こんにちは!お寿司屋さんに行ったら、そのお店の貝を全種類、制覇するくらい貝大好き!なカメラマンの伊藤真美です。
パクチー専門店や、馬刺専門店などなど、最近は色々な「専門店」が巷で流行っていますよね。
わたしが今回伺ったのは、貝の中でも不動の人気を誇る「ホタテ」の専門店。
ホタテは、貝の中でもプリン体が少なく、脂質もほぼないに等しいそうなんです!
さらに、タンパク質が豊富なので、筋トレしている人にありがたい食材でもあるのです。
さらにさらに、亜鉛やタウリンなど、肝臓の働きをサポートしてくれる栄養素も豊富。お酒大好きな方にもありがたいのだとか!!
美味しく、ダイエットの味方や、お酒を飲む人にも嬉しいなんて!なんと言う一石三鳥!
そんなホタテをこれでもか!というほど食べることができるホタテ専門店、その名も「ホタテん家」が2018年4月、東京・中野にオープン!ホタテのお家だなんて、わかりやすくてかわいいネーミングですよね……!
一体どんなメニューがあるんでしょうか?さっそく行ってきました!
目の前で焼くのが楽しいホタテの浜焼きからスタート!
ここにきたらまず食べてほしいメニューが「ホタテの浜焼き」(1個320円)です。
バターと一緒に、目の前のコンロで貝殻ごと焼いていくシンプルなメニュー。
それにしても……
見てください!プリップリですね。貝殻も身も大きい……!
生でも食べられるホタテなので、好きなタイミングで食べてOK!店員さんのオススメは「バターが溶けてきたころ」だそうです。
いい頃合いになってきたので、食べてみましょう!
・・・うわ、甘いっ!!
ホタテって、こんなにしっかり味するものだっけ!?口のなかでジュワーと広がるバターの風味もたまりません!
そしてなんという弾力!!!これ本当にホタテなの?ホロホロ崩れることなく、ずっと噛んでいられる……!
シンプルだからこそ、ホタテの味の違いがはっきりとわかります。
こちらのホタテは北海道の枝幸(えさし)町から毎日直送されているのだそう。
店員さん曰く、枝幸のホタテは身のプリプリした歯ごたえと、甘みの強さが、他のホタテと比べても抜群なのだとか。
ところで、このプクっとした部分、白いのと赤いのがありますよね。これ、なんの違いだと思いますか?
実はこれ、白いのがオスの精巣で、赤いのがメスの卵巣なのだそう!
赤いほうの卵はもちっとしていて濃厚。白いほうの精巣はやわらかく淡白な感じがしました!
食べ比べができるのも楽しいですよね。
そして貝ひもの長さよ……!(驚)
焼くと貝ひもが縮んで小さ~~~くなってしまうようなホタテもありますが、枝幸のホタテは違います!
独特なこりこりした食感も、長さのぶん倍増!貝ひもにもたっぷりホタテの旨みを感じる…美味しすぎる……!
さらにホタテを食べ終わったあともまだお楽しみが!この、ホタテの旨みがぎゅっと出た醤油出汁も濃厚で美味なんです!!!
私はつい飲み干してしまいましたが、ここにご飯を投入する方もいらっしゃるんだとか……!それ大正解なやつじゃん……次はぜひチャレンジしたいっ!
生のホタテを楽しむなら、珍しい塩辛&ユッケを食べよう!
ちなみに、この日のお通しで出てきたのはホタテの塩辛(単品だと490円)。ホタテの塩辛ってなかなか珍しいですよね(ちなみに、ホタテの他にもイカ、タコ、ホヤなど、北海道で仕入れた食材を使った塩辛もありますよ)。
ホタテの塩辛には貝ひもの部分を使っているんだそう!
つやつやして美味しそう……!
箸で持ち上げると、透明感がよりわかります!鮮度抜群なんだなぁ。
先ほどの浜焼きの貝ひもはコリコリした食感だったのですが、こちらは、くにゅっとしてまた面白い食感!火を通す・通さないでこんなに変化するものなのか!
