「ハイセンスな街 銀座」には数々のメガ盛りグルメが存在した。今回は、みんな大好き”お肉”のメガ盛りを紹介したい。まずはこちらの写真を見てほしい。
お わ か り 頂 け た だ ろ う か・・・?
ランチで食べるにはあまりに大きすぎるステーキ。
メガ盛りと呼ぶに相応しいだろう。
本日お届けするのは、このメガ盛りステーキとフクちゃんの新たな闘いだ。
メガ盛りチャレンジ再び・・・。
最終決戦から5ヶ月以上経った、ある日のことだった。健康診断を終えたフクちゃんは、新たな挑戦のため「メガ盛り」で検索をし始めた。
「・・・・・!」
なんと、フクちゃんの記事をまとめた記事カテゴリ「メガ盛り」が情報サイトとして4位に表示されていたのだ。
フクちゃんは今までメガ盛りを食べ続けることに疑問を抱いていた。フクちゃんという、一般的にはまだ無名なメガ盛りファイターを、世間は必要としているのか。フクちゃんの「メガ盛りグルメ紀行」が誰かに必要とされているのか。
その疑問は一気に払拭された。フクちゃんは必要とされているのだ。少なくともGoogleはそう考えているに違いない。
すると今度は、健康診断を言い訳に逃げてきた自分が急に恥ずかしくなってきた。
今こそ闘うとき、メガ盛りファイター「フクちゃん」は立ち上がった。
善は急げ!いざ銀座のメガ盛りへ!
というわけで、会社からも程近い「いきなりステーキ」にやってきたフクちゃん。お昼の時間をはずしてきたにもかかわらず、まだ並んでおり人気の高さがうかがえる。
1グラム5円というコスパの高さ。
注文は300グラムからとのことだが、300グラムでも1500円なのでコスパの高さは圧倒的だ。さぁ、いざメガ盛りへ!
久々のメガ盛りなので、表情が硬いフクちゃん。良い緊張感だ。
「いきなりステーキ」の注文は300グラムからと先ほどお伝えしたが、ランチは、さらにさらにお得。なんと300グラムのステーキが1050円で食べられてしまう。しかも、ライス・スープ・サラダ付き。取材に同行した我々は、ワイルドステーキを注文。フクちゃんは、リブロースステーキ(300グラム)×3を注文。
本来ランチタイムの時は、300グラムのお肉を3枚プレートに載せて運んでくれるのだが、フクちゃんの意気込みを感じたお店が今回だけは特別ということで900グラムの肉塊で用意してくれることになった。
※普段のランチタイムには行っていないサービスなので、この記事を読んでもお店に頼まないでください。
注文してしばらく経つと、取材同行者のサラダとスープがすぐに運ばれてきた。
もちろんドレッシングも「いきなり」。
店内は、お肉が焼ける香ばしい香りが立ち込めており、フクちゃんは決戦に向け意気込む。
いきなりステーキでは、お客が見える場所で調理をしている。美味しそうなお肉が次々と焼けていく様子を見れるのもうれしいところ。
そんな調理中のシェフを見ていたところ、突如現れた。900グラムのメガ盛りステーキだ。
この写真では若干わかりにくいが、大きさが他のお肉と比較しても全く違う。大人の手よりも大きいメガ盛りステーキ。ひょっとしたら、野球のグローブくらいの大きさはあるかもしれない。
炭火でじっくりと調理されているメガ盛りステーキ900グラムを目にしたフクちゃんは少し怖気づいた。
「デカすぎですね・・・」
5ヶ月というブランクはフクちゃんにとって、どう影響するのだろうか。取材同行者一同、不安が隠しきれない。
遂には、店員さんに
「食べ切れなかったらお持ち帰りできるんですか・・・?」
と確認をし、残した場合のリスクヘッジまで行い始めるフクちゃん。やはり、いきなり900グラムは無謀すぎたのだろうか。
そして、遂にその時はやってきた。フクちゃんの目の前に現れた、メガ盛りステーキ900グラム。
そんな心配ばかりしているフクちゃんを嘲笑うかのごとく現れたのが、リブステーキ900グラム。
圧倒的メガ盛り・・・!
