ぐるなび みんなのごはん

あなたの”食べたくなる”を作る

丸チョウにシマチョウ、リードヴォーの旨さよ…!「塩ホルモン獅子丸」の脂が最高すぎて脳内が幸せホルモンで満たされてしまった

f:id:g-gourmedia:20180227112237j:plain

こんにちは!ライターの佐藤樹里と申します。

突然ですが、ホルモンが無性に食べたくなるときってありますよね?濃厚な脂身にコクうまな旨味・・想像しただけでよだれがでる。そんな日はないですか・・?

今回は、上質なお肉をリーズナブルに食べられるお店がここ高円寺にあるらしい!ということで、さっそくやってきました!

 

 

おいしさと安さ爆発のホルモンの数々にお箸が止まらない…

f:id:linakawase:20180129003005j:plain

メニューを見ると、全品ほぼ500です。ほぼ・・・!メニューで500円じゃないのを思わず探してしまいますね。どれを頼むか迷います!!!!

 

やきもんメニューの上から順におすすめだということでさっそく脂付きWホルモンから注文!

f:id:linakawase:20180129003043j:plain

うんまそーー!!奥がシマチョウで手前が丸チョウです。

 

各テーブルにある七輪にて焼いていくのですが、ここで店長さんから焼き方の伝授をしていただきました。

f:id:linakawase:20180129003112j:plain

 

下側の面が脂面になるので、そちらを上に、皮面を下にして焼いていきます。

f:id:linakawase:20180129003148j:plain

皮面を「カリッカリ」になるまで焼いていくのがポイントだそうです!

火があがろうが煙があがろうがとにかく「カリッカリ」を目指して焼いていきます。

「カリッカリ」になるまでね!

 

f:id:linakawase:20180129003221j:plain

ファイヤーーーーー!!!!!!!!!

ひっくり返したくなりますが、ここは我慢・・・「カリッカリ」を目指します。

 

表面の脂面はさっと10~20秒程度焼く程度で、よいそうです!

f:id:linakawase:20180129003300j:plain

 

丸チョウ「カリッッッカリ!!!」しつこくてすいません・・・うんま!!!!!!外はかりかりさくさくで、噛めばジューシー!

 

シマチョウも焦げる一歩手前くらいに皮面を焼いて脂面をさっと焼いて完成です!

 

f:id:linakawase:20180129003330j:plain

 

これに一味をかけるのが通だそうです。通ぶりたくて、めちゃくちゃかけまくりました。

 

f:id:linakawase:20180129150825j:plain

 

しかしこの一味!キムチに風味や香付けをするときの韓国唐辛子なので、全然辛くなく、肉の味の邪魔をせずに香りがついてめちゃくちゃ美味しい!

はまりすぎてこんなにかけてしまいましたが、ぜんっぜん辛すぎないです!

 

 

はい次!リードヴォーです。

f:id:linakawase:20180129003448j:plain

リードヴォーは子牛の胸腺のことで牛の健康状態などによってはついていないこともあるという希少部位です。

 

f:id:linakawase:20180129003519j:plain

これも焦げるギリギリまで焼くのがよいそうです!

 

f:id:linakawase:20180129003548j:plain

焼く前は触るとぷにぷにしていて柔らかかったのですが、焼くと、縮まり固くなります。

しかし口に入れるとサクッとしつつもまろやかな味わい!一度で二つの食感!ぜいたく~。

 

f:id:linakawase:20180129003625j:plain

レバー!!!!もう見るからにプリップリですね。

 

f:id:linakawase:20180129004054j:plain

新鮮っ!全然臭みがないのでレバー嫌いの方でも食べられそうです。

 

次!ホルモン屋さんだと気づかずに入ったお客様のために店長さんがメニューとしておいたというハラミ!(ハラミも横隔膜なのでホルモンではありますが・・・)

f:id:linakawase:20180129004241j:plain

きた!!!!!!!この赤さがたまらぬー!

 

f:id:linakawase:20180129004314j:plain

弾力があり、あっさりとした脂が美味!!これはいくらでも食べられるぞ。

 

 

最後に特製ダレにつけられたミックスホルモンいただきます!

f:id:linakawase:20180129004351j:plain

見た目めちゃくちゃ辛そう・・・

 

f:id:linakawase:20180129004417j:plain

今まで食べてきたシマチョウやマルチョウやらタンやらがミックスされている夢のようなコラボ!

 

f:id:linakawase:20180129004501j:plain

またしてもファイヤーーーー!!少し焦がすのがポイントですからね!

 

さきほどの見た目とは裏腹に辛くなくてお肉旨味がひきたつピリ辛具合でどんどんと箸が進みました。

 

 

お酒もおつまみもホルモンに負けないくらい充実してる

ホルモンといえばやはり、お酒ですよね。このおいしいホルモンのパンチの連続に、ついつい店長さんのおすすめとろ角ハイボールを頼んでみました!

f:id:linakawase:20180129004555j:plain

こ、これは・・・美しい。

ウイスキーが冷凍寸前まで冷やしてあって、そのウイスキーに強めの炭酸をいれています。氷などで薄まりづらくもあり、いつまでもハイボールの美味しさが変わらない状態にしてあるこのとろ角ハイボール。

 

おいしいお肉についついお酒も進んでしまいます。

 

ちなみに、一品ものも美味しいですよ!お酒のおともにこちらもおすすめ。

ホルモン煮込み。

f:id:linakawase:20180129004645j:plain

よく見かけるホルモン煮込みとはまた一風違う見た目ですね。さっそくいただきます!

f:id:linakawase:20180129004713j:plain

お肉箸でするんっと切れました。やわらかすぎる!特製だし醤油につけていただきます!

f:id:linakawase:20180129004801j:plain

と、とろけた・・・・

この煮込みの秘密は、とにかくずっと煮込み続ける!ということ。

ホルモンの旨味が口のなかでとろけて脳内まで幸せホルモンでいっぱいです。

 

 

f:id:linakawase:20180129004833j:plain

こちらは、ちくわ!これは店長さんがノリでつくったメニューだそうです。獅子丸といえば?でわかる人にはわかるこのメニュー!

 

焼いてもそのままでもおいしいですが、個人的には焼いた方が表面がぱりぱりして美味しかったです。

 

 

締めのメニューが捨てがたくて思わずどっちも頼んでしまった!

まずは極上牛とろめし。

f:id:linakawase:20180129004920j:plain

ここにきて極上の締め!最高かよ!

f:id:linakawase:20180129004948j:plain

わさび醤油をまわしいれます。くーーーわかってるね!

f:id:linakawase:20180129005027j:plain

茨城県産のコシヒカリと牛とろのコラボが最強すぎます。白米最高!牛最高!

 

このテンションで、ホルモンやきそばも頼んじゃおう!

f:id:linakawase:20180129005054j:plain

ここにきてからというものの、はまりにはまった一味がこのやきそばの上にまでもかかっているとは・・・

 

f:id:linakawase:20180129005121j:plain

やきそばは作る際に通常は水をいれますが、ここでは水の代わりにホルモンの煮込みだしを入れています!

さらに焼きそば粉末とトンカツソースとウスターソースの三種類で味付けされたやきそば!

欲張って食べてよかった!!と思えるほどの美味しさ・・・!

 

 

塩ホルモン獅子丸は高円寺徒歩3分

f:id:linakawase:20180129005243j:plain

高円寺駅南口から徒歩3分のところに獅子丸はあります。店内はカウンターが6席で合わせて27席。

 

f:id:linakawase:20180129005317j:plain

店内がとても綺麗で、ホルモン=男性のイメージがありますが、獅子丸は女性のお客様が6~7割で、店内が全て女性の日もあるそうです!

 

f:id:linakawase:20180129005401j:plain

壁にはサインの数々。芸能人も御用達の獅子丸!個人的には、カウンターに座るのをおすすめします。

 

店長さんやお店の方が手のあいてるときには楽しい会話をしてくれて、おいしいお肉の焼き方も丁寧に教えてくださります。

 

この日も隣に座っていた女性は一人でいらしており、みんなで仲良く会話を楽しませていただきました。

 

女性でも一人でふらっと入れる、安くて美味しくて綺麗で、カウンターに座ればみんなと会話も楽しめる!

塩ホルモン獅子丸、ぜひ高円寺からすぐです!ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

紹介したお店

※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。  

 

 

f:id:linakawase:20171229000501j:plain

佐藤樹里

水泳インストラクター兼管理栄養士として勤務。その後フィリピン・カナダへ約1年渡航。現地のブランチレストランでカナダ人のシェフと共に働く。帰国後はアスリート向けの食堂と老人ホーム厨房にてWワークを経て独立。現在はスポーツイベント開催、アスリートへの栄養講座、栄養個別サポート、低糖質で高タンパク質の“食べるプロテイン”レシピ作成などを行う。

アスリートの明日とDREAM(夢)を叶える!アスドリファクトリー代表。

 

[オフィシャルブログ] http://asudorifactory.com

[食べるプロテイン食堂] https://www.facebook.com/vfriedrice2maidoya/

 

(企画編集:河瀬璃菜)

皿が葉っぱ…!ネパール料理の聖地、新大久保「ナングロガル」のディープな美味さから抜け出せなくなりそう

f:id:posoi:20180213155403j:plain

こんにちは、ほそいあやです。

 

みなさんネパール料理は好きですか? 好きですよね!

私は以前、ネパール料理店やインド料理店ではカレーを食べてお腹をいっぱいにして帰るところだと思っていました。ナンおかわり自由のところも多いですしね。

しかし最近、こういったお店の一品料理でお酒を飲むということにハマってしまい、抜け出せなくなりそうです。“スパイス“、“しょっぱい“、“マトン“など、酒飲みにはたまらない要素が盛り込まれているではないですか。

以前、アチャール(南アジアの漬け物)のお店を紹介しましたが、お酒が進んでやばかったです。

 

 

今回は、新大久保の有名店にいってきました。ここにもしょっぱい漬物や羊肉がわんさかあるらしい!

 

f:id:posoi:20180213155407j:plain

本格ネパール料理が食べられることで知られる「ナングロガル」です。

新大久保といえばコリアタウンですが、最近ではネパール勢の進出が目覚ましいことになってきてるんですね。その中でもナングロガルはあまり他では見られないメニューがある店として有名です。 

 

f:id:posoi:20180213155406j:plain

お店はビルの3、4Fで、3Fが禁煙、4Fが喫煙となっています。うわさ通り、日本人らしきお客さんがひとりもいない(笑)。本場モノが食べられそうという期待が高まる。

 

f:id:posoi:20180213170852j:plain

ネワール民族のサマエバジセット。こんな食べ物が日本で食べられるなんて、ほんとに新大久保すごい。

ごはんが干し飯です。私は干し飯を食べたことがないのですが、ちゃんとご飯を食べた感じになるんだろうか。パサパサしないのか。そんな疑問も持ちつつ憧れの食べ物になっていました。今日はついに干し飯が食べられるのでわくわくしています。

 

f:id:posoi:20180213155358j:plain

ナングロガルはライス以外にこんなにバリエーションがあるのです。そばがきのような「ディロ」は他店で一度食べたことがあるけどとてもおいしかった記憶あり。置いてあるお店は少ないようです。さすが聖地ナングロガル

 

f:id:posoi:20180213155403j:plain

ネワール民族のサマエバジセットです。

皿が葉っぱ!

干し飯をはじめ珍しげな料理が詰まっているのにファーストインパクトは皿にもってかれました。

葉っぱを抜きにしても、色とりどりでフォトジェニックなプレートでかなりのインスタ映えです。スプーンがいいのかフォークがいいのか混乱するのもミソ。どう表現したらいいかわからない味の酸っぱいタレつき。

芋も肉もがっつりスパイシーでうまい。ああこの心地よいのどの渇き。

 

f:id:posoi:20180213155404j:plain

早速乾杯。生ビールは390円というお手ごろ価格、すばらしい。

 

f:id:posoi:20180213155357j:plain

こんなふうにちびちびとつまんでも全然いける。じゃがいもはスパイシーなカレー味、羊肉もかなりスパイシー。大根のアチャールも期待通りの濃い味付けでビールが進むぜ。

干し飯はというと、思ったより固くもないし粉っぽくもない。カリカリパリパリな歯ごたえで、これも十分お酒のアテになるわ。

 

f:id:posoi:20180213155401j:plain
私が一番好きなネパール料理の、干し羊肉炒め。 味付けがプレーン、チリ、本店スペシャルがあります。↑はおすすめの本店スペシャル。さまざまなスパイスの複雑な味と強い塩気でビールに合いまくり。生玉ねぎがよいアクセント。

 

f:id:posoi:20180213155400j:plain

干し肉のこのギチギチした歯ごたえはご飯のおかずというよりはやっぱりおつまみ向きだと思うんだよな。食べ過ぎるとアゴが痛くなる系大好き。

 

f:id:posoi:20180213155405j:plain

また黒っぽい山ですが、これは肉でなく野菜。ネパールのグンドゥルック(乾燥発酵野菜)というやつです。 干した青菜を水につけて発酵させてまた干すという工程で作る漬物で、発酵食品ならではの酸味と旨味が楽しめます。日本だと野沢菜やすんき漬けが近いかも。

スパイス炒めなのでガンガンに味が被さってるけど、ほんのり酸っぱくてしっかり発酵しとるで〜という旨みを感じる。私が食べた中で一番近いのは中国の酸菜(スゥワンツァイ)です。

それにしてもこれも完全にビールの相棒だな。味付けは干し肉炒めとほぼ同じな印象。そのせいか肉を食べるのと同じくらいの満足感があります。これはほんとうにうまいし、絶対体にいいでしょう。新大久保のネパール食材店で売られているので帰りに買って帰ろう。

  

f:id:posoi:20180213170930j:plain

こちらはよくあるタイプのカレーセットですが、当たり前のようにグンドゥルックや漬物もついてくるのがナングロ流ですね。

 

f:id:posoi:20180213155402j:plain

ネパールローカル料理セット。ラムまたはチキンカレーと、豆スープカレー(ダル)の二つが楽しめます。ラムにしたのですが、肉がごろっと大きくて食べごたえ満点。豆スープカレーは豆豆しててすごい。ビシソワーズみたいな感じもある。これも酒の飲めるカレーです。

 

f:id:posoi:20180213155359j:plain

デザートはネパールの代表的なおやつ、ラルモンを食べてみよう。シロップ漬けにしたドーナツみたいな団子をヨーグルトと一緒に食べるんですって。へぇ〜(ぱく)……

むちゃくちゃに甘い。

砂糖爆弾だ。ヨーグルトの酸味である程度はカバーできるけど、いや、できてないな。でも甘党の人にはたまらないかもしれない。コーヒーと合いそうだし。店員さん、ネパールではみんなこれ食べてるっていってた。ネパール人って辛(塩)党であり甘党なんですね。個人的にはものすごく疲れてる時に食べたい爆弾です。

 

以上、新大久保ナングロガルでした。未体験の味を求める方はぜひ足を運んでみてください。こんなディープな料理が食べられるなんて、やっぱり日本はすごい。

 

 

 

紹介したお店

ナングロガル
住所:東京都新宿区百人町1-17-10
TEL:03-6304-0933
URL:https://r.gnavi.co.jp/d5kmkds90000/

※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。 

 

プロフィール

f:id:g-gourmedia:20140710135612j:plain

ほそいあや
「猫を愛でることと虫を食べることが趣味」
ブログ:http://seiten4go.com/
Twitter:https://twitter.com/hosoi/

 

ほそいさんの過去の記事はこちら

r.gnavi.co.jp

ホッピーのナカを極限まで注いでくれる…だと……?練馬の酒飲みが集結する桜台「末広」が最高の酒場だった

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/tamaokiyutaka/20180124/20180124163940.jpg

こんにちは、ライターの玉置標本と申します。

今日は友人の勧めで西武池袋線の桜台駅へとやってきました。銭湯の料金で天然温泉に入れる久松湯で体をポカポカに温め、すかさず立ち飲み屋へと移動して、キンキンに冷えた酒を飲み干してやろうという、そりゃもう完璧な作戦です。ポカポカからのキンキン。ポカキン大作戦ですよ。

と思ってたんですが、桜台を訪れた火曜日は久松湯の定休日だったんですよね。営業していないとはわかっていたのですが、一応行ってチェックしたところ、なんと、やっぱり、お休みでした!

f:id:tamaokiyutaka:20180124163500j:plain

▲やっぱりやってなかった!

いやでも、これは無駄足じゃないんです。残念ではありますが。

はじめて訪れた桜台という街がいったいどんな空気感なのか、それを知ることでこれから飲む一杯の酒が、さらにおいしくなるのです。

酒場との出会いは一期一会。近場とはいえちょっとした旅行気分、あるいは引っ越してきた初日をイメージして、楽しみたいじゃないですか。

f:id:tamaokiyutaka:20180124171003j:plain

▲雰囲気のある観賞魚屋さん。桜台、いい街ですね。

f:id:tamaokiyutaka:20180124171007j:plain

▲ラーメン好きの友人がみんな絶賛しているラーメン二郎桜台駅前店ってこれかー。

 

桜台にできた待望の立ち飲み屋「末広」

そんなこんなで駅周辺をちょこっと散歩をして、桜台という街がすっかり好きになったところで、お目当ての立ち飲み屋「末広」へとやってきました。

店頭には赤ちょうちんがぶら下がり、ホッピーのノボリが立っています。はい、もう完璧ですね。昨年の11月9日にオープンしたばかりとは思えない、桜台への溶け込みっぷりです。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163512j:plain

▲桜台駅から徒歩1分の末広。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163517j:plain

▲ウーロン割150円ってどういうことだ。

お店の開店時間である午後5時に待ち合わせたのは、「みんなのごはん」で執筆しているライターの斎藤さんと、ここ桜台駅が地元でこの店の常連である大木さん。

ぜんぜん繋がりのない二人ですが、なぜか遠い親戚くらいは雰囲気が近いような気がします。具体的に言うと、はとこくらいでしょうか。いや、似ているのはメガネの形だけですね。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163528j:plain

▲右が斎藤さん、左が大木さん。

大木さん曰く、なんでも桜台には飲み屋ならたくさんあるけれど、なぜか立ち飲みスタイルの店は一軒もなかったとか。この場所にあったインド料理屋が3回連続で閉店して、また次もインド料理屋かなと思っていたら、待望の立ち飲み屋がオープンしたので、地元の飲み友達と手を取り合って大喜びしたそうです。

 

独特の食券システムを理解しよう

とりあえず飲み物でも頼もうかと思ったら、ここで大木さんからアドバイス。この店は会計システムが独特で、まず「今日は最低でもこれくらいは飲み食いするぞ!」という金額分の食券を自販機で購入するそうです。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163548j:plain

▲メニューではなく金額が書かれた食券の自販機

たとえば1,000円分を買うとしましょう。その食券をカウンターのマスターに渡すと、伝票にその食券が張られ、注文したものが書かれていきます。

そして帰る時に計算してもらって、合計が1,050円だったら、不足している50円分の食券を追加購入して渡すというシステム。なのでオーバーしても問題なし。

購入した食券はその日しか使えないので、もし1,000円分買ったけど950円で満足したら、残りの50円は「チップだよ」とお会計をすますのがイキですかね。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163600j:plain

▲複数人で入店して、一緒に会計する場合は最初に伝えましょう。

このシステムはマスターが一人で店を切り盛りしているため、調理中にお金のやりとりをしなくてすむように、そして万が一お客さんが支払いを忘れて帰ってしまっても最初の食券分だけはいただけるように、という理由だそうです。

「いつも1,000円分払って、それを余らさないようにサクッと飲もうとするんですけど、途中で計算できなくなっちゃうんですよねー。だってウーロン割り150円ですよ」とにやける大木さん。

文章にするとなんだかややこしいシステムですが、1回体験すればすぐ理解できると思います。お店の雰囲気が自分と合うかが心配なら(すぐ好きになると思いますが)、前払いはファーストオーダーのドリンク分だけでも大丈夫です。

f:id:tamaokiyutaka:20180124164004j:plain

▲海外の音楽しか聞かないというマスター(顔出しNG)。着ているTシャツはキング・ダイアモンドで、この日のBGMはブラック・サバス。

 

末広のつまみにハズレなし、ホッピーの「中」に遠慮なし

さて説明すべきことはすべて書き切ったので、ここからは私が感動したポイントを紹介していきます。

その1:ドリンクが安いしホッピーの「中」が多い

記念すべき桜台でのファーストドリンクですが、150円という自動販売機のウーロン茶よりも安いウーロン割りにしようかと思いつつ、大木さんが強くオススメするホッピーセット黒を注文。こちらも350円とスーパー良心的な値段です。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163614j:plain

▲全体的にドリンクが安い!

