梅雨の真っ最中。晴れ間がのぞいた日には、夏の日差しを感じる日も増えてきましたね。
「麦とろの日」は、麦ごはんのイメージアップと普及を目指して、『麦ごはんの会』が制定した記念日です。麦とろを食べて、元気に夏を乗り切ってもらおうと、ム(6)ギトロ(16)の語呂合わせから、麦とろの日となりました。
情緒あふれる東京下町、門前仲町駅からすぐ。
昭和47年開業。風格ある店構え。
入り口にメニュー表があるから安心です。
麦ごはんと聞くと、なんとなくダイエットが浮かんでくるのはワタクシだけでしょうか?ガッツリ食べたい時には、ちょっともの足りないようなイメージがありました。
学生の頃、部活帰りに深川近辺を徘徊しておりまして、友人に連れられ「肉」目当てにお邪魔したことがあります。その時には目もくれなかった、麦とろ系の定食たち。いくつかの歳月を得た2015年6月、なつかしのお店で「麦とろごはん」に対面することと相成りました。
はい、麦とろごはんのおでましです。
セレクトしたのは、麦とろ定食にでんがくをプラスした、「富岡セット」。
麦とろ定食をベースに、一品料理など盛りだくさんの豊富なメニューに目移りしていると、二代目店主さんが一番人気のコレを教えてくれました。学生時代を思い出し、鳥から定食にふらりと引き寄せられそうになっているところ、「麦とろの日だよね?」と、やんわりと軌道修正をしてくれた親切な方です。
ボリューム満点の麦ごはんに、だしでといてあるのにトロトロのとろろ。とろろに使用する大和芋は、千葉県産の中でもねばりの強いものにこだわりを持って選定しているそうです。とろろのコシとねばりに、だしの香りを加え、くせのない上品なお味に仕上げています。
麦ごはんを食べていると、ぷりぷりした麦の存在が。噛むほどに味わいが増してきて、元気がでてくる感じがします。よく噛むことによって、消化もよくなるし、パワーもつくってことなんですね。
食べすすめるうちに、とろろの上にのっている青のりが、よいアクセントになって味に変化をみせてくれます。これはこれは新発見。今まで軽んじててゴメン、と青のりにこころの中で謝りました。
とろろを麦ごはんの上に投入。
ごちそうさま。
愛知県三河地方の郷土料理「豆腐でんがく」。三河は初代店主さんの出身地です。愛知県産の八丁味噌を、黒砂糖とざらめで煮詰めたものを手作り豆腐に絡めます。濃厚な味噌だれに、ピリッと辛みのきいたカラシが絶妙です。
落ち着いた店内でゆっくりと料理を楽しめます。
やさしい二代目店主さん。時折見せる笑顔がステキなのです。何度かトライしましたが、みなさまに一目でわかっていただける画がとれず……当方の力量不足で、大変申し訳ございません。この直後に「慣れないから」とぽつり言いながら見せてくれた笑顔が、めちゃめちゃチャーミングでした。
肩のあたりに将棋の駒のようなもの、確認いただけますか?これ、神輿の上につけるもので、「駒札(こまふだ」というものだそうです。常連である本職のお仲間さんが作ってくれたもの。宮元(神輿のチーム名)の三河さんという意味です。
人情あふれる門前仲町の麦とろごはんを食べて、これからの季節も元気いっぱいで乗り切れそうです。
紹介したお店
郷土料理 三河
住所:東京都江東区富岡1-6-1 ミカワビル
TEL:050-5799-2840
「人と料理の交差点」をテーマに、単なる料理の技術を学んでいただくための教室ではなく、お友達や家族に笑顔を届けてもらえるようなレッスンを展開中。笑顔と歓喜溢れるレッスンには、毎回多くの人が集まる。
HP: https://www.facebook.com/23fanDecookrentoLiaoLinoJiaoChaDian?pnref=lhc
文:23番地cook専属ライター よこくらゆっこ
食べることが大好き。気になるお店があるとじっとしてはいられません。おいしいものを探し求めて日々奔走中です。