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あなたの”食べたくなる”を作る

大阪・本町「アンファン」の炙りベーコンエッグ丼は自家製ベーコンと3種のソースがメチャ旨

※2018年9月追記:こちらのお店は閉店されたそうです。

まいど憶良(おくら)です。

ちょっと見てください。

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この自家製ベーコンを使った炙りベーコン丼が480円!

そんな美味しい話が本当にあるのか?という事で、大阪は本町にやって来ました。

 

あまり目立たないビル、本町ABCビル。

 

 

入ってすぐの店です。

 

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ギ、ギャートルズソーセージとな・・・。ちょっと気になります。

 

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細長~いお店。

座った人の後ろを通るのも、場合によっては苦労しそうです。

しかし、得てしてこういうお店に旨いものがある物なんです。 

 

メニューを見て安さに驚愕

さて、メニューを見ますと、どれもこれもおいしそうです。

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それにしても、安い。

ベーコンの刺身なんてのも、美味しそう。

・・・と、あっ、ありました。その他、〆の料理のコーナーに「炙りベーコンエッグ丼 480円」の文字を発見!

そうなんです。

このお店、基本は自家製のベーコンやウインナーなどと一緒にワインなどを楽しむお店なんです。

でも、私のように炙りベーコン丼の噂を聞きつけて初めてこの店に入って、その味の虜になる、なんていう人も多いそうです。

 

目玉メニューの炙りベーコン丼とは

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とにもかくにも、注文させていただきした。

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ちょっと厚切りにした、カリっと焼くためのベーコンと、薄切りにした湯煎するためのベーコン。

同じベーコンで、厚みが違うだけなんですが、熱の加え方で別物のように仕上がるんです。

食感はもちろんですが、味も違うので、「焼く用と湯煎用のベーコンは違う味付けなの?」と聞かれることもあるそうです。

 

 

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ご飯に湯煎したベーコンを巻いていきます。

もちろんパックされたまま湯煎しますので、旨味が抜けていくなんてことはありません。

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幾重にもベーコンがご飯を覆います。

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ここにカリッと焼いたベーコンを、

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今度は乗せずに脇にセット。

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こんな感じです。

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トップに生卵を乗せて、

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あぁ、この時点で美味しそう。

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さぁ、炙っていきます。

 

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客席と調理場の距離がほぼない。という店の作りですので、炙って行くとなんとも言えない香ばしい匂いが広がっていき、

 

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もう一刻も早く食べたいっ!という気持ちに。

 

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炙り終わった所。

ベーコン全体に、艶が出ました。

 

3種のソースが味の決め手!味の奥行きが広がります

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ここにかかるソースは3種類。

粒マスタードの刺激も美味しい自家製マスタードソースと、

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酸味が効いたシーザードレッシングソース、

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最後に特製の濃厚オニオンソースを乗せます。

完成まで何か月もかけて作り上げたオニオンソースはこの丼に不可欠な絶品ソース。

すりおろしたオニオンと、食感を残したみじん切りオニオンの割合が絶妙です。

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プチトマトとカイワレをトッピングして完成!

 

いざ実食→こんなベーコン初めてだ!

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実食は、トップのたまごを割る事で、いつものように幕が開きます。

 

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川の流れのように、ベーコンの山を流れる黄身の美しさよ。

 

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湯煎し、炙られたベーコンはしっとりさを残しつつ、火が入って脂がその甘みを増します。

 

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カリッと焼いたベーコンは逆に力強さが出て、美味しいんです。

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たまごの掛かったベーコンはやさしさと心強さと、切なさまで感じる美味しさ。

明らかに、市販のベーコンとは違います。

 

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ご飯をベーコンで巻いて、トッピングにオニオンソースという構成で食べました。

 

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こら旨い、メチャ旨い。

使われているお米は「さがびより」

粒が大きくてしっかりしていて、もっちりとした食感と甘みが特徴のお米です。

日本穀物協会のコメの食味ランキングで最上級の「特A評価」に選ばれたお米は、ベーコンとの相性もばっちりなんです。

と、気が付いたらもうなくなっていました。

 

3つのソースが混ざりあったとき、その真の美味しさに出会えるであろう

圧巻は最後の何口か。

どんどんソースが混ざり合って行って、三味一体ソースとなった時に真の美味しさが発揮されます。

まるでトリオで変身するトリプルファイターのような力強い味です。←(注 : マニア向けの表現でスミマセン!)

 

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憶良 : 一口目から美味しかったんですが、最後の何口かに至ってはもう、正にクライマックスという、もの凄い美味しさですね。

シェフ : ありがとうございます。

このメニューを開発した時に一番苦心して、時間もかかったのがこのソースです。

オニオンソースを作る時に最初はすりおろしたオニオンを使っていたんですが、どうしてもエグミも出てしまう。

そこでみじん切りを加えて、その割合を変える事でエグミを抑えつつ自然な甘みを引き出しました。

さらに色々なソースを試し、最終的には3種のソースで楽しめて、最後に3つの味が混ざって・・・というソースが完成しました。

 

他のベーコンとは一線を画す!その秘密は …?

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シェフ : ウチのベーコンの一番の特徴は、長期保存を考えていないという所だと思います。

憶良 : と、いうと?

シェフ : 元々ベーコンはお肉の長期保存を目的に作られたものなので、もっと塩味が強かったり、保存料が入っていたりと、その目的に合った製法がとられています。

ですが、ここで使われているベーコンは保存より味に重点をおいて作られているんです。

ですのでフレッシュな内に食べるとよりおいしいんですよ。

憶良 : つまり長期保存のための加工ではなく、肉を美味しく食べるためにベーコンに仕上げた、いうわけなんですね。

シェフ : そうですね、そう言えるかもしれません。

ベーコンに関してもそうですが、私自身、とにかく鮮度の高い物を、という事を大切にしています。

使う分だけを自社工房から取り寄せる事で、繊細で深い味わいを持つ素材の良さを損なわずに提供できますし、料理の下準備についても一度にまとめてするのではなく、必要分だけをこまめにする事を心がけています。

憶良 : 手間がたいへんですね。

シェフ : ですが、やっぱり美味しい物を提供するには必要な事ですから。

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こだわりベーコンが出来るまで 

憶良 : 自社工房で作ったベーコンという事ですが、作り方自体にもこだわりがあるんですか。

シェフ : 豚のバラ肉から不要部分を丁寧に取り除いて、ジュニパーベリーや月桂樹などの入った漬け汁に10日間付け込みます。

そしてヒッコリーのチップで3時間燻製と、なかなか手間がかかっています。

憶良 : 普通なら秘密にしそうなキーワードもたくさん出てきましたが。

シェフ : そうですね。TVなどの取材時にも言っていた事ですし、材料がわかれば作れるという物でもないので。

その辺は工房スタッフの技術力の高さに自信を持っているからこそ言える事です。

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憶良 : 単品で480円、ランチセットで500円と、とんでもない値段設定ですが、儲けは・・・。

シェフ : ご想像通り、ほぼ無いです。

ですので、店を知ってもらって、味を知ってもらうきっかけになればと思っています。

季節限定で、例えばアグー豚とゴーヤーのソーセージなどと、何度も来ていただいてもその度に楽しんでいただける料理を提供していきますので、是非お越しください。

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憶良 : ああ、この沖縄フェアなどのイベントですね。

 

さっきから気になって仕方ないんですが、ギャートルズソーセージって・・・。

シェフ : オーダーして頂いてから30分ほどかかりますが、名物メニューの一つです。

憶良 : ううっ、我慢できません。 是非、お願いします。

 

滴る肉汁…ギャートルズソーセージ

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マンガの世界に出てくるようなお肉を

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アルミホイルで巻いてオーブンへ。

巨大なソーセージをベーコンで巻いたものです。

真ん中には本物のあばら骨。

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出来上るまでは、

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珍しい鴨肉のカルパスをつまんで、

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ワイン、なんていうのが正しい過ごし方かと。

アンファンの店長さんはソムリエさんなので、気分と食べる物によってどんなワインを飲めばいいかなどオーダーにも応えてもらえます。

ワインに詳しくない人でも楽しめますね。

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30分後、中まで火が通ったようです。

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更に表面を炙っていきます。

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裏側にも

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豪快に仕上げます。

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出来上がり。

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マスタードをたっぷりつけて。

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がぶりと行くと、滴る肉汁。

豪快にかじりつくすのも楽しいですが、もちろんシェアする為に切り分けてもらう事も出来ます。

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あんな巨大なソーセージを食べたにしては脂っこいとも、味がしつこいともあまり感じないのが不思議。

