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【ぐるなび×はてなブログ企画】第3週 気軽に古き良き東京を感じられる甘味処3軒

はてなブログとみんなのごはんの共同企画も後半戦。第3週は、B級グルメや漫画、東京レトロネタで知られる人気ブログ「己【おれ】」の正衛門さんが、昔ながらの甘味処を紹介します。散歩のときふと立ち寄りたいお店です。(浅草のグルメカフェ)

【ぐるなび×はてなブログ企画】第3週 気軽に古き良き東京を感じられる甘味処3軒

浅草 はてな グルメレポ

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みんなのごはんをご覧の皆様、初めまして。B級グルメや漫画、東京レトロネタを主に取り扱うのになぜかブログ名が「己【おれ】」の正衛門と申します。

目まぐるしいスピードで新陳代謝を繰り返す東京の街は何かと刺激に満ち溢れたある種のパワースポットと言えますが、ふとしたタイミングで立ち寄りたくなるのが昔ながらの気さくなお店(という無理矢理なフリ)
今回は“気軽に古き良き東京を感じられる甘味処”を独断と偏見で3軒に絞り込みましたのでワンツースリーと紹介いたします。

【前提】そもそも気軽に古き良きとは?

  1. 昭和以前の雰囲気をこれでもかと留めている老舗
  2. それでも老舗特有の何とも言えない緊張を強いられない
  3. 客単価1,000円以下、持ち帰りもできる
  4. 漫画、アニメなどの作品で取り上げられたことがある
  5. 過去にブログで取り上げたことがある

もう5.だけで一気に絞られた感は否めないですし、独断と偏見以前に“単にこの記事書くのが気軽なだけだろ”とのブーメランな展開になりかねない出だしかもしれませんが、いずれのお店もおれの折り紙つき、早速見てみましょう。

【1968年創業】浅草の老舗甘味処「梅むら」

押し寄せる人波を抜けて向かう路地裏

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日々多くの観光客で賑わいを見せる浅草

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停車するはとバスの数が日本はおろか世界の浅草を物語っているようにすら思えなくもありませんが、観光名所の浅草寺を抜けた“裏浅草”と呼ばれる穏やかな界隈に1968年(昭和43年)創業の「梅むら」はあります。

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どこにでもありそうな気軽な佇まいに、入店するまでもなく敷居が高いってイメージが払拭されるんじゃないでしょうか。それでも“豆かんの梅むら”と浅草では大変名高いお店なだけに、営業時間中はどこからか押し寄せる方々で常時行列が形成されています。

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多くの視聴者に深夜の飯テロと言わしめたテレビドラマ「孤独のグルメ」の原作となる漫画版第3話「東京都台東区浅草の豆かん」でもおなじみの甘味処……と添えれば分かる方にはピンとくることでしょう。

行列こそできるもののその素朴な外観を投影するように落ち着いた、でも堅苦しさをまったく感じさせない気さくな雰囲気漂う店内でいただくのは……

豆と寒天と黒蜜だけ、シンプルなのに奥深い味わいの豆かんてん

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黒光りする豆と寒天のコラボレーション。みつ豆よりもシンプルな和スイーツと言える豆かんはこちらの「梅むら」が元祖で、今だここ以上におれをうっとり恍惚とした表情にさせる豆かんに出会ったことはありません。

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豆かんの名に恥じない確かな分量のえんどう豆を主体に、適度な歯応えと風味を兼ね備えた寒天、スッキリ甘い黒蜜がしっかりと脇を固めます。噛みしめる寸前に感じる豆の塩気に寒天と黒蜜の個性が重なり合うことで立ち上がるちょっとした気品さ。くどすぎず、さりとて重すぎず、老若男女問わない完成度の高さがナイスですね。

子供や甘党な方におすすめなのがクリームあんみつ

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豆かんの時点でおれの心を虜にしてくれるのだから、当然その延長線に位置するあんみつだって良好そのもの。ベースの豆かん部分がしっかりしているから、例えそれがクリームあんみつだとしても、あんこやバニラアイスの存在感にかき消されることはありません。

