その昔、一人暮らしをしたてで料理を始めたばかりの頃、ガスコンロじゃなく、電気コンロしかなかったのですが、やっぱりそれだとチャーハンを作ろうとしてもなかなかうまくいかず、卵も絡まっていないわ、ごはんもべちゃっとしちゃってるわ、悪戦苦闘した思い出があります。
それから悔しくて、パラパラの美味しいチャーハンは出来ないか、日々格闘してきたのですが、その成果を今回はフードプレゼンターのkeiが、「パラパラのチャーハンをおウチでも簡単に作るための科学」と題して披露してみたいと思います!
科学その1:冷やごはんをつかう
パラパラのチャーハンを作るには、炊き立てのご飯を使うのはできるだけ避けて下さい。炊きたてのご飯を使うとお米に入ってるデンプン量と水分量が100%に近い状態なので、そのぶん当然パラパラになりにくくなります。パラパラにするには成分50%以下にならないといけません、それはズバリ冷やごはんです、冷やごはんは、炊きたてからご飯が完全に冷めた状態のこと。そうすることで適度にデンプン質も硬くなり水分量もぬけてパラパラのチャーハンが作りやすくなるんですね。
科学その2:卵をはじめから絡ませておく。
家庭用のフライパンを使って卵とお米の一粒一粒を絡ませることでパラパラにするには、プロみたいなフライパンさばきの技術を習得しないとなりません。しかし、それって誰でもすぐに出来る!ってわけにはいかないですよね。そこで考えたのは、ボールの中で溶いた卵とご飯を混ぜて、あらかじめ卵とお米を絡ませておくということです。こうすることで自然と最初から絡まっているわけですから、あとは、そんなに熟練の腕さばきでなくともパラパラに仕上がりやすくなります。
科学その3:最初から最後まで強火で、短時間で。
お米についての仕込み方が分かったところで、あとは火力です! 一般的に適温は230℃以上と言われています。しかし、飲食店の火力と違って、家庭用の火力でその温度を実現するのはなかなか難しいもの。そこで考えたのはフライパンに油を敷いたときに煙がでるまで強火で熱することです。そうすることで油の力で一気に200℃以上まで熱することができるのです。そしてその状態をキープする為にとにかく最初から最後まで温度は変えない状態を保つことで調理時間も短時間で収まりますし、このやり方をすればご家庭のコンロでもパラパラチャーハンができるんですね。
それでは具体的なレシピについて御説明します。
材料(一人分)
- A冷やごはん 150g
- A卵 1個
- A塩、胡椒 適量
- 玉ねぎ(みじん切り) 1/4個
- ベーコン(1cm角切り)1枚
- 醤油 大さじ1
- サラダ油 大さじ1
作り方
①ボールにAを入れて全体が混ざるまでよく混ぜる。
②フライパンを強火にかけ、サラダ油を引く。煙が出てきたら玉ねぎとベーコンを加えて軽く炒め、①を加えてパラパラになるまであまり火から離さないように炒める。
③仕上げに醤油をフライパンの淵にかけて全体を混ぜ合わせ、器に盛る。
まとめ
科学その1 必ず冷やご飯を使う。
科学その2 ボールで卵をご飯と混ぜてから炒める。
科学その3 最初から最後まで強火を継続させ、短時間で。
お米と卵が一粒一粒絡まることでパラパラが生まれて、その味もお店レベルになるんですね! もうこれで、彼女にもおいしいチャーハンをきっと作れると思います。みなさんも覚えて、早速試してみてくださいね!
フードプレゼンター k e I
明治11年創業の老舗ホテル、箱根富士屋ホテルでフレンチの修行を積み退社後、ドラマ、映画、舞台などで俳優活動をしながら調理師免許、フードコーディネーター認定書を取得。『女性が料理をつくってくれるのを『当たり前』ではなく男子が手料理で彼女をときめかさせたいと願う』”いつも、作ってくれてありがとう、今日は僕がつくる番だよ。”『僕の番ごはん』など様々なフードイベント、媒体で活動している。
HP:僕の番ごはん
http://keikundekitchen.com/
彼女がときめく魔法のレシピ ブログ
http://ameblo.jp/bokunobangohan/
フードプレゼンターk e i オフィシャルページ
https://www.facebook.com/foodcoordinatorkei