というか、400gもソーセージを食べられる事が不思議です。

憶良 : これはなぜでしょう。

 

シェフ : それはワザと肉汁が出るように作っているからなんです。

日本のソーセージの特徴は、バキッと割ると飛び出る肉汁。

ドイツなんかだと肉汁が飛び散るソーセージは失敗作と言われています。

飛び散らさせずに肉汁を封じ込めて、まるまる食べられるのが正解。

 

でも、逆に日本ではビジュアル的な楽しさもありますが、肉汁は外に流れ出ます。これによって、肉汁を滴らせ、脂分をカットする事も出来るんです。

これだけ大きなソーセージを食べた割には脂っこくないのにはこういう理由があるんです。

 

大切にしている事は、癒しとくつろぎ、そして活力の源となる店

最後に店長さんにお店のこだわりについてお聞きしました。

店長さん : お客さんにとって癒しの空間となるような店を目指しています。

店自体が狭くてご迷惑をかけているところがありますので、その中でも少しでも気持ちよく、ゆったりと過ごしていただくように努めています。

逆にお客様との距離が近い事をメリットととらえて、お客様のちょっとした仕草からも気持ちを汲み取って、きめ細かいサービスを提供する。という事も出来るかと思います。 

日々の疲れやストレスをリセットし、明日への活力を得て頂き、皆さんの元気の源=アンファンとなれるように頑張っていますので、是非お越しください。

 

積極的に新メニューの開発もされているようです。

チェックはこちらから。

 

紹介したお店

r.gnavi.co.jp

 

プロフィール

憶良(おくら)  :  元ゲームプランナー、元ゲームプロデューサー。

ゲーム企画講師や駄菓子屋店長などを経て現在に至る。

休日は高速道路を使わずに名古屋から鳥取あたりの温泉に行って浸かり、道中や行先の地元スーパーで珍しい食材を買い込むと例え深夜に帰ったとしても料理する。

その際食べ歩きにも積極的と、食に対してはかなり貪欲。

「美味しいものを食べている時、美味しいものについて話している時に悪いことを考える人はいない。」という持論を持っている。

ブログ:

 

北千住で鯖なら「炭火焼 ごっつり」の「八戸前沖さば」が最高に旨い

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こんにちは! ほそいあやです。

皆さんサバはお好きですか。好きですよね! 今日は強烈にうまいサバと心ゆくまま戯れられるお店の紹介です。

 

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北千住駅から5分ほど。吉野家の2階が「炭火焼 ごっつり」。炭火焼の店ではありますが、八戸前沖さば県外PRショップでもあるんですって。

八戸前沖サバ八戸のブランド鯖

 

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活気の漂う店内。19時以降は混み合うので予約をしたほうが無難です。

 

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まずは生で乾杯。

お通し、しらたきのとろろがけ? と思ったら、

 

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ところてんだった! 夏っぽくてイイね。

 

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シャモロックも気になるけど、今日はサバ縛りでいくぞ。

左上のサバコーナーの中をお腹の許すかぎり食べてみようと思います。 

 

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銀サバ三種盛り(1,280円)。左から、味噌漬けサバ、漬けサバ、〆サバ。

 

味噌漬けのサバははじめて食べたような気がします。身が締まる感じになるのかなと思ったら、脂がすごい。さすが脂分21%八戸前沖サバ

味噌漬けにすることで水分は少なくなっているけどサバの脂はそのままなんですね。どういうことかというと、すごくうまいです。味噌味の甘いサバ脂。

 

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漬けはこの3つの中では一番さっぱりしているかな。ご飯に合いそうです。漬け丼もあります。

 

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そしてこの分厚い〆サバなんですが、やっぱりサバは〆るのが一番かもと思ってしまうおいしさ。DHAの味がする!

 

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すごい脂なんですわ。脂爆弾。〆てあるのでしつこくないし、酢加減がほどよくて身の味を邪魔してないのが良い。よくある酸っぱいだけの〆サバとは完全に別の食べ物です。

八戸前沖サバを食べてしまうと普通のサバじゃ満足できなくなりそうで怖い。 

 

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個人的に楽しみにしていた冷燻仕立て(430円)。

燻製なので水分は飛んでいてしっとりしています。

 

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控えめなスモーク香で、歯ごたえがしっかりした「ザ・酒肴」。サバもこんなふうになるんだなという発見がありました。噛みしめていると脂が染み出てきます。粒マスタードとの相性抜群。これはビールでも日本酒でも焼酎でもウイスキーでもワインでも何でも合うな。 

 

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サバのリエット バケット添え(680円)。

サバのリエットは何度か食べたことがあるけど、課題は臭みなんですよね。 こちらのリエットはどう工夫がされているのか。

 

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じゃがいもの割合が多いです。生臭みを軽減させる工夫なのかもしれないけど、それ以前にリエットを食べている感じはちょっとしないかな。カリカリのガーリックトーストがおいしかったのでまあいいかなと思いました(笑)。

 

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焼いたのも食べたい! サバ串焼き(430円)。

けっこうでかいので分けて食べられます。

 

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焼きサバうめー! シンプルな塩焼き、原点に戻った感じ。脂ノリノリの八戸前沖サバは焼いても当たり前のようにうまい! 白いご飯が欲しくなる。 

 

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白いご飯にしようかと思ったけど、せっかくなのでサバとろろ飯(430円)をいただきます。とろろ芋+焼きサバご飯というどう考えてもうまくないわけないやつ。 

 

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焼きサバがごろごろ。塩気が良い感じにとろろに移って最高ですね。なんか安心するおいしさ。考えてみればサバととろろって旅館の朝ご飯に出てきそうな純和食メニューです。

 

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締めのご飯その2は、棒寿司のハーフ(620円)。

サバが分厚いしボリュームがあります。こんなサバ寿司食べたことない。ムチムチのサバとゴマご飯の歯ごたえも面白いです。よくわからないけど新幹線の中で食べたい。2つ食べたらあっという間にお腹いっぱいに・・・ハーフにしといてよかった。

 

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おすすめメニューのホワイトボードを見ると、サバ以外のおいしそうなものもいっぱいある。 次回はサバ縛りではなく、いろいろ注文してみようかな。しかしやっぱりサバでお腹いっぱいになってしまいそうな予感。それほどおいしかった八戸前沖サバなのでした。

 

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テーブルにあった七味にんにくがいい味

 

以上、「炭火焼 ごっつり」でした。

私が人生で食べたサバの中では確実に1位でした!

ごっつりは系列店が北千住にあと1店、南千住に1店ありますので、そちらも要チェックですな。

 

紹介したお店

ごっつり
住所:東京都足立区千住旭町41-17
TEL:03-3870-1094
URL:https://r.gnavi.co.jp/fvmnwk0d0000/

ごっつり
住所:東京都足立区千住2-31 白石ビル2F
TEL:03-5244-1696
URL:https://r.gnavi.co.jp/gahs901/

駅前市場
住所:東京都荒川区南千住7-29-2
TEL:03-6806-8343
URL:https://r.gnavi.co.jp/gahs900/

※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。

 

 

 

プロフィール

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ほそいあや
「猫を愛でることと虫を食べることが趣味」
ブログ:http://seiten4go.com/
Twitter:https://twitter.com/hosoi/

 

ほそいさんの過去の記事はこちら

r.gnavi.co.jp

宇都宮の餃子をガチで食べ歩き!ホントに美味しい餃子のお店8軒を栃木出身ライターが選んでみた(マップつき)

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餃子の像の前で、こんにちは。栃木県出身ライターの斎藤充博です。

今日来ているのは宇都宮駅。宇都宮と言えば……そう、餃子の街ですね。

 

餃子と言えば宇都宮なのです。

 

(実は宇都宮市は浜松市に3年連続で餃子購入額で負けています。でも、浜松なんて他にもうまいものたくさんあるじゃないか~~~! 宇都宮なんて、餃子の他にしもつかれくらいしか名物がないんだからさ、「餃子の街」くらい名乗らせてくれ~~~!)