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最初は豆かん風に食べ進めつつも次第に絡めとるようにかき混ぜて。その瞬間、ジュースの入ったグラスをストローでグルグルかき回して行儀が悪いと叱られたかつての記憶がふと呼び起こされたのは、単におれの行儀が悪かったからでしょう当時の面影を彷彿とさせる心地良いひと時を過ごせる空間だったからでしょう。ついつい「ありがとうノスタルジック」と雄叫びを上げたくなりました。

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まるでタバコの煙のような、とある日の浅草の空。
時たまこれまでの人生がくゆらせた紫煙のようだと、ふと思うことがあります。

店舗情報

店名 梅むら
住所 東京都台東区浅草3-22-12
電話番号 03-3873-6992
営業時間 12:30~19:00
定休日 日曜日
最寄駅 浅草
リンク ぐるなび - 梅むら(浅草/和菓子)

【1934年創業】上野桜木の老舗甘味処「愛玉子」

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台湾でポピュラーなデザート・愛玉子(オーギョーチィ)を看板商品に掲げるお店の名前は「愛玉子」。潔いことこの上ない店名の甘味処は1934年(昭和9年)創業と今年で満80歳の老舗でございます。

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池波正太郎などの文豪が愛したお店としても有名だそうですが、おれ的にはこちら葛飾区亀有公園前派出所第64巻「そして亀有へ!? の巻」で主人公・両津勘吉が巡回途中に立ち寄ったお店としての印象が遥かに強く、実際散歩がてらふらり訪ねたくなります。

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オーギョーチィの原料は台湾北部の山間部に自生する植物の果実。この果実の種子を寒天状に加工したのがオーギョーチィで、整腸作用や利尿作用、血中コレステロールを下げるなどの効果もあり腎臓の妙薬と言われているそう。

まるで田舎のおばあちゃん家に遊びに行った時を思い出すような、何とも居心地良さげな店内でまったり過ごした後にやってきたのが……

プルンプルンな台湾スイーツ・愛玉子(オーギョーチィ)

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自家製のレモンシロップにたっぷり浸された状態での提供です。

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大きめに切られて食べ応えもなかなか、きっぷの良さが感じられます。

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シロップをできる限り切ってオーギョーチィ単体で食べてみると、寒天とは風味も食感も微妙に異なるけれど、そこまでしつこくない後味。ただ、レモンシロップを絡めないと若干薬っぽい感じもするし、むちゃくちゃ甘くもないので、なるほど、その昔台湾の原住民が主食でこれを食べていたのが何となくうなずけます。

甘過ぎると感じちゃう場合は卓上に置かれたレモンシロップ(こっちは普通に酸っぱい)を追加することで、酸味も増して喉越しも舌触りもより良い感じになります。いいねボタンがあったらいいねしたい。

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バニラアイスを乗せることでまろやかな甘みがプラスされたチークリーム。

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食べた記憶はないハズなのにどこか懐かしい。

こち亀で知った当時、インターネットはおろかパソコンそのものが一般家庭に普及していなかったこともあり「へぇーそんな食べ物があるのかー」で済ませてしまったんですが、もっと早くにこのお店のこと、オーギョーチィのことを知っていたらなーとちょっと後悔してみたり。

電車だとどの駅からも地味に歩きますが、谷根千(谷中・根津千駄木の略)と呼ばれる東京でも人気の散策エリアに構えたお店だから、休憩がてら立ち寄るのにも最適です。柔らかい空気の店内で日頃の喧騒を忘れつつ召し上がるも良し、お土産をじっくり味わいつつ黄昏れてみるも良し、東京甘味処のレパートリーの1つに加えてみると何かと重宝するかもしれません。

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行き交う列車と人の一生を重ね合わせて、人生って儚いよねと意味もなく達観。