ホッピーセットというのは、麦芽やホップで作られたビールテイストの炭酸飲料(お酒ではないけどアルコールが0.8%)であるホッピーと、甲類焼酎のセットのこと。

ホッピーは主に関東の飲み屋で愛されているドリンクで、これをセットの焼酎で割りながらいただきます。ビールよりも安く酔え、アルコール度数を自分で調節しながら飲めるのが特徴でしょうか。

ホッピーを「外」、焼酎を「中」と呼び、この「中」の多い少ないで、誰もが一喜一憂する訳ですが、この店は氷の入ったジョッキの半分以上が焼酎で満たされていました。マスター、喜びをありがとう!

f:id:tamaokiyutaka:20180124163635j:plain

▲焼酎が多い!それだけで嬉しい!

ちなみにメーカーの推奨は、焼酎とホッピーの割合が1:5なのですが、こんなに焼酎が入っていると、5:1と逆転してしまいます。でも……いいよね。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163705j:plain

▲別の場所で撮影したホッピーのラベル。メーカーが推奨する飲み方で出す店があまりないという変わった飲み物。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163715j:plain

▲ホッピーを注ぐ焼酎の量が多くて嬉しそうな二人。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163725j:plain

▲カンパーイ。

その2:海鮮系のツマミがうまい

さて喉が潤ったところで、店内を見回してつまみを選びましょうか。個人的な見解としては「ウキウキする瞬間」の上位にランキングする楽しい時間、それが立ち飲み屋でのつまみ選び。

店内の至る所に貼られた魅力的なつまみの中から、この場をもっとも楽しめるであろう組み合わせを考えるという喜び。迷いこそがごちそうです。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163739j:plain

▲天麩羅やおでんもあるのか。これは迷うね。チーズ100円とか素敵。あなたも一緒に迷いましょう。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163743j:plain

▲こんなに天麩羅の種類が多い立ち飲み屋ってはじめてだな。カマンベール天とか気になるぞ。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163754j:plain

▲あ、自家製いわし丸干しの存在にこの写真をみて気が付いた!

うーん、とりあえず赤字で書かれた寒ブリ刺しと、あん肝にします。魚が好きなんです。

ウーロン割り150円の立ち飲み屋なんで、失礼ながら魚介類に期待をするのも野暮かなと思ったのですが、これがしっかりとおいしい。良い店だ、ここ。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163830j:plain

▲ツマまでしっかりしている寒ブリ刺し。皮側の切り込みにこだわりを感じよう。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163834j:plain

▲「あ、うまい!」

f:id:tamaokiyutaka:20180124164028j:plain

▲あん肝も日本酒を頼めばよかったかと思ってしまう味。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163857j:plain

▲「大根もうまいっすよ!」と斎藤さん。

その3:立ち飲み屋だけど椅子も注文すればある

私が魚介系から切りこんだのに対して、お隣の斎藤さんは意外な注文からスタート。

椅子付きのお通し!

f:id:tamaokiyutaka:20180125020017j:plain

▲「お通し逸品椅子付き」ってなんだ。

この店は全席スタンディングの立ち飲み屋ですが、250円で椅子とお通しが出てくるのです。これなら立って飲むのは辛いけど立ち飲みをしたい気分の日も安心です。

お通しに250円分の価値があるので、実質タダといってもいいでしょう。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163800j:plain

▲「立ち飲み屋で椅子席って最高の贅沢じゃないですか?」

f:id:tamaokiyutaka:20180124163807j:plain

▲この日のお通しは鶏の南蛮漬けでした。

ただし、背もたれに寄り掛かろうとすると倒れるタイプのイスなので、リラックスのし過ぎにはご注意を。ちなみに利用した人の数は、開業以来斎藤さんが12人目だとか。

f:id:tamaokiyutaka:20180125111649j:plain

▲「この店で椅子を使っている人を初めて見ました。僕も座ってみていいですか?」と言いながら倒れそうになった大木さん。気を付けて!

その4:「中」のおかわりはストップというまで入れてもらえる

ジョッキに入ったホッピー割りを飲みきったところで、「中」のおかわりをしましょう。この店に来た一番の理由こそがここにあり、なんでもストップというまで注いでくれるのだとか。

そんなバカなと思いつつ、200円の「中」を注文してみました。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163910j:plain

▲「『中』のおかわりください!」

するとジョッキに氷を追加してくれて、そこにアルコール度数25度の宝焼酎をペットボトルから直接注ぎはじめるじゃないですか。豪快!

f:id:tamaokiyutaka:20180124163919j:plain

▲荒くれ者が集う漁師町での歓迎みたいな注ぎ方!

f:id:tamaokiyutaka:20180124163925j:plain

▲ジョッキの半分を超えでも止まらない、これぞ焼酎のレインメーカー!

もう十分!お酒は好きだけど強くはないんです!

「ストップ!」と言おうとしたところで、「そういえば今日ってなんの取材ですか?」と聞かれて(そういえばいってなかった)、アワアワしているうちに9分目まで注がれてしまいました。富士登山でいったら9合目の鳥居をくぐったぐらいの位置です。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163931j:plain

▲わー!ストップ!

すごい、本当にストップというまで止めないし、あえて気をそらしてなるべく多く注ごうとする謎のサービス精神!店の売り上げを自ら減らそうとしていませんか!

f:id:tamaokiyutaka:20180124163940j:plain

▲ちょっと、ホッピーが入らないじゃないですか!(嬉しい)

f:id:tamaokiyutaka:20180124163947j:plain

▲今までで一番濃いよ!(嬉しい)

「やかんで焼酎を注いでくれる店もありますが、ここはペットボトルから直接っていうのがいいですよね。僕なんかストップっていっても、『え?なに?』ってマスターが聞こえないふりして、必ず多く注ごうとするんですよ。これを目当てに練馬中の呑兵衛が集結している訳です」と大木さん。

これじゃ儲からないでしょと聞いてみれば、「ははは、ネタですよ」と笑うマスター。うん、とても良い店だ。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163953j:plain

▲「ここまでで十分なのにこの量ですよ!(嬉しそう)」

f:id:tamaokiyutaka:20180124164145j:plain

▲「ちょっと、水を飲んだ方がいいですよ!」と斎藤さん。ウォーターサーバーのある立ち飲み屋っていいね。

安いお酒ばかりじゃなんだか悪いので、斎藤さんはあの『モエ・エ・シャンドン』とかどうですか?ネタに。きっと桜台の伝説になりますよ。え、ダメですか。

f:id:tamaokiyutaka:20180124164017j:plain

▲さりげなくシャンパンのボトルが混ざっている。ゼロの数を間違えないように気を付けて!

f:id:tamaokiyutaka:20180124164152j:plain

▲シャンパンではなく巨乳サワーを頼んだ(頼まされた)斎藤さん。その正体は、巨峰カルピスサワーでした。

その5:手間の掛かったツマミがうまい!

ここまでで末広の良さは存分にわかってもらったと思いますが、ツマミを追加で頼むたびに、さらなるファンになっていくのです。

煮込みを頼めば、臭みゼロの柔らかい豚モツがたっぷりの野菜と出てきました。なんでもマスターは仲間たちと「煮込み研究会」というのをやっていて、「煮込みの美味しい店は真摯な態度で居酒屋をやっているのでは?」というのが持論。

だからこそご自身の店の煮込みには、かなりの気合が入っているのでしょう。

f:id:tamaokiyutaka:20180124163848j:plain

▲添えられた柚子胡椒がうれしいのだが、「これ柚子胡椒なんですか。塊で食べちゃいましたよー」と苦しそうな斎藤さん。なにやってんだ。

この煮込みのように仕込みに時間がかかるものだけでなく、都度の調理に手間をかける料理も多いようです。

「僕は揚げ出し豆腐をお願いします!」と斎藤さんが頼んでも、サッと作り置きが出てくる訳ではないのです。

f:id:tamaokiyutaka:20180124164036j:plain

▲「揚げ出し豆腐ください!」

この店では注文が入ってから、衣をつけた豆腐を揚げるスタイルでした。

いやいやいや、揚げ出し豆腐だから豆腐を揚げるのは必然なのですが、それを注文がきてからやるんですか!そんな手間を掛けている立ち飲み屋、初めてですよ!

「え、マジっすか!じゃあどうやって作るんですか!」と驚くマスター。良い店すぎる。

f:id:tamaokiyutaka:20180124164056j:plain

▲豆腐をフライヤーで揚げるところから揚げ出し豆腐を作るのが、末広の常識らしいよ。

こうして完成したのは、大根おろしがたっぷりと乗った熱々の揚げ出し豆腐。ちょっともらって食べましたが、もちろん最高でした。

f:id:tamaokiyutaka:20180124164100j:plain

▲海苔の香りもうれしい。

「ここはお酒が安いだけじゃなく、ツマミが最高なんです。じゃあ僕は、いつもは頼めないナポリタンを大盛りで!」と常連らしい注文をする大木さん。

手のかかるナポリタンは、マスターの手が空いている時だけの限定メニュー。この日は平日の5時から飲んでるため、まだ他のお客さんが来ていないので頼めました。

f:id:tamaokiyutaka:20180124164109j:plain

▲あえてわかりにくいところに貼られたナポリタン。

f:id:tamaokiyutaka:20180124164118j:plain

▲これも作り置きではなく、麺を茹でるところから作りはじめました。なんなんだ。

このナポリタンがうまかった。しっかりと強火で炒めたケチャップの塩気がいいんですよ。これぞ酒に合うナポリタンだ。

f:id:tamaokiyutaka:20180124164125j:plain

▲もしマスターの手が空いていたら、絶対に注文したいナポリタン。

f:id:tamaokiyutaka:20180124164136j:plain

▲焼き物を頼むと「うちはこれしかないんで」と七輪で焼いてくれます。

その6:居心地が最高だ

どうでしょう。もう桜台へ行く日は決まりましたか。

普通の立ち飲み屋といえばそうなのですが、この店は普通の中にもキラリと輝く個性がそこらじゅうにあるんですよ。

昨年11月にオープンしたばかりですが、すでに大木さん以上の常連さんが多く付いており、立ち飲みなのに最高9時間飲み続けた人もいるのだとか。それだけ居心地がいいっていうことですね。もちろん新規のお客さんも大歓迎です。ただし酔っ払いはお断り!店内でも過度の飲酒は控えて(たぷたぷ注がれても)、節度を持って楽しみたいですね。

f:id:tamaokiyutaka:20180124164212j:plain

▲家が近所でいいなー。

私も家の近所にあったら、絶対に通っていると思います。

いや、家からかなり遠いけどまた来ますよ。

今度こそ久松湯がやっている曜日を選んでね!

 

紹介したお店

末広
住所:東京都練馬区桜台1-5-11
TEL:03-3557-2470

 

プロフィール

f:id:tamaokiyutaka:20170130162001j:plain

玉置標本
趣味は食材の採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は古い家庭用製麺機を使った麺作りが趣味。

ツイッター:@hyouhon
ホームページ:私的標本
製麺活動:趣味の製麺

玉置標本「みんなのごはん」過去記事一覧

「肉あんかけチャーハン 炒王」のこだわりがすごい!“炒め30秒”の絶品炒飯とは

f:id:g-gourmedia:20180222164024j:plain

こんにちは!デカ盛りライターの猫田しげるです。

 

最近、いろいろな食べ物の専門店が増えていますよね。3月に開店5周年を迎えるこちらのお店も、オリジナリティ溢れる美味しさで人気の専門店です。 

 

「肉あんかけチャーハン 炒王(チャオ)」!  都内を中心に7店舗で展開中なので、目にされてる方も多いかもしれません。

f:id:nekotashigeru:20180131195200j:plain

チャーハンだけでも完成された美味しい料理なのに、それに「肉あん」かけちゃってるんですね! 何でもかけちゃってるのは肉あんだけではないとか・・・こだわりを感じます。

今回は新宿西口店に突撃してみました。

 

【炒王の基本】チャーハンに何かしら乗ってる

f:id:nekotashigeru:20180130174539j:plain

券売機がこちら。おお~、いろいろなチャーハンがありますね。カレー唐揚げチャーハン、エビ玉あんかけチャーハン・・・。「チャーハンという一皿に食べたい料理を詰め込んだ感じ」ですね。

 

 

f:id:nekotashigeru:20180130174455j:plain

あっ、オーソドックスなチャーハンもありました。「広東チャーハン」と呼ばれています。肉あんかけと値段が変わらないので、せっかくなら肉あんかけにしちゃいましょう。

 

ご飯は大盛り無料。お約束ですね。

f:id:nekotashigeru:20180130174524j:plain

ご飯大盛り300gまで無料。並盛り230gだと、育ち盛りのサラリーマンにはちと足りなくないですか? 私にとっては半チャーハンぐらいのポーションです。なのでもちろん大盛りで。

 

「肉あんかけチャーハン(大盛り)」は細切り肉あんたっぷりで米が見えない

f:id:nekotashigeru:20180130174543j:plain

米が見えませんね・・・細切り肉がたっぷりのあんがかかっています。正直、「少なくね?」と訝ってしまいましたが、実は肉が大粒なので遠近感がよく分からなくなっているだけで、お皿も深めなのでちゃんと大盛りです。ご安心を!

 

肉は鹿児島産黒豚を贅沢に使用しています。

f:id:nekotashigeru:20180130174618j:plain

具は肉だけか・・・なんてガッカリしてはいけません。なんと豚肉は鹿児島県産黒豚を使用しています。店員さん曰く、「あんの味付けがかなり濃いめなので、クセや臭みのある豚肉だと合わないんです。鹿児島産の黒豚は、あっさりした味なので最適でした」とのこと。こだわりが光りますね。

そして米にも手抜かりはありません。岩手県産ひとめぼれを使い、チャーハンの極意である「パラッパラ」ではなく「モッチモチ」に炒める! 難しいんですよこれが。炒め時間は強火で30秒。このほどよい柔らかさが、あんのとろみの食感とベストマッチなのだそうです。

 

f:id:nekotashigeru:20180130174517j:plain

オープンキッチンでは熟練の料理人が豪快に鍋を振るい手際よく炒めています。熱気と迫力が伝わってきます。

 

とろっとろで濃いめのあんがとにかく美味しい。

f:id:nekotashigeru:20180130174615j:plain

ひと口食べてみると、肉が柔らかくて旨い! 醤油ベースのあんは確かに濃い味、しかしチャーハンは最小限の味付けなので、しょっぱさを全く感じません。黒豚はロース肉を3mmに細切り。しっかり歯応えと食べ応えを感じさせます。

 

カニチャーハンではなくて、「カニクリームあんかけチャーハン」

f:id:nekotashigeru:20180130174458j:plain

大盛りでも足りないのでまだ未練がましくメニュー表を眺めますと、気になるチャーハンがあります。その名も「カニクリームあんかけチャーハン」。カニだけではなくクリーム! 絶対おいしいやつじゃないですか。こちらも注文してみました。

 

しばらくすると、全くチャーハンに見えないものが運ばれてきました。

f:id:g-gourmedia:20180222170004j:plain

クリームの山がやってきました。基本、米は見えないので一見何の料理かわかりません。しかしこのカニ身も北海道産ズワイガニで、トッピングだけじゃなくクリームにもたっぷり使用しているそうです。

 

f:id:nekotashigeru:20180130174623j:plain

中はオーソドックスなチャーハンですが、これまたカニクリームと絡めるとリッチなテイストに。ズワイガニの塩気も良いアクセントです。

 

f:id:nekotashigeru:20180130174620j:plain

このカニクリーム、見た目も味もあんまりにも完成度が高いので、市販のものかと思ってしまうほど(失礼!)。しかし全部お店で手作りしているんですよ!ここにもこだわりを感じますね。

 

どうやって「肉あんかけチャーハン 炒王」は生まれたのか?

f:id:nekotashigeru:20180130174629j:plain

そもそもこのお店、あまり店舗数が多くないし、素材へのこだわりもなんだかすごいし、フシギ系チェーンだな・・・と思ってました。

 

そこでお店の成り立ちを尋ねてみますと、実は社長が地元(都内)のある中華料理屋さんの「肉あんかけチャーハン」にほれ込み、このお店をチェーン化したい!と申し出たところなかなか首を縦に振ってくれず、「では肉あんかけチャーハンを軸にした全く新しいチェーン店をやりたい」と言ったら「面白い!」と応援してくれたそう。そんなドラマが隠れていたとは・・・。

 

しかしカニクリームとかカレー唐揚げとかはオリジナル店にはないラインナップです。期間限定メニューも多発しており、過去にはウナギが1匹のった「絶品うなぎチャーハン」なんてのもあったそう。

 

期間限定メニューもすごい!「ローストビーフチャーハン」

f:id:nekotashigeru:20180130174528j:plain

話を聞いていたらお腹がすいてきた(!)ので、期間限定というスゴイのを頼んでみます。なんと「ローストビーフチャーハン」!

 

5枚のデカい肉がチャーハンを覆い尽くしています。

f:id:nekotashigeru:20180130174535j:plain

分厚い! お肉屋さんに牛ロースを3mmの厚さにスライスしてもらっているのだそうです。

 

f:id:nekotashigeru:20180130174612j:plain

ローストガーリックが香るソースがとっても美味です。そしてチャーハンは、通常の塩味チャーハンと違って醤油に西洋ワサビをきかせた特製チャーハン。「ローストビーフ×チャーハン」ってよく考えると変な組み合わせに思えますが、ここで食べると何の疑問も感じないから不思議です。

 

肉巻きチャーハンなんてのもアリです。 チャーハンが肉の布団にくるまってます。

f:id:nekotashigeru:20180130174626j:plain

 

ちなみにこのお店では「ローストビーフチャーハンとワインとのマッチング」を今絶賛売り出し中で、ワインとのセット1,070円というお得なメニューも用意。チャーハンとワインって斬新ですね!

f:id:nekotashigeru:20180131195203j:plain

 

「あいがけ」もアリなんです。

f:id:nekotashigeru:20180130174510j:plain

なんと肉あんかけと他の種類を両方楽しめるんですよ。迷ったらあいがけにするべきでしょう!ところで「業界初」とありますが何業界なのでしょうかw

 

そしてニクの日は500円!

f:id:nekotashigeru:20180130174506j:plain

毎月29日はワンコインです。普通でも安いのですがさらに値下げなんて! 

