カキ氷にミルク味のシロップをかけてフルーツなどをトッピングした白熊は鹿児島を代表するグルメとして観光客にも人気ですが、昭和24年から販売を開始し、白熊の元祖といわれているお店が「天文館むじゃき」です。
↑こちらがお馴染みの白熊、レギュラーサイズで720円(写真提供:天文館むじゃき)
その「天文館むじゃき」に、1年の中で1か月間しか食べられない白熊があるって知っていますか? その名も“なつかしろくま”、創業月に当たる6月のみ登場する白熊がそれです。
↑店頭に大きな白熊! 記念撮影スポットです
天文館の「G3アーケード」にある天文館むじゃきビルは地下1階から4階まであり、鉄板焼き、カフェ、洋食、居酒屋の各店舗が入っています。その中で1階にあり、休日ともなると白熊目当ての人が列を作る「白熊菓琲(しろくまカフェ)」です。
2015年にリニューアルしたばかりの店内でなつかしろくまをお願いしてメニューを見ていると、、、むむ?オリジナルカレーフェア?
さらにメニューを見るとドリンクにも白熊が!! これは、ひょっとしてカキ氷だけで満足していてはダメなんじゃ・・・・。
そうこうするうちに運ばれてきた“なつかしろくま”。
↑なつかしろくま720円
見た目はレーズンの目と口にチェリーの鼻、アンゼリカのヒゲと、まさしく白熊! 通常のフルーツがトッピングされたものより白熊らしいビジュアルです。ですが食べてみると味はもちろん、甘いミルク味のシロップがたっぷりとかけられたいつもの「むじゃきの白熊」。ふんわりとしているのにミルクをたっぷり含んだカキ氷を食べ進めると、何やら赤いものが見えてきました、イチゴです!
↑ん?何か見えてきた・・・
↑しろくまだぞ~~、ガオ~~~! っぽくないですか?
そう、この“なつかしろくま”は、外ではなく中にフルーツや十六寸(とろくすん)豆、寒天などが閉じ込められているのです。もともと白熊はこのスタイルだったそうですが、氷を削ってフルーツを入れてまた氷を削る、という作業に手間がかかるため、現在のように外側にフルーツをトッピングするようになったそうです。ただ「昔の白熊が食べたい」という声も多く、毎年6月だけ登場し、1階と2階の店舗で食べられるようになったのです。
↑カキ氷というより刷り氷、ふんわりしています
ちなみに6月の創業祭では、鹿児島県産の金柑とたんかんを使い、白熊の顔が3Dタイプの“金の白熊”など特別メニューも登場しますよ。
さらに、ひと口に白熊といってもこちらの元祖のお店では、チョコ味や黒糖味など全14種類の白熊があります。
中には鹿児島らしく焼酎味もあるので、数人で食べ比べも楽しそうです。さらに先ほどもちょっと触れましたが、現在、オリジナルカレーフェアを開催中で、なんと白熊カレーも登場しています。
↑野菜たっぷり白熊カレー820円
こちらは北海道のだし店と提携して作りだした、魚、牛、豚、鶏のエキスたっぷりの白っぽいルーが特徴。ご飯を白熊の顔に見立て、野菜をたっぷりトッピングした白熊カレーは、辛さを抑えているので子どもでも食べられる優しい味わいです。
↑通常のカレールーに比べるとかなり白っぽい
こちらは夏ごろまでの予定ですが、ひょっとしたら期間延長になるかも? とのこと。
他にもオリジナルキャラクターのしろくまくんが描かれているしろくまアートカプチーノは、冷たいものが苦手という人でも楽しめる白熊です。
↑しろくまアートカプチーノ500円
また店内でゆっくりできないという人には食べ歩きのできるハンディ白熊も販売されているので、目的に合わせてお好きな白熊をオーダーしてくださいね!
↑ハンディ白熊の販売は「白熊菓琲」入口のすぐ横です
↑ハンディ白熊は450円
紹介したお店
天文館むじゃき 白熊菓琲
鹿児島市千日町5-8
電話 099-222-6904
営業時間 11:00~22:00(7,8月、日曜祝日は10時~)
休み なし
駐車場 なし
※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。
おばらけいこ プロフィール
鹿児島は南薩に生まれ、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」のひとつ旧集成館にほど近い上町エリア在住のフリーライター。
地元タウン誌出身、取材範囲は鹿児島を中心に九州全域の観光関連情報を中心にあれこれ。
芋焼酎のお湯割りと鶏刺しがあればとりあえずご機嫌になります。