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激安ラム串焼き&世界最古の麺料理を東京唯一のウイグル料理店で【東京“エス肉”めぐり 第四回】

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東京周辺のエスニックな肉料理を食い尽くすこの連載「東京エス肉めぐり」第四回は新宿初台にあるウイグル料理レストラン「シルクロード・タリム」のラム肉だ。

 

ウイグルは現在では中国の西域にある新疆ウイグル自治区として知られているが、古代から中央アジアに暮らしてきたテュルク系の遊牧民族。イスラーム教を信奉し、新疆ウイグル自治区のほか、カザフスタンやウズベキスタン、キルギスなどに居住するシルクロードの民である。


シルクロードと聞くと目を輝かせる日本人は多い。特に団塊の世代。中国西域を舞台にした1960年代のベストセラー小説、井上靖の『敦煌』や1980年代に放映されたNHKスペシャル『シルクロード』のおかげだろう。しかし、そのシルクロードの民が何を食べているかは意外なほど知られていない。

 

ウイグルの料理と言えば、何はなくともまずラム肉。そして、ラグメンと呼ばれる世界最古の手打ち麺が有名だ。「シルクロード・タリム」は2010年に開店した、東京で唯一のウイグル料理レストラン。ラム肉のケバブやラグメンをはじめ、日本ではまだまだ知られざる様々なシルクロードの料理をガツーンとうれしいボリュームで提供している。しかもお値段も安めの設定。まさに、われら東京エス肉兄弟たちのためにあるお店と言えよう!

 

東京エス肉兄弟団〔連載開始を機に結成しました。団員随時募集中。入団希望者は英文の職務経歴書を僕にメール(salamuna@chez-salam.com)して下さい〕の三人がお店を訪れたのは火曜の夜7時半。にもかかわらず40人ほどのテーブル席はほぼ満席だ。賑わっているなあ。お店のスタッフは全員がウイグル人。シルクロードの民族ならではの東洋と西洋が交じった独特の顔立ちをしている。中でもオーナーのスラジディン・ケリムさんは甘い笑顔がどこか昭和時代のアイドル歌手のようだ。

 

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「ウイグルと言うと、日本人の8割の方は『モンゴルですか?』と言うんですよ。それが悔しくて。これまで歴史的に日本人とウイグル人は交流がなかったから仕方がないのですが。そこで日本とウイグルの文化交流の場を作ろう、日本人にウイグルについて知ってもらおうと、5年前にこのお店を作りました。文化交流と言えば食文化が一番です。というのもウイグルの食文化は世界の食文化に大きく関わっているからです」

 

おっとウイグル料理にそんな知られざる秘密があったとは? しかし、それを聞き出す前にまずは飲み物と肉を頼もう。ケリムさん、とりあえず生ビールと「シシ・カワプ」(ラム肉の串焼き)10本!

 

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うっひょ~! 「ケバブを10本!」なんて前から言ってみたかったぁ! こんな豪快な頼み方を出来るのはシシ・カワプ一本が200円と激安だからだ。トルコやイラン料理レストランでシシ・ケバブを頼んだら、最低でも一本1000円以上はするだろう。さすがにタリムのシシ・カワプは日本の焼き鳥の二倍ほどのサイズで、もっとメインディッシュ然としたトルコのシシ・ケバブとくらべると小さいのだが、それにしても安い! 

 

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「シシ・カワプはウチの目玉商品です。お客さんにもっと沢山ラム肉を食べて欲しいから。言ったとおり、この店は文化交流のためにやっているのであって、儲けるためにやってるわけじゃないですから。でも、もし二軒目を出店した時にはもっと儲けさせて下さいよ~!(笑)」

 

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長方形の小さなお皿に10本のシシ・カワプが無造作にのせられて運ばれてきた。お皿からは長い金属の串がガツーンと両側にはみ出している。トルコのケバブなら一つのお皿の上にケバブ一本と様々な付け合わせの野菜が彩り良く配置されているが、ウイグルのシシ・カワプ10本はガード下の飲み屋で出てくる焼き鳥盛り合わせのような風情である。でも、これがイイのよ! オレはラム肉をたんまり喰らいたかったのだ! シシ・カワプを焼き鳥感覚でたっぷりと!