少しピリ辛の濃い味付け。それに負けないホタテの旨みを感じます。これはお酒が進むわぁ……。
生のホタテを楽しむなら、ホタテユッケ(680円)もオススメだそう!ホタテのユッケ、これもまた珍しいですよね。
今度は貝柱の部分が使われています。黄身とのコントラストがキレイで食欲をそそる……!
よーく混ぜて、いただきます!
う、う、うまい!!
ホタテの舌にしっとりと吸い付くような舌ざわりと、トロッとした黄身が口の中で広がっていく……!
ごま油とホタテの組み合わせは初めてでしたが、最っ高です!!
ホタテの甘みを、まろやかなごま油がさらに引き立ててくれています。ついつい箸が止まらなくなってしまう1品。これはハマる……!
ホタテの串焼き、バリエーション多すぎ!
ホタテの串焼きは居酒屋さんでもたまに見かけます……が!さすがはホタテ専門店。
ホタテの串焼きはなんと6種類もの味つけが!
- プレーン(680円)
- 肉味噌(780円)
- ネギ塩(720円)
- 梅味噌(700円)
- テリヤキ(700円)
- GBガーリックバター(700円)
そしてこの中から好きなものを選べる3種盛り(1,950円)と5種盛り(3,300円)があります!
せっかくなので、5種盛りをオーダー。
上から、GB、肉味噌、ネギ塩、梅味噌、テリヤキです。
どれも肉厚!!1本1本重いのでしっかり持ってくださいね!
GB:
定番のガーリックバター。なんか略されててカッコいい。枝幸のホタテはガーリックの強い味にも負けない旨みを感じます。うまっ……!
肉味噌:
魚介を肉で味わうっておもしろい発想ですよね。肉味噌は中華っぽい甘めの味付け。予想以上のホタテとの相性の良さ!
ネギ塩:
牛タンに合わせるイメージが強いあのネギ塩です。さっぱりとした味付けで、シャキシャキとした食感とホタテの弾力がいい!!
梅味噌:
梅の酸味でさっぱり!梅味噌の中に入っている鰹の出汁の風味も感じられて上品な味わいです。
テリヤキ:
表面が少し焦げたような風味で、香りからも食欲がかきたてられます。しょう油ベースの甘い味付けで、間違いのない美味しさ……!
締めは利尻昆布とホタテの旨みがたっぷりきいた出汁!
オーナーの大須賀さんがぜひ締めに、と勧めてくださったのが本日の出汁(500円)です。
なぜ「本日の」かというと、毎日同じ出汁を出すのはなかなか難しいからなんだそう。
その日の気温や仕入れた素材の状況などで出汁の味が変わるのだとか!
それをふまえて、メニュー名を「本日の出汁」にしているというのは、かなり出汁へのこだわりを感じますよね。
1口飲むと、フワッと口中に広がっていく旨み!ふぁぁぁ、なんて上品で美味しいんだろう……!
優しくてまろやかな味付けなのに、しっかりと主張してくる出汁の風味。大事に飲みたいのに、ついごくごく飲んでしまいたくなる……!
こちらの出汁は、高級食材・北海道の利尻昆布のエキスたっぷり。
さらに鰹などの魚、そして枝幸のホタテから出汁をとっているんだとか。
きれいな色のお出汁の中でも、存在感たっぷりのホタテ。
今日いくつホタテ食べたんだろう……ついに最後の1つ……。
ああ、最後まで美味しかった……!!
飲み物メニューも豊富!ホタテに合う日本酒や果実酒もあります
ちなみに、ドリンクメニューはこちら!!
ビールやハイボール、ワインなどの定番はもちろんのこと、日本酒や果実酒も豊富。
日本酒と果実酒は「KURAND SAKE MARKET」など人気店を手がけるKURANDがセレクトしているそう。
※KURAND:時間無制限の日本酒飲み放題で有名な「KURAND SAKE MARKET」を運営。日本酒のほか、 焼酎(HAVESPI)、 果実酒(SHUGAR MARKET)の飲み放題業態などもオープンしている。
KURANDが選んだホタテに合う日本酒……これを頼まないわけにはいきませんね。
一番のオススメ、「TEHAJIME」(720円)をいただきました!ラベルがめっちゃかわいい!