 

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僕も小さい頃からよく宇都宮の餃子を食べていました。お店で冷凍餃子を買ってきて、家で食べるんですよ。

 

今日は宇都宮駅から歩いて行ける範囲にある餃子屋さんを紹介します。

【もくじ】

 

1. 超人気店の「宇都宮みんみん」はホテル アール・メッツ店が穴場

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 まず最初にオススメしたいのが「宇都宮みんみん」のホテルアール・メッツ店です。

 

みんみんは宇都宮の中でも超有名店。駅東口店や本店もあるのですが、どこもだいたい混んでいるんですよね。この店舗は宇都宮駅ビルに直結していて、比較的空いているんです(それでも普通の餃子屋さんより全然並んでいますが)。

 

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メニューはこんな感じ。他県民の人から見るとびっくりされるのですが、本当に餃子とご飯、それから飲み物くらいしかありません。

 

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 なぜか「超炭酸水」なんていうナゾのメニューも……。これは頼んでみるか。

 

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 来たっ! 焼餃子と水餃子。それから超炭酸水。この時点で餃子のいいにおいがしてきて、たまらん。

 

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焼餃子。カリカリとした皮をかみきると、中から餃子特有のジュワッとうまい汁があふれ出てくる。すごくジューシー。

 

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水餃子も。中身は同じなんですが、まるで別物ですね。ツルンと口の中を滑っていきます。かむとやっぱりうまい汁がジュワっと出てくる。

焼餃子と水餃子を交互に食べることで、平気で2~3人前食べちゃいますね。小さい頃からずっと大好きな餃子です。

そうそう、超炭酸水も刺激が強くてうまい。餃子の油分を全部一度リセットしてくれる感じです。飲み物が90円というのも、激安で超おすすめ。

 

店名:宇都宮みんみん ホテルアール・メッツ店
住所:栃木県宇都宮市川向町1-23 宇都宮ビルパセオ3F
TEL:028-600-3151
営業時間:月~土 11:00~21:30(L.O.21:00)/ 日・祝 11:00~20:00(L.O.20:00)
定休日:不定休あり
URL:https://r.gnavi.co.jp/rjnp3ky90000/

 

2. 餃子を味噌で食べるという発想の「青源」

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こちらも駅ビルの中にあるお店、「青源」です。こちらの特徴は特製の味噌ダレを餃子に使うこと。

 

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 一番人気だという、ネギ味噌焼餃子を注文。味噌ダレの上に小ネギが載りすぎてて、もう何が何だかわからない状態。

 

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うまい。うますぎてなぜか鼻の下が伸びました。

味噌タレの味がかなり独特で、味噌の味もするし、酸っぱさもあるんですよ。でも餃子にとてもよくあう。餃子も小ぶりで、タレがよくからむようになっています。

 

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水餃子のスープも味噌味。生姜がものすごく効いています。一見味噌汁みたいだけれど、全然違う味。うまい。

 

店名:味噌と餃子の青源 パセオ店
住所:栃木県宇都宮市川向町1-23 宇都宮駅ビルパセオ1階
TEL:028-627-8464
営業時間:10:00~19:40(閉店20:00)
定休日:不定休、パセオの休みに準じる(1月1日休)
URL:https://r.gnavi.co.jp/1wwhft9v0000/

 

3. もちもちの餃子を一味マヨネーズで食べる「餃天堂」

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宇都宮駅西口を出て、すぐの所にあるのは餃天堂。

 

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焼餃子と水餃子のセットを注文。ここには初めてきたのですが、かなり変わった形の餃子……。

 

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焼餃子は「マヨネーズに一味唐辛子」をつけて食べるのがオススメされます。そんなの初めて見たよ。

皮がとても特徴的です。とても分厚くて、モチモチとしています。味もほんのりついていますね。

餡は肉が多めで、かむと肉汁がじゃんじゃん出てくる。

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これは、かなり変わった餃子ですね!

 

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スープの中に直接餃子のタレを入れて食べるのは栃木県くらい、って聞いたけど、本当ですかね?

 

水餃子にはほうれん草が練り込んであって、緑色。 水餃子にした方が皮のモチモチ感が強調される気がしますね。

 

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水の代わりに冷茶が出てきました。さっぱりしていて、餃子にはすごくよくあう。一番最初のみんみんの「超炭酸水」といい、飲み物に一工夫してもらえるのはいいなあ。なんだかんだいって、餃子ってこってりしているからね。

 

店名:餃子専門店 餃天堂
住所:栃木県宇都宮市駅前通り3-3-2
TEL:028-614-3805
営業時間:平日 10:00~24:00 / 日祝 10:00~23:00
定休日:年中無休
URL:https://r.gnavi.co.jp/mk70544r0000/

 

4. 本当にびっくりするジャンボ餃子の「中華トントン」

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宇都宮駅東口から15分ほど歩いたところにあるのは中華トントン。餃子専門店ではなくて中華料理屋なのですが、やっぱり目玉は餃子です。

 

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ジャンボびっくり餃子。これ、本当にジャンボなんですが、この写真で伝わるでしょうか。ふつうの餃子の3~4倍はあると思います。

 

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いちいち写真写りを気にしてしまうの、よくないですね……。食べ物は撮られるためにあるんじゃないよ、食べるためにあるんだよ!

 

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箸で持ち上げるのがつらい。一口では食べることができず、中身がボロボロ落ちてきてしまいます。

 

食べにくいんだけど、味はうまい。中身は細かく切られた野菜が主で、案外とさっぱりしていているんです。これだけ大きくてもペロッと食べられちゃいました。

 

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外の自動販売機で売っている飲み物を自由に持ち込み可能です。おおらかだ。ただし、アルコールは持ち込み不可で、お店にも置いてありません。

 

店名:中華トントン
住所:栃木県宇都宮市東今泉1-1-44
TEL:028-635-8559
営業時間:12:00~13:30、17:00~21:30
     土・日 昼の部12:00~14:30 / 夜の部17:00~21:30
定休日:月曜日
URL:https://r.gnavi.co.jp/8cbfkn3j0000/

 

5. ゴロゴロの肉とレタスがうまい「豚嘻嘻(とんきっき)」

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駅から西口に15分ほど歩いたところにある宮島町通り。ここには「正嗣」や「みんみん」など餃子の店がたくさんあります。

 

ここで入ってみたのは豚嘻嘻(とんきっき)というお店。

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肉餃子。肉が塊になってゴロゴロッと入っています。宇都宮の餃子って野菜がたくさん入っていることが多いので、こういう食べ応えのある餃子は珍しいですね。B級グルメっぽくない、リッチな雰囲気のある餃子です。

 

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豚バラレタス巻き餃子。さっきの肉餃子よりもさらに肉感が強い。

レタスで巻いて特製ドレッシング(マヨネーズみたいな味がする)につけて食べます。なんだかちょっとオシャレな路線ですね。こってりした味の餃子にパリパリとしたレタスはよくあいます。

 

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ちなみにお店の入口辺りではレタスを栽培しています。工場野菜ってやつですかね。サイバーな雰囲気で、こういうのを見ながら餃子を食べるのおもしろいです。

 

店名:豚嘻嘻 本店
住所:栃木県宇都宮市馬場通り4-2-3
TEL:028-627-2772
営業時間:平日11:30~14:00、17:00~21:00
     土曜11:00~21:00 / 日祝祭 11:00~20:00
定休日:なし
 

6. 揚餃子をさっぱり塩で食べる「香蘭」

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 「餃子の店」という文字がなんだか頼もしい。東武宇都宮駅近くの香蘭まで来ました。

 

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ここも餃子の他には飲み物とライスくらいしか置いていない、硬派なお店です。まあ、餃子専門店に来て「野菜炒め食べたい」なんて気持ちにならないからね。合理的なメニュー構成です。

餃子なんて日本全国どこでも食べられるけれども、こういうタイプのお店がたくさんあるのって、やっぱり宇都宮ならではじゃないでしょうか。

 

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焼餃子を注文。ちょっと細長くてスマートな形。

 

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 タレをつけた姿もなんだかフォトジェニック。皮が薄めで、肉感が高い餃子です。そしてラー油がすごくうまいんです。

 

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揚餃子も注文。かなり堅めに揚がっています。 他の食べ物で例えるとしたら、カルビーの堅揚げポテトくらい堅い。

 

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塩をつけて食べます。なんだか高級天ぷら屋みたいだ。さっきの堅揚げポテトの印象と合わさって、スナック菓子みたいな雰囲気。ポリポリ食べられます。ビールに絶対合いますね、これは……。

 

店名:香蘭
住所:栃木県宇都宮市本町1-24
TEL:028-622-4024
営業時間: 11:30~20:00(閉店)
定休日: 無休(12月31日~翌1月3日休)
URL:https://r.gnavi.co.jp/5r7hvej30000/

 

7. 「めんめん」の餃子は肉汁飛びすぎ注意

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JR宇都宮駅と、東武宇都宮駅のちょうど中間地点辺りにあるのが、「めんめん」。