 

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いただきま~す! う~ん、これは美味い! クミンや赤唐辛子などのスパイスでマリネしてからあぶり焼いたシシ・カワプはラム肉独特の臭みがスパイスと火によって独特のうま味へと昇華されている! 1本、2本はあっという間。3本食べてもまだ止められない。そのうえビールが進むぞ~!

 

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「ウイグル人は放牧民だったころからラム肉を食べていたんです。ラム肉は脂肪が身体に残りにくい。そして、他の肉とくらべて安全なのです。現代では鶏インフルエンザや狂牛病が問題になっていますが、ラム肉にはそうした問題が起こらなかった。というのも羊は牧草の新鮮な所だけを食べる贅沢な動物だからです。牛のように牧草と一緒に、土やそこに混じった動物の糞まで口に入れてしまうことはないんです」

 

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次は「トホ・カワプ」、ウイグル風の焼き鳥だ。こちらもスパイスやヨーグルトに漬け込んでから焼いている。値段は一本180円。本当に焼き鳥屋感覚で頼めちゃう! しかもうれしい事にサイズは日本の焼き鳥の2倍以上もあるのだ!

 

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さらにつづいて「カゥワゥルガ・カワプ」、ウイグル風ラムチョップ串焼きも届いた。長さ15cmほどの大きなラムチョップの串焼きが一本750円である。こちらもクミンや赤唐辛子を表面にまぶして焼いた夢の肉塊である。骨を手づかみにしてムシャムシャと食べ尽くそう! ああ、ここは肉食の桃源郷か?! 肉食男子の見果てぬ夢、ここに叶ったかも?  肉食の聖杯伝説? 肉食のアーサー王伝説!? 肉食のアヴァロン!? いや肉食のガンダーラ?? 

 

「♪~そこに行けば~どんな肉も食えるというよ~♪」

 

おっと、同じシルクロードだからと言っても、ガンダーラ(現在のパキスタン北部からアフガニスタンにあたる地域)とウイグルを混同してはいけない! ケリムさんごめんなさい!

 

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「そんなに肉が好きなら、新メニューの〈ケーリンハミセイ〉、ラムの胃袋のサラダとジゲル・コルミズ〉、ラムのレバーとピーマンの炒め物もおすすめです」

 

ラムの胃袋とレバーだって? もちろん行っちゃいますよ! 胃袋は茹でてから5mmほどの細切りにして、細切りのピーマンとともに辛くないラー油や黒酢などと和えてある。ラムの胃袋は牛のハチノスなどとくらべても、繊細で食べやすい。

 

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いっぽう、レバー炒めは玉ねぎやピーマン、鷹の爪などと一緒にスパイシーな炒め物にしてある。これも豚や牛のレバーとくらべると、ホロホロの食感とほんのり甘みの混じった苦みが最高だ。

 

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肉をたんまり食べた後は、そろそろメインディッシュに移ろう。タリムの名物料理、世界最古の手打ち麺「ラグメン」、ラム肉と人参とレーズンの炊き込みご飯「ポロ」である。

 

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「実は世界の麺類の発祥の地はウイグルなんです。日本では中国のラーメン、イタリアのパスタは知られています。でも、その両方の元となったラグメンはまったく知られていません。
これまで中国人は、中国の麺のほうが先に存在していて、それがウイグルに伝わった、と主張してきました。でも、数年前、ウイグルのトゥルファンにある遺跡の中から2500年前のラグメンが見つかったんです。それからは中国も、ウイグルのラグメンのほうが先に存在していたことを認めざるをえなくなったんです(笑)」

 

厨房から「ダン、ダン、ダン」と何かを叩きつける音が聞こえてきた。見ると、シェフのグプルジャンさんがラグメンの生地を両手で持ち、作業台に叩きつけてから、反動を使って軽々と一本の麺に延ばしていく。まるであやとりをしているようにも見える。

 