 

f:id:nekotashigeru:20180130174502j:plain

サイドメニューも多いので、普通の中華料理屋さんとして使えますね。飲みにも良さそうです。

 

f:id:nekotashigeru:20180130174607j:plain

現在は下記の7店舗で営業中。どんどんあんかけチャーハンの魅力を伝えるお店が増えていって欲しいです!

  • 吉祥寺本店
  • 新宿西口店
  • 新宿百人町店
  • 中野サンモール店
  • 神田西口店
  • イオンモール高岡店
  • イオンモール水戸内原店

 

紹介したお店

肉あんかけチャーハン炒王 新宿西口店
住所:東京都新宿区西新宿1-14-3
TEL:03-5990-5534
URL:https://r.gnavi.co.jp/1kn7pjdy0000/

※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。 

 

 

プロフィール

猫田しげる

デカ盛りと食べ放題を求めて津々浦々。おいしいものもおいしくないものも大好きです。

 

猫田しげるの以前の記事はこちら

r.gnavi.co.jp

r.gnavi.co.jp

r.gnavi.co.jp

r.gnavi.co.jp

r.gnavi.co.jp

r.gnavi.co.jp

r.gnavi.co.jp

r.gnavi.co.jp

r.gnavi.co.jp

r.gnavi.co.jp

r.gnavi.co.jp

r.gnavi.co.jp

r.gnavi.co.jp

r.gnavi.co.jp

r.gnavi.co.jp

r.gnavi.co.jp

r.gnavi.co.jp

これ、焼鳥界の革命では?全串80円で全席禁煙の「焼鳥どん」が天国すぎて本当は誰にも教えたくない

 f:id:g-gourmedia:20180222161632j:plain

こんにちは、ほそいあやです。

今日は「安い、美味い、酔える」という酒飲みに嬉しい三拍子がそろったお店を紹介したいと思います!

f:id:posoi:20180119170919j:plain

2017年7月オープンした「焼鳥どん」の駒込店にやってきました。他に板橋店と荻窪店もあります。

※2018年8月追記:板橋店は閉店し、西巣鴨店が新たにオープンしたそうです。

全串80円の看板が目印です。

f:id:posoi:20180119170918j:plain

完全禁煙(外に喫煙スペースあり)、お子様歓迎という、焼鳥屋さんにしてはちょっと珍しいお店です

 

f:id:posoi:20180119170917j:plain

店内は短冊メニューが貼られているごく普通の居酒屋といった雰囲気。ぱっと見た感じだと禁煙・子ども歓迎とはわかりませんね。

 

f:id:posoi:20180119170920j:plain

串以外の料理も安いです。だいたい200〜300円台、一番高いメニューも480円です。席料が100円かかりますが全然OKだと思います。

 

お酒が全部センベロ対応

f:id:posoi:20180119170916j:plain

センベロバイス(380円)。なんということでしょう、このナカの水位は。名前に偽りなし。

※バイスとは:コダマ飲料が販売している清涼飲料水で、主に東京下町の酒場で親しまれてきました。甲類焼酎と割って飲むスタイルが一般的。しそうめエキス入のさわやかな酸味が楽しめます。

f:id:posoi:20180119170915j:plain

シャリバイス(380円)。氷なしで全部焼酎だからこれもこれでやばそう。

 

f:id:posoi:20180119170914j:plain

バイスを注ぐとファンタスティックな色になります。きれい…このまましばらく眺めていたい…(と思いながらすぐ飲みました)

 

f:id:posoi:20180119170904j:plain

シャリ生レモン(380円)。このお店は一杯か二杯で出来上がれるので、だらだら飲み続けることなく助かります。

 

とりあえず頼みたい “ローストビーフポテサラ”

f:id:posoi:20180119170912j:plain

ローストビーフポテサラという、ポテサラがローストビーフに包まれたやつ。駒込のインスタ映えです。

 

f:id:posoi:20180119170911j:plain

ビーフとポテトという黄金コンビ。このボリュームで380円はめっちゃ嬉しいっす。 

 

80円とあなどるなかれ、な串たち

f:id:posoi:20180119170909j:plain

カシラとハツ。80円ですが小さいとかいうことはありません。ぷりぷりでおいしいです。

 

f:id:g-gourmedia:20180222161632j:plain

どれもおいしいけど、とくに砂肝とチーズささみにハマった。砂肝は歯ごたえが「コリコリ」を超えて「コルリコルリ」してます、伝わるかわからないけど。
チーズささみは溶けたチーズがささみに絡み、心を満たしてくれます。一人一本までなので味わって食べましょう。

 

f:id:posoi:20180119170906j:plain

つくねも人気だそうです。80円という駄菓子屋価格にそぐわぬ大きさ。粗びき&大葉のアクセントが◎。レバーは中まで火が通っているけどねっとりしててこれまた◎。

 

f:id:posoi:20180119170903j:plain

のどなんこつはガリガリしてて、噛めば噛むほど系。お酒のつまみらしさがあって、個人的にはこれが一番気に入ったかも。

 

f:id:posoi:20180119170905j:plain

皮葱ポン酢。かりかりの皮にねぎがたっぷり。こちらは200円メニューです。

 

タルタルのメニューがやばい…!

f:id:posoi:20180119170910j:plain

タルタル卵(250円)。揚げた卵2つに、これでもかとタルタルがかけられている

 

f:id:posoi:20180119170859j:plain

割ってみるとトロトロの半熟!  そして自家製タルタルがはちゃめちゃに美味い! 卵のコクと粗みじんの野菜のシャキっとした歯ごたえを感じられます。ぜひレンゲをもらって食べてください。

しかしこれは卵を食べてるのかタルタルを食べているのかわからなくなってくるな。と思ったけどタルタルも卵だった。卵好き狂喜の一品。

 

f:id:posoi:20180119170907j:plain

親の仇のようにタルタルが盛られたタルタルチキン(380円)。おかしいです。

翌日必ず胸焼けするのだけどおいしいから全部食べちゃって失敗を繰り返す悪魔の食べ物。ライス200円をつけて定食にするのもおすすめ。

 

ラーメンにしか見えない煮込み

f:id:posoi:20180119170902j:plain

玉子入り煮込み(450円)。締めのラーメンにしか見えないけど鶏肉の煮込みです。おすすめはニンニクと山椒入り。

 

f:id:posoi:20180119170900j:plain

胸肉がほろほろになるまで煮込まれています。スープは見た目も相まってラーメンの味がするような気がする。鶏ダシのおいしいラーメンスープといわれても納得しそう。汁を全部飲んでしまう煮込みです。

 

f:id:posoi:20180119170901j:plain

トロトロ卵をくずして食べるとこれだけでお腹いっぱいに。居酒屋の定番はもつ煮込みだけど胸肉の煮込みも悪くない。他ではなかなかお目にかかれないかも。

 

f:id:posoi:20180119170913j:plain

どうにもお腹が苦しくなって最後に漬物が食べたくなってしまう店。ああ、浅漬けでおいしい…さっぱり…胃の中のタルタルが中和されるイメージ(笑)

 

f:id:posoi:20180119170858j:plain

駒込店には席ごとにエリックカールの絵が飾ってありました

以上、「焼鳥どん 駒込店」でした。

子連れ歓迎居酒屋というのが新しいですね。私はここで人生初の「赤ちゃんとサシ飲み」も体験してしまいました。ちょっと食事がてら飲みたい時に子連れでいけるおいしい居酒屋があるのは本当に良い。こういう店もっと増えてくれたら嬉しいなと思いました。

 

紹介したお店 

焼鳥どん 駒込
住所:東京都豊島区駒込2-8-5 1F
TEL:03-5394-1300

 

他の店舗も紹介しておきます。

 

焼鳥どん 荻窪
住所:東京都杉並区荻窪5-16-7 スカイコートエクセレント荻窪1F 
TEL:03-3392-9845

 

焼鳥どん 西巣鴨
住所:東京都豊島区西巣鴨3-25-11 2階
TEL:03-5980-8220

www.yakitoridon.jp

 

著者プロフィール

ほそいあや

ほそいあや

「猫を愛でることと虫を食べることが趣味」
ブログ: http://seiten4go.com/
Twitter: https://twitter.com/hosoi/

東京でカジカ鍋を食べるなら、巣鴨の北海道料理「アラキ」が最高すぎてそれ以外考えられない

f:id:mojori:20180207231523p:plain

こんにちは、ライターのみやけです。 

 

f:id:mojori:20180206163431j:plain

東京にも大雪が積もった日の翌日、私は巣鴨に来ておりました。巣鴨駅から駅徒歩10分、住宅街に紛れた場所に「北海道直送料理 アラキ」はあります。

 

f:id:mojori:20180206163440j:plain

今回の一番の目当ては「カジカ鍋」。冬の時期に北海道で獲れるカジカを使った鍋のことなんですが、都内でカジカ鍋が食べられる場所は数少ない・・・ということで、寒い日に、より寒い地域の温かいものを食べてあったまろう!という粋な作戦です。

ちなみにカジカには、あまりの美味しさに箸でつつき過ぎてしまい、鍋を壊してしまう程だ!ということから、「鍋こわし」なんて別名もついているとのこと。(なんて素敵な!)

  

f:id:mojori:20180207123703j:plain

f:id:mojori:20180206163532j:plain

店内はこんな感じ。この雰囲気、一瞬で「好き」なやつです。座敷でゆっくり落ち着けるやつ・・・!

 

f:id:mojori:20180206180202j:plain

思いっきり北海道なメニュー が最高すぎる。全部頼みたい。

 

f:id:mojori:20180206163611j:plain

箸袋もすてき

 

f:id:mojori:20180206163621j:plain

お通しはもみじおろしでさっぱり

 

f:id:mojori:20180206163825j:plain

寒い日に、暖かい室内でキンキンに冷えたビール、最高です。

 

f:id:mojori:20180206164013j:plain

 カウンターに魅力的なものを発見。自家製の梅酒を頼みました。

 

f:id:mojori:20180206164037j:plain

それで出てきたのがコレ! ロックを頼んだのに、コップなみなみに注いでくれます。この梅酒が、信じられない程にフルーティ。お砂糖の甘さだけでなく、しっかりと梅の甘さも感じられて一杯の満足感が高いです。美味しい!

梅もゴロリとのっていて、一口かじるとものすごくお酒感の強い梅になっています。

 

f:id:mojori:20180206163957j:plain

真っ先に頼んだのが、鮭のルイベ。新鮮な状態で鮭を冷凍したものを、半解凍の状態でいただきます。こうすることによって、寄生虫の心配もなく、徐々に柔らかくなっていく様を楽しみながら食べられるという・・・最高の先人の知恵ですね!

 

f:id:mojori:20180206164052j:plain

醤油をつけると一気にじゅわっと解凍がすすむのも、美しい

ルイベ、最高・・・!!

こんな繊細な食べ物、あって良いのかしら。と思わずため息が出てしまう味わいです。脂がすごくのっているのに、冷凍されているからそれがくどくなく、すっと舌の上に広がります。

 

f:id:mojori:20180207231542p:plain

ルイベって時間の経過も楽しめるのが最高!

 

f:id:mojori:20180206164223j:plain

イカの塩辛も頼みました。てろてろ光って、美しい。日本酒でちびちびいきたい。

 

f:id:mojori:20180206164305j:plain

カウンター側には焼き場があり、これもまた最高なんですよね・・・!この暖かな熱が、しっかり「アラキ」という居酒屋にマッチしている。

 

f:id:mojori:20180207124015j:plain

そしてご主人がかっこいい

 

f:id:mojori:20180206174617j:plain

幸せそうなじゃがいもとおにぎり

 

f:id:mojori:20180206174559j:plain

そこで出てきたのが、じゃがバターです。茹でたり蒸したりではなく、じっくりと焼き上げられたじゃがいも。美味しくないわけがない。

 

f:id:mojori:20180206174636j:plain

そのまま食べてももちろん美味しかったのですが、二口めから先ほど頼んだイカの塩辛をON!!

これがめちゃくちゃ美味しい。小学生の頃に美味しんぼで見てから、この組み合わせにハマっています。ほっくほくのじゃがいもにイカの塩辛のまろやかさ、それを全てコーティングするように艶やかなバター・・・あ〜〜もう最高だ〜〜〜〜!!

 

f:id:mojori:20180206174658j:plain

「焼きおにぎりも美味いよ。撮る?」と声をかけてくださった常連さんたち。北海道から来た親戚の方もいらっしゃって、同行者(姉)と意気投合。

 

「この店は間違いない!」と太鼓判をいただきました。こういったあたたかな会話が生まれるお店に、ハズレってないよなあ・・・。

 

と、まったり気分でいると、本日のお目当てがドーン!!

 

f:id:mojori:20180206174709j:plain

カジカ鍋です!!! (こちらは2人前)

机の下にガス栓があり、直接コンロにつなぐことができます。

 

f:id:mojori:20180206174727j:plain

見てくださいこのつやっつや・・・!!

ぶつ切りのカジカの上に鮮やかなオレンジ色の肝。どんな味が出るんだろう?とドキドキしてしまいます。

  

f:id:mojori:20180206174740j:plain

強火で煮立てていくと、ふつふつと下のスープが泡となり沸いてきます。ここで注意なのが、決してアクが出ているわけではないので、絶対に取らないこと!放置!

これは全部うまみなので、じっくり待ちましょう。

 

f:id:mojori:20180206174810j:plain

スープは白味噌仕立て。これくらいになってくると良い香りが立ち上ってきます。もう少し我慢して、肝が白くなってきた程度で、下の野菜とカジカを混ぜていきます。

 

f:id:mojori:20180206174824j:plain

春菊・白菜・ネギ・豆腐・そしてキノコ。具沢山の野菜はスープをしっかりと吸ってくたくたになっています。

 

f:id:mojori:20180206174835j:plain

いざ、いただきます。

 

・・・コクがすごい!の一言に尽きます。肝と身のうまみが染み出して、そのスープであったまる・・・!!今までピンとこなかった「こっくり」という表現が理解できた気がしました。

 

カジカは骨が多いので、食べるときに注意が必要です。身はしまっているところもあり、エラの部分はぷるぷるしていたり。山形で食べられる、どんがら汁(寒鱈汁)に似ているような。

野菜もしみしみ、とにかくそれぞれの味が濃くて、素晴らしく美味しい・・・

 

ママ曰く「みんな美味しくてスープ飲み過ぎちゃって、雑炊にするとき足りなくなるのよ」とのこと。

飲み干したくなる気持ちもわからんでもない、それくらい味が凝縮されたスープなんです。しかし、雑炊は外せない! 

 

f:id:mojori:20180206174849j:plain

というわけで雑炊へ移行します。「バター入れていい?」とさらっと言われて、さらっとOKしたのですが・・・雑炊にバター!?

 

f:id:mojori:20180206174916j:plain

バターひとかけを雑炊の上にポン。味噌仕立ての雑炊にバターとは初めての経験です。

 

f:id:mojori:20180206174943j:plain

見た目は普通の雑炊だ

 

f:id:mojori:20180207231640p:plain

バター×味噌味雑炊。これ、美味しいです。こんな高級感のある雑炊私初めて・・・!

そういえば味噌ラーメンにもバターを入れるよなあ・・・と思いつつ。北海道民はこうやって食べることが多いのでしょうか?

 

このカジカ鍋は冬の11月〜3月が旬。 入荷の関係で、事前の予約は必須です! 身体の芯からあったまるし、かつかなり美味しいので、是非今のうちに、最後の雑炊まで楽しんでください。

 

 

・・・と、ここで終わりではありません。ここアラキで〆に是非食べていただきたいのが

 

f:id:mojori:20180206175036j:plain

じゃん!!こちらのいくら丼です!!! 

 

f:id:mojori:20180206175057j:plain

キラキラだ・・・キラキラしています・・・どのアングルから撮っても白米が見えないくらい、みっちりといくらで埋め尽くされています。 

 

f:id:mojori:20180206175131j:plain

ご飯もたっぷり。雑炊もがっつり食べたし、3人で食べきれるか不安になって来ました。

 

f:id:mojori:20180207231837p:plain

「いくら丼やばいうまい」の大合唱

自家製のいくらのしょうゆ漬けは変にべちゃっとすることなく、プチプチで、漬かり具合も最高で、こんな〆があって良いのか?罪では?と頭を抱えてしまいます。

雑炊もたらふく食べて結構お腹がいっぱいになっていたはずなのに、あまりに美味しすぎてぱくぱく食べてしまいます。

  

f:id:mojori:20180206175146j:plain

最後のお茶のサービスも嬉しい・・・

いや、幸せすぎました。まさにこの空間に北海道の美味いものがぐっと詰め込まれています。

創業46年目という「アラキ」、かなり落ち着く店内、きさくな常連さん。この雰囲気をずっと守り続けて、この味があるのだなと実感しました。

 

f:id:mojori:20180206175310j:plain

ご主人も、お店全体が最高の店でした

 

f:id:mojori:20180206175422j:plain

日ハムのあの有名選手、北海道にゆかりのある方々も多く訪れる店です

普段降りない巣鴨という地。この店のためだけに来る価値はあります。取材抜きにして、絶対にまた訪れたいお店です。ごちそうさまでした!

 

紹介したお店

北海道料理アラキ
〒170-0002 東京都豊島区巣鴨4-24-7
3,500円(平均)

※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。 

 

 

 

著者プロフィール

みやけ(@a_komotomo)

f:id:g-gourmedia:20150119112541j:plain

食べることと散歩が好きな平成4年生まれ。無職になりました。

阿古本という名前で絵を描いていたりもします。

ツイッター:https://twitter.com/a_komotomo

note:https://note.mu/genghis_khan

 

 

 

みやけの過去の記事はこちら

r.gnavi.co.jp

新潟卸売市場の海鮮丼はやっぱりスゴかった!知る人ぞ知る穴場「水産食堂」の新鮮すぎる市場メシ

f:id:bbshinstp:20180127111504j:plain

新潟市中央卸売市場では、知る人ぞ知る安ウマ食堂があります。市場関係者向けながら、実は一般客でも入る事が出来るお店です。

 

新潟市中央卸売市場

f:id:bbshinstp:20180127110944j:plain

f:id:bbshinstp:20180127110946j:plain

f:id:bbshinstp:20180127110947j:plain

f:id:bbshinstp:20180127110956j:plain

 

せり売の様子

f:id:bbshinstp:20180127111009j:plain

f:id:bbshinstp:20180127111010j:plain

 

市場では様々な魚介類が流通しています。

 

まぐろ

f:id:bbshinstp:20180127111012j:plain

 

さざえ

f:id:bbshinstp:20180127111014j:plain

 

 

あじ

f:id:bbshinstp:20180127111016j:plain

 

はちめ

f:id:bbshinstp:20180127111344j:plain

 

のどぐろ

f:id:bbshinstp:20180127111351j:plain

 

南蛮海老

f:id:bbshinstp:20180127111358j:plain

 

市場には、こうした流通の現場に従事される方々向けの食堂がいくつか存在します。

 

今回は、その中の一つ「水産食堂」というお店をご紹介いたします。

f:id:bbshinstp:20180127111420j:plain

 

営業時間の案内

f:id:bbshinstp:20180127111425j:plain

 

早朝6時に開店。

さすが市場の朝は早いですね~

 

店内の様子

f:id:bbshinstp:20180127111429j:plain

f:id:bbshinstp:20180127111445j:plain

 

券売機で食券を購入します。

f:id:bbshinstp:20180127111450j:plain

f:id:bbshinstp:20180127111453j:plain

 

 

小皿を一皿選択します。 

f:id:bbshinstp:20180127111456j:plain

今回注文したのは看板メニューのこちら

 

海鮮丼(800円)

f:id:bbshinstp:20180127111500j:plain

f:id:bbshinstp:20180127111504j:plain

 

新鮮な魚介類が満載です! 美味しそう~

 

 ネギトロ

f:id:bbshinstp:20180127111617j:plain

 

サーモン

f:id:bbshinstp:20180127111630j:plain

 

コハダ

f:id:bbshinstp:20180127111636j:plain

 

ヒラメのづけ

f:id:bbshinstp:20180127111643j:plain

 

他にも、まぐろ、ブリ、タコ、ハチメ、玉子など、品数豊富で盛りだくさんな内容となっています。

これで800円というのは嬉しい!