フルーツのような甘い香りがして、全くお酒くさくない!!
お味は……え!?ホントに日本酒なんですか!?というくらい甘くて美味しい!
スッキリとしていて、日本酒独特な味が苦手という方でもいけるはず!
写真右側はヨーグルトのリキュール(800円)。
こちらもKURANDオリジナル。ヨーグルトの濃厚な味わいがダイレクトに押し寄せます。
甘いお酒ってホタテに合うの!?と思うかもしれませんが、塩気のあるホタテには甘いお酒を合わせるとお口直し効果になるんだとか!確かに、無限ループに入ってしまうわ……!
お得なコースもあります!しかもホタテが釣れちゃう!?
2人以上ならお得なホタテ堪能コース(4,500円)もオススメです!
本日の塩辛3種、ホタテ刺、ホタテ串、ホタテの浜焼き、ホタテフライ……こちらも、さまざまな種類のホタテメニューを味わえちゃいます。
メニューをよく見ると、「ホタテ釣りできます!」の文字が。ホタテが釣れるってどういうこと!?
実は……
ホタテん家ではホタテを飼っていて、本当の意味で「ホタテん家」なのです!
いっぱいホタテがいる!
ホタテを飼うのは本当に大変なんだそう。ホタテはプランクトンを餌に生きているので、綺麗なお水では生きていけません(なので水槽は少し濁っています)。
逆に汚すぎてもいけない、デリケートな生き物です。
コースを頼むと、この水槽から2分間のあいだ、ホタテを何匹でも釣り上げることができて、さらにそれを浜焼きで食べられるという特権が!
私も今回特別にホタテ釣りをやらせてもらったのですが、なかなか難しい!
UFOキャッチャーの要領でホタテを釣り上げるのですが、2分では1個が限界でした…。
でも今までのお客様の中では8個も釣り上げた方がいらっしゃったそうですよ!
大漁だー!うらやましい!
ホタテん家はオープン間もないにも関わらず大盛況!
ホタテん家は中野もしくは新井薬師から10分ほど歩いたところにあります。
店内はキッチンがよく見えるカウンターの席と二人掛けの席があります。
駅から少し離れているし、平日なので、そんなに混んでいないかなと思ったのですが、店内は満員!
オープンして間もないのに、もうすでに人気店……!
オーナーの大須賀さんはもともとはアメリカで日本食のシェフをされていたそう。ですが、日本に帰らなくてはならず、一旦シェフの職からは離れます。それでも、「食に関わってみんなを笑顔にしたい」という思いをずっと持ち続けていたとか。
そんなとき、仕事で北海道枝幸を訪れ、そこで食べたホタテの味にとても衝撃を受けました。
この味をもっと広めたい!と、なんと枝幸のホタテを輸出するお仕事を始めたんだそう。
そして、ついにご自身のお店、念願だったこのホタテ専門店をオープンさせました!
また店長さんはパイソンズというお笑いコンビ(吉本所属)の笠原さんという方です!!
この日もライブ終わりでキッチンに立ってらっしゃいました。中野はお笑い芸人さんが多いとは聞きますが、まさかここにも……!しかも店長さんなんて驚きです!
コンセプトもスタッフも、とても個性的で楽しいホタテん家。
枝幸の最高のホタテを味わいにぜひ足を運んでみてくださいね!
紹介したお店
店舗名:ホタテん家
住所: 〒165-0026 東京都中野区新井2-7-12 エントピア中野1階
TEL:03-3388-4740
URL:http://hotatenchi.jp
著者プロフィール
伊藤 真美
東京ビジュアルアーツ写真学科で写真を学ぶ。卒業後、すぐにブライダルカメラマンの道を進む。3年半の間、500組以上の新郎新婦の前撮りや婚礼当日の写真を撮影。
現在は、オンラインショップを中心にモデル撮影・物撮り問わずフリーのフォトグラファーとして活動。WEBデザイナーとして、ECショップページ作成なども手がける。
(企画編集 河瀬璃菜)