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「開店当時、グプルジャンは、お客さんがラグメン延ばしの写真ばかり撮ることに当惑していたんです。彼はそんなに沢山の人から写真を撮られることなんてなかったから。でも、今ではすっかり慣れて、自分から『はい、どうぞ。写真撮って!』と言うまでになりましたね(笑)」

 

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そうやって手で延ばしに延ばした一本の長い長い麺を茹で上げ、ラム肉と野菜の炒め煮を上からかけて、よく混ぜてからいただくのがラグメン。手打ち麺ならではの、讃岐うどんにも負けないコシの強さとラム肉の出汁の相性が抜群だ。これは讃岐うどんを使って自宅で作ってみたくなる。

 

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そして、もう一つのメインディッシュは炊き込みご飯のポロ。「ピラフ」の語源となったこの料理はウイグルだけでなく、ウズベキスタンやタジキスタン、パキスタン、イランなど、中央アジア全域で広く愛されている。中央アジアの遊牧民を主人公にした漫画『乙嫁語り』で取り上げられ、一時話題になったこともある。僕は昨年末に訪れたイスラエルでも、タジキスタン移民の友人の家でごちそうになった。人参とレーズンの甘みとラム肉の出汁がご飯に溶け込んだポロは、インド亜大陸のビリヤニ、トルコ黒海地方の片口鰯のピラフと並び、ユーラシアご飯料理の三巨頭と呼びたいくらいだ。ちなみにウイグルではポロは「料理の王様」と呼ばれているそうだ。

 

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「なぜ料理の王様なのか? 雨が少ないウイグルでは、昔はお米が貴重だったからです。ポロは特別な時のごちそうだったんです。今はウイグルでもお米はいつでも買えますが、私は帰省するたびに日本のコシヒカリを持っていき、父のためにポロを作っています。父は日本のお米で作るポロは最高だとすごく喜んでくれます。日本のお米は口の中で溶けるようで本当に美味しいです。当店のポロはあきたこまちを使っています」

 

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なんとタリムのポロはウイグルの料理法と日本のお米の出会いから生まれた一品だったのだ! ケリムさんがお店を始めたきっかけ「日本とウイグルの文化交流」が既に実っているじゃないですか!

 

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ラグメンとポロを食べ終わると、既に時計は10時を回っていた。お店には日本人サラリーマンの団体客やウイグル人留学生がひっきりなしに訪れている。今回は三人だが、次回は一人で行って、カウンター席に座り、ウイグル人留学生と話しながらケバブを山盛りつっつく、そんな楽しみ方も悪くない。運が良ければ、留学生たちによる民俗楽器演奏と民俗舞踊も楽しめるようだし。

 

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「サラームさん、聞いて下さいよ! 日本の麺料理の歴史は1000年、ウイグルの麺の歴史は3000年です。ウイグルのほうがはるかに古いんです。でも、日本は100年前には自動の麺打ち機械を開発していました。ウイグルでは麺はいまだに手打ちです。私にはそれが悔しくて、悔しくて。そこで今考えているのは、ラグメンの麺打ち機械を開発することです。そして、世界中にラグメンを広めて、ウイグル料理をフランス料理、中華料理、トルコ料理、日本料理の次に有名にしたいんです!」

 

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ウイグル料理を日本に、そして世界に広める。ケリムさんの壮大な野望の行く末を見届けるため「シルクロード・タリム」に通い続けるのも悪くないよなぁ……。さて、ケリムさん、お勘定!

 

 

今回取材したお店

シルクロード・タリム ウイグルレストラン
住所:東京都新宿区西新宿3-15-8-103 西新宿バールビル1F 
電話:03-6276-7799

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プロフィール

サラーム海上 Salam Unagami
音楽評論家/DJ/中東料理研究家。肉食。中東やインドを定期的に旅し、現地の音楽と料理シーンをフィールドワークし続けている。活動は原稿執筆のほか、ラジオやクラブのDJ、オープンカレッジや大学での講義、中東料理ワークショップ等、多岐にわたる。著書に『おいしい中東 オリエントグルメ旅』(双葉文庫)、『21世紀中東音楽ジャーナル』(アルテスパブリッシング)ほか。朝日カルチャーセンター新宿にて「ワールド音楽入門」講座講師、NHK-FM『音楽遊覧飛行エキゾチッククルーズ』のDJを担当。中東や東欧の最新音楽をノンストップDJ MixしたCD「Cafe Bohemia~Shisha Mix」(LD&K)も発売中。www.chez-salam.com