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こちらは中華料理屋さんで、ラーメンや中華定食も置いてあります。ビールを頼むと、ちゃんと突き出しが出てくる。

メニューは豊富なんですが、ほとんどの人が餃子を頼んでいますね。さすが宇都宮だ……。

 

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餃子を頼んだら、羽根付きのものが出てきました。宇都宮の餃子で羽根が付いている物は珍しいです。

ここの餃子も肉汁がジュワッと出てくるタイプでうまい。

となりの席のカップルも餃子を食べていて「肉汁飛ばしすぎ!」ってもめていました。注意して食べないと、本当に肉汁が飛び散ります。

 

店名:めんめん
住所:栃木県宇都宮市二荒町5-11
TEL:028-638-5298
営業時間:11:30~14:30(L.O.)、17:00~22:00(L.O.、売り切れ次第閉店)
     土曜の夜は~21:00(L.O.)、日曜、祝日の夜は~20:00(L.O.)
定休日: 月曜、祝日、祝日の前々日の場合は翌日休
URL:https://r.gnavi.co.jp/ms8me08j0000/

 

8. 「正嗣」の冷凍餃子を注文してみた

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超有名店、正嗣に来ました。でも、人が多すぎて全然入れません。多分100人以上並んでいたと思います。お盆の昼間に来たのが良くなかったか。

 

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ピークを過ぎれば入れるかな? と思ったので時間をおいて再訪したのですが、売り切れの表示がむなしくの前に立ちはだかります。

 

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しかしこのままじゃ終われない。そこで、冷凍餃子を通販して家で食べることにしました。栃木県民的には、冷凍餃子を家で食べるのは全然アリ。というか、むしろお店に行って食べるよりもポピュラーな行為です。

 

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フライパンでかんたんに焼けます。ごま油とサラダ油を混ぜて焼くのがコツらしい。いい匂いがしてきました。

 

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餃子のタレも付いてくる。黒いツブツブはラー油の具ですね。もうこの時点でだいぶうまそうなんだけど……。

 

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うめー!

 

栃木県民的には「みんみん派」と「正嗣派」の二大派閥があって、どちらがおいしいかというのはけっこうもめるところなんですよ。

 

僕は「みんみん派」だったので、正嗣の餃子はしばらく食べていなかったのですが、やっぱり正嗣も相当うまい……。所属する派閥を、ちょっとここで一度考え直した方がいいかも(小声)

 

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水餃子。熱湯で3分ゆでるだけなので、インスタントラーメンなみにカンタンに作れちゃいます。焼餃子と違って失敗しようがないのもいい。

 

餃子を買った店名:正嗣 宮島本店
住所:栃木県宇都宮市馬場通り4-3-1
TEL:028-622-7058
営業時間:11:30~18:00(売り切れ次第閉店)
定休日:月2日火曜不定休、水曜(1月1~4日休)
URL:https://r.gnavi.co.jp/4awcp4xt0000/

 

9. おまけ・ご飯にかけるギョーザが激ウマ

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 宇都宮駅のお土産物屋さんで買いました。「ご飯にかけるギョーザ」。

 

これがスーパーや、アンテナショップなど、宇都宮のいろいろなところで売っているんですよ。瓶入りの「食べるラー油」の一種みたいに見えますが……。

 

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瓶の蓋を開けた瞬間ただよう強烈な「餃子」の匂い。ご飯にのせて食べてみると、すごい。本物の餃子を10倍濃縮したような味がします。カルピスに例えるとすると、原液をなめているような感じです。

 

なんだか脳がだまされているような気がするのですが、はっきりいってものすごくうまいです。ご飯はいくらでも進みますね。このままでもうまいのですが、玉子かけご飯や豆腐丼に入れてもおいしそう。

 

実は、けっこう歩きます

というわけで、「宇都宮駅から歩いて行ける距離にある超オススメの餃子屋さん8店」と、「ご飯にかけるギョーザ」でした。

 

最後に一つだけ謝らなくてはいけないことが。実は今回紹介した餃子屋さんのいくつかはJR宇都宮駅からけっこう歩かないと行けないものもあります。

 

栃木県って車社会なもので、宇都宮駅よりも、そこから15分くらい歩いたところにある「二荒山神社」周辺の方が栄えているのです。でも、ここまで読んでくれたあなたなら、きっと歩いてくれますよね? ぜひぜひ宇都宮でおいしい餃子に出会ってください。

 

▼宇都宮で餃子のほかにもランチをご検討中の方はこちらをどうぞ!

宇都宮のランチスポット

プロフィール

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斎藤充博

1982年生まれの指圧師(国家資格)。「下北沢ふしぎ指圧」を運営しています。インターネットで記事を書くことをどうしてもやめられない。

ツイッター:@3216 

ホームページ:下北沢ふしぎ指圧

はてなブログ:ふしぎブログ

 

斎藤さんの過去の記事はこちらから

r.gnavi.co.jp

新宿・思い出横丁の生ける伝説「つるかめ食堂」は昭和の記憶がなくなってしまう前に行っておきたい心のふるさと

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新宿駅西口には、昭和にトリップできる入口があるのをご存知ですか?

昔ながらといった雰囲気の飲食店がひっきりなしに並び、おそらく何十年も店前で営業を見守ってきたであろう提灯や看板がずらっと顔をのぞかせる――平成になってから生まれた筆者でさえも、ノスタルジーを感じざるをえない風景がそこには広がっています。

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そう、ここは「思い出横丁」。JR新宿西口を出て小田急ハルク側に歩いていくと右側に見える、ひっそりとした路地です。今でこそ居酒屋さんがメインで並ぶ思い出横丁ですが、以前は定食を出す食堂のほうが多かったのだとか。今回はそんな食堂のひとつ、有名店でもある「つるかめ食堂」にお邪魔しました。

 

つるかめ食堂名物「ソイ丼」って何だ?

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路地を入り、2分ほど歩いたところにある「つるかめ食堂」。創業58年を誇るこちらのお店は、思い出横丁の生ける伝説といっても過言ではありません。

「あれ?でもそのわりにお店きれいじゃない?」と思った方、正解です。このつるかめ食堂、実は建て直した歴史を持つのですが、そのエピソードについてはまた後ほど詳しく。

まずは、つるかめ食堂の長い歴史の中で多くの人に愛されたメニューをチェックしていきたいと思います!

さっそくですが、看板メニューがこちら。その名も「ソイ丼」(味噌汁付き・500円)!

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はい、見たことない料理ですね。

ソイ=大豆の名のとおり、丼ぶりに見えるは大量の豆。カレーに絡められた大豆が、あふれんばかりに盛られています。真ん中には彩り要員のハムが。ひよこ豆を使ったインドの豆カレー(ダルカレー)はよく聞くけど、それとも全然違う見た目です。

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材料を聞いてみると、甘みがあって粒が揃っている北海道の大豆を使っているのだそう。このツヤ!みずみずしい粒が美しい……!

しかし、なぜこんなにも豆推しなのでしょうか?

その理由は、現会長が病気を患った際、お医者さんから「大豆を食べるといい」といわれ、大豆を積極的に摂取し始めたのが始まりだそう。「お店のお客さんにも、栄養が摂れる大豆を提供できないだろうか」という考えからカレーの具として大豆を使い、「ソイ丼」が生まれたのだとか。にしても、大豆を煮物とかでなくカレーにしちゃうという発想がスゴいと思いませんか。 

 

この大胆に豆を使った「ソイ丼」、一口食べてみたら、新たな世界が開けました。

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何しろうんまい!!!

柔らか~い歯ごたえの大豆と、大豆の旨みが溶け込んだカレーが絶品。ソイ丼、こんなに美味しかったんか。そしてカレーに味噌汁がマッチするという新発見も。カレーに占領されているところへ、味噌汁を流し込むと口の中がリセットされるため、永遠にカレー→味噌汁→カレー……のループが楽しめて箸が止まりませんでした(完食)。

ふだん、こんなに大量の大豆を一気に摂取することがないので、なんだか500円で得した気分。健康に気遣っている感もあるので、罪悪感も少ないです(しかもワンコインって……!)。こちら、お酒のおつまみにもできるよう、ご飯なしの「ソイのあたま」(400円)も提供されています。

 

人気メニューが「バカでアホ」ってどういうこと?

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店内の壁には所狭しとメニューの実物写真も貼られています。

……さて、思わず二度見してしまうような名前のメニューに皆さんは気付きましたか? 

