京都地元民もハマる「カラシソバ」が激ウマだった!京都中華の名店の流れを汲む「鳳舞楼」には行かなきゃ損

京都御所の近くにある中華料理店「鳳舞楼」(京都府京都市上京区新町通中立売下ル仕丁町327-7)を紹介します。オススメは「からしそば(撈麺)」。カラシが入ったタレを絡めた麺に野菜餡がたっぷりかかった一品です。そのほか、ニンニク控えめであっさりした味わいが特徴の京都中華(京中華、京風中華)のメニューが充実。焼売やからしみそ鶏(椒醤酥鳥)などがいただけます。この鳳舞楼、京都中華の伝説的名店「鳳舞」の流れを汲むお店です。鳳舞は2009年に惜しまれつつ閉店しましたが、鳳舞楼で鳳舞の味を楽しめますよ。京都には、鳳舞楼に限らず、「鳳泉」など鳳舞系のお店が数々存在します。

京都地元民もハマる「カラシソバ」が激ウマだった!京都中華の名店の流れを汲む「鳳舞楼」には行かなきゃ損

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こんにちは、 昼飲み好きのアカサカです!京都大阪の美味しいお店を食べ飲み歩いています。

いきなりですが、京都といえば中華料理ってご存知ですか?これまでも「みんなのごはん」で、天津飯が美味しい「マルシン飯店」や、本格的な四川料理の「龍門」などを紹介してきました。全国的に有名な「餃子の王将」も京都発の中華料理チェーンですよね。

今回紹介したいのは中華料理のなかでも京都中華(京風中華、京中華)と呼ばれるジャンル。中華といわれると一般的にはコッテリしたイメージですが、それとは対照的に京都中華あっさり上品な味付けが特徴です。

 

今回は、京都中華のなかでも人気の「カラシソバ」を紹介したいと思います!カラシソバとは、和がらしとお酢などの調味料を絡めた麺に、野菜たっぷりの餡をかけた一皿。少し大人向けな麺ですね。このカラシソバ、京都以外ではあまり見かけませんが、地元民からは絶大な人気を誇っているんですよ。

お邪魔したのは、「鳳舞楼(ほうまいろう)」。伝説的名店「鳳舞」の流れをくむお店です。

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前提:京都中華とは?そして伝説の店「鳳舞」とは?

カラシソバを紹介する前に少しだけ。

京都中華」はあっさり上品な味付けが特徴とお話しました。花街の舞妓さんや芸妓さんたちが食事後にお座敷へ上がっても大丈夫なように、ニンニクなど匂いの強い食材を控えているのです。

この京都中華を確立したといわれる人物が高華吉氏。当時、まだ京都中華料理は珍しかったのですが、高氏は京都の人に中華料理が受け入れてもらえるようにアレンジ。研究のすえ、あっさりめでお出汁のきいた京都中華を作り上げました。

「飛雲」「第一楼」といった名店を手がけた高氏が最後に出店したのが「鳳舞」。鳳舞は老若男女問わず、多くの人から支持された伝説的名店ですが、2009年に惜しまれつつ閉店します。

しかし、うれしいことに、鳳舞での修行経験者が独立して出したお店が京都には何軒もあるのです!これらのお店は「鳳舞系」と呼ばれ、「鳳泉」などのように、店名に「鳳」と入っていることも多いです。

今回お邪魔する「鳳舞楼」は、鳳舞で修行されていた相場さんが開いたお店なのです。

 

カラシと野菜あんのハーモニーが素晴らしすぎる

というわけで、お待たせしました!いよいよカラシソバの登場。

お店では「撈麺(ロウメン)」(850円)という表記になっています。「カラシソバ」と注文しても通じるののでご安心を(というかほとんどのお客さんがカラシソバと注文しています)。

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海老、椎茸、ネギ、鶏の胸肉、レタスなどがたっぷり入った野菜あんが麺をしっかり隠しています。見た目だけだと、あんかけ焼きそばのように見えなくもない。

