今回の料理:タケノコと鶏肉のステーキ
我慢が大切
枝元 タケノコをバターしょうゆで炒めます。タケノコはゆでておきました。
西原 ああ、いい匂い。
枝元 昔、お弁当屋さんやってたころ、友達が電車でガーナ人のウィリアムさんをお手伝いとしてスカウトしてきて。ある日、タケノコを調理してたら「それ、ガーナじゃ食べるのゴリラだけ」って言うの。がびょーんとなりました。
西原 中国に行った時、現地の人がタケノコのひげのところにおじいさんの顔を上手に彫って「買わない?」って言われた。土気色の福禄寿みたいでさ。
枝元 ははははは。
西原 あんな気持ち悪い土産、初めて見た。
枝元 タケノコに格子状に切り込みを入れて焼くと、食べやすく、見た目もきれいです。
西原 タケノコがあめ色になってきました。焼くときはあまりひっくり返さないんですね。
枝元 はい、焼き色をつけたいんです。ひっくり返したくなるのを、じっと我慢。焦げちゃう手前まで、じっくり焼きます。
西原 魯山人が作ったような高尚な料理ができましたよ。
西原理恵子と枝元なほみのおかん飯、単行本発売中!
毎日新聞朝刊で連載中の『西原理恵子と枝元なほみのおかん飯』(毎日新聞社)が12月12日に単行本として発売されました。「おかん飯」は昨年12月、「おんなのしんぶん」面が新設された時から連載を開始。今回は、37点のレシピとともに料理の写真や西原さんが描いたイラスト、料理家の枝元なほみさんとの楽しい会話も、もれなく収録しています。
『毎日かあさん』など数々のヒット作を世に出した西原さん初の料理本。描き下ろし漫画も収められています。ぜひ、手に取ってご覧ください!
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