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あくまで筆者の個人的な感想ですが、

トルティージャ→なんとなくわかる。
バカコンポジャ→わからないけどなんとなく愉快。
バカでアホでフラメンキン→もはや、●イキンマンが●ンパンマンにやられた後の捨て台詞っぽい。

「あまりにもメニュー名投げやりすぎでは……?っていうか何の料理だかわからんし」と不安になったので、スタッフの方に由来を聞いてみました。

スタッフの方によれば、この3品はスペイン料理!バカでアホなのに???と思っていたら、「バカ」はスペイン語で「牛肉」、「アホはスペイン語で「にんにく」という意味なんだとか。世界は広いですね。

 

肝心の料理の内容は、

・トルティージャ→トマトと卵の炒め物。
・バカコンポジャ→牛すじを鶏のささみで包んだ揚げ物。
・バカでアホでフラメンキン→巻いたベーコンににんにくを加えた揚げ物。

とのことです。ど、どれも美味しそうじゃん……!

なんでも前会長がスペイン好きでお店のメニューに取り入れてみたのだそう。ただの悪口ではないようです。すみませんでした。

フードメニューにはきちんと解説が載っていますのでご安心ください。

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ちなみに、アルコールメニューは最初数種類だったそうですが、お客さんのリクエストに応えていくうちにどんどん増えていったようです。

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お客さんの要望でメニューが変容していくあたりも、横丁ならではの寛容さを感じます。

 

思い出横丁の名店「つるかめ食堂」知られざる苦労 

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つるかめ食堂の店内はこんな感じ。あれれ、なんか明るくて真新しい感じ……?それもそのはず、実はつるかめ食堂は建物の老朽化により、一度取り壊されてから建て直し、現在の姿に至るのだそう。

 

その裏側では、知られざる苦労も……。

心機一転、新しくお店を建て直そうと更地にしたのですが、それが原因で「建築基準法」の適用となってしまい、役所から許可が下りなかったのです(改築ならOKだが、新築はNG)。新しい店舗を建てようにも建てられず、8カ月の間、営業が全くできなかったのだとか。

そのタイミングと重なるようにして「店長」が亡くなってしまい、現在は店長の娘さんを迎え、「仮設店舗」として営業を再開したとのこと。結局、新築の許可は下りずじまいなのですが、なんとか開閉式の屋根を持つ仮設店舗として営業されています。

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最近では海外からの観光客も増え、女性客も格段に増えたそう。以前よりも横丁で飲むハードルは低くなっているのかもしれませんね。たしかに、新しいつるかめ食堂はお店もきれいだし、若い女性が入っても居心地が良いかもしれません。 

様々な不運に見舞われながらも奮闘し続けたつるかめ食堂は、昔からの常連さんと新しい横丁ファンが入り混じる交差点といえるかもしれません。

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紹介したお店

つるかめ食堂
住所:東京新宿西新宿1-2-7
TEL:03-3343-4078

 

著者・SPECIAL THANKS

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ライター・コラムニスト/いちじく舞
1990年生まれ。シナリオを学んだ後、フリーライターとして活動中。
現在、雑誌「Samurai ELO」で恋愛コラムを担当。
得意分野は、グルメ・恋愛・中央線界隈
Twitter:https://twitter.com/ichijiku_mai
ブログ:千円以下アート宣言

「女性とバーに行ったらどんなカクテルを注文すればいいのか問題」を解決したい!

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こんにちは、ライターの宇内です。

今年で34歳になりました。大人の男と言ってもいい年齢ですよね。

大人の男といえば、何を思い浮かべますか? おそらくみなさんは、こう答えるでしょう。

 

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そう、バーです。

30代半ばともなれば、女性とバーでデートするなんて当たり前という人も多いのでは? しかし僕はバーに行ったことがありません。なぜかというと……

 

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そう、バーのことを知らなすぎるので、思わぬところで赤っ恥をかいてしまうのではないかと心配なのです。バーには「レモンサワー」がないことも、つい最近知りました

というわけで今回は、

 

「バーで恥をかかない注文の仕方」

「カッコいい注文の仕方」

 

など、バーについての気になる質問を、最適な人に聞いてみたいと思います。

 

出演者紹介

今回ご協力いただくのはコチラの方。

 

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女性バーテンダー・小栗絵里加さんです!

小栗絵里加(おぐり えりか)
赤坂のバー「Algernon Sinfonia(アルジャーノン シンフォニア)」メインバーテンダー兼マネジャー。元AKB48候補生。元アイドル。芸能界引退を機にバーテンダーの道を志し、キャリアは10年以上。シガーソムリエ、テキーラマエストロの資格を持つ。女性バーテンダー日本一を決める競技会「なでしこカップ」第5回の優勝者。

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女性バーテンダーさんなら、お酒に詳しいだけでなく女性目線からの意見ももらえそうなので、今回は最適な人選だと思っています。元アイドルで美しい小栗さんの画像を盛り込めば、記事が一段と華やかになるという狙いもありますので、どうぞよろしくお願いします。

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いきなりハードル上げないでください!

  

バーに行くなら最低限知っておきたいこと

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バーで恥をかかないために、「最低限これは知っとけ」というポイントってありますか?

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なんでもお酒がそろっているわけじゃないってことは、覚えておいたほうがいいと思います。たまに、緑茶ハイとかウーロンハイを注文されるお客さんがいるんですよ。

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レモンサワーもないんですよね?

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はい。バーは基本的に洋酒がメインなので、焼酎や日本酒、生ビールは置いてないところのほうが多いです。もちろん例外もありますけど。

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お客さんからレモンサワーを頼まれることってありますか?

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ありますよ。レモンサワーを頼まれたら「レモンサワーみたいなカクテルがありますよ」って勧めます。ジンフィズとか、TUMUGI(つむぎ)フィズとか。

 

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こちらがTUMUGI。日本発のスピリッツ(蒸留酒)で「和ピリッツ」とも呼ばれる。

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レモンサワーが好きな人は、ジンフィズとTUMUGIフィズの2つは覚えておいたほうがよさそうですね。今「カクテル」と聞いて思ったんですけど、そもそもカクテルって何なんでしょうか?

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「お酒+何か」を混ぜたものを「カクテル」と呼びます

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なるほど。カクテルって何種類くらいあるんですか?

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無限ですね! 例えば、家にあるヨーグルトとジンを混ぜたら、それもカクテルって言えます。「お酒+何か」なら、なんでもカクテルになり得るんですよ。

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へー! 無限もあったら覚えられないですよね。ある程度カクテルの名前とか由来なんかを暗記しておいたがほうがいいですか? 女性にお酒のウンチクを披露するために。

 

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「ウンチクをひけらかすのはNGです」

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えっ……!? バーって男がウンチクを披露するための場所じゃないんですか?

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女性ってよっぽどお酒に詳しい人でない限り、お酒の雑学を聞かされても面白くないと思うんですよね。バーテンダー相手にお酒の話をするのはいいんですけど。

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なるほど。女性から言われると説得力があるな……。

  

女性のお酒はどう選べばいい?

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ウンチクNGってことでしたけど、ある程度はお酒に詳しくないと、お連れした女性にお酒を選んであげられないですよね。

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女性のカクテルを男性が決めるのは、私は基本的にNGだと思ってるんですよ。

 

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「えっ……!? なんで?」

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男性に勝手に決められるのって、ちょっと怖いですよね。ある男性の方が、飲み口が良くて度数の高い「ロングアイランド・アイスティー」を女性に勧めておきながら、自分は女の子が頼むようなやさしい「スプモーニ」を注文していたことがあったんですよ。

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……つぶそうとしている?

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そうなんです! 女性をつぶそうとしてるんだなってわかったから、ちょっとやさしめに作って出したんですけど。結局、一口飲んで「こんな強いの飲めない!」って女性に言われて、男性が自分で飲むハメになってましたね。

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コントっぽい! そういう飲みやすくて強いお酒は「レディーキラー」って言うんでしたっけ?

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そうです。自分がレディーキラーを頼まれたら嫌だし、もうその人と飲みたくないって思うはずなんですよ。だから、女性に「次もまた来たい」って思わせるような頼み方をしてほしいですね。

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例えば、どんな感じですか?

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女性から好みや苦手なものをうまく聞き出せるとスマートですね。「お酒は強い?」とか「炭酸は入っていても大丈夫?」とか。それをバーテンダーに伝えて、「あとはおまかせでお願いできますか?」ってパスを出す。こういう男性ってステキだと思います。

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やだ、ステキ……。

 

自分のお酒はどう注文するのがスマート?