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じゃーん。この麺にカラシが絡めてあるのです。

麺によーく絡んだカラシが絶妙な辛さ。すぐ「辛い!」という感じる強さはないのに、カラシの香りが口から鼻へ抜けて、味わいが広がります。それが野菜たっぷりのあんと合わさって、何ともいえぬハーモニー……!最後までシャキッとしたままのレタスの食感も良いです。

カラシの辛さが主張しすぎない、非常にバランスの良いカラシソバです。

店内で作られている麺は、パスタに使われるデュラムセモリナ粉と、北海道小麦粉を合わせたもので、ご主人の相場さんが研究を重ねて作りあげた独自のもの。プリッと角の立った、存在感のある美味しい麺です。改良を重ねて作ったという麺以外は、鳳舞と同じ味を守っているそうですよ。 

 

カラシソバの作り方を見学

1階の厨房で、カラシソバの調理風景を見学させてもらいました。

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▲こんな風に、麺に絡めるカラシダレを別鍋で作っておきます。

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▲茹で上がった麺をカラシダレの鍋に入れてよく絡めます。ぱっと見た感じではわかりにくいですが、麺にカラシダレが絡めてあります。

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▲続いて野菜あんを作ります。レタスはシャキシャキ感を守るために最後に投入。

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▲カラシソバのできあがり!

 

これまで、他のお店でもカラシソバをいただいたことはありますが、だいたいが鳳舞楼よりカラシの辛さがしっかり効いていました。

聞けば、それぞれのお店が多少自己流にアレンジしていることもあるとのこと。個人的に一番好みなのはこの鳳舞楼のカラシソバ。他の料理とのバランスも良い感じがします。

というわけで、他のお料理も紹介しますね!

 

お肉みっちりな焼売もぜひ食べてほしい

カラシソバ以外にもぜひ食べてほしいのが「焼売」(5個で570円)。こちらも「鳳舞」と同じ味とのこと。

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何もつけずに一口パクリ。

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お、お、おいしい……!

クワイが入っていて、蒸しているのにシャクっと食感がしっかりしています。お肉もみっちりで存在感バッチリ。

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何もつけなくても十分美味しいのですが、カラシ醤油をつける方もいるそうです。

焼売の皮も自家製とのことで見せていただきましたが……

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うっすー!!!!!

とっても薄い!この写真ではひっつかないように片栗粉がまぶされていますが、できたての皮は、向こう側の新聞の文字が読めるくらい薄いんだとか。この薄さが肉肉しさを生み出しているのかもしれません。

 

カリッカリの衣に甘辛ダレが絡む「からしみそ鶏」も最高

さあ、まだまだ京都中華の美味しいメニューを紹介しますよ~!

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続いて出していただいたのは「椒醤酥鳥(からしみそどり)」(1,350円)。カリッカリ衣をまとった鶏肉ににタレがたっぷりかかっています。

このタレ、ちょっと甘みがあるのに酸味もあって、食べて行くとだんだん辛さがきいてくる。

なのに、やっぱり辛いだけじゃないところがまた複雑。チリソースに近いといえば近いけど、そんなあっさりではないし……とにかくこんなタレ、食べたことない!

これは多分ご飯にかけたり野菜にかけたりしても美味しいやつだと思います。クセになる味。

ちなみに、こちらの辛さはカラシ系ではなく唐辛子系の辛さです。

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「できたて食べて!」とすすめていただきましたが、これが最っ高に美味しい!!!

しっかりと衣がついていたのだけどそれが噛んでみるとさっくり!なのに鶏肉は弾力ありなのに柔らかくて鶏肉の味がダイレクトにやってきます。この鶏肉の味と甘辛すっぱダレが絡まってたまりません……!

次は「搾菜牛肉」(1,500円)。

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搾菜(ザーサイ)とレタス、スナップエンドウ、牛肉を炒めたお料理。ザーサイが食感、味ともに良い働きをしています。白いご飯がほしくなる……!

