【ちょっと素敵な本屋さん】不忍ブックストリート「谷根千」で大豆の香る豆腐料理を食べませんか?

ちょっと素敵な本屋さん。谷根千で気持ちのこもった蔵書を譲ってもらい、それを持って、豆腐料理を食べました。大豆の香りのする豆腐でした。(千駄木のグルメカフェ

【ちょっと素敵な本屋さん】不忍ブックストリート「谷根千」で大豆の香る豆腐料理を食べませんか?

「谷根千」は台東区と文京区にまたがるエリア。不忍通りを軸にして「谷中」「根津」「千駄木」のアタマを取ったちょっと小粋な名前です。

元々、東大をはじめとする文京地区に近く、また、明治から昭和にかけて多くの政治家、文人墨客が住んでいたので、なにやら文化の香りのするエリアです。

そんな谷根千では「不忍ブックストリートマップ」を配布し、書店や古本屋、カフェ、ギャラリーなどを紹介しています。古本屋は軒を連ねる神田神保町や高田馬場とは違い、散らばっているので、このマップが大変便利ですね。

 不忍通りから、ちょっと奥へ入ったところにある古本屋「喜多の園」。外観は昭和な食べ物屋かテーラーのような感じです。中をのぞくと、ご主人と目が合ったので中へ入りました。本棚を飾る多くは文芸書です。

 古いモノクロのパネルに目が留まりました。「雪が舞う蔵造り風の前で傘を差して立つ少女」の写真です。奥で本の整理をしていたご主人に「いい写真ですね」と言うと、「長野の善光寺門前で暖簾を提げるお茶舗なんです。創業は160年を越える茶舗の東京店です」とご主人。6代目の現在の当主がたまった蔵書を整理するため、千駄木に茶舗兼古本屋を開きました。お茶は3パックが申し訳なさ気に、窓際に置かれ、ほぼ本棚が占めていました。

 

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ひと棚はお茶関係の本が占めていました。1969年初版の『郷土料理と味の店』を手にして、会計をしようとすると、「こういう本ってなつかしいですよね」とちょっと惜しそうな6代目。「あっ、これ買わない方がいいですか」とヘソの曲がった客。「あっ、どうぞどうぞ」と苦笑いする6代目でした。 

■喜多の園
文京区千駄木2-48-4 03-6662-6947
http://www.kitanoen.jp/

 

『喜多の園』で譲ってもらった『郷土料理と味の店』をぶらぶらさせて、近くの『豆腐 room Dy's』でランチをとりました。ここも不忍通りから、ちょっと奥へ入ったところにあります。

ランチは3種類から選びます。「豆腐サンドイッチ」か「ベジタリアン対応の日替わりごはん」、「アジアンまぜまぜ豆腐ごはん」です。合挽きを使ったレタスののった豆腐タコライス「アジアンまぜまぜ豆腐ごはん」を悩んだ末に頼みました。

 

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水や材料にこだわったお豆腐を使っています。水は名水100選の栃木県佐野市の出流原湧水を使っているとのこと。「数ある名水の中で、何で出流原湧水なんです」と聞くと、「父が出流原湧水の脇で豆腐を作っていたんです」と女将。

数年前、一度訪れたことのある出流原湧水。佐野ラーメンの源流でもある「湧水ラーメン」のことは憶えていたのですが。

 

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■『豆腐 room Dy's』
文京区千駄木2-48-18 カテリーナ千駄木1階 03-3824-2447
営業時間11:30~16:00、18:30~22:00、土日祝日11:30~18:00 木休
東京メトロ千代田線根津駅から徒歩7分
http://r.gnavi.co.jp/9tc2858u0000/ 

 

「アジアンまぜまぜ豆腐ごはん」ですが、中々美味しいので、その晩、家で作ってみました。マスプロダクトの豆腐でも、印旛沼から取水した水道水でも中々グッドでした。

 

(ライター:関能克則/studio woofoo

                             
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