以前書いた「炭水化物を我慢せずに40男が体重55kgを維持する方法【中川淳一郎の「今も飲んでいます」連載第一回】」では、41歳の私が炭水化物を一切我慢することなく、中年太りにならず体重54~56kgを維持する食生活を一週間分紹介しました。
40男、なぜ太りたくないのか
「わかる」という声もあれば、「塩分制限しろ」「体重だけはまぁ、維持できるけどな」といった声もいただき、本当にありがとうございました。しかしながら私は「なんとしても太りたくない」ということばかり考えておりまして、一応自分的にはこの食生活で太らずに済んでいるのであります。なぜ太りたくないのかといえば、小学校時代の8月、親元を離れて祖母の家に1ヶ月夏休みを過ごしたら「食べんしゃい、食べんしゃい」と常に大量の食事を与えられ1ヶ月で15kgも太り、その後も大食いを続けていたら145cm57kgになってしまったという苦い過去があるからです。
となれば、足は遅くなりますし、友達からは心配されて「減肥茶」なるものを「ウチの親がキミに、と言って渡してきたよ」なんてもらったりもするワケであります。そこから慌ててダイエットをし、小学校卒業時点では42kgにまで体重を落とし、22歳以降は大体54~56kgを維持しているのでした。そして、社会人になってからもまったくモテない人生を送ってきた私は「せめて太らないようにしなくては……」とばかりに、太らない男になろうと決意し、今に至っているワケでございます。未だにモテたことはありません。
さらに太らない方法がある?
さて、こうして1週間の食事を見たワケですが、さらに太らない方法があります! それは「酒だけ飲んでほとんど食べない! そして潰れて寝てしまい、翌朝まで何も食べない!」という無茶苦茶な日を1日作るやり方であります。そうすることにより、翌日、大量に炭水化物を食べることができるのです!
5月11日、東京・阿佐ヶ谷のライブハウス・阿佐ヶ谷ロフトAにて、『読書で賢く生きる。』(ベスト新書)の発売記念イベント「『読書で賢く生きる。』刊行記念 ココロに効く(かもしれない)本読みガイド~21世紀はたぶん、本を読んだほうがいい~」を共著者の漆原直行さんと山本一郎さんと一緒にやったのですが、この時に飲んだビールと食べたものを全部紹介します。
飲むものはビールと黒ビールのハーフ&ハーフです。飲んだ杯数を指で示しています。
「キャベツ味噌マヨ」をつまみに、いったい何杯ビールを飲むのか
1杯目!
つまみは「キャベツ味噌マヨ」。これが超絶的にウマい! 味噌のしょっぱさとマヨネーズのまろやかさがキャベツにベストマッチ!
2杯目!
3杯目!漆原さんが割って入ってきました。
我がライターとしての15年来の師匠・松浦達也さん参戦!『大人の肉ドリル』(マガジンハウス)著者です。
5杯目!休憩時間になるとなぜか客席から前田敦子似の美人女子大生が「中川さ~ん、アンタ元気かしら~。アタシの彼氏よりかは全然ダメ男だけど案外アンタいい男じゃないのよぉ。アタシが隣に座ってあげるわぁ~ん」と言って撮影。遠くの方でイケメン彼氏が余裕の表情でこちらを見つめる。
人生には「ロールモデル」が必要だ!
6杯目!私の人生に多大なる影響を与えた2冊の書籍を紹介中。『哀愁の町に霧が降るのだ』(椎名誠)と『ウェブ進化論』(梅田望夫)の2冊についてアツく語っている時に6杯目でございます。なぜ、椎名さんのこの本が好きで好きでたまらないかといえば、人生には「ロールモデル」というものが必要である、ということを知ることができたからであります。
この本に出てくる椎名さんのような男に将来はなりたい! という強い気持ちを抱かせてくれた名著。それからこの本を徹底的に読み続け、今ではこうしてモノカキとしてなんとか生計を立たせてくれているのです。皆さまにおかれましても、ロールモデルとなるような著者を見つけ、その方の本を徹底的に読んでみてはいかがでしょうか。
7杯目!山本一郎さんの人生に影響を与えた『聖書』と『パラダイムの魔力』の説明中です。
8杯目!指のサインは間違えていますが、8です。ここは漆原さんがオススメの『最強のコミュニケーション ツッコミ術』でございます。
9杯目!漆原さんに続き、山本さんも笑顔でパシャリ!この日も名著をたくさん紹介しました!