 

過去の「東京“エス肉”めぐり」はこちらから

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まだ普通の居酒屋でやってるの?歓迎会をコンセプト居酒屋「花魁こまち」でやるべき5つの理由

まだ普通の居酒屋でやってるの?歓迎会をコンセプト居酒屋「花魁こまち」でやるべき5つの理由

すっかり春めいてきましたね。新入社員にとって上司や先輩との距離を縮めるチャンスといえば・・・そう、「歓迎会」ですよね。そこで、歓迎会を取り仕切る幹事のみなさんに聞きたいことがあります。

「その歓迎会、“ただの飲み会”で終わらせていいんですか?」

歓迎会とは新入社員の緊張を解きほぐし、もてなし、組織の団結力を高めるためのきっかけとなるものです。この日ばかりは新入社員が主役。歓迎会とは名ばかりの「ただの飲み会」で終わることなく新入社員に「この会社に入ってよかった!」と思ってもらえるような会にしたいですよね。

そこでおすすめしたいのは「コンセプト居酒屋」。ある店では忍者がテーマ、またある店では刑務所がテーマと、お客さんを飽きさせない高いエンターテイメント性を持つコンセプト居酒屋なら、緊張気味の新入社員くんも心を開いてくれるはず! 

今回ご紹介するのは、新宿・歌舞伎町のど真ん中にある花魁oiran居酒屋 こまち 新宿歌舞伎町店。店名からも分かるとおり、江戸時代の遊郭をイメージしたお店です。

(※ちょっとセクシーな衣装の女性店員さんが接客してくれますが、いわゆる“女の子の店”ではありません)

ここで知り合いの会社さんの歓迎会が行われると聞きつけ、お邪魔させてもらいました。

来ました! 花魁oiran居酒屋こまち 新宿歌舞伎町店!

提灯が連なる妖しげな雰囲気の階段をあがると・・・じゃん!

「いらっしゃいましー♪」と、花魁(おいらん)風衣装に身を包んだ店員さんが迎えてくれました! うおーーー! セクシーなコスチュームには同性でもテンションが上がります!

歓迎会を花魁居酒屋こまちでやるべき5つの理由

結論から言うと、歓迎会は花魁居酒屋こまちでやるべし! なぜ普通の居酒屋ではなく、花魁こまちが良いのか、一つひとつご紹介していきましょう。

理由1. 最初の乾杯から盛り上がれる!

普通の居酒屋では、席についてお通しが届いて、飲み物を持ってきてもらって乾杯…と、まあいつもの飲み会でよくある光景が繰り広げられますよね。しかし、花魁居酒屋こまちでは最初からアクセル全開で楽しいイベントが待っています。

こちら私がお邪魔させていただいた歓迎会の主役、新入社員・Sくん!

歓迎会を開いてもらえるなんて恐縮ですぅー」とかしこまるSくんが夢中になっていたのは茶豆掴み!

これは同店流のお通しサービスで、ひと掴みでどれだけの茶豆をゲットできるか、ちょっとしたクレーンゲーム感覚が場を盛り上げます。「おい、これしか取れなかったのかよー!」「えへへ、すみませーん」と早速Sくんは先輩方に突っ込まれていました。

そして「今日も1日お疲れさまでありんす」と、花魁店員さん。

私も、ちゃんとSくんの上司となるBさんにご挨拶をして…ってビールでかっ! Bさんが腕をプルプルさせながら持ち上げているやたら大きなジョッキは、2倍の料金で3倍の量が入る「男前ジョッキ」なるものらしい。ビール好きにはありがたい!