 

新鮮な魚を使った海鮮丼は最高の美味しさ、これぞ市場メシと言えます!

 

もう一品。

 

土曜日限定として話題を博している一品をご紹介したいと思います。

 

まぐろ丼(800円)

f:id:bbshinstp:20180127111655j:plain

f:id:bbshinstp:20180127111658j:plain

f:id:bbshinstp:20180127111705j:plain

f:id:bbshinstp:20180127111708j:plain

 

赤身、中トロ、大トロなど、色々な部位が入っています。

 

しっかりとした食感で旨味が豊かな赤身や、柔らかく脂ののった部位など、色々な食感と味が楽しめる贅沢な一品です。

 

こちらも800円というのはメチャクチャお得価格ですよね。

 

多種多様なお魚が食べられる海鮮丼、たっぷりのまぐろを楽しめるまぐろ丼。

土曜日に行ったらどっちを注文するか迷ってしまいますね・・

 

新潟市中央卸売市場にある「水産食堂」

朝から美味しいお魚が食べたいという方は是非行ってみて下さい!

 

 

紹介したお店

水産食堂

新潟県新潟市江南区茗荷谷711 新潟市中央卸売市場 中央棟 2F

TEL:025-257-6545

 

 

新潟ラーメン.com プロフィール

f:id:bbshinstp:20160403024305j:plain

文:新潟ラーメン.com 管理人

新潟県を中心に様々なラーメン店を紹介しています。

限定ラーメン情報、読者投稿情報、掲示板、お得なクーポン、仕込み取材、読者投票によるランキング、管理人ブログ等、豊富なラーメン情報が詰まったHPです。

新潟ラーメン.com:http://noodles.bbshin.net/

新潟グルメ情報:http://gourmet.bbshin.com/

twitter:https://twitter.com/bbshin_t

Facebook:https://www.facebook.com/niigataramencom

「いなり寿司=地味な食べ物」ではない…!押上の老舗でタレがじゅわっと染み出す幸福感に魂を奪われた

f:id:chiptaso:20180131203631j:plain

【はじめに】

御朱印とグルメを楽しむ本企画。都内の神社仏閣に参拝し、御朱印をもらいつつ、街を探検しておいしいグルメを探しています。これまで秋葉原新橋人形町白山などを巡ってきました。今回は東京スカイツリーのふもと、押上の老舗でいなり寿司を食べ、「むすび」の神様へ参拝してきました。

※筆者の御朱印へのハマりっぷりについては第1回記事をどうぞ!「御朱印って何なの?」という方も、ぜひご覧ください。

 

2018年も始まって少し過ぎたという1月、私は東京・押上に来ていました。

f:id:chiptaso:20180131203710j:plain

押上で目を引くのが、そう、2012年に開業したスカイツリー。こちらもスポットとしては魅力的な場所ですが、今回の目的地はこちらではありません。

 

まさか「いなり寿司専門店」が存在していたなんて

f:id:chiptaso:20180131203738j:plain

都営浅草線、京成押上線、東京メトロ半蔵門線「押上駅」から185m。歩くと3分程度でおしなり商店街にある「味吟」へ。老舗らしい渋い佇まいです。

f:id:chiptaso:20180131203840j:plain

こちらのお店は創業昭和45年。いなり寿司を軸に、かんぴょう巻など限られたメニューで勝負している専門店です。世の中にはいろんな専門店がありますが、いなり寿司の専門店があったとは……!

入店すると、てきぱきといなり寿司を作る職人さんたちが笑顔で迎えてくれます。一見さんでも入りやすいはず! 職人さんたちの笑顔に癒されました……。

 

席に着くと、お店の方が「まじり1人前(680円)でいいですか?」と声をかけてくれました。

まじりとは、お店の人気メニューであるいなり寿司とかんぴょう巻のセットのこと。

f:id:chiptaso:20180131203956j:plain

「まじり」以外のお品書きはこんな感じ。他のメニューも「かっぱ巻」「お新香巻」などシンプルです。

テーブル3席ほどの店内では、職人さんたちがいなり寿司を作るところを間近で見ることができるんです!

f:id:chiptaso:20180131204141j:plain

次々とできあがる黄金色のいなり寿司。間違いない、これ美味しいやつだ

正直、いなり寿司って地味な存在だと思っていました。いや、嫌いじゃないけど、心がときめく食べ物かと言われると微妙……って思っていたのに、目の前にあるいなり寿司たちはめちゃくちゃに美味しそう。

f:id:chiptaso:20180131204014j:plain

お茶を飲んでお寿司の到着を待っていましたが、その間にも多くの人がこのいなり寿司を求めて来店していました。

こちらのお店、どちらかというとお持ち帰りがメイン。花見の3月、花火の7月など、イベントがある月が繁忙期で、忙しい時にはいなり寿司を1日400個、500個作ることもあるそうです。

 

輝く黄金色のいなり寿司にかぶりつく

f:id:chiptaso:20180131204231j:plain

いなり寿司とかんぴょう巻のセット、「まじり」がやってきました!それぞれ4貫ずつで結構ボリュームがありますね。それにしても綺麗なキツネ色……!

f:id:chiptaso:20180131204255j:plain

美しいいなり寿司に目を奪われつつ、まずはかんぴょう巻をいただきます。

かんぴょうが…柔らかい……!

そして甘めの味付けがあっさりした酢飯に合う! かんぴょう巻もいなり寿司同様、地味な存在だと思っていたのに、こんなに美味しかったのですね。

f:id:chiptaso:20180131204325j:plain

いよいよいなり寿司をいただきましょう!

こちらも味付けは甘め。一口食べると、ジューシーなお揚げにめちゃくちゃ驚きます

お揚げ自体は薄めで(なのにこの保水力!)、中のご飯は決してベチャっとしていない。ごはん一粒一粒の存在感が際立っています。

f:id:chiptaso:20180131204411j:plain

何度食べても、口に含んだ瞬間ジュワっと染み出すジューシーなお揚げに感動!

口の中が甘しょっぱいタレでじゅわじゅわになって幸福感がすごい

ちなみに、いなり寿司の中のごはんの具は季節によって変わるそう。訪問時の1月はにんじん、こんぶなどでしたが、6月~9月の暑い時期はケシの実をふったものになります。これは、お弁当やお土産に多く使われるいなり寿司の日持ちを考慮したもの。夏のケシの実バージョンも香ばしくて絶品とのことです!

お揚げに使っているタレは創業から継ぎ足しで使っている老舗の味とのことですが、味付けは時代に合わせて変えたりしているとか。

 

それにしても……

f:id:chiptaso:20180131204432j:plain

お茶といなり寿司ってこんなに合うの……? 日本人で本当に良かった!

 

f:id:chiptaso:20180131204452j:plain

いなり寿司もかんぴょう巻も、シンプルながら専門店として長年勝負しているというのがうかがえるメニューで、お茶との相性が本っ当に最高でした。江戸の祭りや花火と相性バツグンの下町グルメ、それはいなり寿司(異論は認める)。

 

それにしても、地味だと思っていたいなり寿司、全然地味じゃなかった。

いなり寿司の良さがわかるようになるなんて、もしかして自分って大人なんじゃ……? そんな誇らしげな気持ちにさえなります。ごちそうさまでした。

 

こちらのいなり寿司は日本酒との相性もいいと聞くので、次は持ち帰りで日本酒とともに楽しんでみたいです!

 

紹介したお店 

電話:03-3623-3950
営業時間:7:00~17:45頃

 

おむすびモチーフがかわいすぎる御朱印「高木神社」

f:id:chiptaso:20180131204540j:plain

さて、今回下町グルメのいなり寿司とともに紹介する神社は、押上駅からは8分程歩いたところにある「高木神社」さん。こちらは東武スカイツリーライン「曳舟駅」からも近いです。

f:id:chiptaso:20180131204617j:plain

高木神社は2018年でご鎮座550年という、長い歴史のある神社。応仁2年(1468年)創祀と伝わっています。

気をつけて見ると、境内の至る所でおむすびを見つけることができます。

f:id:chiptaso:20180131204745j:plain

境内に隠れているおむすびを探すのも楽しいのですが、こちらではご祭神の高皇産靈神(タカミムスビノカミ)の「ムスビ」にちなんで、御朱印や御朱印帳、それにお守りなどの頒布品などにもおむすびモチーフを使っているんです!

ちなみに、タカミムスビノカミは「万物生成」「心願成就」「交渉・相談事がまとまる」といったご神徳のある神様だそうです。

 

高木神社は歴史の古い神社ですが、随所に遊び心を感じられたり、アニメ『からかい上手の高木さん』とコラボしたり、柔軟なところも魅力なのです!

 

f:id:chiptaso:20180131204804j:plain

それと、こちらの社殿は紫色なんですよね。赤を基調とした社殿はよく見かけるのですが、紫はなかなか珍しいのではないかと。

f:id:g-gourmedia:20180219150229j:plain

境内の一角に謎のマットがありました。こちらに立ってみると……。

f:id:chiptaso:20180131204917j:plain

マットに立って見た光景です。こちらからは、神社の社殿とスカイツリーという新しいものと伝統的なものを一気に楽しむことができるんです! オトク感~! これは押上ならではの光景ですね。

f:id:chiptaso:20180131205055j:plain

ではそろそろ、参拝を済ませて御朱印をいただきます。

f:id:chiptaso:20180131205116j:plain

高木神社の御朱印は遊び心満載でハンコがカラフルです! しかもこのハンコ、毎月色が変わるんです……! コレクター心がくすぐられてしまう。毎月の参拝する楽しみがあっていいですよね。

 

というわけで、味吟と高木神社の訪問記念に、いただいたメニューを御朱印風に描いてみようと思います!

今回の御朱印風お品書き

f:id:chiptaso:20180131205427j:plain

 

味吟も高木神社も、下町の粋を感じる素敵な場所でした。スカイツリー方面でグルメや観光を楽しむ際は、候補に加えてみてはいかがでしょうか。

 

紹介した神社 

高木神社
鎮座地:東京都墨田区押上2-37-9
電話:03-3611-3459
URL:http://takagi-jinjya.com/

※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。

 

高木神社(青)と味吟 押上店(緑)の位置関係はこんな感じです!

著者プロフィール

f:id:g-gourmedia:20170123130916j:plain

ちぷたそ
オタク気味のサブカルフリーライター。最近は御朱印や神社仏閣に夢中。大人げない大人を目指して日夜くだらないことを考えています。「ねとらぼ」や「デイリーポータルZ」など、様々なWEB媒体で記事執筆中。
Twitter:@chip_potekko
ブログ:http://chiptaso.hatenablog.com/

ちぷたそ「みんなのごはん」過去記事一覧 

 

「牡蠣とラム肉の大根鍋」が旨すぎて感動…!大久保「大豊収」は料理がどれもこれもハンパなかった

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mojori/20180208/20180208015910.png

こんにちは!ライターのみやけです。私は今、東京大久保、中国料理「大豊収」におります。

f:id:mojori:20180201085513j:plain

ここで本格的な四川・東北料理、さらにめちゃウマな牡蠣鍋が食べられるというウワサを聞きつけ、やってきました。

 

f:id:mojori:20180201085530j:plain

場所は大久保駅前すぐ。入り口も看板も大きいのでとてもわかりやすいです。 

f:id:mojori:20180201085818j:plain

店内は、広くてキレイ! 大久保周辺の料理屋さんに正直内装は期待していなかったりするんですが(失礼)、ここは外側と同様、とてもキレイでした。

 

メニューにまず驚き。

f:id:mojori:20180207154702j:plain

前菜も

f:id:mojori:20180201085609j:plain

デザート

とにかく、種類が半端なく多いんです!!!

もはやチェーン店か?それ以上か?と思ってしまうくらいメニュー数が多くて、しかもどのメニューもしっかりしていて……ここはきっとどれも美味しい気がする。そう、私の本能が言っている。

f:id:mojori:20180201085549j:plain

とりあえずビアー

f:id:mojori:20180201085540j:plain

もはや中華料理屋さんの定番。このお通し大好き

 

軽い気持ちで頼んだ羊カルビ串が人生最高だった

たっくさんのメニューから一品目に選んだのが、「トマトときくらげの炒め物」です。

f:id:mojori:20180201085625j:plain

私、トマトと卵の炒め物が好きでよく作るんですけどなかなか上手に作れないんですよね……ベシャベシャになってしまうし酸っぱいし、卵もうまいこと火を通せない。

ですが、これはまさに理想の「トマト×たまご」でした。トマトを惜しげも無く使っているのに酸っぱすぎず、むしろふんわりとしたたまごの甘さを引き立てる。さらにきくらげのプリプリとした食感の楽しさ…! ご飯と合わせても最高の味付けです!やっぱりプロはすごい。

 

f:id:mojori:20180207160501j:plain

串焼きのメニューも見開きでガッツリ。かなり種類があって迷います……一本ずつ頼んでオリジナル串焼き盛り合わせを作っちゃうのも最高ですね!

 

f:id:mojori:20180201085739j:plain

羊カルビを頼みました!普通の羊串ではなく、羊カルビとな。

味つけは4種類から選べるのですが、「シルクロード味」にしました。クミンがたっぷりまぶしてあって、香りがすっごく良いぞ……

 

f:id:mojori:20180201085749j:plain

これ、めっちゃくちゃジューシー。美味しい!

柔らかくて、全然スジスジしていない。さすがカルビ(?)と言うべきか。わりと本気で、今まで食べたクミン味のラム料理の中で、一番美味しかったです

 

f:id:mojori:20180201085755j:plain

こちらはジャガイモムチム。「ムチム」とは韓国語で和え物のことで、様々な食材をごま油やコチュジャンなどで和えたものということらしいです。

この時はムチムという意味を知らなかったので、炒め物と思って頼んで食べてみたらびっくり。冷菜でした。

味は酸味もあって、刻んだジャガイモ・人参がシャッキシャキ!見た目からして辛いのかなと思いきや、全然辛くないです。さっぱりしていて美味しい。時々くるパクチーの存在も嬉しいです。というかここ、一品一品のボリュームがすごいな……

 

この鍋、意外な組み合わせなのにめちゃくちゃ美味いぞ…!?

ちびちび飲んでいるうちに、お目当ての料理が運ばれてきました。

f:id:g-gourmedia:20180220110144j:plain

牡蠣とラム肉の大根鍋です。

f:id:g-gourmedia:20180220110314j:plain

牡蠣!?ラム!?そして大根!? 驚きの組み合わせでしょう。

私も目の前に来るまでどんなもんなんじゃ?と思っておりましたが、まさにドン。と生牡蠣とラム肉が容赦なくのっております。パクチーも見える。

f:id:mojori:20180208015910p:plain

色々と混乱しそうな味…

f:id:g-gourmedia:20180220110442j:plain

混ぜながら、ふつふつと沸騰していくとカキにも火が通り、春雨も見えてきます。ここで、ものすっごく良い香りが……!!生臭くもなく、獣臭くもなく。ただただ良い香りです。ずっと嗅いでいたい。

f:id:g-gourmedia:20180220110642j:plain

ずいぶん春雨入ってるな……と思ったら、ここに大根がいました。輪切りで入っていることを想像していたら、まさかの糸状。こんなの見たの、私初めてなんですけど……

f:id:g-gourmedia:20180220110844j:plain

ふむ。全ての材料がお椀に投入されました。お味はいかに……

 

f:id:mojori:20180208015934p:plain

想像以上の美味さ

ラムの香りと牡蠣の香り、陸のものと海のもので喧嘩をしそうなものなんですが、お互いの香りをお互いが高め合っているというか……そして淡白なはずの大根の香りも強くて、嗅いだことのない香りが口の中に広がります。

なかなか文章で表現しづらいのですが、とにかくこれ、美味しい!

 

スープは見た目が白くてクドい味なのかな?と思いきや、かなりあっさりめのスープ。そこにラムと牡蠣の濃厚な香りと旨味が加わり、大根が口をさっぱりとさせてくれる。初体験の鍋です。

 

春雨のプルプルとの食感もかなり楽しい。味・食感・香り。いろいろな側面からこの鍋は楽しむことができるんだ…!

f:id:g-gourmedia:20180220111059j:plain

これ、鍋ひとつで1,280円なんですけど、ボリュームがすごいのは前述のとおり、春雨が膨れ上がって食べても食べても減りません。コスパが…良すぎる…… 

終盤になるとスープに食材の旨味が溶け込んで、かなり極上のスープになっています。

 

大久保大豊収、全部外れなくドンピシャで美味しかった……! お腹いっぱいです。

今回二人でお邪魔したのですが、それだとなかなかコンプできないので、ぜひ大人数で来たいなと思ったお店でした。

f:id:mojori:20180208015946p:plain

 

紹介したお店

大豊
住所:東京新宿区百人町2-27-5
TEL:03-3365-7577

 

著者プロフィール

みやけ(@a_komotomo)

f:id:g-gourmedia:20150119112541j:plain

食べることと散歩が好きな平成4年生まれ。無職になりました。

阿古本という名前で絵を描いていたりもします。

ツイッター:https://twitter.com/a_komotomo
note:https://note.mu/genghis_khan

 

鯨の刺身がこんなに美味しいとは…!鯨肉を使った料理の数々が安くて旨い梅田「くじらや」に感激した

まいど憶良(おくら)です。

f:id:okuradesu:20180121134141j:plain

こんなに綺麗なくじらの刺し身って、なかなかお目にかかれませんよね。

 

それが驚きの値段で提供されているお店が梅田にあるということで、大阪市は北区にやって来ました。

 

f:id:okuradesu:20180121134612j:plain

地下鉄で言うと西梅田、JRなら北新地が最寄り駅ですが、JR大阪駅からも充分徒歩圏内です。

 

 

f:id:okuradesu:20180121134836j:plain

清潔感にあふれた店内。

f:id:okuradesu:20180121134903j:plain

明るく、気取らずに入れるお店です。

鯨専門店というと高級な感じがしますが、ここでは貴重な鯨を信じられないような値段で提供しているんです。

 

 

クジラの刺身が480円だと…!?

まずはメニュー表を見てください。

f:id:okuradesu:20180121142400j:plain

おでんと、くじらの焼肉の欄ですが、見ての通りこれがとってもリーズナブルなんです。

 

f:id:okuradesu:20180121141234j:plain

焼き物で一番人気なのは鯨とろ(げいとろ)。

 

f:id:okuradesu:20180121141244j:plain

刺身もありました。

しかし、クジラの刺身が480円ですって?

