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【ぐるなび×はてなブログ企画】 第1週 1人だけど1人ではない地元でのひとり飲み

はてなブログとみんなのごはんの期間限定共同企画。食にこだわるブロガーさんがリレー形式で寄稿します。第1週は、ロケットボーイみや (id:rocketboy_miya) さんによる、大人のひとり飲み指南。(浦和のグルメ居酒屋

【ぐるなび×はてなブログ企画】 第1週 1人だけど1人ではない地元でのひとり飲み

浦和 はてな グルメレポ

僕は、酒は1人で飲みに行くことが多い。1人だと飲もうと思った時に時間を気にすることなくブラっと暖簾をくぐれるし、予約をしなくてもカウンターに座れる可能性が高い。

でも、あまりひとり飲みをしない人やお酒を飲まない人に1人で飲みに行くことを言うと、かなり怪訝な顔をされる。確かに酒は数人、もしくは宴会で楽しく飲むイメージが強く、1人で飲みに行っても面白くないと思われがちである。

ただ、ひとり飲みには1人で行くからこその醍醐味がある。まず自分のペースで酒を飲むことができ、肴を注文でき、その肴はすべて自分のもの。そして店の主人や板長さんと旬の食材の話をしたり、隣の人とほぼ内容のない世間話で会話を楽しんだり、テレビがあればボーッと観たりする。そんな会社の仲間や家族とも味わえない居心地のいい時間を過ごすのが落ち着くし、そこがいいのだ。

僕は、地元周辺で飲むことがとても多い。最寄駅から電車で2駅前後の地元エリアで飲むと、なんだかとてもホッとするし、どんなに酔っていてもなんとか家に辿りつけるだろうという安心感がある。

地元エリアで飲むと、当然ながら地元の人、近所の人が集まってくる。数軒の行きつけができると、その酒場酒場に、1人で飲みに行ってもたいてい見かける顔がいるのだ。あの人に会えるかな……と思って、偶然酒場で(男女問わず)会える瞬間というのはとっても嬉しい。だから、1人で飲みに行くものの、結局2、3人で飲んでいることが多い。

ただ、1人で来ているので、会計は1人1人伝票が別。そして帰りたい時には1人でサクッと帰るというのが大原則。長っ尻だけには気をつけて次の店に行けばいい。そんな気楽さが僕は好きだし、居心地がとてもいいのだ。

URAWA PUBLIC HOUSE beber

まずは、さいたま市の浦和周辺で気軽に入れてどの店よりもくつろげるのがこのBeber(ベベ)。さすがに最近はビーバーとかバーバーとか読む人も少なくなったが、ポルトガル語で「飲む」という意味で「ベベ」と発音する。ポルトガル語辞書で調べると「Beber / 口から液体を体内に取り入れる」とある……うん、確かにそうだ。そしてアントニオ・カルロス・ジョビンの曲「おいしい水 Agua de Beber」へのオマージュもあるんだと思う。

Beberはアイリッシュパブ風で、樽詰ギネスが飲める、氷無しのベベハイボールが飲める、おいしいFISH&CHIPSを食べることができる、80年代のROCKがBGMで、客層が20代から60代までさまざまという、とても魅力のある大人の社交場なのだ。

おそらくバーというよりパブを目指しているようで、まず値段が庶民的だし、飲み物もドラフトエール、そしてパブフードも充実している。なので、まずは樽詰ギネスをパイントで注文する。パイントは568mlなので、瓶ビールの中瓶(500ml)より少し多め。

樽詰ギネスはまさに本来のギネスで、何よりあのクリーミーな泡が魅力(記事冒頭の写真)。通常のビールに使用するガスは二酸化炭素(炭酸)ガス。でも樽詰ギネスに使用するガスは窒素と二酸化炭素の混合ガスなので、スペースの問題もあってなかなか樽詰めギネスを置いてくれる店は少ないのが現状。その樽詰めギネスが、地元のバーで飲めるのは、やはり最高だ。

フィッシュ&チップスがまた堪らない旨さ。あまりにもボリュームがあり過ぎてどう写真を撮るべきか分からなかったけど、とにかく特大なのが嬉しい。ハーフサイズもあるけど、ついついフルサイズに毎回挑んでしまう。この鱈のフィッシュ&チップス。イギリス現地で食べた方の感想たるやかなり壮絶だけど、ここのは絶品。カリカリっのフワフワなのがクセになる感じ。そして特製タルタルソースがまた妙に旨いのだ。

Beberに来たら、ベベハイボールも必ず注文する。いわゆるサンボアスタイルで、冷凍庫でキンキンに冷えたトロトロの角をウィルキンソンのソーダで割る。もちろん氷は無し。そして薄ハリグラス。これが旨い。最近は毎週土曜日がベベハイデイなのが嬉しくて、ギネスをパイントそしてベベハイ2杯でかなり出来上がってしまう。そしてみんなに愛されているパブだから、必ず誰か知り合いが飲んでいる安心感と居心地の良さが、このパブにはある。

URAWA PUBLIC HOUSE beber

さいたま市浦和区常盤9-17-9 トキワビル2F TEL:048-822-1550
営業時間 17:00~24:00 定休日:水曜
http://r.gnavi.co.jp/gcvk900/

