和の美達人が教える、大人であれば覚えておきたい和食のマナー2「嫌い箸」

世界遺産にも認定された「和食」。けれど、フォーマルな和食文化に触れ合う機会がなかなかないという方も多いのではないでしょうか? この連載では、和のプロがマナーについてお伝えしていきます。第1回のテーマは「嫌い箸」。(新宿のグルメ和食渋谷の和食

和の美達人が教える、大人であれば覚えておきたい和食のマナー2「嫌い箸」

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みなさん御存知の通り、世界遺産にも認定された「和食」。けれど、フォーマルな和食文化に触れ合う機会がなかなかないという方も多いのではないでしょうか? ここではThe IKI Company代表として着付けや和マナーのレッスン、セミナーやイベントを開催している坪井恵実さんに「和」のマナーとその意味について解説してもらいます。連載第2回です。

 

知らない人多数!? 和食のこれだけ知っていればもう恥ずかしくない!

前回お話をした日本食の文化を知った上で、では実際にどうやって食事をいただくのがいいの? お箸の決まり、お刺身の食べ方など、これだけ知っていれば恥ずかしくないどころか自慢できちゃう作法をご紹介します。

日本食の作法、それは自らが楽しいこと、そして他の人が見たときに楽しく、そして綺麗に目に映る所作のこと、と私はいつも説明しています。

 

1:知らず知らずしているお箸のマナー違反!

マナー違反となるお箸の使い方を日本では「嫌い箸」と言います。この言葉を初めて聞いた方も多いのではないでしょうか? お箸の持ち方、使い方に関する嫌い箸はなんと30種類以上もあります。

 

・お箸についたご飯粒をついつい口にくわえて取ろうとする捥ぎ(もぎ)箸

お箸についた食べ物を、マナー違反と知らずに口に運んでとってしまう。こういった事を防ぐために、食事の最初には汁物を一口、食中も汁物と交互に食事を取り、お箸をいつも湿らせておくのがいいでしょう。

舐り(ねぶり)箸と言って、お箸を口にくわえてお箸を舐める所作もマナー違反です。

 

・よくやってしまう、渡し箸

箸を休める際、お皿の上にお箸を渡して置く所作。これもマナー違反です。箸置きを使いましょう。

 

・大皿で出てきた食べ物を取り分ける時にする逆さ箸

手に持っている不分を使うと不衛生であり、他の人に対するよそよそしさが出てしまいます。取り箸を別途もらうのが正しい行動です。

 

また、お正月のお祝いの席では、”柳箸”と言われる両側が細くなった角のない丸箸を使用します。一方は神様が使い、一方は人が使うという”神人共食”を表しています。一年の無事を授かるために神様と食事を共にするのです。

 

柳は、しだれ柳の様子で分かるように多く水分を含む為折れないという性質があり、縁起がいいとされています。別名は"家内喜”とも呼ばれます。

このような自然のものの性質と、願いを色々な用具に結びつけてお祝いをする。

そんな文化を大切にしたいですね。

 

2:手を口元に持って行って食べるの、お上品だと思っていません!?

女性によく見る手を口元までもっていて口に食べ物を運ぶあの行動。“手皿”と言って実はマナー違反です。日本食は基本、器にとって頂きます。

 

3:お椀の蓋を取り皿に?!

手皿がダメ!といいましたが、じゃあ取り皿がない場合はどうしたらいいの?と思った方もいるでしょう。その時は、こんな裏技もあります。

「お椀の蓋」を取り皿として使いましょう。蓋がない場合でも懐紙(懐に入れておく和紙を二つ折りにしたもの。茶席で使用されるほか、かつてはちり紙、メモ用紙など、様々な用途で使用された)をそっとバックから出して取り皿として使っている光景なんかを見たら、それは和マナー上級者です。

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4:待って!そのわさび、入れないで!

お刺身を頂く時、お醤油にわさびをまず混ぜて〜お醤油がたっぷりしみ込んだわさびをお刺身につけて食べていませんか?!それ、マナー違反です!

 

わさびや穂紫蘇(ほじそ)、スーパーのパックのお刺身についている生菊なんかも、お刺身の付け合わせとしてあるものは基本食べられるものです。わさびや穂紫蘇などは、お刺身にのせてから小付と呼ばれる小ぶりなお椀に移し、お刺身の1/3程を醤油につけて頂きます。大根のつまは、小付の中にお箸を少しの間浸し、お醤油をしみ込ませてつまの上に移動させ、お箸についた醤油をつまに移して頂きます。これが出来たら本物です。

 

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いかがでしたか?

知らず知らずのうちにやっていた行動があった方は、今日から気をつけましょう。

きっと一週間後には、もう自分のものになっているはず。

知る人が見たら、なんて素敵に見えることでしょう!

 

【お店紹介について】

今回、使用した写真を撮影したのが、四谷三丁目の「車力門 ちゃわんぶ」です。

仲の良いご主人と女将さんのアットホームな雰囲気の仲で頂くお料理の質は堅苦しくないのに味は一流というとてもバランスの取れたお店です。椀ものや煮物、お味噌汁の出汁の取り方、そして薄すぎない塩加減、食材の良さとご主人の腕と目利きの良さを感じる、日本食の醍醐味が存分に楽しめるお店です。特に最後の京揚げのお味噌汁はこれを味わいに再訪したいほど。メインの牛カツはとても柔らかいのに脂が残らない、そして握り専門の板前さんが握るお鮨を〆に楽しみ、最後まで楽しめる荒木町の隠れ家です。

 

車力門 ちゃわんぶ

住所:〒160-0007 東京新宿区車力門3-22 島ビル1F

TEL:03-3356-1680

アクセス:東京メトロ丸の内線 四谷三丁目4番出口 徒歩3分

URL: http://r.gnavi.co.jp/3fjxra6c0000/

 

・著者紹介

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坪井 恵実 Emi TSUBOI

1987年静岡市の老舗料亭に生まれ、和の文化に触れて育つ。現代人に親しめるカジュアルにそして楽しむ事のできる和を提案したいと2013年にTHE IKI COMPANYを設立。現在は着付けとお座敷での和マナーレッスン、和食の作法も身につけられるレッスンなどを開講中。またセミナーや定期的なイベントを開催し和を楽しむ人を増やす活動を行っている。

HP: http://www.theikicompany.jp

Blog: http://blog.livedoor.jp/theikicompany/

Facebook: https://www.facebook.com/theikicompany

 

 

 

                             
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