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マティーニとかギムレットって、なんかカッコいいカクテルってイメージがありますけど、実際、頼まれるお客さんって多いですか?

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ギムレットはさっぱりして飲みやすいので、夏場はとくに多いです! カッコいいというよりも、うちのお店では飲み慣れている人が注文するカクテルですね。

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カッコつけ目的ではないんですね。

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「カッコよさそう」だけで頼むと、失敗するリスクがあります。ギムレットもマティーニも「お酒にお酒を混ぜたカクテル」だから度数が高いんですよ。アルコールに弱い人だと飲めないと思います。

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チョイスを失敗したみたいなお客さんっていましたか?

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むかし働いていたお店で、マティーニ1杯飲むのに1時間以上かかってる人がいましたね。ずっとお水ばっかり飲んでいて。

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マティーニを入れるグラスはどれですか?

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コレです。

 

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結構小さいですね。これを1時間以上もチビチビと?

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早い方だと、3口くらいで飲んじゃいますね。知らずに頼むと、濃くて飲めたものじゃないのかもしれません。

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それはちょっとカッコ悪いなぁ……。

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カッコつけて失敗するくらいだったら、飲んだことのあるものを頼むか、バーテンダーと相談しながら決めるほうがスマートだと思います。

 

「わかってる人だな」と感じる注文は?

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この人やるなぁ、と思う注文の仕方ってありますか?

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カクテルを飲んだから次はウイスキーみたいに、軽いものからどんどん重たくしていく。そういう「コース仕立て」で頼まれるとカッコいいなって思います。

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そういう人って、店に来る前から、自分の中でコースを組み立てているんですかね?

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そうかもしれません。バックバーを見てコースを考える人もいますね。

 

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バックバーとは、カウンターの後ろにある、お酒のボトルを並べた棚のこと。

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あとは、「今日は5杯飲もうと思っている。2杯目までは軽いカクテルで、残りの3杯はウイスキーにしたいんだけど、決めてくれる?」みたいに頼まれると、やるなぁって思います。

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それはスゴい。バーテンダーの腕前を試しているんですかね。めちゃくちゃ「こなれてる感」があるなぁ。

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「いつもコレ飲んでるんですけど、似たようなお酒でオススメはないですか?」と聞かれたり、「今日は気分を変えて、コレいってみませんか?」って提案して乗ってくれたりすると、楽しい人だなって思います。

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毎回同じお酒を頼むより、そっちのほうが楽しそうですね。

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お酒の広がりを楽しめる人はオシャレだと思います! もちろん飲みたいものを飲むのが一番なんですけど。

 

バーテンダーを困らせる注文

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バーテンダーさんを困らせちゃうのはカッコ悪いと思うんですけど、困る注文ってありますか?

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僕をイメージして作って」は、ちょっと困りますね。仲のいいお客さんならわかるんですけど、初めての方だと……。

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「知らんし」ってことですよね。

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はい……。でも、バーテンダーはお客さんに恥をかかせないのも仕事の1つなので、初めていらっしゃった男性にそう言われた場合は、「アドニス」というカクテルをよくお出しします。

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どんなカクテルなんですか?

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アドニスは、ギリシャ神話に出てくる絶世の美男と言われていた男性の名前です。なので、「美男のカクテル、お客さんにピッタリですね」って言ってお出しします。

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なるほど。お世辞を使うわけですね!

 

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笑ってごまかす小栗さん。

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アドニスは、美の女神・アフロディーテの恋人だったんですけど、最期は他の男に嫉妬されて殺されちゃうんですよ。お客さんにその話をした後、「くれぐれも気をつけてくださいね」って。

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うまいな〜!

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その人の見た目じゃなくて、背景を教えていただけると決めやすいですね。たとえばアメリカに留学していた人なら、アメリカ産の何かを混ぜたカクテルとか、そういうふうに決めることもできるので。

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なるほど。ほかにも困ってしまう注文はありますか?

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う〜ん、そうですねぇ……。

 

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「エクストラ・ハードシェークって言われた時とか」

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なんですかソレ? めちゃくちゃ強く振るってこと?

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ハードシェークよりも強く振るっていう意味の造語だと思います。シェーカーで強く振ると、氷が溶けてお酒の味わいがやさしくなるんですよ。やさしいお酒が好きな方なんでしょうね。

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エクストラ・ハードシェーク、やったんですか?

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私なりのエクストラ・ハードシェークでお出ししました。

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とことん恥をかかせませんね。さすがです。

 

みんな、最初の1杯は何を飲んでるの?

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実際、お客さんからはどんなお酒を注文されることが多いですか?

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夏なら1杯目はだいたいハイボールかビールです。(※取材日は7月25日。暑い日だった)

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あ、居酒屋と大差ないんですね! ハイボールのベースって、ウイスキーでしたっけ?

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厳密には、ソーダ割りならなんでもハイボールになるんですけど、バーでいうハイボールは基本的にウイスキーですね。

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でも、ウイスキーにもいろいろ種類があるんですよね?

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はい。たくさんあります。

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ハイボールを頼んで「どのウイスキーにしますか?」って聞かれたら、初心者は答えられないと思うんですけど……。

 

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それ、あるあるなんですよ! ベースのウイスキーの好みを聞いても、意図が伝わらないことがありまして……。

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サワーだけじゃなくて、ハイボールにも恥をかくリスクがあるってことか!

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ハイボールを頼むときは、バーテンダーに「オススメのハイボールは?」とか「飲みやすいハイボールは?」って聞くといいかもしれません。

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それ、初心者は知っておいたほうがいいですね。

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私はお客さんが恥をかかずに済むように「クセのないウイスキーと、クセのあるウイスキー、どちらで割りますか?」って選択権を与えるようにしています。

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やさしい……。じゃあ、ウイスキーの銘柄を暗記しておかなくても、なんとかなりそうですね。

 

女性と一緒にいる設定で、実際に注文してみた

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いろいろ教えていただいたので、うまく注文できる気がしてきました。ちょっと練習してもいいですか?

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いいですよ!

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僕の隣に女性がいるっていう設定で、女性にいろいろ聞き出して、小栗さんにパスを出しますね。

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わかりました。

 

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「次は何飲む? お酒は強いんだっけ? ビール3杯くらいなら余裕か、なるほど……えっ? 飲むとすぐほっぺが赤くなっちゃうんだ? 血行がいいのかもしれないね!」

 

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「……」

 

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「好きな食べ物は? オッサンみたいな食べ物? 例えば? ナマコ酢と、白子。たしかにオッサンくさい(笑)。外見はかわいいのに、またそのギャップがいいよね。でも、痛風にならないように、くれぐれもご注意を(笑)」

 

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「……」

 

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「好きなフルーツは何? かんきつ系か……。輪切りのレモンが入っているアイス? もしかして『サクレ』のこと? あれ確かにめっちゃうまいよね!」

 

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小栗さん。そんな彼女に、おまかせで見繕っていただけますか?

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わかりました。じゃあ、「テキーラ・サンライズ」にしましょうか!

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スゴい! すぐ決まった!! テキーラ・サンライズはどんなカクテルなんですか?

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朝日が昇ってくるところをイメージしたカクテルです。テキーラにオレンジジュースを入れて、最後に赤いザクロのシロップを沈めます。

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なるほど。彼女の好きな、かんきつ系を選んでくれたんですね。

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あと、底に沈めた赤いシロップをかき混ぜると、オレンジから赤に色が変わるんですよ。「ギャップ」のある彼女にピッタリだと思います。あと「飲むと頬が赤くなる」とも言っていたので。

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おお、ピッタリですね!

 

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こちらが、テキーラ・サンライズ。テキーラと聞くと度数が高いイメージがあるが、一般的に、テキーラは38〜40度ほど、ジンは47度くらいのものを使っているので、テキーラ・サンライズは一般的にジントニックよりも口当たりがやさしいんだとか。

 

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甘くて、ジュースのようにグイグイ飲める。これなら女性も喜びそう。

 

自分のお酒も頼んでみた

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僕のカクテルも選んでもらっていいですか? ちなみにお酒はまぁまぁ強い方だとは思うんですけど、悪酔いしないように、量もアルコール度数も抑えて飲むことが多いですね。

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なるほど。さきほどからお話している感じだと、宇内さんは、はっちゃけるタイプの人ではないですよね。

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そうですね。温和で人懐っこく、気さくな人柄です。

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それ、ふつう自分で言わないですよね。

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でも、昔はわりとはっちゃけてたかも……。

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それなら、はっちゃけたカクテルにしましょうか。「パローマ」はいかがでしょうか? テキーラ、グレープフルーツジュース、トニックウォーターを混ぜて作る、夏っぽいカクテルです。

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いいですね! では、パローマをください。

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わかりました!