スーパーで見る鯨の刺身を考えると、どんなのが出てくるのか、ちょっと想像できないですが・・・。

想像ができないのなら、頼んでしまいましょう。

 

確かに旨いッ!しかしこの後更なる美味しい物が・・・

とりあえずおでんをいくつかと、はりはりを注文しました。

おでんは表の看板に書いてましたし、はりはりも表にでかでかと貼り付けられてましたね。 

f:id:okuradesu:20180121151053j:plain

おでんの後、その出汁を使ってハリハリ鍋にするのがポピュラーなんですって。 

 

f:id:okuradesu:20180121151145j:plain

個人的に好きなチクワと、おでんの味が一番わかるという人が多いダイコン、そしてこの手前にあるのが、コロです。

 

f:id:okuradesu:20180121153343j:plain

このダイコンが、めちゃ旨い。

味が良くしゅんでます。(関西弁で、しみ込んでいるの意)

何より鯨の脂が溶け込んでいるので、出汁が良い味になっているんです

 

f:id:okuradesu:20180121151252j:plain

そしてこのコロがまた凄い。

これだけ分厚いコロもなかなか見れませんが、これがトロトロになっていて、もうその旨さは別格です。

 

f:id:okuradesu:20180121151511j:plain

さて、ハリハリですが、鯨とろの薄切りなどで水菜を巻いていきます。

 

f:id:okuradesu:20180121151516j:plain

こちらは、かの子。

鹿の子の模様に見えますね。

 

f:id:okuradesu:20180121151638j:plain

さえずりと、皮も頂きました。

 

f:id:okuradesu:20180121152048j:plain

次々と鍋に投入して

f:id:okuradesu:20180121152109j:plain

水菜がしんなりしたら、

f:id:okuradesu:20180121152126j:plain

食べごろとなります。

f:id:okuradesu:20180121152158j:plain

鹿の子は、クジラのアゴからホホにかけての肉。

程よい食感と、とても良質の脂の美味しさを感じます。

 

f:id:okuradesu:20180121152211j:plain

さえずり(舌)はぷるんとした食感と、甘味が持ち味。

水菜と一緒に食べるとまた一段と旨い。

 

f:id:okuradesu:20180121152221j:plain

鯨とろは、鯨らしい力強い味。

 

f:id:okuradesu:20180121152242j:plain

この出汁なんですが、これだけ飲み続けたいくらい旨い。

 

f:id:okuradesu:20180122022521j:plain

なんと飲みつくしてしまい、鍋をカラにしてしまいました。

 

f:id:okuradesu:20180121152416j:plain

焼きメニューNo.1人気の鯨とろ。

 

f:id:okuradesu:20180121152424j:plain

鯨は焼くとどうしても固くなりやすいということで、ナガスクジラの肉に、A4~A5ランクの牛脂を打ち込んだもの。

鯨の風味は活かしたまま、柔らかさと旨みを加えた焼き上がりになります。

昔のクジラ焼肉とは別物でした。

 

f:id:okuradesu:20180121152657j:plain

たまらずビールを注文。

 

f:id:okuradesu:20180121152721j:plain

鯨は日本酒にも合いますが、ワインとの相性も良いそうで、あまりのワインの注文の多さに、ワインクーラーも設置したそうです。

 

f:id:okuradesu:20180121152744j:plain

カンパーイっ! と、言いつつ、よく見ると我慢できずに一口飲んでいます。

 

個人的に食べないことがすでに損!と思うくらいの絶品肉がこれだ!

f:id:okuradesu:20180121152833j:plain

本日のお勧めメニューにもなっていました、特上尾の身の刺身、1480円。

 

f:id:okuradesu:20180121152925j:plain

滅多とない機会なので注文しました。

f:id:okuradesu:20180121152934j:plain

鯨の肉の中でもっとも美味しいと言われる尾の身。

ナガスクジラのルイベ(凍った状態で味わう)です。

 

 

他の部位の刺身も堪能できます

f:id:okuradesu:20180121153456j:plain

勢いに乗って、刺身の3点盛りも注文。

 

f:id:okuradesu:20180121153520j:plain

ナガスクジラ。

 

f:id:okuradesu:20180121153706j:plain

生ミンククジラ。

 

f:id:okuradesu:20180121153718j:plain

生の鯨は貴重品中の貴重品。

 

f:id:okuradesu:20180121153734j:plain

イワシ鯨。

 

f:id:okuradesu:20180121153746j:plain

一度にこんなにたくさんの鯨肉の刺身を食べる機会はそうそうあるものではありません。 

 

f:id:okuradesu:20180121153801j:plain

3種盛りの出来上がりです。

f:id:okuradesu:20180121153931j:plain

鯨と言えば、ベーコンも美味しいですよね。

f:id:okuradesu:20180121153933j:plain

こちらも4点盛りを注文。

f:id:okuradesu:20180121153947j:plain

このベーコンは、通販でも買えます。

 

でも、食べ比べするならこのお店がお勧めです。

一度に買って、一気に全部封をあけるのはちょっと勇気が必要ですから。

食べ比べて、お気に入りを通販で、という使い方も出来るかとおもいます。

f:id:okuradesu:20180121154012j:plain

生姜をそえて。

f:id:okuradesu:20180121154025j:plain

さらし。

さらしとオバケは同じ扱いにされていることもありますが、区別している店もあります。

オバケは、尾羽(尾の部分)を削(ケず)って作り、さらしは本皮部分に熱湯をかけて脂分を落として水にさらしたもの。

くじらやさんでは本皮の物です。

 

f:id:okuradesu:20180121154043j:plain

これを酢味噌でいただきます。

 

大ご馳走状態に大興奮…!

f:id:okuradesu:20180122031117j:plain

なかなか凄いラインアップに興奮します。

普段の食生活では、美味しい物は最後に食べる主義ですが、

f:id:okuradesu:20180122031357j:plain

一番おいしそうな、そしてこの店では高額アイテムから食べました。

一枚目は少しだけ生姜をつけて、醤油なしで。

 

鯨の刺身はやっぱりどっすげー旨い!

時間をおいて、半溶け状態で。

更に解凍された後の状態でと、時間をおいて食べると味わいもまたどんどん変わります。

こういう食べ方も、良いかと思いました。

f:id:okuradesu:20180122031433j:plain

さらしは、酢味噌で食べるのですが、これまたスーパーで買って食べる物とはちょっと次元が違う美味しさ。

スーパーで買えるさらしやオバケは、結構水っぽい物が多いのですが、クジラが高級食材でなかったころの、鯨専門店で買って食べた、あの頃のみっしりと濃い味がするんです。

これだけでも足を運ぶ価値あり!

 

3種盛りを食べ比べる

f:id:okuradesu:20180122033826j:plain

実は、もうこの時点でレポートなんて放棄して、食べる事に専念したいくらいの気持ちです。

私が言葉で伝えるなんて、勿体ない。

是非味わってほしい味です。

全部美味しいです・・・。

 

以上です。

・・・、だめですか。

f:id:okuradesu:20180122033304j:plain

では、まじめにレポートを。

イワシ鯨は、3つの中で一番力強い味だと感じました。

f:id:okuradesu:20180122033341j:plain

生ミンクは、冷凍ものでないからなのかも知れませんが、もっちりした食感と、するっと口の中で消えていく感じ。牛肉より柔らかなお肉。

 

f:id:okuradesu:20180122033406j:plain

ナガスクジラは滑らかな舌触り。

ただ、一つ言えるのは、全部メチャクチャ美味しいです。

 

敢えて言うなら、こんな感じの違いを感じたというだけの話で、そもそも同じ鯨でも、回遊してきた場所、食べたエサ、その時の海水の温度などなど、味も食感も、身の色も違うと言いますので、何度でも食べてみてください。

平均したら、という違いこそあれ、その時々で、また違った味わいがあるのが鯨だと思います。

 

鯨ベーコンの食べ比べ

f:id:okuradesu:20180122040228j:plain

クジラベーコンの食べ比べもしてみました。

 

f:id:okuradesu:20180122040252j:plain

右から潮吹きベーコン、皮須ベーコン、畝須ベーコン、本皮ベーコン。

潮吹きはその名の通り、潮を吹く部分。

甘みが強くて脂はあっさり。

 

皮須ベーコンはお腹周りです。

甘味と柔らかさを併せ持っているベーコン。

 

f:id:okuradesu:20180122040304j:plain

畝須ベーコンって、何と読むんでしょう。

上部の脂部分を畝(うね)、下部の肉部分を、スノコというので、併せて畝須(うねす)と呼ぶんですって。

守破理独自の熟成釜揚げ方式で加工したもの。歯ごたえ、味ともに最高級の物。

 

f:id:okuradesu:20180122040318j:plain

本皮はどんな食べ方をしても美味しいという、万能選手のような部位です。

柔らかさと脂の乗りが良い仕上がり。

脂の旨さが口の中に、さーっと広がります。

 

f:id:okuradesu:20180122040355j:plain

脂が口に残ると、次の料理の味に影響が出そうです。

何かでリセットしないと・・・。

という言い訳でビールを頂きました。

 

 

懐かしい味?鯨の竜田揚げと鯨フライ

f:id:okuradesu:20180122040430j:plain

フライはあまりなじみがなかったんですが、くじらの竜田揚げは、ポピュラーなメニュー。

 

f:id:okuradesu:20180122040518j:plain

カラっとあがったフライを、ソースにつけてサクッと頂きます。

うん、美味しい。

f:id:okuradesu:20180122040515j:plain

竜田揚げは、懐かしいなぁ、なんて言いながら食べる方も多いようですが・・・。

食べてみると、知ってる竜田揚げとは違う!メチャ上品な味です。

 

珍味だらけの4種盛り

f:id:okuradesu:20180123142257j:plain

くじら自体がもう既に貴重な食材なんですが、その中でも珍しい部位たち。

f:id:okuradesu:20180123142307j:plain

歯茎。

歯茎って食べれるの?と思って食べましたが、形も食感も面白い。

f:id:okuradesu:20180123142448j:plain

食道はヒメワタとも呼ばれる部位。

柔らかで甘いです。

 

f:id:okuradesu:20180123142508j:plain

腎臓は面白い形が特徴。

マメワタともよばれています。

あっさりとした味で、弾力もあり、食感も楽しい。

 

f:id:okuradesu:20180123142511j:plain

胃袋は百畳(ひゃくじょう)とも呼ばれてます。

畳百枚分くらい広いって事でしょうか。

噛むほどに旨味と甘みが出てきます。

 

f:id:okuradesu:20180123142534j:plain

百尋(ひゃくひろ)は、クジラの小腸。

尋は長さの単位で、6尺が1尋。(5尺とも言われてます)

大体手を広げた長さで、現代では釣用語で、竿の長さなんかに使われてます。

ちなみに尋の2倍の長さが常(じょう)で、これを合わせて、尋常という言葉の語源となったらしいです。

百尋は、つまりはそれほど長いという意味でしょうか。

肝心の味は、ちょっと癖のある部位で、どちらかというと上級者向けのようです。

 

 

完食!でも、まだまだ食べたいっ!

小食を売りにしているぐるめライターの私ですが、見事に完食。

何せ見るメニューがほとんど食べたことない物ばかりだったので、注文するたびに、すみません、食べきれないかもしれませんが・・・と言いながらだったにもかかわらず。

まだまだ食べたいのですが、この辺でとめて置いて、後は次回のお楽しみにしたいと思います。

でも、ちらりとみると、こんな物も。

f:id:okuradesu:20180123152000j:plain

なんと、クジラの睾丸なんですって。

こっ、これも食べたい・・・。

 

食欲を抑えつつ、インタビューです。

梅田店の店長さんは、十三店、大阪の福島店の統括もしている、クジラだけでなく、和食全般に知識の豊富な方という事で、色んなお話が聞けました。

 

鯨って、こんなに美味しいんですね…

憶良 : 鯨の焼肉のイメージは、昔で言うと高級なお肉=牛の代替品で、パサパサしてて筋の残る、あまりおいしくない物という、どちらかというとマイナスイメージが強かったんですが、全然そんなことが無いですね。

店長さん : 特に焼肉にすると、どうしてもパサパサ感が出ますので、よりおいしく焼肉で食べられる方法として、鯨とろという商品を開発しました。

これはあぶらの少ないクジラ肉にA4からA5の牛の脂を打ち込んだもので、煮ても焼いても柔らかく、より美味しく食べる事が出来るようになったと思います。

 

f:id:okuradesu:20180128013933j:plain

もちろん、加工なしでそのままのくじらの焼肉を楽しみたい方には、そのままのお肉もご用意しています。

 

憶良 : 刺身についてはどうでしょう。

例えばよく目にするのはスーパーや水産センターのようなところで売られている刺し身なんですが、どうしても癖が強いというか、ちょっとした臭みがあるという印象があるんですが、今回食べた刺身は驚くほど綺麗な味という感じで、牛と比べても臭みがなく、美味かったです。

スーパーの物とは、何が違うんでしょう。

 

f:id:okuradesu:20180128014213j:plain

 

店長さん : 実は鯨の肉は、とても繊細なんです。

少し放っておくと、ドリップが出てきます。

スーパーのパック肉などで出る、赤い汁ですね。

それをそのまま放っておくと、肉そのものの風味も損なわれてしまいます。

鯨は牛などと比べても繊細な肉なので、本当にこまめに状態を見て、手入れをしてあげないといけないんです。

 

憶良 : なるほど。

昔の鯨って、牛の代替品という扱いで、そんなに丁寧に扱われていなかったので、ドリップの臭みが肉に回っていたということなんですね。

店長さん : すべてがそうだとは言えませんが、それも一因になっていたと思います。

 

憶良 : でも、今やくじらは高級品…。

それをこんなに安くできるのは、どういう事でしょう。

店長さん : このお店の母体は、海鮮物を扱ってまして、その中でもくじらを多く扱っているもので、仕入れ額が違うんです。

この店自体がアンテナショップ的な側面もあって、くじらの美味しさを知って欲しいという思いもあるために、値段は極力抑えた設定にさせてもらっています。

憶良 : 私も鯨肉がここまで美味しいとは想像できなかったので、目からうろこ状態です。

 

 

 

憶良 : メニューをみて、よく解らない場合はどんな部位とか、味の特徴とかについても教えてもらえるんですか。

店長さん : スタッフにお気軽にお尋ね下さい。

f:id:okuradesu:20180128014311j:plain

憶良 : 最後に一言、メッセージをお願いします。

店長さん : 皆さんにも、ウチの鯨を知っていただきたいと思い、心を込めて準備させて頂いていますので、是非一度お越しください。

 

鯨を食べることの意味とは

鯨を食べる事については、賛否両論があるかと思います。

ひとつは日本の食文化という事もあり、また一方では捕鯨数の減少とともに、イワシなどが減少し、更にイワシを捕食する魚も減少しているという、いわゆる新たな海洋生物資源の問題が起こっているとも言われています。

 

私の過去のレポートでもお伝えしましたが、農産物を食い荒らすなどの理由で、害獣として駆除される動物もいます。

それを食べて供養する、という思いで提供するお店にも行かせていただきました。

 

鯨に捨てるところなしと言われるように、日本人は古来から余すところなくその命を大切にし、その命に感謝しつつ頂いてきました。

人間が生きるために他の生き物の命を頂いている、という気持ちを忘れることなく、感謝の気持ちを持って、これからも生きていくことが大切だと思いながら帰途につきました。

 

お店の場所

お店の場所が分からず、迷われる方もいるとの事で、ご案内をします。

f:id:okuradesu:20180124120411j:plain

写真の右が大阪第一ビル、左が大阪第二ビル。

写真奥に進むとJR北新地駅、手前方向は大阪駅に続いています。

f:id:okuradesu:20180124120934j:plain

第二ビルすぐにチケット屋さんがあり、

f:id:okuradesu:20180124121124j:plain

その角をまがると

f:id:okuradesu:20180124121138j:plain

あるのですが、これは店の裏。

この道は曲がらずに、次のドラッグストアの角を曲がると到着です。

f:id:okuradesu:20180124121146j:plain

ここまで行ったら、行き過ぎ。

この裏手なので、ぐるっと回ってください。

分かってしまえば簡単な道なんですが、迷いやすいようなのでご参考に。

r.gnavi.co.jp

 

 

 

プロフィール

憶良(おくら) : 元ゲームプランナー、元ゲームプロデューサー。 ゲーム企画講師や駄菓子屋店長などを経て現在に至る。 休日は高速道路を使わずに名古屋から鳥取あたりの温泉に行って浸かり、道中や行先の地元スーパーで珍しい食材を買い込むと例え深夜に帰ったとしても料理する。 その際食べ歩きにも積極的と、食に対してはかなり貪欲。 「美味しいものを食べている時、美味しいものについて話している時に悪いことを考える人はいない。」という持論を持っている。

ブログ:

 

憧れの人への尊敬は勝負師にとって悪なのか……羽生善治を倒し王座を獲得した中村太地の葛藤

f:id:littlees:20180131112607j:plain

「永世七冠」

その4文字は、将棋が好きな人ならだれもが称えたくなる偉業だ。いや、将棋好きに限ったことではない。普通のニュースでも大きく取り上げられたことから、社会的なインパクトの大きさがうかがえる。

 

2017年12月5日、第30期竜王戦第5局。羽生善治棋聖が渡辺明竜王(ともに当時)を破り、4勝1敗で勝利。羽生は15期ぶりとなる竜王位奪還、そして「永世竜王」の条件となる通算7期を達成した。

様々なニュースで報じられている通り、羽生はこれまでに名人、王位、王座(※名誉王座との名称)、棋王、棋聖、王将とすべての「永世」条件を手にしていた。それに加えて、前人未到の永世七冠獲得。

2017年は藤井聡太四段(当時)の連勝記録、“ひふみん”こと加藤一二三九段をはじめとした数々の棋士が “クセが強い” と知れ渡るところとなり、将棋が注目された1年だったが、最後に話題をかっさらうあたり、羽生が棋界のスーパースターと言われるゆえんだろう。

 

ただ、永世七冠に輝いた羽生も、勝利し続けているわけではない。

1年前、2017年1月の段階では「羽生善治三冠」と表現していた。つまり、竜王奪還を果たす前に2つのタイトルを失っていたのだ。

羽生からタイトルをもぎ取った2人の名は、菅井竜也王位と中村太地王座である。ともに20代後半。棋士として脂の乗った菅井と中村は、羽生という高く聳え立つ壁にひるまず、自らの将棋を貫く。そして、ともに初タイトルを手にした。

 

憧れのヒーロー、羽生に挑むということ

「王座戦を勝ち上がったら、また相手が羽生さんだったという(笑)。2回挑戦に失敗しているので、今度はなにかを変えないといけないなと思う一方で、どういう風に準備・勉強したらいいのかなと考えていました。タイトル戦が始まる前とその期間中は、仕事もほとんど入れずに将棋の勉強に集中していました」

 

連載2回目のインタビューで、中村太地王座はこう切り出した。

彼にとって、羽生善治王座からのタイトル奪取は三度目の正直だった。

20代前半から有望な若手の1人として知られていた中村。彼はこれまでの棋士人生で2度、羽生への挑戦権を手にした。2012年度の棋聖戦と、2013年度の王座戦である。中村が “あと一歩” の痛恨を味わったのは後者での戦いだった。

王座戦は1日制で実施されることもあり、対局は終盤にもつれ込むことが多い。その中でのドラマチックな展開が多いタイトル戦なのだが、この時の番勝負は熾烈を極めた。特に語り草になっているのは第4局である。中村が2勝1敗と初のタイトル獲得まであと1勝という中で、千日手指し直し(※同じ局面が発生すると、初手から再スタートするルール)の末に、軍配が上がったのは羽生だった。その勢いのまま最終局も羽生が勝利し、中村は目前にあったタイトルを逃した。

 

戦いの詳細は割愛するが、中村が羽生と向き合うことで感じた凄みを、別の取材で聞かせてもらったことがある。

別の取材とは『NumberWeb』にて2017年夏に配信された、将棋好きで知られるプロサッカー選手・中村航輔との対談である。

f:id:littlees:20180201121223j:plain

(インタビューでは将来を嘱望される2人が大いに語り合った 提供:Kashiwa Reysol)

