し味が薄まったと思ったらタレを足して召し上がれ♡
それぞれの好みや食べられる量に合わせていろんな味を堪能できる長浜ラーメン。長年愛されてきたその理由、まるで胃にスープが染み渡るように、しっかりとわかった気がしました。
今回の取材は実はなんと社長直々にラーメンを出していただくことに!現場を離れてもなお元気でいらっしゃるお母さん的存在な社長にオススメな食べ方を伺ったところ、
「夏の時期はこしょうをたくさん掛けると食欲がでて元気になるよー!でも夏バテで消化が悪くなることもあるけん、そんなときはヤワで食べるとがいいよ!」
とのなんともお母さん的なアドバイスに郷里を思い出しておもわずほろりとしてしまいました。
さらに印象的だったのは
「最近無理にネギを大盛りにしたり、油を多めにして残して帰るお客さんが増えたけん、どんぶりに残されたラーメンをみると悲しい気持ちになるんよ…」
とおっしゃっていたこと。
ガンナガ初心者の方も、常連さんの方も自分の好みや体調にあったオーダーで無理せず自分好みの味を発見してみてくださいね!
ごちそうさまでした!
紹介したお店
元祖長浜屋
TEL:092-711-8154
住所:福岡市中央区長浜2-5-38 立体駐車場 1F
営業時間:4:00~2:00
店休日:年中無休(正月休日有り)
cyan
福岡出身の27歳。東京でADやら放送作家アシスタントやらTVの仕事を経て、福岡に出戻り、ファッションやらグルメやらのライターとして活動中。なんでも食べるし、なんでも書くをモットーにしたなんでもライター。
編集:フードクリエイティブファクトリーhttp://foodcreativefactory.com/