カレーライスとは一線を画す旨味…!「琥珀館」のライスカレーは初めて食べてもなぜか懐かしい福岡の隠れ名物だ

「博多祇園山笠」で有名な櫛田神社の近くにある、「琥珀館」(福岡県福岡市博多区上川端町1-6)の名物、ドライカレーとルウを混ぜて作るリゾット風の「ライスカレー」(840円)を紹介します。先代の店主が母の味をヒントに考案したオリジナルで、この味を求めて足を運ぶファンも多いそうです。また、「あんこ珈琲」(570円)という珍しいコーヒーもあります。レトロな雰囲気を醸し出す店内で、長く愛される逸品の数々をぜひ皆さんも味わってください。 (祇園・川端のグルメランチ

カレーライスとは一線を画す旨味…!「琥珀館」のライスカレーは初めて食べてもなぜか懐かしい福岡の隠れ名物だ

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皆さんは、「博多祇園山笠」という祭りをご存じでしょうか?

 

水法被に締め込み姿の男たちが山笠を担いで町を駆け抜ける博多の伝統行事で、毎年7月1日~15日に行われています。

 

期間中は、博多人形師によって作られた絢爛豪華な飾り山笠博多部を中心に十数か所で公開されています。

 

今回は、その祭りのメイン会場となる櫛田神社を訪れる際にぜひ立ち寄って食べてほしい、私のお気に入りカレーをご紹介します。

 

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商業の町・博多の情緒を感じさせる川端通商店街博多リバレイン博多座とキャナルシティ博多までをつなぐ約400メートルのアーケードには約100の商店が軒を連ねています

 

この商店街をキャナルシティ側に進むと、櫛田神社が見えてきます。

 

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写真の場所は櫛田神社の裏側にあたり。タモリさんの番組では気になる段差として紹介されていましたね。

 

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そこから飲食店が連なる細い路地を抜けると今回ご紹介するカレーがある喫茶店「琥珀館(こはくかん)」に到着します。

 

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1983年創業の喫茶店ということもあり、時代を感じさせる店構え。「自家焙煎珈琲豆売店」の文字もいい味出してます。

 

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“純喫茶”と呼ぶのに相応しい趣を感じる内装は「琥珀館」となる前にここで営業していた喫茶店の雰囲気をそのまま引き継いでいるそうです。

 

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まるで一昔前にタイムスリップしたかのよう…。アンティークな調度品もたくさん飾ってありました。

 

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カウンター席です。

 

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奥に見えるコーヒーカップは実際に使用されているもので、色や形もさまざま。

 来店するたびに「今日はこのカップか~」なんていう楽しみ方もあります。

 

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入口近くには、マンガや雑誌、新聞などが置いてありました。こちらも昔ながらの喫茶店でよく見かける光景。 自分好みの本を片手に、一人の時間をのんびり過ごすこともできますね。

 

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フードメニューは、 ナポリタンピラフオムライスカレーなど、“ザ・喫茶店”というメニューがズラリとラインナップ。

 

 ランチタイムになると、この味を楽しみに近隣のオフィスで働く人たちでいつも満席になります。

 

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私のお気に入り、「ライスカレー」の文字を発見!

 「rizotto curry」という英語表記から普通のカレーではないことが想像できます。

 

母の味がモチーフのリゾット風「ライスカレー」

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先代の店主が子どもの頃に食べていた、母の作るカレーを再現したというリゾット風カレー

 

ソースはドライカレーとルウを混ぜて作ってあります。

 

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「ライスカレー」の名のとおり、主役はもちろん、カレーソースです。 そして、その脇役にタマネギやニンジン、グリーンピース、コーン、ベーコン、ピーマンの具がさりげなく食感と彩りに変化を与えてくれます。

 

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カレーソースは濃厚で、ほどよくスパイスが効いています

 

粘り気はありますがドロドロさはそれほどなし。 ソースを吸ったお米は、アルデンテに仕上げられています。

 

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中央にポンと落とされたトッピングの生卵には、糸島産の地卵が使われています。

 

生卵をくずして食べると、スパイシーなカレーがマイルドに変化。 まろやかな味わいは、昔、母が作ってくれたカレーのような懐かしさを感じさせてくれます。

 

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アフターコーヒーを注文しようと再びメニューを見ていたところ、「琥珀館」のもうひとつの名物、「あんこ珈琲」を発見しました!

 

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これまで何度も足を運んだことがある店ですがこのコーヒーは未体験だったので、注文してみました。

 

商店街の名物がヒントになった「あんこ珈琲」

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川端通商店街の名物・川端ぜんざいをモチーフに考案されたというコーヒー。

 エスプレッソの上には、ホイップクリームがトッピングされています。

 

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それをかき混ぜてスプーンですくったところ、器の底からあんこが出現。

 でもこれが意外にベストマッチなんです!

 

エスプレッソの苦味は、ホイップクリームによってまろやかに変化。

 あんこもほどよい甘さで、味にアクセントを付けてくれます。

 

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「琥珀館」を切り盛りしている、現店主・坂野輝子さん。

 優しい笑み気配りのあるサービス

この店が長く愛される魅力のひとつといえるでしょう。

 

福岡観光などで櫛田神社へ行く際は

近くに居心地抜群の老舗純喫茶があることもお忘れなく!

 

紹介したお店

琥珀館

住所:福岡県福岡市博多区上川端町1-6

電話:092-281-7578

営業時間:平日11:00~21:00(LO20:30)

     土曜・祝日9:00~21:00(LO20:30)

     ※ランチは平日のみは11:00~14:00

      モーニングは土曜・祝日のみ9:00~11:00

定休日:日曜

 

書いた人

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ニシダタケシ

福岡・九州の編集プロダクション・シーアールに所属。生まれも育ちも福岡という生粋の九州男児。

流行りもの&甘いもの好きで、嫌いな食べ物はほとんどなし。「毎日完食!」をモットーに、小さなカラダで福岡のおいしいものを食べ歩きます。

憧れの人は出身校の大先輩・タモリさん。グルメレポではたま~にデカ盛りにも挑戦しますよ!

                             
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