店舗情報

店名 愛玉子(オーギョーチィ)
住所 東京都台東区上野桜木2-11-8
電話番号 03-3821-5375
営業時間 10:00~18:00(18:00以降も営業の場合あり)
定休日 無休(臨時休業の場合あり)
最寄駅 根津駅、鶯谷駅、日暮里駅、上野駅
リンク ぐるなび - 愛玉子(日暮里/カフェ)

【1781年創業】日本最古の駄菓子屋「上川口屋」

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茶席や贈答向けの高級菓子に対し、子供向けに製造・販売される安価な駄菓子。
今ではコンビニやスーパーはもちろん、ネットストアでも簡単に購入できますが、やっぱりあの駄菓子屋ならではの、まるでそこだけ時間が止まったかのような独特の空間で選んで買うのが醍醐味だと思うんですよね。

時代の流れか、今となっては街で駄菓子屋を見かけること自体難しくなりつつありますが、東京・雑司が谷の鬼子母神内に店を構えて実に230年以上、日本一古い駄菓子屋「上川口屋」はあります。

創業1781年(天明元年)! 230年以上の歴史を誇る上川口屋

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当時高級品とされた飴販売からスタートした上川口屋は、天明の大飢饉が発生するよりも前の創業と驚きの最古っぷり。あまりに味のあり過ぎる建築物は、かつての関東大震災や東京大空襲からも奇跡的に逃れたというのだからまさに生きる歴史の1つに上川口屋を並べてもまったく差し支えはないでしょう。

100年以上も使用している桐箱などに収められた駄菓子の数々

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テキパキとした歯切れの良い接客。

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バラ売りの棒きなこやあんこ玉。

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ジブリアニメ「おもひでぽろぽろ」に登場するお店のモデルにもなっており、

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現店主でなんと13代目、歴史の重みとやらを実感します。

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あえてお店に背を向ける形でラムネをグビリ。一様に「懐かしい」と口を揃えるお客さんとのやり取りに耳を傾けると、不思議とおれからぼくへと童心に返り、なんてことのないハズの駄菓子を極上の甘味ととらえてしまうような。

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「ああ、子供の頃って今よりもずっとずっとお菓子のことを大切にしていたよなー」と、少しのこそばゆさとともに振り返る休日の過ごし方も案外捨てたもんじゃありません。

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今の子供達はお菓子と言ったらコンビニやスーパーで買うことしか知らず、親に説明されるまで駄菓子屋の存在を知らないだなんてケースが見受けられるそうですが、語り継いでって欲しいし、是非とも体験させたい文化ですよね。

店舗情報

店名 川口
住所 東京都豊島区雑司が谷3-15-20 鬼子母神内
電話番号
営業時間 10:00~17:00
定休日 雨・雪・台風などの日
最寄駅 鬼子母神前駅、雑司が谷駅、目白駅、池袋

【おわりに】古き良き東京に触れてみよう

「東京の街は冷たい」

そんな印象をお持ちの方々とそれなりに接してきましたが、東京ってところはまだまだ捨てたもんじゃない、とある都民の3/3の純情な感情です。
今回紹介した3軒(3軒紹介したから3/3ってことね)はいずれも老舗の名にあぐらをかくことなく日々淡々と営業をこなしており、そこには今もなお時代に左右されることのない古き良き空気感をしっかりと漂わせています。

都会での生活は想像以上に疲弊を招く場合もありますが、そんな時こそひと休み。梅むら、愛玉子、上川口屋、これらの甘味処(1軒は駄菓子屋ですが)にまずは気軽に足を運んでみてください。

writer's はてなブログ

己【おれ】

多くの己が生きる中で【おれ】であること、そんな中二病のような思いから始めました。
B級グルメや漫画、東京レトロに関する記事中心ですが、基本的にノンジャンル、自由気まま風の吹くままお届けします。

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浅草でのランチはこちらから。
http://r.gnavi.co.jp/area/aream2205/lunch/
浅草うなぎ店はこちらから。
http://r.gnavi.co.jp/area/aream2205/unagi/rs/
浅草天ぷら店はこちらから。
http://r.gnavi.co.jp/area/aream2205/tempura/rs/

                             
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