そして、なんといっても歓迎会ですから! お祝いの席にぴったりな「鏡割り体験」も外せません。花魁店員さんと一緒に「よいしょ、よいしょ、よいしょー!」の掛け声で一体感アップ! Sくんも楽しそうです。

「かんぱーい!」

「Sくん、我が社へようこそー!」

理由2. 侮るなかれ!絶品料理に舌鼓!

続いてお料理を頼みましょう。お店の一押しは、江戸時代から食されていたとされる馬肉。当時、吉原遊廓のまわりには桜肉屋が数十件もあったそう。

桜ユッケ(980円)、桜寿司(680円)などお店オリジナルメニューも楽しめます。その中でもおすすめなのがこちら、桜刺し盛り合わせ(6点2080円)。

うんまー! タテガミの脂っぷりなんてもう最高!

そして目の前で炙ってくれる「炙り〆鯖(699円)」

この光景を見て新入社員Sくんは「吉原炎上!吉原炎上!」とおおはしゃぎしていました。

うーーん!香ばしいーー!

コンセプト居酒屋と聞くと、「料理どうなの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな心配は一切無用! 花魁居酒屋こまちは毎日市場直送で魚を仕入れるなど、食材にこだわった料理はどれも逸品です。

理由3. 花魁参加メニューが歓迎会をさらに盛り上げる!

そして、これこそ同店の醍醐味ポイント、提供時に花魁店員さんが盛り上げながらひと手間加えてくれる8つの「小町メニュー」

まず、人気ナンバーワンの「酒花酒花(しゃかしゃか)ポテト(580円)」。ポテトの入った袋にシーズニングを加えて振る、というのはもはやお馴染みですが、同店はなんといっても店員さんの盛り上げ方がピカイチ!

「はーい、みなさーん! 私がこの魔法の粉を入れて袋を振るので、手拍子をしながら『しゃかしゃか』の掛け声お願いしますねー!」

(しゃかしゃかしゃかしゃか・・・)

「みなさんの声が小さくてちゃんと混ざりませーん!」


「しゃっかしゃっかしゃっかしゃっかぁぁぁーーー!!」

「はーい! オッケーでーす!」を合図に一本締めするまでがお約束。花魁店員さんがしゃかしゃかしている間、新入社員Sくんの視線がどこにいっていたかは、言うまでもありません。

ほかにも、お客さんのリクエストに応え店員さんがマヨビームでお絵かきしてくれる「とん平焼き(650円)」も。

(「ムンクの叫び」って・・・。どんな人生を歩んできたんだ、Sくん)

さらに、店員さんも一緒にチャレンジしてくれる「露西亜運たこ焼き(1個110円)」も盛り上がること間違いなし。

今回は5個中2個をワサビ入りにしましたが、全部ワサビ入りにすることもできるそう。

さぁ、誰に当たるかな!?

やっぱここは主役のSに当ててもらわないと~」という雰囲気の中、店員さんと部外者の私が当ててしまい、気まずいわリバースしそうだわ・・・。

色んな意味で辛かった。

ちなみにこのワサビ入りタコ焼き、「わさびチューブ1本入ってるんじゃないか?」というくらいの破壊力です、掛け値なしで。女性のみなさん、涙と鼻水とよだれで顔が溶けるのでご覚悟のほど!

理由4. 裏メニューも?!臨機応変に対応してくれる良店!

棚に置いてあったのが、こちらハブ酒

(うわ・・・ガチのやつだ、コレ)

「メニューには書いてないですけど、飲めるんですかね?」と思い、店員さんに相談したら気前よく提供していただきました!

滋養効果の高いハブのエキスがたっぷり染み出たハブ酒。根性試しに・・・と、Sくんと私でクイッといただきました。男気のある方はぜひお試しあれ。根性なんてボッキボキに折られるから。

理由5. 花魁体験もできちゃうぞ!

ちなみにこの店員さんの衣装は女性ならば無料でレンタル可能だそう。調子に乗って、私も花魁衣装に着替えさせていただきました。…じゃん!

ちょっと恥ずかしいけど、せっかくですからね…!