筆者は編集担当としてその場に居合わせた。中村航輔が大ファンということもあって、羽生の話題について非常に盛り上がったのだが、実際に対峙した経験者として、中村太地がこんなことを話してくれたのが印象に残っている。

「これは個人的な感覚なんですが、『相手が羽生三冠だから何か準備があるんじゃないか』と思ってしまうんです。対戦相手であるのに、尊敬しすぎてしまっていたんですよね」

 

尊敬しすぎてしまっている――。

この言葉には、言いようのない重みを感じた。

棋士・中村にとって羽生は、将棋を始めた時のヒーローである。小学生時代に通った八王子の将棋クラブが羽生と同じであったうえ、そこで指導を受けたこともあったという。

多感な少年時代の中村にとって、1995年に七冠独占の偉業を達成するなど破竹の勢いでスーパースターに駆け上っていった羽生は、憧れそのものだったはずだ。それによって導かれた棋士への道。高校生にしてプロになり、順調に成長を見せた中村。そんな中村にとって初となるタイトルの相手が羽生というのは、運命という2文字を思い浮かべても何ら不思議ではない。

 

対局が決まると、中村はある人から1つのアドバイスを受けたのだという。中村の師匠である故・米長邦雄永世棋聖である。

「師匠からは『尊敬しすぎるな』と言われていましたし、勝負事なので “やっつける気持ち” を持っていないといけないんですよね」

最近将棋を見始めたファンにとって、米長永世棋聖は、“名前は知っているけど……” という人物かもしれない。その功績を簡単に説明しようなんておこがましいとは思うのだが、棋聖の計7期を筆頭に合計19期のタイトルを獲得。これは2017年終了時点で、いまだ5位タイである。

3人の兄が東京大学に進学しながらも自身はプロ棋士となった経緯について「兄達は頭が悪いから東大へ行った」との発言が伝説化するなど、古き良き昭和の棋士の1人だった。今も存命だったら、加藤と張り合うように人気者になり得たかもしれない……という強烈なパーソナリティーの持ち主である。

米長といえば、第38回NHK杯、羽生と加藤の対局でのことが何より有名だ。羽生が終盤に指した「5二銀」の一手に、解説を務めていた米長が思わず「やった!」と叫んだことは、今でも語り継がれている。

米長は、登り竜の勢いだった若き日の羽生と直接対決したことがあり、かつ奨励会に入った中村を12歳の頃から弟子として見てきた。だからこそ「(羽生を)尊敬しすぎるな」という言葉をかけたのだろう。

ただ、中村が羽生とタイトル戦で直接ぶつかり合うのは、初めてだった。そこで何らかの感情の揺らぎがあったとしても、無理もない。

スポーツをはじめとした対戦競技で、よく語られるものがある。“どれだけ相手をリスペクトして臨むのか” だ。相手への敬意が足りないと、甘くかかって痛い目を見る。ただ敬意がありすぎると、その敬意が実戦では “畏れ” に変わって自らの勇気が弱まるのだ。過去2回の中村は、羽生に対して勝負どころで後者の顔をのぞかせてしまったのだろう。本人はそう認識し、今回の王座戦こそ、という気持ちで臨んでいた。

 

三度目の正直……何としてもタイトルを獲りたかった 

「まずは準備量をもっと増やそうと考えました。前回、前々回の対局を振り返った際、当時はしっかり準備したつもりでした。ただどうしても序盤戦で悩みの種が増えて、中盤で苦しみ、そして終盤でも大変な戦いを強いられることが多かったです。今回は……ここ数年、将棋の戦法の変化のスピードも速くて、そういうのも全部網羅できるように、序盤・中盤の準備をしようと思いました。

対局相手は同じ羽生さんではあるんですけど、私にとっては4年ぶりのタイトル戦でした。だからこそ新鮮な気持ちで戦おう、今回は何としてもタイトルを獲らなくてはいけないという強い気持ちを持って臨みました」

 

強い気持ち。それは対局中に限らないものだった。例えば生活リズムである。

「タイトル戦は朝9時開始で、普通の対局より1時間早く始まります。その分だけ、午前中に展開が進みます。ということは午前中から集中力を持って臨まなければならないということです。だから対局の前段階から朝7時くらいに起きるようにして、対局に向けて頭のリズムを整えるようにしましたね。

前回の挑戦では20代前半だったこともあって、そこまで考えず、生活リズムを数日前から意識している感じでした。しかし今回は長期間かけて整えるようにしたんです」

対局中の一手はもちろんだが、日々の過ごし方についても経験値というものがある。その蓄積を生かして、自分と、そして対局相手とも向き合って戦えていたのだろう。

 

筆者が印象深いのは、第1回の連載で登場してもらった杉本昌隆七段の言葉だった。杉本七段のインタビューはAbemaTVのスペースで行われ、その時ちょうど王座戦の中継が流れていた。

「今回の王座戦、どのような印象を受けますか?」という質問に対して「どの局もねじり合っていますからね、中村さんの懸ける思いを感じます」と、中村の指した「7一歩」について触れながら映像を見ていたことだった。

映像からも分かるタイトルへの執念。それが実ったのが第4局だった。

 

将棋世界「2017年12月号」には、第4局で勝利を収め、3勝1敗で念願の王座に届いた瞬間の中村について、長年にわたって将棋を取材する北野新太氏が記した、このような描写がある。

『優しさや誠実さは時として、勝負師としての脆さにも映った』

 

取材で接すると、中村はとても折り目正しく、ユーモアもある好人物だ。例えば好きな食事について聞いた際、こんな風に笑顔を浮かべて話してくれた。

「イタリアンが好きなんですよ、将棋会館の近くに『アンフォラ』というお店があるんですけど。パスタとかカレーがおいしいところで、棋士もよく行っているんです。対局中に外出可能だったころは昼はずっとそこでしたね。今でも将棋会館行ったときは寄ったり。カレーが好きです。対局の前にカレーを食べるといい感じに頭が回るという(笑)。パスタはトマトソース系とか、たらことか食べますしね」

 

こんな風に、取材者にも気さくに接してくれる。ただ勝負の世界に生きるためには “えげつなさ” が必要とされることも確かだ。だからこそ今回のインタビューで、本人にも聞いてみた。

過去2回と今回の違いは何だったのかと。

「今思えば……前回の方が『羽生先生』というのを自分の中で意識しすぎたんですよね。羽生先生と戦える喜びと、どうしても勝たなければって力みすぎちゃったというのがありました。だけど今回はわりと自然体で臨めまして、羽生先生が相手というのを意識せずに心がけていまして。月並みな言葉ですけど、自分との戦いっていう感じで準備して臨むことができたかな、という気がしますね。自分の中のストッパーを外して臨めた、ということです」

こう語る通り、本人も今回の王座戦が1つの殻を破るきっかけと気づいていたのだろう。

 

いまの将棋界は、ファンにとって最もおもしろい状況

念願のタイトル保持者となった中村だが、安穏とはしていられない。それは先輩の世代も、年下の世代も含めて群雄割拠を迎えているからだ。将棋界の現状をどう見ているのか、と聞くと、こう返ってきた。

「羽生世代に関して言えば……昔から将棋に打ち込んできて、新たな考え方を自分の力で見つけ出してっていうのをずっとやられてきたことに凄さを感じます。若手の人は新しいことを取り入れて、作戦とかも柔軟に対応して、強さを感じます。あとは切れ味とか固定観念に捉われないとかそういう面でも感じますね。

羽生世代の分厚い壁があって、なおかつ佐藤天彦名人をはじめとした20代後半から30代前半の世代があって、その下に20代前半付近の若い人たちが強さを増して追い上げてきて、それより8歳くらい下っていうのが恐ろしいですけど(笑)、藤井(聡太六段)さんという大天才がいる。この状況はファンの方が見てて一番面白いんじゃないかと思いますね」

 

f:id:littlees:20180131113244j:plain

中村と藤井は非公式戦ながらすでに対局している(AbemaTV『藤井聡太 炎の七番勝負第4局』より)

 

将棋の魅力をもっと広めていきたい

将棋界全体の盛り上がりを嬉しそうに話す中村。もしかしたら将棋ファン以外にも「あ、この人見たことある」という存在かもしれない。というのも、NHKで以前放送されていた「NEWS WEB」に出演していたからだ。中村は様々な分野の有名人と接することでその見識を広めているし、タイトルホルダーとなった今なおそうだ。

前述した中村航輔との対談の際には、Jリーグの柏レイソルでのファン感謝デーイベントにゲスト参加。“中村対局”のイベントを率先して引き受け、渡部愛女流二段とともに、将棋に興味を持った柏サポーターや子供に向けてレクチャーをするなど、普及に尽力している。

そのほか、Eテレの将棋番組「将棋フォーカス」にも司会者として登場するなど、その活躍は多岐にわたっている。

 

将棋が世間で認知されるために――。1つの理想として中村が挙げた話が、興味深かった。

「もっと社会とのつながりを将棋界が持てたらなって思うんですね。ニュースで野球や相撲の結果とかはよく流れますけど、そこで私たちの対局結果が流れる未来があったらいいなって思っています(笑)。飲みの席で、一般の方々が“今日の相撲の取り組み、すごかったよね”と話しているようなのと同じですね」

 

スポーツの話になるのだが、例えばプロ野球などは、各試合の結果をニュース番組で伝えているのをよく目にする。それはもちろん国内で屈指の人気スポーツゆえだが、毎日メディアで目にしているからこそ、自然と注目度が上がっていくというのはあるだろう。

将棋も、毎日の対局がニュースとして流れたらどうだろう。今でもネットで対局の結果を知ることができる。ただメディアが発信してくれれば、熱心な将棋ファンにとどまらず、さらなる普及に繋がるのでは――。

中村のアイデアは単なる思いつきでなく、メディアの影響力の大きさを知るからこそだ。

 

また、その広がりは日本にとどまらなくてもいいのでは、中村はそうも考えている。

「将棋が日本の伝統文化として認識されて、伝統文化なんだけど親しみやすい娯楽として日本だけでなく海外に伝わって、どんどん根付いてくれれば、本当に意義深いと思います。実際にカロリーナ・ステチェンスカさんという外国人女流棋士が誕生しましたし、海外でも将棋のようなゲームが色々とあります。だからこそ、日本の将棋ならではの面白さが広く伝播してくれたらなと思います。

将棋は狭い盤上のゲームです。ただ社会でも応用できる考え方や共通点も非常に多いものです、そういったものがもっと認識されて、広まっていけば嬉しいですね」

 

柔軟な発想を求められるのは、盤上も日々の生活も同じ。タイトルホルダーとなった中村だからこそできること。それは今までの経験を生かした、一歩一歩の積み重ね。それがきっと、将棋が持つ魅力の発信へと繋がっていく。

 (敬称略。段位などは2018年2月20日時点のもの)

 

パスタやカレーが美味しい「アンフォラ」

やさいとワインの店 Amphora (アンフォラ)
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷1-13-15
TEL:03-3405-0208

 

取材・文:茂野聡士

1982年11月4日、東京・板橋生まれ、実家は豆腐屋の編集者兼ライター。学生時代に大学スポーツを取材していた縁から、スポーツ紙に勤務し、その後「NumberWeb」など各種スポーツの執筆・編集に携わる。「月刊少年チャンピオン」に掲載された「ナリキン!」という漫画でのインタビュー企画を契機に、将棋の奥深さに魅了されている。構成担当に「サッカー選手の言葉から学ぶ成功の思考法2014」などがある。

茂野聡士「みんなのごはん」過去記事一覧

銀座で中華1,000円食べ放題ランチなら、「九寨溝」がコスパ最強…!肉汁が爆発する手作り小籠包の完璧な旨さよ

【現在は1,100円税込みです】

【現在はサービス小籠包は1人2個です】

f:id:g-gourmedia:20180219112244j:plain

覇ッ!色・食・是・喰! こんにちは、グルメ修行僧・東山です。

 

私が店主を務める、汁なし担々麺専門店「タンタンタイガー」には中国人のお客様も多く、中でもグルメで大食漢な常連さんがある日、

 

「東山さん!凄い中華の食べ放題見つけたヨ!しかも・・・お店の場所は・・・銀座!!」

 

それを聞いて、思わず聞き返しました。

「いや、でも銀座で食べ放題といったら、そりゃ美味しいかもしれませんが、かなりお高いんじゃないですか?」

 

そしたら常連さん不敵な笑みを浮かべ・・・

「フフフフ・・・なんとネ・・・ぽっきり1,000円だヨ!

 

なななななんとーーーーーー??

銀座で1,000円の中華食べ放題ですと!?

え!!?銀座って、あの銀座ですよね・・・? 高級寿司店や高級クラブ、デパートなどが建ち並ぶ、あの東京都中央区の銀座のことですよね・・・?

 

ちょっとさすがに信じられないな、と思いつつ、やってきたのは、銀座駅から徒歩5分に位置する「九寨溝(きゅうさいこう) 銀座店」さん。

f:id:magicaline2:20180130015351j:image

さ・・・さすが銀座レベルです・・・お店もめちゃくちゃキレイだし、料理の品数も豊富・・・

 

バイキングの料理の品数がまずすごい

焼き餃子・炒飯・焼きそば

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/magicaline2/20180130/20180130015357.jpg

炭水化物は正義!この3つだけ食べ放題で1,000円だとしても嬉しいレベル。

 

モツともやしの冷菜花椒風味、地三鮮(レンコン・ジャガイモ・なすの甘辛ソース炒め)、麻婆豆腐、豚肉とタケノコのオイスターソース炒め

f:id:magicaline2:20180130015403j:image

九寨溝さんは中国料理の中でも四川料理を主ジャンルとしているお店なので、麻婆豆腐がめちゃウマなんです!後ほどじっくり紹介させていただきます。

 

青椒肉絲、玉子のチリソース、黒酢酢鶏(酢豚の鶏版)

f:id:magicaline2:20180130015410j:image

食べ放題で青椒肉絲があるのって珍しいですよね!肉々しくてたまらなく嬉しい!

 

海老のオーロラソース、花巻(中華風蒸しパン)、油淋鶏

f:id:magicaline2:20180130015416j:image

食べ放題で海老が食べられるのはデカい!しかも一匹一匹が大振り!

 

油淋鶏、春巻き、ゴマ団子

f:id:magicaline2:20180130015422j:image

中華料理の3大人気揚げ物ではないでしょうか?このゴマ団子は1個150円とかで売ってても安いレベルの大きさです。

 

中華スープ

f:id:magicaline2:20180130015518j:plain

豆腐と溶き卵が入ったトロミをつけてあるタイプ。スープは食べ放題における食欲促進剤として重要なポジションです。

 

杏仁豆腐、メロン

f:id:magicaline2:20180130015524j:plain

食べ放題の締めはデザートでしっぽり。定番デザートが嬉しい。

 

バイキングメニューを勝手にランキング…!

さぁ、ここからは食べ放題の中でも特にオススメのものをランキング形式で紹介します!(東山個人としてのランキングです!)

 

第1位:麻婆豆腐

f:id:magicaline2:20180130015427j:image

やっぱりコレです。麻婆豆腐ってのはこんな感じで、皿のフチに赤い油が浮いてるのが美味いんですよ!

四川料理の伝統もしっかり重んじて、豆鼓(トウチ:豆を塩漬け発酵させた四川の調味料)もたっぷり入っている本格派。これは食べ放題のレベルではない。余裕で一皿1,000円以上とれる一品料理レベル。

 

第2位:黒酢酢鶏

f:id:magicaline2:20180130015441j:plain

酢鶏でこれだけ肉が大きいってだけで十分すぎるほど嬉しいのですが、この味付けがめちゃくちゃ美味いんです!甘すぎず、酸っぱすぎず、旨味たっぷり!そもそも食べ放題で、高価な黒酢を使った酢鶏自体珍しい!これも余裕で一皿1,000円以上とれる一品料理レベル。

 

第3位:油淋鶏

f:id:magicaline2:20180130015432j:image

食べ放題で油淋鶏というと、普通のから揚げに甘酢ソースをかけてあるものが多いですが、こちらは鶏もも肉の1枚肉を揚げ、ちゃんと油淋鶏を作っているんです!そして、またもやソースの味付けが美味い!生姜がほんのり効いていて食欲促進MAX!

 

第4位:青椒肉絲

f:id:magicaline2:20180130015446j:image

中華料理バイキングにおいて、青椒肉絲があることがどれだけ珍しく、コスパ的に凄いことかご存知ですか?はっきり言って奇跡です!オイスターソースの旨味たっぷりで、野菜と肉の味わいが口中で渾然一体になって・・・あぁ。最高なのですが、人気すぎて早い時間帯でなくなってしまうこともあるのでご注意を!

 

第5位:地三鮮(ディーサンシェン)

f:id:magicaline2:20180130015505j:image

こちら、中国でかなり愛されている家庭料理なのですが、日本ではなかなかお目にかかれない珍しい料理。僕は中華料理屋さんに行って地三鮮があると「おおー!本格的なお店だな!」とテンションが上がってしまう料理です。野菜三種を素揚げして、醤油ベースの甘辛いソースで炒めただけのシンプルな料理なのですが、野菜料理とは思えないほどのガッツリした食べ応えと美味しさなんですよ!中華料理の歴史の深さを体感できる逸品。

 

さぁ、これで九寨溝さんの凄さを出し切った・・・

と思われている方!畏れながら申し上げますが・・・違います!!

ここから先が九寨溝さんの凄さの真骨頂です!

これを見てください!

f:id:magicaline2:20180130015530j:image

なんと、蒸したて手作り小籠包が3個いただけるのです!

お一人あたり1点限定となりますが、注文が入ってから蒸し上げてくれるのです。

これだけ食べ放題が充実しているのに、オーダー式小籠包が3個ついてきて1,000円ってどういうこと・・・?!完全に価格崩壊です・・・!

 

口のなかでスープが爆発する小籠包

f:id:magicaline2:20180130015536j:image

見てくださいよ・・・この小籠包の美しさ・・・

何度も言いますが、“食べ放題のクオリティを超越している”!!

 

f:id:magicaline2:20180130015539j:image

スープがたっっっぷり入っていて、フルフルなので、レンゲですくって、慎重に口に運んでください。

いただきます・・・

 

ぐ・・・・ぐぉぉぉぉぉぉぉ!!

 

びっくりしました!口のなかでスープが爆発しました!凄まじいスープの量です!

この小籠包はまさしく、完全に“飲み物”です!

と言っても、大げさに言っていると思われるのも無理なきこと・・・

どれだけのスープ量が内包されていたか、お見せ致しましょう!

f:id:magicaline2:20180130015543j:image

これだけ入っていました。

念のため言っておきますが、小籠包3つ分でこのスープ量ではなく、小籠包1つ分でこのスープ量です。

レンゲ一杯のスープを飲むように食べる小籠包なのです!

f:id:magicaline2:20180130015546j:image

皆さんによりこのジューシーさを伝えるべく、手術をする如き慎重さをもって、小籠包のスープが1滴たりともこぼれぬよう解剖してみました。

見てください!このスープの量!

このスープが口の中に入れた瞬間、ドバーッ!っと爆発するんです!しかもスープの味は肉の旨味たっっぷりでめちゃくちゃ美味いんですよ!

幸福が限界値を突破してしまう美味さです!

f:id:magicaline2:20180130015549j:image

「なんで小籠包がこんなに美味いんだろう?」と不思議に思うって店内を見まわしてみると、店内奥に小籠包専用スペースが用意されているのです!

