こんにちは、ライターの沼本です。
今日は知っているようで知らない、微妙に自信がない【日本食のマナー】についてのお話です。
海外から旅行で日本を訪れた人の方が日本文化に詳しかったり、お箸の持ち方が綺麗だったり…ということもあるようです。
日本人として、正しいマナーの知識を持っておくと、いざという時安心です。
ワサビを溶くのがNGな理由は茶道にあり?!
お刺身を食べる時にワサビをどのようにして使いますか?
醤油の入った小皿にワサビを入れて溶くのが基本的にマナー違反とされていることをご存じの方も多いと思います。
では、なぜダメなのでしょうか??
その理由を探っていくと、茶道に行きつきます。
「日本料理のマナー」と茶道は切っても切れない関係
茶道と聞いて、多くの人が最初に思い浮かべるのはお茶とお菓子ですよね。しかし、お茶事にも色々種類がありまして、「お茶とお菓子」のスタイルは最もシンプルなお茶席で提供されるもの。中には食事が登場するタイプのものがあるのです。(長時間のお茶席になるのでけっこう大変です)その際のマナーが現在の食事マナーの原型になっていると言っても過言ではありません。
お箸の使い方から、大皿に盛ってある料理を取るときの順番、畳の歩き方、ふすまの開け方…全部完璧に出来るのか、と言われると「へへへ」と笑ってごまかしてしまいたい部分もあるのですが、日本食のマナーを語るうえで、茶道は避けて通れないと言えるでしょう。
なぜワサビを小皿に溶いてはいけないの?
そして、なぜ茶道の世界ではワサビを小皿に溶くとマナー違反になるのでしょうか。
見た目の美しさが損なわれてしまうことのほかに、理由としては全部同じ味になってしまい、色々な薬味を楽しむことが出来ないからです。
ここにも茶道由来の「おもてなしの心」「お互いを尊重し合う心」があって、作り上げられた空間(お皿の中も含めて)を出来るだけ汚してはいけない、という気持ちが込められているそうです。
ではここで正しいワサビの使い方
ワサビの正しい使い方は、まず刺身の片側にワサビをつけて、逆側に醤油をつけて頂きます。こうすれば、醤油にワサビが溶けることはありません。
ワサビはそもそも、全部のお刺身につける必要はなく、種類によってはポン酢だけで召し上がれ、と言われる場合もありますし、辛子がついて出てくるパターンもあります。
きれいに、美味しく食べるのが一番
それにしたって、海鮮丼を食べたりする時にワサビ醤油を自分の好みの濃さで作って、丼にダーっとかけた時の幸福感、アレがダメだというのはどうも納得がいかない人も多いはず。ハイ、私も海鮮丼にはワサビをしっかり溶かした醤油をかけます。だって、その方が美味しいし、効率がいいでしょう?
家で食べる時や丼ものを豪快に食べたい時は自由に楽しんで好きなように食べるのが一番ですが、「正式」を知っておくことに損はありませんよね。
ワサビが美味しいお店
つず久
http://r.gnavi.co.jp/jwp36xpp0000/
すし秀・きし
http://r.gnavi.co.jp/hgsb9gk20000/
(ライター:沼本有佳子/studio woofoo)