香ばしく焼けたお肉は食欲をそそるが、フクちゃんにとってはそれすら恐怖だった。しかし、負けてはいられない。今こそ、闘いの時。
ふんだんに盛り付けられているのは、食欲をいっそう掻き立てるにんにくチップ。お肉とにんにくは最強の組み合わせだ。さっそく一口目を切り分ける。
「おいしい・・・!」
口に入れた瞬間、あっさりとしたお肉のうまみが広がる。しつこすぎない赤みのお肉だからこそ味わえる味だ。
「これは、食べ切れるかもしれない」
“かもしれない”という言葉に、相変わらず不安な取材同行者だったが、今はフクちゃんを応援するしかない。フクちゃんとメガ盛りステーキ900グラムの闘いの火蓋が切って落とされたのだ。
外はカリっと香ばしく、中はじゅわっとレアで味わうリブロースは絶品の一言。フクちゃんも「おいしい、おいしい」とパクパクと平らげていく。途中、塩や胡椒で味を変えることも忘れない。これは今までの闘いで学んだメガ盛りの極意だ。
しかし、ここでメガ盛り“ステーキ”であるが故の壁にぶつかる。鉄板が冷えてレアな部分の焼き加減が調整できないのだ。
「だめだ・・このままレアすぎるお肉を食べ続けたら限界がきてしまう」
フクちゃんがあきらめかけたその時だった。
「もう少し、火を通しましょうか?」
店員さんがフクちゃんに救いの手を差し伸べたのだ。
「はい!お願いします!」
ここで、痛恨のインターバルが発生してしまったが、フクちゃんの表情は明るい。
「レアすぎるお肉を食べ続けるより、焼けているお肉をしっかり食べるほうが、自分的には余裕ですね」
5分もしないうちに温めなおされ、しかも美しく切り分けられたお肉がやってきた。
「おー!美味しそう!」
試合再開。フクちゃんの勢いが復活した。
あっという間に肉塊をひとつ平らげてしまった。このまま、余裕の勝利なのかと思いきや恒例の止まらない汗に戸惑うフクちゃん。
「いやー余裕なんですけど、汗が・・・汗が・・・」
さらに追い討ちをかけたのが紙エプロンだ。フクちゃんの汗を吸いすぎて、すぐに首の結び目部分が切れて落ちてしまう。
最終的に、紙エプロンを5枚も消費したことをお伝えしておく。
取材同行者全員が食べ終わっても、フクちゃんの戦いはまだ続く。肉塊の2つ目が、なかなか片付かない。そこでさらに味を変える作戦に。
日本の味といえば“醤油”だ。醤油で味を変えラストスパートをかける。
フクちゃんの闘いを“醤油” も見守る。
「醤油、最高ですね」
味を変える作戦に加え、一度にふた切れの肉をほお張り、ひとつを飲み込んだらもうひとつを食べるというローテーション作戦についてフクちゃんが説明し始める。
1秒も無駄にせず食べ続けることがポイントだと熱く語るフクちゃん。
それを聞いた、取材同行者の一人が
「フクちゃんを応援する立場である我々は、なるほどと思うけどフクちゃんを知らない第三者がこの記事でその作戦を聞いたら、不快に感じるだけだよね・・・」
とポツリとつぶやいた。
そんな取材同行者を尻目に、醤油パワーとお肉ローテーション作戦のお陰で残りふた切れまで追い上げたフクちゃん。ここで最後に切り札である特製のステーキソースで追い込みをかける。
特製のステーキソースは濃い目の味で白米との相性もばっちり。最後の締めくくりにふさわしい、ザ・ステーキといった味わいだ。
もくもくと戦い続けたフクちゃん。終に強敵メガ盛りステーキ900グラムを討ち取った。
ドヤ顔も忘れない。
「正直、余裕でしたね。1.2キロが僕の許容範囲なんでまだ0.3キロは余裕ありましたから」
運ばれてくる前の不安はどこへやら。
なお取材後、取材に同行していない関係者には、「今日は、1キロ肉を食べた」と豪語していたフクちゃん。(100グラムサバを読んでいる・・・。)
だが、この時の彼は、まだ知らなかった。史上最大のライバルが現れるということに・・・・。
(続く)