ここでひとつひとつ小籠包を手包みして、蒸し上げて提供するという、小籠包に対するこだわりの徹底っぷり!

小籠包がなかったとしても、超十分すぎるほど1,000円の価値があるんだから、冷凍食品の小籠包を使うとか、もっと妥協してもいいんじゃないか?と逆に心配してしまうほど凄い!

f:id:magicaline2:20180130015553j:image

湯気があがる蒸したての小籠包を運ぶ店員さん。笑顔が素敵です!

 

f:id:magicaline2:20180130015556j:image

いよいよ戦闘開始です!

冷静に考えて、銀座でこれだけの中華料理定食が1,000円ってだけでも凄いコスパの高さだと思うんですよ・・・

これが食べ放題+蒸したて手作り小籠包3個がついてきて1,000円!

これを“神コスパ”と言わずなんといいましょう!!

f:id:magicaline2:20180130015559j:image

麻婆豆腐。日本人にとって人気No.1中華ではないでしょうか?

一緒に行った友達もえらく感動しており、麻婆豆腐ばっかり食べていました。

f:id:magicaline2:20180130015603j:image

うーーーーん!!美味いッ!

豆腐がしっかり煮込まれていて、たっぷり味が染み込んでいて、それにソースの味が深いねぇ・・・豆鼓(トウチ)というのは味噌のような旨味と豆自体の甘さ、穏やかな塩気がある食材ですが、特筆すべきはその“渋み”。この渋みが麻婆豆腐全体の味をキリッと引き締めて、深みを与えるんです。やはり、かなり本格的な麻婆豆腐です!

f:id:magicaline2:20180130015605j:image

御・座・米(オン・ザ・ライス)!

もうこれはコメント不要ですね!

美味い麻婆豆腐をご飯に乗っける、それはいつの時代も変わらない普遍的な美味です!

f:id:magicaline2:20180130015610j:image

黒酢酢鶏、これ本当に美味しいんですよ。

この酢鶏はご飯が進む進む!甘味抑えめで旨味が強いからかもしれません。

f:id:magicaline2:20180130015614j:image

この油淋鶏のジューシーさ・・・たまりません!!

冷凍のから揚げではなく、生肉から揚げているからこそのジューシーさ!このクオリティで食べ放題はやはり反則です!!

f:id:magicaline2:20180130015617j:image

海老のオーロラソースは見た目通りのプリプリ感!また揚げ加減が絶妙・・・

味付けも甘すぎず、濃すぎず、海老の甘味も感じられます。

f:id:magicaline2:20180130015620j:image

炒飯もシンプルで美味しいですねー!コショウがピリッと効いてて、塩味ベースのやさしめのお味。食べ放題の中において、箸休め的にもいけるバランス重視型の炒飯です!

f:id:magicaline2:20180130015625j:image

豚肉とタケノコのオイスターソース炒めは、厚めにスライスされた豚肉が一度素揚げされていて、フワフワ食感。そしてしっかりジューシー!きくらげ好きとしてはこれだけ大振りきくらげが入っているのも嬉しいですね!

f:id:magicaline2:20180130015627j:image

モツともやしの冷菜は、ポン酢的なさっぱりした味つけでバクバク食べれちゃう感じなのですが、普通のモツポン酢とは違うところは花椒がしっかり効いているところ!さらに清涼感アップして無限に食べられそうです!

f:id:magicaline2:20180130015630j:image

最後は焼きそば!中華式なのか、麺が太目&平打ちぎみの力強い感じ。

f:id:magicaline2:20180130015640j:image

味わいはソースに醤油をブレンドしたような感じで、見た目よりも濃すぎず、意外とさっぱり!麺の味自体が感じられる味わいです!日本式のソース焼きそばとは異なる味わいですね~。

f:id:magicaline2:20180130150659j:image

さぁ・・・お会計は・・・!

本当に1,000円だーーーーー!!!

しかも、税込み!本当に1,000円ポッキリ!

これだけ全体的に料理のクオリティが高くて、銀座という立地なのに1,000円ポッキリの食べ放題って本当にあり得ない!

中華料理好きの人、お腹いっぱい食べたい人、銀座周辺でランチ難民になってしまっている人、1,000円札一枚握りしめて九寨溝に突撃しましょーーー!!

 

f:id:magicaline2:20180130150712j:image

 

紹介したお店

ランチ中華食べ放題 九寨溝(きゅうさいこう)銀座店
〒104-0061 東京都中央区銀座7-3-13 ニューギンザビル1号館2F202
3,000円(平均)1,000円(ランチ平均)

※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。

 

著者プロフィール

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/magicaline2/20151120/20151120010950.jpg

グルメ修行僧 東山広樹

ラーメン屋の開業に向けて修行中の身でしたが、2016年8月10日に東京・蔵前に四川式汁なし担々麺専門店「タンタンタイガー」をオープンさせました。日々、担々麺道を極めんと研鑽しております。

【FBページ】https://www.facebook.com/tantantiger.tokyo/
【ブログ】Cooking Maniac

 

グルメ修行僧の過去の記事はこちらから

r.gnavi.co.jp

冬の寒さがもう限界なので熱帯植物園でリゾート飯を食べてふた足先に夏を満喫してきました

f:id:kokorosha:20180201201938j:plain

夏が好きすぎるココロ社です。

 

外出を控えがちになるこの季節。たとえおいしいものがあるとわかっていても、外に出る気がなかなかしないもの。こういうときは、春さえも一気に通り越して夏を感じさせる施設に夏のような格好で行って、二足先に全身で夏を満喫するしかない。ショック療法のようなものだと思っていただきたい。

 

夏のような場所というと、やはり植物園の温室

いまは一年のうちで一番温室が楽しく感じられる季節なのだけれども、温室を100%エンジョイするためにはいくつかのポイントがあるので、参考にしていただきたい。

 

(1)重ね着をして、一番下は夏服で行く

温室に入ったとたん、「夏になった」と思いたい。そのために、下は夏服を用意し、ロッカーに上着などは押しこんでしまおう。正直言って、温室の中は20度を切っていたりすることも多く、夏服だと多少心許ないのだけれども、無理にでも夏服で過ごしてみると、すばらしい開放感を味わうことができるはずだ。

 

(2)早めに行く

昼を過ぎると人が増えてきて、あまりのんびりできない。また、上着や荷物をしまいこむロッカーが埋まっている可能性がある。また、外気温が低い時間帯に入った方が気温差が大きくて楽しいので、施設が開いてすぐ入ることが望ましい。

 

(3)何らかの形で、建物の中で食事をとる

レストランや休憩スペースが温室の外にあると、上着を着たりせねばならず、興ざめしてしまう。植物を見て、同じ場所でごはんを食べて休憩して、じっくり過ごすためには、温室内にすべてが備わっていることが望ましい。途中で生春巻きなどを買っておき、休憩スペースで食べるのもいいが、中にレストランやカフェがあると、より旅行した気分になれる。

 

このポイントを押さえれば、考えなしに植物園に行くよりもずっと楽しく過ごせるはずである。なお、首都圏でとくにおすすめなのが、新木場にある夢の島の熱帯植物館。なぜここなのか……というのは、読み進めていくと理解していただけるはずである。

 

冬の新木場駅は寒そうだけれども、むしろそれはご褒美

新木場駅を降りて、夢の島方面へと向かう。

f:id:kokorosha:20180201201931j:plain

写真を見ると寒そうに見えるし、実際に風が身に染みるのだが、このあとの夏を楽しむための前置きだと思って、寒さを満喫しておきたい

 

15分ほど歩くと、熱帯植物館に到着。

f:id:kokorosha:20180201201930j:plain

本題とは関係ないが、うろこ雲が激カワである。

体が芯まで冷えているはずだけれども、これからの楽しい時間を考えると、むしろ望むところ。ロッカーに上着も含めて預けてしまい、身軽になって温室の中に入ろう。なにせ、われわれはこれからジャングルに入って、リゾート地で食べるようなごはんを食べるのだから……。

 

温室は、大きなヤシの木がすっぽりと収まる驚きの大きさ

夢の島の温室の特徴は、面積の広さもさることながら、温室であることを忘れてしまう
ほどの高さにある。

f:id:kokorosha:20180201201921j:plain

ダイウオヤシがすっぽり収まっている。スケール感を感じていただこうと苦心して撮ってみたのだけれど、感じていただけているだろうか。

 

f:id:kokorosha:20180201201927j:plain

 

出番が少なめの魚眼レンズはこういうときに使いたい。

f:id:kokorosha:20180201201941j:plain

 

また、温室の順路の途中に、外のデッキに出て、夢の島マリーナと工場群を見ることができる。

f:id:kokorosha:20180201201925j:plain

当然ながら外なので、冬は厳寒なのだけれども、ジャングルと程遠い風景も相まって、サウナの直後に水風呂に入る気持ちよさがある。勇気を出して外に出てみてほしい。

 

中には滝もあり、滝の裏側を歩くことができる。

f:id:kokorosha:20180201201937j:plain

本物のジャングルだとなかなか体験できない風景であり、夢の島はジャングル以上にすばらしいと思えることだろう。遭難の心配もないし……。

 

わたしの行ったときは、サガリバナを見られてよかった。沖縄だと現地のガイドの方にジャングルの奥まで連れて行ってもらえないと見られない。自然のサガリバナは花が川の上に落ちて、幻想的な景色をつくる。

f:id:kokorosha:20180201201924j:plain

行く時期によっていろんな花や実が見えるので、何回も行きたくなってしまう。

 

熱帯植物特有の気根も茂りすぎていて、歩きだしそうである。

f:id:kokorosha:20180201201922j:plain

 

そして、滝の向こうに天国めいた場所が見える。

f:id:kokorosha:20180201201926j:plain

ここに絶対行きたいと思うはずだけれど、この天国についてはあとでこってりと述べさせていただきたい。

ダイナミックな植物だけだと物足りないという方には食虫植物専門コーナーも用意されている。

f:id:kokorosha:20180201201928j:plain

 

別室になるのだけれど、ここもまた温室なので、ゆっくりと食虫植物を鑑賞できる。

f:id:kokorosha:20180201201929j:plain


ウツボカズラがたくさんで、ここに来れば、当分の間、ウツボカズラを見なくても生きていける。まあ、もともと見なくても生きてはいけるけれども……。

 

早めにカフェに行けば、いっそうリゾート気分が高まる

そして、食虫直物を見たら、「虫は遠慮しておくけれども、何か食べたい」という気持ちになるはず。温室を出たら、館内にあるカフェに向かおう。

 

このカフェ、わたしの独自調査によると、12時を過ぎるとよい席は埋まってしまうので、11時過ぎには入っておきたい。

f:id:kokorosha:20180201201932j:plain

窓際のリゾート感がすばらしい。念のため復唱しておくけれども、ここは新木場である

 

11時であれば、この窓際の4人席をひとりで専有しても、お客さんはまばらなので気まずさを感じることもない。

そして、このカフェは、単に「植物園の休憩スペース」というレベルを超えている。温室に併設されているカフェの使命を全力で果たそうとしているところが最高なのである。

はじめてこの植物館にきたとき、わたしはこのカフェを、単純にカツカレーや焼きそばがあるだけだろうと思って素通りしていた。思い返すともったいないことをしていた。

このメニューを見てほしい。

f:id:kokorosha:20180201201933j:plain

おわかりかと思うけれども、店内の佇まいだけでなく、メニューまでも熱帯なのである。さすがにメニューは多くないけれど、そのなかで最大限、熱帯気分を味わえるように努力されていて、感謝の気持ちでいっぱいである。

 

この日はガパオライス(750円)にした。

f:id:kokorosha:20180201201923j:plain

ほどよくスパイシーで、ぼんやり外の植物を見ながら食べるのが楽しい。

夏の装いで食べていると、チェンマイのホテルにでもいる気分になる。

ここでどれだけのんびりしても飛行機の時間などは気にしなくていい。なぜならここは新木場だから……。

 

そして、デザートやドリンクについても、凝ったものはないけれども、熱帯を感じさせるものばかりで、財布の紐が緩んでしまう。

f:id:kokorosha:20180201201935j:plain

ちょっと珍しいタロイモのアイス(380円)を食べた。

f:id:kokorosha:20180201201936j:plain

落ち着いた甘さがいい。

やはりここは新木場ではないのかも?……という気持ちになってきた。

 

植物館を出ると、やはり冬だったなぁと我にかえるのだけれど、2時間ほどの滞在で旅行した気分になった。

 

帰りは遠回りして、この地区ならではの巨大煙突を鑑賞しながら帰ると、二度おいしい。

f:id:kokorosha:20180201201939j:plain

f:id:kokorosha:20180201201940j:plain

首都圏以外の方も、コートの下は夏服にして最寄りの温室に行き、ジャングル探検を満喫してみてほしい。

外が寒ければ寒いほど、わくわくするはずである。

 

紹介した施設

夢の島熱帯植物館
住所:東京都江東区夢の島2-1-2
TEL:03-3522-0281(管理事務所代表番号)
URL:http://www.yumenoshima.jp/
入館料:一般/250円 65歳以上/120円 中学生/100円

 

著者プロフィール

ライター。主著は『マイナス思考法講座』『忍耐力養成ドリル』『モテる小説』。ブログ「ココロ社」も運営中。 

ブログ:ココロ社
Twitter:ココロ社 (@kokorosha) | Twitter

ココロ社「みんなのごはん」過去記事一覧

W杯に至る激動の4年……オシム、岡田両監督を支えた大熊清が日本代表チームで見たものとは

f:id:g-gourmedia:20180215095503j:plain

日本代表では2006年から2010年までコーチを務め、

イビチャ・オシム監督から岡田武史監督へと代わる激動の時を過ごした

2003年と2005年はワールドユースの監督も務めた

そんな経歴の大熊清はセレッソ大阪の強化部長になった

 

FC東京でもセレッソ大阪でもJ2時代という苦しい時期を指揮した

昇格させてJ1で指揮を執るのを楽しみにしていたのか

だがどちらのチームでも昇格後は身を引いている

名を上げる、野心を満たすという感情は大熊には無縁だ

 

「大変だった」という日本代表コーチ時代の話を絡めつつ

何を知り何を見てそんな心境になったのかを聞いた

 

 

J1に昇格させた後、監督を続けなかった理由

チームを昇格させたのにJ1でそのまま監督をやらなかった理由は、まぁ、いろいろありますけど、どうだろうな……何かな。自分の経験とか、東京や大宮、セレッソの色とか見てきて、それで自分が変わってきたというか。

 

2003年UAEのワールドユース選手権や、2005年オランダのワールドユース選手権に監督として行ったときは、これからの選手を育てなきゃいけないという思いだけでしたね。その前の2001年まで東京の監督だったときは指導者としても若かったし、経験値も少なかったぶん、怖い物知らずみたいなことろもありました。2010年に東京に戻ったときは、とにかく残留とか昇格とかのことしか考えてなかったですね。

 

まぁ2期目の東京は強かったですね。うまかったというか。それでも監督やフロント、選手だけじゃできない強さでした。いいクオリティの選手がいてね。それがチームとして一つに出来上がったから強かったと思いますよ。

 

ルーカスがよくやってくれたけど、一度は引退してましたからね。そういう選手をチームに戻すのには勇気がいったんだけど、いい意味での四面楚歌だからさ。1年で上げなくちゃいけない、そういう責任を負ったわけだから。

 

なかなかJ2から上がれないチームもあるんだから、昇格させるという仕事が楽じゃないというのがわかってる中で、1年で必ず戻すというのが必要だったのでね。あとは覚悟があるかどうかでした。J1に上げなかったら、自分のキャリアも終わっちゃうというか。上げなくちゃいけない「マスト」の仕事ですからね。ただそれでも、助けたい、悪い方向に転がってるのをどうにか好転させたいというのがあって、躊躇なく東京に行きましたね。

 

2014年に大宮の監督を辞めた後って、東京の強化副部長をやってたりしたんだけど、日本サッカー協会と掛け持ちだったんで、あまり腰据えてできない部分があると感じてて。自分の中で、強化をしっかりしてやってみたいというのがあったんでね。サッカーの深さとか大変さがわかったから。

 

大事なのは目標から逆算して、どうしたらこの苦しいときを乗り切れるかと考えることで。そこで理想を考えると、もっとフロントの充実というかね、経験値があるやつがフロントをやったほうがいいんじゃないかなって。

 

だからどこかのチームの強化をやってみることが、自分の新しい視点を作るのにとっていいし、サッカー界の発展のためにもいいんじゃないかって思ってました。そうするとたまたまセレッソから強化部長というオファーをもらって。

 

過去にはいくつかのチームから監督としてのオファーをもらったこともあったんだけど、フロントをやってみたいし、やっぱり今は、「クラブ力」というのが大事だと思ったんですよ。いろいろ経験して考えたら。

 

 

勉強になったけどきつかったオシム監督時代

代表のコーチのときは、大変でしたね。大変というか、勉強になりました……勉強にはなったけどね(笑)。意外なことはいろいろありました。

 

イビチャ・オシム監督時代の2年間、練習のオーガナイズ(準備)、組み分けを練習前に1回しか教えてもらったことがないんです。その1回も、メニューを1番から5番まで聞いて、グラウンドに到着して1番の準備をしてたら5番から始まって。オレが慌てるように、そうやってたんだと思いますよ。

 

だからピッチではオレが一番緊張してたと思う。バスでグラウンドに行くのが憂鬱でね。その日何があるかわかんないし、先が見えないから。オシム監督は途中でいろいろ練習の内容を変えるし。監督から次はどうするかって聞いてからコーン並べるんで、メニューからメニューの間隔が長くなるし。

 

オシム監督の頭の中には全部入ってるんですよ。それをこっちがわからなきゃいけない。監督から4人のグループを4組作れって言われて選手を分けていると、「お前、組み合わせを考えてやってるか」「これ適当じゃないぞ」って聞かれるんです。「どんな意図があってこの組み合わせなんだ」とか、急に言われるからこっちも必死ですよ。ただでさえ、ビブスの色が4色とか5色あって、挙句の果てに2年間文句言われ続けて(笑)。きつかったけど、勉強になった……けど、きつかった。

 

監督がああやっていたのは間違いなく、チームって緊張感が大切だと示すためでしたね。仕事は何でも緊張感がなくちゃいけない、一生懸命やっても緊張感がないとマンネリ化すると思ってたいんでしょうね。

 

緊張感を維持するためだったと思うんですけど、スタッフミーティングのときに2回ぐらい「出て行け」って言われて。監督がいきなり「コーチはみんな出て行ってくれ」って言うんですよ。理由は言わずに。それでピリッとするじゃないですか。「なんで?」って思うから。

 

でも、それでオシム監督は根がすごいいい人だから、厳しいけどみんな付いて行きましたね。口悪いけど(笑)。あれも意図的なのかな。

 

あと、かわいいわがままも、オレたちには見せてましたね。いつもは18時が夕食の時間だったんですけど、あるとき監督が18時30分にしたいとマネジャーに伝えたらしいんです。だけどそれが伝わらなくて、結果的にオレたちは先に食べてたんです。

 

そうしたら遅れてきたオシム監督は、ふて腐れて部屋に帰っちゃったんですよ。で、日本サッカー協会の首脳陣が「大熊、お前飯持っていけ」って言うんです。

 

だから給食のデリバリーみたいに、監督の部屋まで食事を持っていきました。そうしたら全然ドアを開けてくれない。ピンポンって呼び鈴を鳴らしても応答してくれないんです。仕方がないから20分ぐらい部屋の前で待って、それから食堂に戻りました。結局、オシム監督は30分後ぐらいに1人で食堂に来て、黙ってご飯食べてました。まぁ、それで食事会場がまたピリッとしましたね。