 

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こちらが、パローマ。シンプル・イズ・ベストといった見た目だ。

 

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さわやかな飲み口で、確かに夏っぽい。ほろ苦くて、大人の味がする。 

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テキーラ・サンライズもパローマも、同じテキーラベースのカクテルです。同じベースのカクテルで乾杯しているカップルって、つながってる感じがしてステキだと思うんですよね。

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ステキ……。

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「ブルイックラディ」っていうスコッチ・ウイスキーがあるんですけど、同じ蒸留所でジンも作っているんですよ。それを知っている男性のお客さんが、「僕はブルイックラディのストレート。彼女には同じ蒸留所のジンで、ジントニックを作って」って注文されて、ステキだなって思いました。

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ステキすぎ……。

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さっき「男性が女性のお酒を選ぶのはNG」って言いましたけど、こういう頼み方ならすごくいいと思います!

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同じ蒸留所とか、同じベースで注文するのは上級者って感じがしますね。マネしよう。
ちなみに、上級者は「ツーフィンガーで」とか言うんですか?

 

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ツーフィンガーって……昭和感がありますね! 今はダブルって言います。

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えーっ! ツーフィンガーって言わないんですか!?

 

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日本では、シングルは約30ミリリットル、ダブルは約60ミリリットル。ワンフィンガー(指1本)でシングル、ツーフィンガー(指2本)でダブルとするやり方がある。 

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中学の頃、『稲中卓球部』っていうマンガが流行ってて、マンガのなかで男子たちがツーフィンガーを知ったかぶりするシーンがあったんですよ!

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たぶん、ワンフィンガーとかツーフィンガーって、死語に近いと思いますよ。でも、場が和むので、一周まわってアリかもしれません!

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そうなんだ……。知ってる用語を調べもせずに使うのは危険ですね。

 

結論

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じゃあ、まとめてみましょう。

 

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……こんな感じでしょうか?

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そうですね! 聞くことは全然恥ずかしいことじゃないですから。バーテンダーの仕事は好みを教えてもらって、そこから先を考えることなので。

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それを聞いて安心しました。では最後に、バーという空間をより楽しめるようになるポイントがあれば教えてください。

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何か1つでもいいから、自分好みのお酒を見つけること。見つけたら、そのお酒に似たようなものを飲んでみる。そこからまた枝分かれして、どんどんお酒が広がっていきます。

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好きなお酒を超えるものが出てきたら、テンション上がりそうですね。

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あとは、バーテンダーとの会話も1つの楽しみとしていただければ。お酒に関することじゃなくて、雑談でいいので。

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ツーフィンガーの話とか?

 

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(おわり)

 

 

小栗さんのお店

店名:Algernon Sinfonia(アルジャーノン シンフォニア)

住所:東京都港区赤坂3-10-6 雪華堂ビル3F

TEL:03-3586-0535

営業時間:17時半〜24時(金曜は17時半〜翌2時)

URL:http://atcf.jp/algernonsyn/

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※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。

 

筆者プロフィール

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宇内一童(うない いちどう)

コンテンツメーカー・ノオトのライター、編集者。気さくな人柄。
Twitter:@EinsWappa

 

撮影:藤原葉子

博多の屋台グルメはレベルが高すぎる!数々の有名人を虜にしてきたガチで旨い名物屋台3選

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福岡の夜の楽しみといえば、「屋台」

以前も一度、博多の屋台を特集しました。

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今年4月からは、フレンチ屋台やジビエ料理専門屋台など、

新しいお店も加わり、ますます盛り上がりをみせています。

 

新店もいいけれど、昔から続く屋台もやっぱり外せない…。

ということで、今回は前回に続き、

「アメトーーク! 屋台大好き芸人」で取り上げられた

人気屋台をピックアップ。後輩コジーを引き連れて巡ってきましたよ~♡

 

 

福岡屋台巡り第2弾、行ってみよーーーーーー!/

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半世紀以上続く老舗屋台「武ちゃん」

 

まず最初に訪れたのは、那珂川沿いの中洲那珂川エリア」

 

屋台は、大きく分けて「渡辺通りエリア」「天神エリア」「昭和通りエリア」「中洲那珂川エリア」「長浜エリア」の5つに分かれます。

 

そのなかで、屋台がギュギュっとまとまっているのがこのエリアです。

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那珂川沿いに22軒の屋台がズラリ。福岡ならではの光景ですね~。

 

地元客はもちろんですが、観光客の姿もチラホラ。

 

さて、このエリアで紹介するお店は…

あ、あった!!!

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52年も続く老舗屋台「武ちゃん」

テレビや雑誌にもたびたび登場する人気店です。

 

オープンしてすぐに着いたものの、すでにほぼ満席状態。

邪魔にならないよう、屋台の前のここに並んで順番を待ちます。

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川沿いだから夜風が気持ちいい~。

 

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時間帯によっては、屋形船が見られることも。

 

待つこと数分…。

念願の「武ちゃん」へ入店です!

 

 

最初の注文は、ビールどて焼きで決まり!

こちらは華大の二人と仲がいい“癒着屋台”のひとつ。看板は手づくり餃子(1人前500円・税込)です。

まずはアルコールを体内に注入!

くぅ!夏は一段とビールがうまかーーーーー!

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 「大将!まずは、どて焼き(600円・税込)からお願いします!」

 

ネギ好きの私にはたまらない、シャキシャキのネギがたっぷり~。

 

食べる前に、“華大”のお二人が好きな一味唐辛子をザザザーーーー

勢いよくかけるのが博多流です(笑)

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う~ん♡

トロットロに煮込まれたホルモンが、味噌ダレに絡んでおいしい~。

分厚くカットされたコンニャクもいいっ!

 

このまま餃子も注文しちゃいましょう!餃子2人前お願いします!!!!

 

 

一口サイズが食べやすい! 必食の手作り餃子

屋台の真ん中では、大将が黙々と餃子を包んでいます。

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餃子を作るときは真面目な顔の大将ですが、かな~り気さくな方なのでご安心を(笑)

この日も観光客の方たちに、福岡の魅力を語っていましたよ♪

 

ジュージューー

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屋台のなかに充満する美味しそ~な匂い♪

餃子は注文を受けてから鉄板で焼いていきます。

 

クルッとひっくり返すと、おいしそうな焦げ目が。

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きゃほーーーーー。うまそう!!!

博多らしい一口サイズです。

 

二人前がコチラ。では、焼きたてアツアツをパクリ。

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後輩コジー「熱いけどウマーイ!サクッモチッとした皮のなかから、ジューシーな餡がでてきましたよ。これなら何個でも食べられる~」

 

ニンニク控えめだから、平日でも安心して食べられます。

 

二口目は自家製柚子胡椒をつけて…

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ピリッとした辛味のなかに、ふわっと香る柚子。

これだけでもビール飲めちゃう…!(嬉泣)

 

この餃子をいつでも食べられる福岡県民の私って、かなり幸せかも。

このまま居心地のいい「武ちゃん」に居座りたかったのですが、外には待ちのお客さんが。

 

また今後ゆっくり来ますね~。と大将に別れを告げて次の店へ向かいます。

 

人気屋台「DON!」の実店舗に潜入!

続いて向かったのは、春吉方面の国体道路沿い。

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「アメトーーク!」で紹介された「屋台DON!」が、今年4月に実店舗を構えたということでそのお店を紹介したいと思います。

 

場所は、ロマネスクリゾートクラブ西中洲の7F。

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「SoulKitchen博多屋台DON!」として移転オープンしています。

 

意気揚々とエレベーターで7Fまで上がると、発見!

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扉をあけて中に入ると…

 

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おおおおおぉぉぉぉーーーーーーー!!!

 

屋台がそのまま店内に!

暖簾はもちろん、イスや机も実際に使っていた屋台そのままです。

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では本日2回目のカンパーイ。

瓶も好きだけど、やっぱり生ビールも大好き♪

乾いた喉が潤っていく~~~。

 

年中食べられる名物・白味噌おでん

大将「まずは、お通しです」

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運ばれてきたのは、屋台時代から愛されている白味噌おでん!

 

お通しでおでんって、嬉しすぎるんですけどーーーー!

