こんにちは。@narumi です。
この連載ではそのへんにあるお店、誰でもわりと行きやすいお店を中心に紹介していこうと思います。
というわけで今回は「串カツ田中」です。
ここのポテトサラダが大好きなんですよ。
ポテトサラダってみんな好きじゃないですか。それぞれ深いこだわりがあったりしますよね。酒盗が入ってるのが好きとか、しば漬けが入ってるのが好きとか、バルサミコ酢が効いてるのが好きとか、そこにポテトの固さとかも加わってくると、まさに千差万別。
なかには自分にとっての完璧なポテトサラダを探すことが人生の目標であるという人もいますが、そんな人は大阪伝統の味・串カツ田中に行くといいんじゃないかと思います。
恐怖のチンチロリンドリンク制度とは!?
いったいどんなポテトサラダなの?って思いますけど、慌てないで。まずは「牛すじ土手」をいただきます。ハイボールにめちゃくちゃ合いますので。
普段は瓶ビール党なんですが、串カツ田中にくるとハイボールを頼まざるを得ません。なぜならこの恐るべき「チンチロリンドリンク」制度があるからです。
説明しましょう。チンチロリンドリンクとはサイコロを2つ振って、ゾロ目が出るとハイボールが1杯無料、偶数が出るとハイボールが半額、奇数が出ると倍の量が入ったメガジョッキを倍額で注文せねばなりません。
まあ最悪メガジョッキになっても損はしないわけですが、 できればゾロ目、なんとか偶数は出しておきたいところですね。そんな射幸心ゆえにガンガン飲んでしまうという仕組みであります。さあ今日も元気にやってみましょう。
やった! ぐうすうキタ!
一緒に来た友人はまんまと奇数に。
こうなるわけですね。まあ量が増えただけですが、手首への負担は相当なものです。
いよいよポテトサラダ登場、意外な姿で
さて、肝心のポテトサラダですが、こんなのが出てきます。じゃがいも、ゆで卵、レタス1枚、ベーコンチップ、マヨネーズがすり鉢に入っています。最初はびっくりしますよね。これが串カツ田中のポテトサラダ(350円)なんです。……つまり自分で作れるということ。
ポテトサラダを完全に自分の好みの粒度に仕立て上げることができる。こんな幸せなことがありますか。ちなみに僕はじゃがいもがある程度ゴロゴロしてるのが好きなんです。ぐちゃぐちゃになってるのはちょっと嫌。
なのでざっくざっくと混ぜていきます。決してじゃがいもを潰しすぎず、空気を含ませて切るように混ぜていく。
どんどん混ぜる。
味が染み込んでいると思われるゆで卵を崩し、じゃがいもと軽く和えるように混ぜる。
いい感じのゴロゴロ感が出てきました。 そろそろいただきます。
ああ、美味しいよ!
じゃがいもの粒度が我ながら絶妙で、口当たりはばっちりだし、味付玉子の風味にマスタードとマヨが効いてめちゃくちゃ美味い。
自分で作ったという満足感を抜きにしてもこれはなかなかのものです。
「さいぼし」もおすすめなので是非
串カツ田中といえば当然のように串カツがメインなんですが、ぼくはポテトサラダをはじめとしたサイドメニューが大好き。たとえばこの「さいぼし」。馬肉を燻製にしたもので独特の歯ごたえと旨みがあります。
にんにくを付けていただきます。生肉のような、燻製のような、その中間のような不思議な美味しさ。必ず注文しちゃいます。
串カツはだいたいセットで頼みますね。お得なのかは計算してみないとわかりませんが、アスパラ・えび・串カツ牛・串カツ豚・うずら・紅ショウガ・レンコン・玉ねぎの8品盛り合わせで1,080円です。
串カツは紅ショウガがおすすめだぞ
なかでも一番好きなのが、この紅ショウガ。揚げて食べるっていうのはとても新鮮。
写真がボケるくらいには美味いです。紅ショウガの爽やかな酸味、ソースの甘さ、しゃくしゃくとした歯ごたえが非常にいいバランスで組み合わさって、ついついこれだけ追加注文していまいます。
甘いものが好きな人にはデザート系串カツ「バナナ」や「クッキー&クリーム」にも挑戦していただきたいと思います。
あとは「ホルモン炒め」もプリップリで良いですね。
サイドメニューは1品300円から600円くらい。串かつは1本100円からと大変お手頃なお店です。チンチロリンドリンクに勝ち続ければ驚くほど低価格で楽しめるでしょうが、世の中そんなうまくはいきません。
ポテトサラダの再発明
しかしあのポテトサラダは、お客さんとしては自分の好みの固さにアレンジできるし、店員さんとしては手間が省けるし、素晴らしい。これはもう21世紀最大の発明であり、ポテトサラダのReinvent(再発明)と呼んでも過言ではないと思います。
串カツ田中というお店はなにしろ渋谷区だけで7店舗もあるくらいので、都内ではどこにでもあるなという印象。それだけ関東地方でも浸透しています。見かけたらフラッと入って運試しでもしてみてはいかがでしょうか。
紹介したお店
串カツ田中 渋谷宮益坂店
住所:03-6427-9402
TEL:東京都渋谷区渋谷2-14-4
r.gnavi.co.jp
著者:narumi(@narumi)
元記者・NAVERまとまーの過去を持つブロガー。
ブログ「Blog @narumi」では主に渋谷周辺の美味しいお店について書くことが多い。「ソース二度漬け禁止」の張り紙を見るだけで緊張する関東育ち。
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