 

オシム監督は脳梗塞で倒れて、本当に大変だったと思います。オレも病院までお見舞いに行きましたけど、そのときすごいと思ったことがあって。リハビリがすごいんですよ。サッカー選手だったから、年齢からは考えられないバリバリのリハビリをこなすんです。根本的なパワーも持っててすごかったらしいですよ。それに病室でもサッカー見てましたね。めちゃくちゃ見てた。それは本当にビックリでした。

 

 

岡田監督への交代で激動の時代に

で、逆に岡田武史監督はキチンとしてるから、事前にミーティングして、しっかり詰めてからピッチに行ける。ある意味両極端なやり方を経験しましたよ。

 

岡田監督は「カウンターサッカー」だとかいろいろ非難されて。ちょうどスペインの「ポゼッションサッカー」が流行っててね。

 

オレたちもいろいろ理論があったんですよ。攻撃での距離感がよければ守備での距離感もいいし、つなごうとすると逆に相手にリトリートする時間を与えてブロックを作られちゃうって。だからあのときの戦術を選んでいたんですけど、今も同じようなことを悩んでるじゃないですか。あのときもいろんな評価があっていろいろ周りは言うけど、「言うは易く」かなという気はしてましたね。

 

今の代表選手たちが「カウンターサッカーが日本にはいい」ってコメントしてるのを見ますけど、サッカーはカウンターがなければ優勝できないけど、カウンターだけで優勝できるかわからない。カウンターとポゼッションを振り子の両端だとして、どちらかに大きく振られ過ぎても本当はおかしい。

 

カウンターなのか、ポゼッションかって議論するのが有意義なのか、日本にとってどうなのかという話そのものが不思議に感じていて。南アフリカの日本代表がカウンターだけだったかというと、本田圭佑を1トップに入れた意味はそうじゃないという岡田監督のメッセージもあっただろうし。

 

間違いなく南アフリカの日本代表はヨーロッパへの扉を開いて、あそこで外国に行く選手が多くなって、日本のサッカーを認めたから受け入れられたというのもあったから。それを考えると非常に複雑でしたね。

 

でも確かにあの4年間は激動で、生みの苦しみも大きかったと思いますよ。オシム監督から岡田監督が引き継いで、2008年1月からスタートして3月にアウェイのバーレーン戦で初めて負けたんですけど、試合の後、岡田監督は成田に帰ってくるまで一言も話してないんですよ。それくらい集中して次の手を考えてたんですよね。

 

戦術も考えてたし、選手の発掘も行ってました。うれしいのはあの時キャプテンになった長谷部誠が今も頑張ってくれてることですね。それひとつとっても、あのときの日本代表はすごいものを残したと思います。

 

あの当時、香川真司も内田篤人も代表チームに入れましたからね。結局、香川はワールドカップのメンバー外になって、内田もサブでした。確かに才能はあったけど、まだ自分を表現できていなかった部分もあったから。

 

ほかにも2010年1月6日にアウェイのイエメン戦に出場した山田直輝は、その試合で骨折しちゃったけど、すごい才能を感じてました。山村和也とか永井謙佑もちゃんと視野に入っていて、いろいろ考えたときに決めたんだと思います。あのとき監督は目標を「ベスト4」って言ってて、そこから逆算したときにいろんな狭間の中で考えていたと思うんです。岡田監督は本当に朝までワールドカップのメンバー考えてましたね。

 

 

 オシム、岡田両監督の特徴とは

岡田監督もオシム監督もミーティングは長かったですね。岡田監督は何でも聞いてくれるタイプでした。オレなんかは「今のシステムじゃ失点が多いから、ワールドカップじゃ3-5-2とか3-6-1じゃないとダメだ」とか言ってたんですけど、そういう意見もざっくばらんに何でも聞いてくれた。

 

オシム監督はメンバーを決めるときにとことん話をして、岡田監督よりも長かった。選手一人ずつについて話をするんです。しかも、オレがその選手のいい部分を言うと、オシム監督は悪い部分を言い始めるんです。「アイツは優しすぎる」とか。それでメンバー選考だけでも4、5時間はかかってましたね。

 

オシム監督も岡田監督もやっぱり器がね、大きかったですよ。好きに何でも言ってくれって。上から物を言う人じゃなかったですね。

 

岡田監督はいつもプレッシャーをすごいかけられてましたね。1998年のフランスワールドカップを率いた1回目のときもひどかったじゃないですか。日本は日本人の監督に対して厳しいですよね。岡田監督は新聞を読まないって言ってましたけど、やっぱり情報がどこからか入ってきますからね。そこも日本語が読めない外国人監督とはやっぱり違います。やっぱりあれは岡田監督じゃないと耐えられなかったでしょうね。

 

f:id:g-mag:20180215095931j:plain

 

現場だけではいいサッカーはできないという考えにたどり着いた

いろんな経験をして、サッカーの現場は大切だけど、現場だけじゃいいサッカーはできないとわかりました。フロントやクラブのあり方、女子であったり、子どもたちの会員をどうするかとか、そういうのは東京でもやったたから、監督で見える景色とはまた違うものも見えるようになった。

 

セレッソに行くってことになったら、それまで監督を務めたのがが東京と大宮だったんで家を離れたことがなくて、50歳にして初めての単身赴任だし、大阪って東京とはちょっと違うじゃないですか。しかもヤンマーからの歴史もある名門だし。

 

だけど、動いたり、リスクを負わないと新たな物は見えないかなって。キャリアを失うかもしれないけどね。「継続は力」って言うけど、変化がいいものを作ったりってこともあるから。人生もそうなんだけど、チャンレジしたら、「よかったな」って思えることがあるから。東京から出て知り合いも増えたし、またサッカーの難しさも知ったし。

 

セレッソには、東京の監督だった時代にチームにいた茂庭照幸がいてくれたのがよかったですね。より近くでチームを見られたから。それに監督だったパウロ・アウトゥオリは、すごいいい人だったね。知見もあるし経験もすごいし。

 

でも、たまたまいろんな歯車がうまくかみ合わなかった。今のJ2は甘くないから。それを乗り越えなきゃいけない。強化部長って、ある意味監督と一心同体だと思う中で、パウロっていう世界一の監督を一生懸命支えてきたつもりだったんで。でも、解任になって監督として後を引き継がなきゃいけなくなった。

 

クラブが自分を後任に決めた以上、やらなければいけないからっていうのもありました。それでまた現場に出ることになって。もちろん、やっぱり監督やってたから、チームを見ていて「オレだったらこうやる」っていう部分もあったし。

 

強化部長でクラブに来たので、監督をやるにしても2015年の残り少しと2016年の1年限定というのもある程度決まってたし、今もセレッソの強化のために来たと思ってるんで。現場がやりたくないというのはないんだけど、セレッソが強くなるためにどうするかというのを考えると、ちょっと考えは違って。

 

そりゃそのままJ1で監督をやりたいという気持ちは、多少はありましたよ。昇格レースは本当に苦しいから。ただ、自分だけで強くしてるわけじゃない。セレッソって、東京もそうだったけど、OBには優秀な方がたくさんいて、伝統もあるし。

 

それに「やりたいこと」「やるべきこと」「やれること」を考えると、組織を強くするためには、オレはS級コーチングスクールで一緒だった石崎信弘監督(テゲバジャーロ宮崎)みたいに「一生現場」ってタイプじゃないかなって。現場じゃなくてもサッカーに関わっていることには変わりないから。

 

セレッソを取り巻くファミリーが、みんなで目標から逆算してクラブを見ていかないと、継続は簡単じゃないから。そういうのを知っている人が多いクラブが、安定もしてくるし伝統もできていくと思うんですよね。そういうのを広める役かなと。

 

スカウトの大切さとか、大学や高体連の良さを尊重しながらアカデミーやっていくとか、そうやって選手を獲得して、遅咲きの選手まで受け入れて、現実を考えながらチームを作っていかなければいけないと思うんです。自分はそういうのをやりたいかな。代表のコーチをやって、そのあと東京に帰って、自己評価も必要だけど、何をやるにも必要なタイミングなんかもあるというのは思いましたから。

 

だからね、今は「チーム力」を上げることに力を入れています。これまで関わったチームやクラブは、みんないい方向に進んでほしいと思います。大宮も今は苦しんでるけど、フロントで知ってるやつもいるしね。ぜひがんばってほしいと思います。

 

 

大阪ではお寿司屋さんに行くことが多い

オレ、ぐるなびよく使ってるからビックリしましたよ。まさかこういうコーナーがあるなんてね。おもしろいですね。オレは食べるのが大好きで、嫌いなものないから、後輩から何を食べたいか聞いて、店を調べるのに使ってて。行くのはお寿司屋さんが多いかな。

 

大阪に、3カ月で板前になれるという学校があって、そこの生徒たちでやってる「鮨 千陽」という店が大阪・福島にあるんですよ。女の子や、外国人の板前さんもいる店で。ミシュランガイド掲載店でネタもいいのを使ってる。そこは最近結構行ってます。

 

r.gnavi.co.jp

 

その店にいる板前さんは、いろんな意味で選手と同じでね。がんばってほしいなって。まだ英語も話せないのにオーストラリアに行って寿司屋をやるって言ってる女の子の板前もいるし。そこは「作る」っていう意味で興味がありましたね。

 

それと、おいしいものだと、東京・麻布十番の「中国飯店 富麗華」。ここでも結構食べてて、ペキンダックが好きだな。外がパリッとしてね。まぁ高くておいしい店です。

 

r.gnavi.co.jp

 

あとは埼玉・南浦和に「小島屋」っていうウナギ屋があって、これもお勧めですね。浦和って昔、沼だったからウナギ屋さんが多いんです。「小島屋」は東京や神奈川からも食べに来る人がいるくらい。関東なのに関西風の蒸さないウナギですね。パリッとしてる。埼玉のチームの選手はよく行くんじゃないですかね。

 

r.gnavi.co.jp

 

まぁ大阪っていうと、粉ものがうまいからね。たこ焼きと言ってもほかで食べるのとは別物ですよ。たこ焼き器はまだ買ってませんけどね(笑)。

 

 

 

大熊清 プロフィール

f:id:g-mag:20180215095959j:plain

中央大学卒業後、1987年に東京ガスへ入団。92年に現役を引退し、94年からは東京ガスのコーチ、監督代行を経て95年より監督。99年にFC東京となり2001年まで監督を続ける。2002年よりU-20日本代表の監督を務め、2006年からは日本代表コーチに。2010年に退任後はFC東京、大宮、C大阪で監督を歴任、現在はC大阪の強化部長。


1964年生まれ、埼玉県出身

 

 

 

 

 

取材・文:森雅史(もり・まさふみ)

f:id:g-gourmedia:20150729190216j:plain

佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本サッカー協会公認C級コーチライセンス保有、日本蹴球合同会社代表。

 

 

 

 

バックナンバー

都内の旨い麻婆豆腐を食べ歩き!激辛から燻製、飲む麻婆丼まで一挙紹介

f:id:posoi:20180123165541j:plain

こんにちは、ほそいあやです。

みなさん、麻婆豆腐はお好きですか?

都内には多くの中華料理店がありますが、今回は麻婆豆腐がとにかく旨い店を食べ歩いてきました。辛くて熱いアイツであたたまりましょう!

 

【1軒目】“カラシビ激増し” でトリップしそうな刺激が気持ちいい!秋葉原「雲林坊」の陳麻婆豆腐

f:id:posoi:20180112170352j:plain

秋葉原の高架下にあるこちらの「雲林坊(ユンリンボウ)」 は行列のできるお店(この日は休日の昼時だったので、ちょっと時間をずらせば並ばないでいけるかも)。

 

f:id:posoi:20180112170348j:plain

麻婆豆腐のキホン、辛さの辣(ラー)と、痺れの麻(マー)のレベルが別々に選べます。

ここは男らしく両方ともレベル5の「激増し」に挑戦してみようと思います

 

f:id:posoi:20180112170351j:plain

うおおおおっ!からっそ〜〜〜〜! 麻婆豆腐の上澄みの油って夕陽のような茜色で美しいですよね。

 

f:id:posoi:20180112170350j:plain

とろみは普通。花椒がBinBin。食べ進めていくと唐辛子の辛さが追いかけてきて悶絶。熱々なのでよけいに辛く感じます。汗が止まらない。でもレンゲも止まらない。凶悪な刺激に打ちのめされながらも食べ進めてしまうわけのわからない食べ物。

口のなか大火事だけど、辛さの奥にある複雑な旨みを感じることができます。3種類の豆板醤を独自にブレンドして香りと奥深い味を作り出しているんだそうです。

 

f:id:posoi:20180112170349j:plain

別売りのパクチーで途中から味を変えるのがオススメ。

 

f:id:posoi:20180112170347j:plain

もうひとつの人気メニュー、汁なし担々麺もおいしかった。ナッツとゴマ多めの濃厚タイプです。

 

食べ終わって満腹で苦しいのに、また近々食べに来ようと思ってしまうお店でした。行列ができるのも納得。

坦々麺・陳麻婆豆腐 雲林坊 秋葉原店

ぐるなび坦々麺・陳麻婆豆腐 雲林坊 秋葉原店

TEL:03-3252-8088

 

【2軒目】燻製麻婆豆腐って?バリエーション豊かな麻婆豆腐の専門店、三河島「眞実一路」

f:id:posoi:20180112170346j:plain

「眞実一路(シンジツイチロ)」は三河島の駅近くにある麻婆豆腐専門店です。

 

f:id:posoi:20180112170344j:plain

店内メニューも麻婆豆腐だらけ。麻、辣、香、熱、色の「五味一体」を楽しめるのがキホンの麻婆豆腐(赤)です。こちらの赤は辛さをレベル1〜5から選べます。

 

f:id:posoi:20180112170345j:plain

赤の他に、白、黒、緑の3色の麻婆豆腐があります。そんなにカラフルにできるものなの、麻婆豆腐って。

 

f:id:posoi:20180112170343j:plain

キホンの「五味一体」麻婆豆腐の御膳です。御膳(1200円)にするとご飯(おかわり自由)、サラダ、ザーサイ(食べ放題)、スープ、一品がついてきます。

この日の一品は麻辣水餃子でした。これうまい。あとサラダのナッツ風味のドレッシングもうまい。これだけで御膳にする価値大ありです。

 

f:id:posoi:20180112170342j:plain

ぐつぐつと煮えたぎった状態で提供されます。地獄の釜のような…食べる前からスリルを感じる麻婆豆腐。

 

f:id:posoi:20180112170336j:plain

うひょひょーー。うまい、そしてとろみが厚い。だから熱い。まんまと口の中火傷しました!

 

f:id:posoi:20180112170341j:plain

辛さは3辛にしました。辛党の私にはちょうどよいレベル。旨い旨い。火傷してるのに食べ進めてしまうくらい旨い。ニンニクの香りもちゃんとします。さすが眞実一路のスペシャリテ、五味一体であるよ。

 

f:id:posoi:20180112170338j:plain

実はこのお店を選んだ理由は、燻製の麻婆豆腐が食べられるということも大きかったのです。麻婆豆腐を燻製にするなんて未知の世界だよ。

青唐辛子が特徴である「白麻婆豆腐」に特別な方法で燻製の香りをつけているそうです。

 

f:id:posoi:20180112170340j:plain

こちらが燻製白麻婆豆腐。まずその白さに驚く。違う料理じゃないのか。そして置かれると同時に漂う燻香。想像してたより強く香ってきます。

 

f:id:posoi:20180112170339j:plain

食べてみると、たしかに麻婆豆腐だ。そして青唐辛子の辛味は赤より強烈。 注意しないとむせます(笑)。ゲホゲホしながらもやはり食べ進めてしまう魔性の食べ物よ……

そしてやっぱり燻香は良き! 白は赤より味自体は淡白なので燻香が生きるのだと思います。スモーキーな麻婆豆腐のおいしさを知ってしまった、カルチャーショック in 三河島。

 

f:id:posoi:20180112170337j:plain

しかし本当に辛いぞ。赤以外は辛さ選べないのも鬼設定で良い。

そんな時は自家製ザーサイだ。薄味でパリパリの食感。辛さを和らげてくれます。ひと壺ぺろりと食べちゃいました。

眞実一路

ぐるなび眞実一路

TEL:03-6806-5232

 

【3軒目】独自の進化を遂げた麻婆豆腐がここにある。浜松町「味芳斎」の “飲む麻婆丼”

f:id:posoi:20180123163739j:plain

大門駅からすぐ、増上寺の真ん前にある「味芳斎(ミホウサイ)本店」にやってきました。

お昼時はビジネスマンの行列ができるというお店です。時間をずらしてきたけど結構お客さんがいました。皆の目当てはここでしか食べられない「麻婆丼」なのであります。

 

f:id:posoi:20180123163752j:plain

「麻婆丼」(730円)を注文すると1分で来ました。豆腐が崩してあるタイプで、ビジュアル的には特徴的なマーボといえます。ひき肉とそんなに変わらない大きさまでの崩しっぷり。

 

f:id:posoi:20180123163748j:plain

辛いんだろうなーと食べてみると、そんなに辛くなくてびっくり。真っ赤だから辛いと思ったよ。

にんにくががっつりきいていて、花椒はホールで入っています。旨みがぎっしり詰まったマーボで、激辛好きの私でもなにひとつ物足りなさはありませんでした。

あとこの「ご飯と一体化タイプ」はすごく食べやすい。麻婆豆腐界のカレーです。なにそれと思ったあなたも食べてみればわかります。レンゲでさらさらと流し込める爽快感。豆腐が熱くないので猫舌でもすいすい食べられる。激辛でないというのも計算されていることなのかもしれません。

たった今「麻婆豆腐は飲み物だ」という名言がここ浜松町で生まれました。

 

f:id:posoi:20180123163745j:plain

テーブルにあるラー油は唐辛子が沈んでいるタイプ。激辛ではなく普通の辛さでした。多めに入れると唐辛子の味がプラスされていっそう風味豊かになります。唐辛子自体の味を感じられるのは辛くないラー油のいいところだと思います。

 

味芳斎のマーボは本場のものとも日本独自に変化を遂げてきたものとも違い、このお店の中で進化してきたガラパゴス麻婆豆腐でした。

そして値段も他とは違います。浜松町のランチはちょい高いイメージがあるけど、この味で730円スープ付きって完全に安いですわ。

 

f:id:posoi:20180123164215j:plain

……と思ったら11時〜12時は600円ってほんとですか。あの味を600円で食べられるって結構すごいぞ。

 

以上、麻婆豆腐食べ歩きでした。実は私はあまり外食で麻婆豆腐を食べてこなかったのですが、店ごとにこんなに違いがあるとは思いませんでした。さっきの店のと完全に別の料理やん(でもみんなちゃんとおいしい)という意外性がすごく面白かった。今後も口の中を火傷しない程度に開拓していこうと思います!

 

味芳斉 本店
住所:東京都港区芝大門1-4-13
TEL:050-3460-7050

r.gnavi.co.jp

 

紹介したお店のマップ

1. 秋葉原「雲林坊(ユンリンボウ)」
2. 三河島「眞実一路(シンジツイチロ)」
3. 浜松町「味芳斎(ミホウサイ)」

 

著者プロフィール

ほそいあや

ほそいあや

「猫を愛でることと虫を食べることが趣味」
ブログ: http://seiten4go.com/
Twitter: https://twitter.com/hosoi/

                             
ページ上部へ戻る