なお、いくら店員さんがセクシーからといって以下のことは御法度です。

店員さんの身体に触ろうとする行為はもちろん、(当たり前)

撮影行為も禁止。(※今日は特別許可をいただいてます)

そして、

店員さんとの連絡先交換もNG! これらを守った上で楽しく飲みましょう。

新入社員くんにも喜んでもらえること間違いなし!

茶豆掴み取りに始まり、「鏡割り」、「露西亜運たこ焼き」と歓迎会を堪能した新入社員Sくん。

「いやぁー、こんなにのびのび飲ませてもらえるなんて最高です。先輩たちとの距離感がグッと近くなった気がします。この会社に入ってよかったーー!」


いただきました! 「この会社に入ってよかった」のお言葉! これだけで幹事冥利に尽きるってもんです。お値段も普通の居酒屋と変わらないのに、他では味わえない楽しみがあるのが花魁居酒屋こまち。幹事のみなさん! 新入社員くんのためにも、ぜひ花魁居酒屋こまちで歓迎会を開いてみてはいかがでしょうか?

著者・SPECIAL THANKS

井上 こん

井上 こん

1986年生まれのフリーライター。「Yahoo!スポーツナビDo」「Pouch」「SPA!」「nomooo」などのWEBメディアや雑誌「散歩の達人」で執筆。
Twitter:https://twitter.com/koninoue

酒と夫と私 vol.1「酒好きの夫、みなさんはどう対処してますか?」

こんにちは!  アラサー主婦のyopipiです。前回「にんぷめし」で滑稽な妊婦ライフを描き散らかせていただきましたが、今回は「酒と夫と私」というテーマで3回、マンガを連載させていただきます! 良ければ読んでやってくださいね。

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著者プロフィール

yopipi

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オットとご飯が大好きなアラサー女子です。イラストや漫画を描いています。現在妊娠中でずんぐりむっくりBODY。

インスタグラムで絵日記更新中。夫婦生活、ファッション、映画など好きな話題で、定期的にマンガや絵日記を描いてます。

yopipiのインスタグラムはこちらから

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インスタやブログの更新をお知らせしてます。
yopipiのツイッターはこちらから
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めんつゆレシピ、谷口菜津子新企画、円谷プロ公認漫画|先週の人気記事ランキング

まだ桜の残っているところもありますが、お花見気分ももう終わり。これからはゴールデンウィークに入っていきますね。もう予定は立てられたでしょうか?

 

先週は二つの新企画が登場しました。一つは「みんなのごはん」では「珍食♡サークル」を連載してくださっていた谷口菜津子さんの新企画「谷口菜津子の美味しい思いをしたい」。谷口さんが牛でも豚でも鶏でもない、あのお肉に挑戦します。もう一つの新企画は「酩酊! 怪獣酒場」。なんと円谷プロの公認をいただいて、ウルトラマンの名怪獣たちが登場するグルメ漫画(?)を掲載しています。

 

「みんなのごはん」はグルメに関すれば何でもアリのごった煮サイト。バラエティ豊かな記事を掲載しておりますので、サイトの隅々まで見ていただけると幸いです。それでは先週の人気記事ランキングをどうぞ(※このランキングは、先週4月6日~4月12日に「みんなのごはん」内で公開された記事の中から、アクセス数の高かった記事をランキング化しています)。

 

第1位:牛肉の肉汁を逃さずに、やわらかくジューシーに焼き上げるための科学

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自宅でどうすれば牛肉をジューシーに焼き上げることができるか、その方法を御紹介した記事が1位に。以前に「肉のハナマサ」徹底攻略法の記事も大きな反響をいただきましたが、お肉は「みんなのごはん」でも人気のトピックス。これからもいろんな角度からお肉を取り上げていきたいと思います。

 

第2位:【谷口菜津子の美味しい思いをしたい】牛でも豚でも鶏でもない◯◯◯肉の丸焼きを食す!

