2015年夏の土用は7月20日から8月6日の18日間。
7月24日と8月5日が丑の日にあたり、今年は丑の日チャンス(?)が2回やってきます。しかし、家族でうな重をいただくのは贅沢すぎる、というか予算オーバーなわが家。
それでも土用の丑の日にうなぎを食べないのはちょっぴりさみしいので、持ち帰りの白焼きうなぎ専門店『うなぎの鈴恭』鈴木麻美さんに家族みんなでたのしめるうなぎレシピを教えてもらいました。
鈴恭さんの歴史は長く、1935年に養鰻業からスタートし、1987年から白焼きの販売をはじめた老舗。現在では3代目の社長と店長のふたりが新鮮なうなぎを手でさばき、その日に焼き上げたものだけを店頭販売・全国発送をしています。
白焼きのまま、わさび醤油で素材の良さを味わうのはもちろん、蒲焼きにしたり鰻巻きにしたり、たのしみ方がひとつじゃないことも家庭で調理する持ち帰りうなぎの魅力です。
そして(予算の都合上)白焼き一枚で家族4人分作れるメニューとして麻美さんが教えてくれた『うなぎ飯』のレシピがこちら!
薬味たっぷりのさっぱりうなぎ飯レシピ(4人前)
材料
- うなぎの白焼き 1枚
- 米 2合
- しょうが 1片
- みょうが 2~3個
- あさつき(長ネギでも) 1/3束
- 大葉 1パック
- かいわれ 1/4パック
- 卵 1個
- すりごま お好みで
- 蒲焼きのタレ 60ml~(お好みで)
作り方
1. 米を研ぎ30分吸水させた後、炊飯する。
2. 薬味を刻む。
しょうが、みょうが、大葉を針ショウガの細さを目標に刻む。あさつきは小口切り。かいわれは5mm幅に刻み、まとめて水にさらし水をきる。
ポイント▶ 薬味をひたすら細かーく刻み、しっかり水をきることがなによりのポイント。ザルにあげたあとは、あえてラップをせずに冷蔵庫にいれておくとよいです(長くそのままにしておくと乾燥し過ぎてしまうので注意)。
3. 薄焼き卵を焼き、錦糸卵をつくる。
ポイント▶ 水溶きの片栗粉か葛粉を少量くわえると、やぶれにくくなり薄く焼きやすいです。
4. 白焼きを煮込んでタレをからめる。
お鍋にタレをいれ、中火にかける。タレが沸騰してきたら白焼きをいれ、ふたをして両面をそれぞれ3分ほど煮込む。タレが白焼きにからんだら鍋から取りだし、グリルで表面をかるくあぶってから食べやすい大きさに刻む。
ポイント▶ 白焼きから調理すると格別のおいしさですが、調理済みの蒲焼きや冷凍のものを使う場合は、調理前にタレを水で洗い流してしまいましょう。うなぎに酒をふり、ふたをしたフライパンで3分ほど蒸し焼きにした後、余分な水分や脂をキッチンペーパーで拭き取り、鈴恭さん直伝の煮込みの手順であたため直す方法がオススメです。
蒲焼きのタレは〈醤油:大さじ2/みりん:大さじ2/酒:大さじ1/砂糖:大さじ1〉を煮立ててもつくれます。調味料の割合を調整して好みの味をみつけてください。
5. 炊きあがったご飯に薬味とすりゴマ(お好みで)を混ぜあわせる。盛りつけた薬味ご飯に蒲焼きのタレを小さじ1~2杯かけ、刻んだうなぎと錦糸卵をのせて出来上がり。
丑の日にはエレキテル源内が推した「うなぎ」だけでなく、「う」がつくものを食べるとよいとも。そこで「梅干し」と「瓜(冬瓜・キュウリ)」を使ったおかず(冬瓜のそぼろ煮&梅干しとキュウリの酢の物)にしじみのお吸い物をあわせ、土用餅がデザートの土用の丑の日スペシャルなお献立にしてみました。
さっぱりとしていてお箸がすすむうなぎ飯は見た目も華やか。夏のおもてなしメニューとしても喜ばれそうな一品です。
今年は家族でわいわい食べられる『うなぎ飯』で、もっと気軽に、おいしくたのしい丑の日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
ご協力いただいたお店
うなぎの鈴恭
住所:静岡県浜松市西区篠原町21627
TEL:0120-47-5004(フリーダイヤル)
営業時間:9:00~18:30
定休日:年中無休
書いたひと
ナカムラヨシコ
浜松在住の主婦ライターとして静岡西部のグルメ情報を発信。女子の最終形態として『昭和のおばあちゃん』を目標に掲げ、女子力に生活の知恵をプラスした『おばあちゃん力』を強化中。現在レベル36。