5月に某人気アイドルの番組で紹介されて話題になった魚・アカバナ。
カンパチが7キロ以上に成長したものをアカバナと呼び、これまでは滅多に獲れない上に養殖もできなかったので「幻の魚」と呼ばれていました。
しかしそのアカバナの養殖に鹿児島県垂水市の小浜水産が成功し、テレビでも紹介されるなど少しずつその人気が高まっています。
↑これが幻の魚・アカバナ!(写真提供:まえわり屋)
その小浜水産からアカバナを仕入れているのが、鹿児島市の天文館にある居酒屋の「まえわり屋」です。
こちらは鹿児島の居酒屋さんでも珍しい、本格焼酎の前割り焼酎を揃えるお店としても人気なのです。しかも鹿児島市電の天文館通電停のすぐ目の前のビルとあって、観光客でも迷いにくいところも高ポイントです。
↑天文館通電停のすぐ目の前、ボンタンアメの看板の下です
↑ここからエレベーターで4階へどうぞ
↑店の入口からアカバナ推し
前割り焼酎とは?
前割り焼酎とは、お湯割りや水割り、ロックといった焼酎の飲み方のひとつです。焼酎をあらかじめ、少なくとも前日以前に水で割っておくことで、焼酎と水がなじみ、味わいが柔らかくまたのど越しもまろやかになるのが特徴です。
↑前割り焼酎を作っているところ
飲む直前に水と焼酎を合わせる水割りと比べるとその違いがよくわかります。前割りした焼酎はそのまま常温で飲んだり、ロックにしたり、黒ぢょかに入れて燗をつけたりして飲むことができます。
こちらでは約55種類の銘柄の焼酎を前割りしていて、グラス(氷)430円~で飲めます。
これだけの数を揃える店は本格焼酎のふるさと・鹿児島でも他にありません。また前割りをしていない銘柄も65~70種類は揃えているので、前割り以外の飲み方も楽しめます。
↑有名銘柄ももちろん前割り
↑前割りしていない焼酎もあります
噂のアカバナはやっぱり凄かった
と、うんちくはこれくらいにして。噂のアカバナを刺身で用意していただきました!
こちらでは刺身は850円、ほかにもアカバナとお野菜の蒸ししゃぶ850円、刺身あっさり梅肉ダレ添え800円でいただくことができます。アカバナは白身魚で、魚特有の臭みがなく、そして甘いのが特徴。
↑この色艶、美味しそうでしょう?
ちょっと厚めの刺身なので噛みしめるほどに口の中で甘味が広がります。ん~、いいですねえ!
他にもこちらの名物・阿久根のおばちゃん家のさつま揚げ450円。
↑ふんわり柔らかいさつま揚げ、とっても甘い!
さつま揚げといえば一般的には魚のすり身の天ぷらですが、こちらのさつま揚げは豆腐がたっぷりと入っていてふわふわと柔らかく、とっても甘いのです。なんでも大田さんの出身地・阿久根市ではこのようなさつま揚げが作られているのだそうです。もちろんこちらも焼酎との相性がぴったりなのでぜひ、食べてみてください。
↑暑い時期は焼酎を炭酸水で割った焼酎ハイボールもおススメ
そうそう、こちらのお店、以前から私が懇意にさせてもらっているお店でもあるのです。もしお店の片隅で飲んだくれているライターがいても気にしないでくださいね(笑)
鹿児島で焼酎のイベントもあるよ!
そしてこの秋、鹿児島市の繁華街・天文館では鹿児島県内113すべての蔵元の焼酎を飲める大イベント「焼酎ストリート2016」が開催されます。焼酎王国鹿児島でもこれだけの規模のイベントは珍しく、500円で6杯の焼酎を飲むことができます。期間は11月1日、2日が17:30~20:00、11月3日が11:00~17:30分、天文館の本通りアーケードとぴらもーるアーケードにずらりと各蔵元が並びます。また奄美を拠点に活動する「カサリンチュ」のライブや、元Jリーガー「前園真聖」さんのトークショー、さらには3日は南九州最大の祭り「おはら祭り」も開催されるなど、天文館が盛り上がること間違いなし!
「焼酎ストリート2016」詳細はコチラ
※本文中の価格はすべて税別です
紹介したお店
薩摩だれやま処 まえわり屋
住所 鹿児島市千日町15-1-4階
☎ 099-295-3308
営業時間 17:30~24:00
休み 不定休
駐車場 なし
おばらけいこ プロフィール
鹿児島は南薩に生まれ、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」のひとつ旧集成館にほど近い上町エリア在住のフリーライター。
地元タウン誌出身、取材範囲は鹿児島を中心に九州全域の観光関連情報を中心にあれこれ。
芋焼酎のお湯割りと鶏刺しがあればとりあえずご機嫌になります。