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谷口さんの企画は上の画像からも分かる通り、池袋でウサギの肉を食べた体験をレポート。現場にはイラストレーターのせきやゆりえさんも参加してくださっています。ウサギの丸焼きで有名なこちらのお店ですが、その他にも羊のアソコなど、様々な珍しいお肉を堪能。でも、最後はお肉とまったく関係ない結末を迎えます。

 

第3位:【中毒性注意】めんつゆを使うだけではかどる禁断の廃人飯レシピ

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日本が誇る万能調味料と言ってもいいほど日本の食生活根付いているめんつゆ、今回は中毒性注意シリーズのレシピを御紹介してみました。野菜などの食材をちょっと揉み込んだり、漬けたりするだけで一品料理になってしまう優れものであるめんつゆ。いろんな料理に応用できると思うのでぜひチェックしてみてください。

 

第4位:創業96年のビーフカツカレーに感激! 難波の「はり重カレーショップ」【ゆかい食堂 みんなのごはん出張所 第29回】

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「みんなのごはん」の看板連載の一つである「ゆかい食堂 みんなのごはん出張所」、今回は難波にある創業96年という老舗中の老舗の洋食店を訪ねました。レトロな雰囲気の外観、昭和を彷彿とさせる店員さんの服装など、こうしたお店だからこその魅力をくらふとさんが御紹介。一度でいいから行ってみたいと思わせてくれるお店です。

 

第5位:円谷プロ公認・グルメ(?)漫画! 青木U平の「酩酊! 怪獣酒場」

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2014年3月から1年間限定で川崎に「怪獣酒場」というお店が実際にオープンしていたのを御存知でしょうか。今回、その「怪獣酒場」が川崎と大阪で常設オープンすることが決定! それを記念して円谷プロ公認でこんな漫画が実現してしまいました。もしかすると第2回目もあるかもしれません。 

 

今週もたくさんのいいお店を御紹介!

今週もたくさんのいいお店を御紹介しています。パンチのある渋いお店が多かったような……。レシピも大充実です。

 

みんなのごはんでは今後も様々な記事を配信していきます。記事配信時にツイッターでもお知らせしておりますので、ぜひフォローしてください。

 

今後とも「みんなのごはん」をよろしくお願いします。

 

【中毒性注意】キムチを使うとはかどる禁断の廃人飯レシピ

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みんな大好きなキムチ、ピリリとした辛さと、ほんのりきいた酸味がおいしいですよね。そんなキムチですが、みなさんはどのように食べていますか?

 
キムチとは白菜などの野菜と唐辛子や魚介の塩辛を使った漬物で、乳酸発酵しているので酸味があるのが特徴。塩気も甘みもあるので、醤油や砂糖のような調味料感覚でも使えるので便利なんです。

 

そこで今回は、そんなキムチを入れると捗る廃人飯レシピを御紹介いたします。非常に存在感のある味のキムチですが、実は意外なものとも合うんですよ。そんなレシピを御紹介したいと思います。

 

1. キムチ~スティック

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材料 1人分

  • 豚バラ薄切り肉・・・・・2枚
  • キムチ・・・・・・・・・10g(箸で2回つかむ量をイメージ)
  • 溶けるスライスチーズ・・1枚
  • 片栗粉・・・・・・・・・適量
  • ごま油・・・・・・・・・適量 

作り方

キムチはキッチンペーパーで水気をふいておく。

  1. 豚バラ薄切り肉を広げ、片栗粉を薄くまぶす。
  2. 溶けるスライスチーズを半分に切って肉の上に置き、その上にキムチを乗せる。手前から奥に肉を巻き、キッチンペーパーで水気をふいて片栗粉をまぶす。
  3. フライパンに多めのごま油を中火で熱し、巻いた豚肉を揚げ焼きしたら完成。

※油の量は肉巻きの半分がつかるくらいを目安にしてください。油が少ないと焦げてしまいます。中火を保って焼き色がつくまで7分ほど揚げ焼きしましょう。


揚げ上がりに感じるキムチとチーズの香りが食欲をそそります。口に入れると先ず衣のサクッとした食感を感じ、次に豚バラ肉の肉汁、チーズのコク、最後にキムチの爽やかな辛さを順番に感じられます。調味料は一切使わなくてもキムチの味だけで十分においしくいただけますよ。

 

