2017年にオープン20周年を迎えた「いおワールド かごしま水族館」は、ジンベエザメやイルカなど鹿児島の海の生きものを展示する水族館です。
そのかごしま水族館の3階にこの春から新しく「クラゲ回廊」と「鹿児島の深海」コーナーがオープンしました。それにともない館内のレストランではなんと、珍しいクラゲ料理が食べられるようになってたのです!
↑ゆらゆら水中を漂うクラゲたちを見学しよう(写真提供:かごしま水族館)
この「クラゲ回廊」が新設されたきっかけは、鹿児島市と山形県の鶴岡市が兄弟都市盟約を結んでいることに始まります。かごしま水族館はクラゲの水族館として人気のある鶴岡市の「加茂水族館」と平成26年から姉妹館として飼育技術などで交流を図ってきました。この春の「クラゲ回廊」新設もこうした加茂水族館との交流から進められたことで、回廊には加茂水族館からもらい受けた水槽も設置されています。
そして飼育員だけでなく事務職員も加茂水族館と交流をする中で、同館で人気のクラゲ料理を鹿児島でも食べることができれば、という企画が生まれ、2階にある「ドルフィンキッチン」で4種類のクラゲメニューが提供されることになったそうです。
↑レストラン入口でもしっかりPR
↑レストランは2階にあります
「ドルフィンキッチン」はガラス張りの店内から目の前を行き交う桜島フェリーや、天気のいい日は霧島連山などを望める眺めの良いカジュアルな雰囲気のレストラン。
家族連れで賑わう中、クラゲメニューをいただいてきました!
まずはくらげ醤油ラーメン880円、ご飯とドリンク、クラゲ入りのさつま揚げも付いています。
見た目は普通の醤油ラーメンですが、よ~く見るとメンマに似た色の細いものがトッピングされています。そう、これがクラゲです。
このクラゲはキャノンボールジェリーという種類で、中華料理などで使われる食用クラゲとして流通しているものだそう。食べてみるとコリコリとした食感で、正直、味は感じません。それもそのはず、クラゲは無味で栄養素もほとんどないとのこと。それでもあっさりとした醤油スープとちぢれ麺、クラゲのコリコリ食感がマッチしていました。
くらげ入り薩摩揚げ310円は、これまたプチプチ、コリコリの食感のクラゲと甘い魚のすり身がマッチしていて、子どもでも抵抗なく食べられる感じ。
天然着色料で赤や緑、黄色に色付けされたクラゲが乗ったくらげソフトクリーム380円は、生乳の味わいがしっかりとしています。
こちらのクラゲも特に味はせず、コリコリ感が凄いです。
↑カラフルな色だけど天然着色料を使用
食べているうちにクラゲとも違う食感が出てきて驚きましたが、容器の下部にはコーンフレークが入っていました。
そしてくらげアイス360円は、加茂水族館でも人気の一品。
しっかり冷えてちょっと硬めのうちはあまりクラゲの食感がありませんので、少し溶けかけたころがクラゲのコリコリ感を楽しめました。
↑これくらい溶けるとかなりクラゲ感が楽しめます
お店の方によれば夏休みの頃にはクラゲとスパゲティを合わせたメニューも登場するかも? とのこと。鹿児島の海の生きものやクラゲに癒された後は、珍しいクラゲメニューで癒されて下さいね!
紹介したお店
いおワールド かごしま水族館 ドルフィンキッチン
鹿児島市本港新町3-1
☎ 099-226-2233
開館時間 9:30~18:00(入館は~17:00)
休み 12月の第1月曜~木曜
入館料 大人1500円
駐車場 500台(1時間無料)
おばらけいこ プロフィール
鹿児島は南薩に生まれ、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」のひとつ旧集成館にほど近い上町エリア在住のフリーライター。
地元タウン誌出身、取材範囲は鹿児島を中心に九州全域の観光関連情報を中心にあれこれ。
芋焼酎のお湯割りと鶏刺しがあればとりあえずご機嫌になります。