豆富料理 おみ

いつも通る道に気になっている店があるのに、なかなか入る勇気がなくて、暖簾をくぐれない時がある。

まず佇まいが高級そうであり、中の様子が全く見えず、ネットに情報がない店だと、敷居が一気に高くなる。瓶ビールとお通しとあと1品だけなら値段的にもなんとかなるのでしょうが、それよりも引き戸を開けた時、中にいる常連さんたちが一斉にこちらを向くのがなかなか恐ろしい……いや、逆にそういう店こそひとり飲みのお客さんが多いので(知り合いの常連さんが来たかをチェックしているため)、結果的に居心地のいい店だったりする。

この豆富料理・季節料理おみも、入るまでにかなり時間がかかった店だ。でも勇気を振り絞って入って本当によかったと思っている。門構えは落ち着いた割烹風で、既にこの地で40年は営業しているらしい。店内はカウンターと小上がりがあり、2階で宴会もできる。さすがに作りは歴史を感じさせるが、古い店というものは実に味わい深く、今まで続いてきたのも、ずっと誠実丁寧な商売を続けてきたからであろう。そして白い割烹着を着た女将が孤軍奮闘切り盛りしており、BGMは有線から流れる昭和ムード歌謡。まさに1人しみじみ飲む場所だ。

初めての店では、お通しをつまみながらメニューを見るのが実に楽しい。そして料理が350円から、高くても600円というのがとても良心的。メインの豆富料理の(ここでは豆腐ではなく豆富という表記で統一されている)ちり蒸し豆富、空也豆富(写真)も、チーズもハムエッグもロースハムも納豆オムレツも、なんだか全部が安い。

そして常連さん達の年齢層がとても高く、60~70代が中心。なので私などを含めて40~50代だとまだまだ若手で、「兄さんたちいい顔してるねー」と言っていただける先輩たちと話すのもいろいろと勉強になる。

この店では何をおいてもまずは豆富料理である。このちり蒸し豆富は白身魚、卵、豆腐を蒸し器で蒸すという、素材の持ち味を生かして、油を使わないシンプルでヘルシーな料理。これが旨い。ちなみに電子レンジも置いてあるがまったく使っていないらしく、女将は蒸し器とフライパンで何でも仕上げてしまうのだ。

そしてハムエッグ、納豆オムレツ、さらにフライパンで焼く焼き鳥(塩限定)。カウンター越しに目の前で作ってくれるので、その過程も含めてオフクロの味を堪能できる。

長年かけて女将と客がつくりあげてきた居心地のいい空間に出会えた喜び、そして自分もその中で気持ちよく酔える雰囲気は格別だ。1人で来ても、年上の常連さんに地域の昔話を聞かせてもらったりできる、地元でひとり飲みのようで1人じゃないこの飲み方が気に入っている。

豆富料理・季節料理 おみ

さいたま市浦和区北浦和4-6-10 TEL:048-833-6709
営業時間:17:00~24:00 定休日:日曜日
http://r.gnavi.co.jp/b2cs45xd0000/

ナイトフライ

やはり最後はバーで締めたい。ドナルド・フェイゲンの名盤「ナイトフライ」から名付けられたモルトバー。スコッチをこよなく愛する若いマスターが1人マニアックに突き進んでおり、その品揃えには毎回圧倒される。

本当はカクテルも愉しみたいのだが、ここのマスターはカクテルを作るよりスコッチを注文し、スコッチ談義をする方がずっと楽しそう。なので僕も毎回スコッチ、それも聞いたことも見たこともないスコッチをオーダーする。チャージなし、サービス料なし、ボトルキープなし、なので非常にすっきりしていて気持ち良く飲める。

モルトウイスキーの飲み方としては、僕はストレートか、氷を入れない半々程度の水割り、トワイスアップで飲むことが多い。父からよく「バラは雨の後が一番よく香る」と聞かされ、水割りの方が香りが引き立つものだと教えられたのを今でも忠実に守っている。氷を入れると香りを殺してしまうとも言われた記憶があるが、まぁ日本人的な飲み方も魅力的で、たまにはロックやソーダ割りも飲みたくなる。

この店でも地元の知り合いとよく合う。でも相手の酒飲みモードを即座に感じ取って、隣に座るか、間をおいて座るか、かなり離れて座るか、その辺りの連携が絶妙でなかなか面白い。

Nightfly

さいたま市浦和区北浦和3-7-12 武田ビル2F TEL:048-677-2471
営業時間 19:00~翌3:00 定休日:日曜日
http://r.gnavi.co.jp/sm9j33xj0000/

おわりに

僕は基本的に1人で飲みに行くのだが、店には酒場で知り合いになった人がいる時もあるし、本当に1人だけの時もある。群衆の中の孤独も意外と快適だし、気の合う仲間がいたら嬉しいのは確か。なぜ1人でいろいろな店に通うかというと、やっぱり主人や女将に会いたいからだし、そして気の合う酒飲み仲間と会うことができて、そこに旨い酒と肴があるなんてやっぱり最高だから飲みに行くんだと思う。

1人だけど1人ではないひとり飲み。これからも地元の店を大切に通い続けようと思う。

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お酒とカメラと温泉が好きです

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The Night Fly

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