8月・9月はオリンピック/パラリンピックに燃えていたブラジル・リオデジャネイロ。ここ日本でも五輪ロスに陥ってる方も多いのではないだろうか。
あの熱狂的な雰囲気にまだまだ浸っていたい、そんな方におすすめなのが秋葉原駅にある「トゥッカーノグリル」だ。今リオで人気だという、若鶏を炭火焼きにしたガレットなる料理をふるまってくれる肉料理屋なのだ。
看板にも書かれている「満腹になれる場所」というキャッチフレーズは伊達ではない。
満腹宣言なるマニュフェストをかかげ
- ライスおかわり無料
- スープおかわり無料
- 野菜大盛&おかわり無料
- にんにくトッピング無料
と、どんな人でも絶対に満腹になることが可能なわけだ。
とはいえ、標準ですごい量の肉が出てくるので、普通サイズの胃袋サイズならば、ライスもスープもおかわりせずに満腹になれるんだけどね。
平日ランチセットはかなりお得。
豚、牛、鶏から2種類の肉がセットになって安いコースなら1,000円だ。
だが、今回、私が挑戦してみたいのはお値段2,400円のギガプレート。
ランプ、旨み牛、ガレット(鶏)、ポーク、ハンバーグ、リングイッサ(生ソーセージ)の6種類が堪能できる、総量830gの化け物じみたプレートである。七福神の宝船がごとき、華やかでめでたいビジュアルだ。
じつはその上、ギガの2倍サイズ・テラプレートなるメニューもあるのだが、さすがにこれは食いきれないと判断して見送った。
胃袋に自信のある方に、ぜひチャレンジしてほしい。
店内はカウンターがメインで、背の高いテーブルもいくつかある。昼どきだったこともあって、スーツ姿の男性客で埋め尽くされていた。
カウンターの向こうで大量のお肉がグルグル焼かれている。店内はお肉の焼けるいい匂いが充満していて、食欲が刺激される。
▲ギガプレート
待つこと10分少々。運ばれてきたギガプレートがデカいのなんの。ありとあらゆる肉が層を成し、隆起し、立派な山脈を築いている。これを残さず一息で食べきるには、食事を終えるまで、肉食獣になりきったイメージで、果敢にむしゃぶりつくしかあるまい。
なお、今回は純粋に肉だけを楽しむため、ご飯セットは注文していない。
▲3種類のソース
お肉につけるソースも3種類用意されている。左からガーリックソース、ヴィネグレット(玉ねぎをつかった酸味のあるソース)、唐辛子の効いたピリピリソースだ。
いろいろ試しながらソースとの相性を見極めるのも面白そうだ。
▲ポーク
まずは分厚いポークにピリピリソースをかけて、ペロリといく。
甘みのある肉汁がじゅわっと口のなかにひろがる。本来ならば、これ1枚で茶碗1杯のご飯をかっこめるのだが、ご飯も経由せず、ひたすら肉だけを食べ続けるのはなんとも贅沢。
▲ハンバーグ
ハンバーグも普通に1人前ある。ミンチにしすぎていない、ごりっと噛みごたえのある私好みのハンバーグで、これまたあっという間に食べきった。
▲リングイッサ
リングイッサと呼ばれる、ぶっとい生ソーセージ。パリッといい音をさせて噛みちぎる。このお店、ただ量が多いだけじゃない。なにを食ってもひたすら旨い。猛スピードで胃袋にねじこみたいのだが、熱い肉汁が飛びだしてくるので、ハフハフしつつゆっくり食べなきゃいけないのが歯がゆい。2口で食べきった。
牛肉はレアな状態で運ばれてくる。鉄板の余熱でお好みの焼き加減にしよう。
外側には焼き目がついてるが、内部にはピンクな部分が残ってるぐらいでいただいた。
レアなステーキをほうばってるときの「あ~~~、いま、俺は魂を喰らってる!」という感覚は、他の肉では変えられない。
▲ガレット
運ばれてきたときには「食べきれないかもしれない…」と弱気になってしまったギガプレートだが、1つ1つの肉が美味しくて、夢中で貪っているうちに、いつのまにか炭焼き鶏のガレットを残すだけに。いちいちナイフで切って食べるのもしゃらくさかったので、手が汚れることを承知で、骨をつかんでむしゃむしゃ食べた。
それほど食の太いほうではないが、1人でギガプレートを食べきれた。ぜひ皆さんにも、このめくるめく肉世界を堪能してほしい。エネルギーに満ち溢れますよ!
取材したお店
作者:松澤茂信(まつざわしげのぶ)
東京別視点ガイド編集長。
るるぶとか東京ウォーカーが積極的に載せないようなとこばっかし巡ってます。
そういう人生です。けっこー楽しいです。
(編集:編集プロダクション studio woofoo by GMO)
東京別視点ガイド:http://www.another-tokyo.com/
Twitter:https://twitter.com/matsuzawa_s