2. 麻婆キムチ

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材料 1人分

  • 長ネギ・・・・・・・・1/4本(A)
  • ニンニク・・・・・・1/2片(A)
  • ショウガ・・・・・・ひと片(A)
  • しょうゆ・・・・・・・・小さじ1
  • キムチ・・・・・・・・・30g
  • 木綿豆腐・・・・・・・・小1丁(180gくらい)
  • 水溶き片栗粉・・・・・・30cc  (片栗粉 小さじ2 水 小さじ4で)
  • 水・・・・・・・・・・・150cc
  • ごま油・・・・・・・・・・小さじ1

作り方

下準備:キムチと(A)はみじん切りする。一部はトッピング用にとっておく。豆腐は水切りし、手でちぎっておく。

 

  1. フライパンにごま油を中火で熱し、長ネギ、ニンニク、ショウガを香りが立つまで炒めたら、キムチを加える。
  2. 水を入れてひと煮立ちさせたら醤油で味を調え、豆腐を入れて混ぜる。
  3. ひと煮立ちさせたら、水溶き片栗粉を数回に分けて入れ、とろみをつける。
  4. 器に盛り、中央にトッピング用のキムチをのせ、ごま油をかけて完成。


「肉をまったく使っていないのに、コクがあっておいしい!」が率直な感想です。キムチには魚介の塩辛が入っているので、ダシが出ているんですね。肉なしであることが気になりません。通常は豆板醤やだしの素など使うことが多い麻婆豆腐ですが、キムチを使えば調味料をほとんど必要としないので便利です。口の中に広がる適度な酸味もたまらないですよ。

 

3. キムボナーラ

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材料 1人分

  • スパゲッティ    100g
  • キムチ       50g
  • 全卵               1個(A)
  • ごま油               大さじ1(A)
  • 粉チーズ              大さじ1(A)
  • 卵黄        1個分
  • 白ごま       小さじ1
  • 青ネギ       適量
  • 塩こしょう     適量
  • ごま油       大さじ1/2
  • 塩         適量

作り方

下準備:卵は常温に戻しておく。青ネギは5mm幅に切る。

 

  1. フライパンにごま油を引いて中火にかけ、キムチを炒める。スパゲッティを茹で、茹で時間の1分前にザルにあげる。ゆで汁(大さじ2)はとっておく。
  2. ボウルにAを入れてよく混ぜておく。
  3. 茹でたパスタと炒めたキムチとAをとろみがつくまで手早く混ぜ、塩で味を調える。
  4. 器に盛ったら中央にくぼみを作り、卵黄を落とす。仕上げに白ごまと青ネギを散らして完成。


キムチの辛さと酸味がカルボナーラソースとマッチしています。パスタに絡んだソースがとってもおいしい。キムチの香りはチーズの香りとよく合うので、味だけでなく香りも味わってくださいね。卵黄を崩してパスタ全体によく絡めて食べてみてください。 

 

 

キムチを使うと捗る禁断の廃人飯レシピをご紹介させていただきました。辛さ、塩気、甘み、酸味などたくさんの味を持つキムチは、食材としても調味料としても魅力的な食材です。魚介のダシも取れるので、料理にうまみを加えてくれるのも嬉しいですね。いつものおかずにキムチを加えてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

食の広報YUICHI

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1984年7月1日 神奈川県生まれ。学生時代はスペイン語を専攻、卒業後は貿易会社、翻訳会社に勤務し、料理とは無縁の生活を送る。現在の会社で勤務を始めた2010年、慣れない大阪での一人暮らしと仕事の厳しさで落ち込んで帰宅したある日、夕飯にみそ汁を作って気持ちが前向きになったことで料理が気持ちを癒す力があることを体験。以来たくさんの料理を自炊するようになり、料理家としての活動を目指すきっかけとなる。企業の広報を仕事をこなしながら、一人暮らしの人でもシンプルに作れるレシピの発信と、マスコミ向けのリリース記事を4年間書いてきた経験を生かし、グルメ媒体の記事連載を行っている。
ブログ:http://ameblo.jp/lagrimahermosa
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編集:フードクリエイティブファクトリー http://foodcreativefactory.com/

 

 

 

                             
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