つまみは食べられてしまった
おぉぉぉぉ!!!!! いつの間にか、漆原さんにキャベツを2/3ぐらい食われていていた!!!! オレは1/3ぐらいしか食ってねぇぞ!!!!! オレが「うまいうまい」と食っていたら、漆原さんが「そんなにウマいんだったらじゃあ、僕もご相伴にあずかりましょうか」と言ってガンガン食べた結果がコレであります。
一旦本編終了。私はもうグデングデンなので客席に降り、旧知の友人・イケダオソト氏と記念撮影。
漆原さんと山本さんは終了後の場外乱闘トークを継続中!
やはり飲みすぎでした……
さすがに生中9杯を飲み、阿佐ヶ谷の商店街で潰れてしまい、オソト氏から「大丈夫ですか?」と介抱される。
「お金がもったいないから電車で帰る!」と言い張るも、「そんなに酔っ払っていてはムリです!」と周囲から制止され、家が同じ方向のオソト氏とともにタクシーで。タクシーの中では私は完全にグースカ。オソト氏に家の前でおろしてもらう。
というわけで、この日の夜食べたものは「キャベツ4分の1」のうちの「3分の1」でつまり「キャベツ12分の1」に味噌とマヨネーズをつけたものだけです! ビールは9杯! これで酔っ払って後は寝るしかない! という状態で夜に大食いを避けることができたのでした!
翌日は食欲を大解放
で、次の日の朝食は……。ジャーン!
鮭の中骨缶パスタ!そして1日2食の私のこの日の夜ご飯は、ジャーン!
豚肉生姜焼き大量製造、ドヤ! 全部食うぞ! メシに合うぞ! ドヤドヤ!
【おいしい豚肉生姜焼きの作り方】
- 豚肉のコマ切れの脂部分を取り除く
- その脂は取っておく
- 生姜は1本全部すりおろす
- タマネギ1個を細かく切る
- すりおろした生姜に醤油、塩胡椒、味の素、日本酒、ミリンを入れてかき混ぜる
- 先程取っておいた脂分をフライパンに入れ、ラードを作る
- 脂が出切ったところで豚肉投入!
- 豚肉に火が通ったところでタマネギ投入!
- タマネギにも火が通ったところで【5】を全部入れる
※生姜を大量にすりおろすのがポイント
というわけで、こうして1日、酒を飲むことによって食欲を失わせて翌日好きなだけ食べるという日を設けることによって体重を維持するのでした。めでたしめでたし。
著者:中川淳一郎(なかがわ じゅんいちろう)
ライター、編集者、PRプランナー
1973年生まれ。東京都立川市出身。
一橋大学商学部卒業後、博報堂CC局で企業のPR業務を担当。2001年に退社し、しばらく無職となったあとフリーライターになり、その後『テレビブロス』のフリー編集者に。企業のPR活動、ライター、雑誌編集などを経て『NEWSポストセブン』など様々な、ネットニュースサイトの編集者となる。主な著書に、『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『ネットのバカ』(新潮新書)、『夢、死ね!』(星海社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。割と頻繁に物議を醸す、無遠慮で本質を突いた物言いに定評がある。ビール党で、水以上の頻度でサッポロ黒ラベルを飲む。
前回までの「今も飲んでいます」はこちら。
「幹事の味方」でも中川淳一郎さん、連載中です。
中川淳一郎さんは「幹事の味方」でも連載中です。こちらと合わせてぜひご覧ください。