先ほど、鳳舞楼のカラシソバは辛さがマイルドだと書きましたが、他のお料理を数品食べてみて、やっぱりあのくらいのソフトな辛さに納得。あれがもっとツーンとくる辛さだったら、それだけが際立ってしまってバランスが悪くなったんじゃないかなと思います。

締めに「炒飯」(750円)もいただきました。

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卵とレタス、豚肉のシンプルなもの。パラッパラな見た目ですでに120点満点!

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ご飯粒に絡んでいる玉子がきれいですね。お肉の食感とレタスのシャキシャキ感が合わさって素晴らしい。噛むほどお肉の美味しさがにじみ出てくるので、いつまでもモグモグできます、うまい……。

お米はパラっとほどけるのですが、しっとり感も残っているという神業。チャーハン専門店っていわれても納得しちゃうレベルの美味しさです。

ご主人いわく「炒飯が一番得意なんです」とのこと。鳳舞楼に来たら、この炒飯もぜひ食べてほしい……!

こちらも優しい味付けで、たくさん食べてお腹いっぱいだったはずなのにどんどん食べちゃいます。

ちなみに、季節限定の炒飯もあるそう。一番人気は桜えびの炒飯とのことですので、桜えびの季節(4~6月と10~12月の年2回といわれています)にはぜひお試しあれ!

(1月末に取材に伺った頃には、「もうそろそろかなあ」とはおっしゃっていましたが、仕入れの都合もありますので、気になるときはお店に確認してみてください)

 

お店へのアクセス

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お店は同志社大学のある今出川から少し歩いたところ。京都御所の近くにあります。 

1階はカウンター席のみ、2階にはテーブル席があります。

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上の写真は1階。

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こちらは2階。テーブルと小上がりがあって、会食にも対応できます。

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特に鳳舞ファンのお客さんが喜ぶのが2階席。

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あちこちにある調度品、実は鳳舞にあったものなんです。

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鳳舞楼ご主人の相場さんが譲り受けたものだそうです。

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お客さんの中には、この調度品をみるのが楽しみで来る人ももいるんだとか。

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お店で使われているお皿にも「鳳舞」のものが!

鳳舞楼ご主人の相場さんは、16歳の頃から鳳舞に住み込みで修行されていたそう。住み込みで修行した料理人は多くなかったようです。

鳳舞最後の弟子でもある相場さんが、鳳舞の遺したものを譲り受けたのは納得がいく気がしますね。店名にそのまま「鳳舞」が入っているのも大きいですよね。

 

ご主人の相場さんは「料理はバランスだ」とおっしゃいます。

材料はもちろん、味付け、調理、全てのバランスがとれていないと、美味しい料理、愛される料理にはならない。

言葉でいうのは簡単ですが、それは経験の上に成り立つもの。自宅じゃ絶対に再現できない味ですので、ぜひ京都に来てこのバランスの良さを味わっていただきたいです。

それと、まだ京都中華をご存じない方に「食べたことのない中華を、食べに来てください」との言葉をいただきました。

鳳舞楼で働いている方が「鳳舞は、親・子・孫の三代で食べに行っていた味。子供の頃に食べていた人が、大人になってまた通う味」とおっしゃっていた意味もよくわかります。

 

京都にはたくさん美味しいものがあるので、あれもこれも食べてほしいのですが、ぜひ選択肢のなかに「京都中華」を入れておいていただきたいです!

とりあえず筆者は、季節の炒飯を目指してまたお邪魔する予定です。

 

紹介したお店

鳳舞楼(ほうまいろう)

鳳舞楼
〒602-8071 京都京都市上京区新町通中立売下ル仕丁町327-7
TEL:075-555-5568

 

プロフィール

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アカサカナツコ

食べて飲んでうろうろして、がまぐちも作ってます。

ブログ:http://assak-karakara.hatenablog.com/
Twitter:https://twitter.com/assakgamasan

                             
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