こんにちは。@narumi です。
この連載ではそのへんにあるお店、誰でもわりと行きやすいお店を中心に紹介しています。 第1回はサイゼリヤで美味しいワインを飲む方法、第2回は卓球場があるファミリーマートでした。そして前回はなぜかアマノフーズのイートインを紹介するという暴挙に出ました。
そして今回は牛角です。
「最近、行ってないな」って思ったでしょ?? 行かないと損ですよ。
牛角といえば安くて美味しい焼肉チェーン。手頃な価格でいろいろな場所にあるので、学生の頃は本当にお世話になりました。高校生とか大学生のころ、焼肉といえば牛角でしたね。牛角と書いて「やきにく」と読んでいました。
でも、社会人になって学生時代とは違ったお店に行くようになるなか、気づいたら足が遠のいてしまっていました。チェーン店を異様に避けたがる年頃ってあるじゃないですか。年齢でいうと、26〜31歳くらいですかね。たいしてお金も持ってないくせに無駄にコスパの悪いお店を愛する病気にかかるやつです。
でもそこでひと通りいろいろなものを味わってきて、そして再び急流をのぼる鮭のように牛角に帰ってくるのです。ぼくはここ数年で牛角回帰したタイプの人間なんですけど、驚くほど進化しているんですよね。そんな牛角についてレポートしましょう。
霜降り上タン塩が超やばい
牛角で最初に注文したいのが「霜降り上タン塩」。これは1頭から約8枚しかとれないという贅沢な逸品。超肉厚で柔らかい。このレベルのお肉はそうそう食べれません。
かなり分厚いので、炭火のはじに寄せて、じっくりと焼きましょう。真ん中に置くと表面だけ焦げてなかまで火が通りません。
このビジュアル、学生のころに愛した牛角とはレベルが違う。お肉愛好家の心も満たせるようにメニューもブラッシュアップされていますね。
タンといえば定番はレモンですが、牛角ならではの「魔法のつけ塩」をつけると、信じられないほど旨みが引き出される。ぷりぷりで、しかも柔らかくて素晴らしい。
根強い人気の炙りベーコンだけで延々と飲める
そして牛角で根強い人気を誇るのがこの「絶品厚切り炙りベーコン」。とある僕の友人はわざわざベーコンを食べるために牛角に通っています。それほどこのベーコンには中毒性がある。
親しい間柄の飲み会なら、ひたすらベーコンを炙りながら延々とビールを飲むってのも全然あり。それくらい完成度の高い定番メニューです。
ちょっと焦がしちゃってる件については反省していますが、それがまた香ばしくて美味しい。おこげがカリっとして、口に含むと脂がじゅわーっと広がります。マスタードが爽やかに引き締めて、気づいたらビールグラスは空になっています。
なにしろ390円ですからね!だいたいおかわりしちゃいます。
演出過剰な「金のシャトーブリアン」がすげえ!
続いて季節限定の「金のシャトーブリアン」。シャトーブリアンは牛ヒレ肉の中でも中央に位置する最も上質な部分のこと。一般的には、相当に希少で、牛1頭から取れるヒレ肉約4kgのうち、シャトーブリアンはわずか600g程度しか取れない。
この分厚さ。かなり良いお肉だということがいやでもわかりますが、ここに金箔を載せる過剰な演出がたまりません。
このお肉を見てたまらず赤ワインに移行。ちょっと冷えすぎなところはありますが、美味しい。
全面に焼き目をつけたら、大きなハサミで切っていきます。柔らかくてさくさく切れちゃいます。
当たり前だけど超美味い。
うまそうー!!! 金箔が無駄に豪華。で、食べてみるとこれが超美味い。柔らかくて、肉汁がじゅわーっときて、それでいて脂肪が少なく、上質な肉の味だけが感じられる。
(注:牛角です)。まじで美味いです。これが1280円ってめちゃくちゃ安いですよ。都心にあるおしゃれなところで食べると倍くらいしそう…。
すき焼きに綿あめ!?
上タン食べて、だらだらとベーコン食べて、あとはこういった季節ものを食べて大満足なのが牛角の楽しみ方。ところがいまはもう1つ、特別メニューがあるのでした。
なんだこれ……。一瞬あっけにとられましたが、「わたあめすき焼きカルビ」だそうです。砂糖の代わりに綿あめを使ったこだわり?のメニュー。なんと590円。安い。
このまま火にかけるだけですき焼きになるわけだけど、これはあれですね。明らかにSNSウケを狙ってきましたね。正しい戦略でしょう。SNSの口コミで「あれ食べに行きたい!」と思わせるのがいまの時代はとても大事です。
しかも食というのは根源的な欲望で、みんな毎日なにかのご飯を食べます。だから最近はグルメ媒体に限らず、あらゆるメディアが食レポを扱うようになりました。そこにこのわたあめすき焼きを投げ込むのは王道。これは“バズりメシ”です。
すき焼きとしてちゃんと美味しい
割り下を投入してさらにぐつぐつと煮込みましょう。
一瞬でとろける綿あめがとても美しい。
綿あめとタレの甘みに生卵がからんで絶品です。これはお子さん連れの家庭にも人気が出そうですね。
しかしこれが普通に美味い!綿あめである意味はわからないけど、とにかくすき焼きとしてちゃんとうまいのがすごい。
ごちそうさまでした。楽しかった。美味しかった。
回想:一時期はあの「肉のヒマラヤ」も!
そういえば、最近の牛角がどれだけ攻めてるかというと、ちょっと前には巨大な塊肉を網で焼いてくれるメニューもありました(期間限定だったので、いまはない)。1ヶ月くらい前に牛角で食べたやつですけど、このボリュームはあれを思い出します。
そう、「肉のヒマラヤ」ですね。流行にもしっかりとキャッチアップしている。
ごろごろと転がして表面を焼いていくと…。
こんなふうに牛のたたきができあがるのです。
にんにくバターを網の上で煮詰めたやつに漬けていただきます。ねっとりとした厚切りの牛たたきにめちゃくちゃ合う。
懐かしい牛角だけど、ちゃんと進化している
昔お世話になった牛角、なにげにいま行っても楽しめる。「金のシャトーブリアン」とか「わたあめすき焼き」とかはちゃんと美味しいのはもちろん、いまのソーシャルメディアの時代に合わせてきた感があり、きっと盛り上がるのではないでしょうか。
活気があるのはいまも変わらず。ただ安いだけじゃないこだわりもあるので、たまに顔を出してみると新たな発見があって面白いですよ。
今回行ったお店
牛角 五反田店
住所:東京都品川区東五反田2-2-2 松楽ビル2F
電話:050-5799-4634
著者:narumi(@narumi)
元記者、NAVERまとまーの会社員(33)。
ブログ「Blog @narumi」では主に渋谷周辺の美味しいお店について書くことが多い。好きな食べ物はコンビニおでん。好きな牛角メニューは「炙りベーコン」。
ブログ:http://narumi.blog.jp
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