1~2日かけて煮込んでいるから、大根がトロットロ♡

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屋台のときは夏の間、おでんの提供をお休みしていたみたいですが、

店舗では一年中味わえるんですって。うれしいなぁ。

 

おでんとは別に、お出汁だけの一杯も。

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後輩コジー「くぅぅぅ。昆布の出汁がきいた優しい味わい!」

連日飲み続きだった私の体にも、じんわりと染み渡っていくよ(遠い目)…。

 

最初のおでんにガッチリ心を掴まれた私たち。ほかの料理も期待できそう!

 

大将にオススメを聞いてみると…

「迷ったら、日替りメニューからお選びください!」

 

カウンターの目の前には、

イタリアン和食、串…とバラエティ豊かな日替りメニューが(笑)

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大将「店舗を構えてできることが多くなったので、メニューを増やしました。食材を仕入れながらメニューを考えていると、毎日このくらいの量になるんですよ」

 

こんなにそろってるなら、毎日通っても飽きませんね!

 

大将屋台では禁止だったナマモノもそろえています。最近は、燻製&おつまみお任せプレートを頼む人が多いですね」

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結構量があるとのことだったので、2人で一番小さいサイズを注文しました。

 

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最初のオーダーのみ、紙に書いて渡します。

 

しばらくすると、「ゴマ鯛(600円・税別)」が登場。

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身がプリッと引き締まった鯛に、爽やかな青ジソがグッド♡

ゴマの風味と九州の甘い醤油がからまって、お酒もご飯もすすむ一品!

やっぱり福岡はお魚がオイシイネ~♡ 

 

お待ちかねのお任せプレートがこれ。

燻製も屋台時代にはなかったメニューです。

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こ、これで980円(税別)――――?!!

 

この日は、

ベーコン燻製とスモークチーズ、小松菜のおひたし、うずらの燻製、トマトとスモークチーズ、アボカドとマカロニサラダ、クリームチーズチャンジャ、生ハムピーチの7種類。こんなについて1000円以下って最高かよwww

 

後輩コジーは、クリームチーズチャンジャをパクッ。

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んんんっっ!!!!

 

後輩コジー「なにこれおいしい~!ねっとりとしたクリームチーズのまろやかさと、チャンジャの辛みが合うっ!酒のアテにピッタリです」

 

炙りたてベーコンとスモークチーズの燻製もうまぁ~♡

独特の燻製の香りがたまらんのよねぇ。

 

お酒、お代わりしちゃお~っと。

 

「DON!」はドリンクメニューもめちゃめちゃそろっています。

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お酒は酒好きな大将がセレクトしたものなので、迷ったらオススメを聞いてみるといいですよ。

 

私は、日本酒から「七田」をオススメしてもらいました。

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 スッキリとした飲み口で、芳醇な米の甘味を楽しめる一杯。

福岡のお隣、佐賀のお酒なんですって。九州は酒どころ多いですもんね~。

 

 

テレビ・雑誌で話題!「5代目のドライカレー」

さぁそろそろ、看板メニューいっちゃいますよ。

 

アメトーーク!で紹介された

「5代目のドライカレー(800円・税別)」です!!

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これが、初代から代々受け継がれてきたドライカレーですね。

 

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ふんわり卵がおいしそう~。

 

その代の大将によってアレンジが変わっているそうで、

4代目のドライカレーのときは、目玉焼きがのっていたそうですよ。

 

番組では、ご飯がなくなったら近くのコンビニに買いにいくという逸話も語られていましたね(笑)

 

我慢できずに、後輩コジーがパクリ。

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/ウッマーーーーーーーーーイ!!!!\

 

見てください、この笑顔!!!

めちゃめちゃおいしそうやないか~~~!!!

 

ご飯の上にのった、ひき肉たっぷりのドライカレーは、お酒にも合うように濃い目の味付け。ケチャップのまろやかな甘みもいい♡ぐちゃぐちゃに混ぜ合わせて食べるのがおすすめです。

 

ご飯を買いに行ってでも食べたい気持ち、納得です。

 

 

熊本出身の大将が考案した黒ラーメン

 

だいぶお腹いっぱいになってきたけれど、

人気No,1の博多黒ラーメン(800円・税別)」も頼んじゃいました!!

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これは、現店長である5代目大将が考案したラーメン

ニンニク・ネギ・ショウガを3種類の脂でじっくり焦がした自家製香味油が決め手だそう。

濃厚でクセになる一杯! やっぱり〆にはラーメンですよねぇ。

 

最後に、コーン茶のサービス。

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あぁ、やすらぐ…。

 

残念ながら屋台営業ではなくなりましたが、

今も「DON!」の名物メニューが食べられるのは嬉しいかぎりです。

なかには、今回の屋台条例でなくなってしまったお店もありますからね…

 

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大将「実は、屋台条例はクリアしていたんです。ですが、以前営業していた場所を移動することが条件だったので、それならばと廃業を決意しました。また一からとなると、駐車場契約など、いろいろ問題がでてくるので…」

 

「30年近く営業していた場所にも愛着があったでしょうしね…」

 

大将「でも店舗になってから、新規のお客さんが結構増えたんですよ。天候に左右されることなく、いつでも快適に飲み食いできますし、お客さんに提供する料理も増えました。元々このお店はミュージックバーだったので、翌2:00からはカラオケも楽しめるんです。7F建てで眺望もいいし…と、良いこともたくさんあります」

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カラオケまでできるとは!

店舗には店舗なりの良さがたくさんありますね。

屋台時代の常連さんもよく来られるそうで…

今後も頑張っていきます!と笑顔が素敵な大将が語ってくれました。

 

今日はおいしい料理とお酒、ありがとうございました!

 

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最後に飴ちゃんをもらって、最後のお店へ向かいましょう。

 

数々の有名人が虜になった「屋台おかもと」

 「DON!」を出てから徒歩10分、「屋台おかもと」に到着です。

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こちらのお店は、“華大”の二人をはじめ、多くの芸能人が訪れる人気屋台です。

「アメトーーク!」では、“華大”のお二人が近くにあるラジオ局の放送終わりによく通っていたというエピソードが紹介されていましたね。

 

\本日三度目の乾杯!/

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何度だって乾杯のビールはうまい!!!(笑)

 

名物の「ラーメン(550円・税込)」が到着しましたよ。

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チャーシュー、ネギ、紅ショウガとシンプルなトッピング。

これぞ博多豚骨ラーメン

 

あっさりとした臭みのない豚骨スープだから、〆にピッタリ。ストレートな細麺も食べやすい。さんざん飲み食いしているのに全然食べられるから怖いです(笑)

 

ペロリとたいらげ、本日のハシゴ酒は終了。

大変おいしゅうございました♪

 

 

夏は夜になると暑さが落ち着くので、ハシゴ酒がしやすい!

汗をかきながらビールを飲んだり、ラーメンを食べたりするのもまた楽しいですよ。

 

ぜひ皆さんも夏の夜風を感じながら、博多の屋台巡りを楽しんでみてくださいね♡

 

 

今回紹介したお店 まとめ

▽武ちゃん

住所/福岡博多中洲1 清流公園内

営業時間/19:00~24:00

休み/不定

TEL/090-8628-9983

 

▽SoulKitchen博多屋台DON!

住所/福岡市中央区春吉3-21-28 ロマネスクリゾートクラブ西中洲 7F

営業時間/17:30~2:00 LO(2:00以降はバー営業)

休み/不定

TEL/092-761-3088

 

▽屋台おかもと

住所/福岡市中央区渡辺通4 BiVi福岡

営業時間/19:00~翌2:00 LO

休み/なし

TEL/090-3798-7347

 

著者・SPECIAL THANKS

Maki

Maki

福岡九州の編集プロダクション・シーアール所属。

フリーペーパー営業、旅行雑誌編集部を経て、 現在は編集プロダクションに所属。 気になる飲み屋があれば、一人でもふらりと入ってしまうほどお酒が大好き。 今では同世代から親世代まで、幅広い世代の飲み友達をもつ。

【元祖デカ盛り】京都の定食屋さんを語るうえで「ハイライト」だけは絶対に外せない

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京都といえば神社仏閣。たしかにそれは間違いないのですが、京都は、かの京都大学はじめ数多くの学校があり、学生の街でもあるのです。そして、学校の周辺には、お財布事情はあまり豊かでないけどお腹ペコペコ!という学生にも優しいお店が集まります。いわば第二の学食的な存在ですね。

そんな食堂のなかで、学生に限らず京都地元民からも長年愛されている人気店が「ハイライト」です。場所はもちろん(?)、京都大学のすぐ近く!(他にも店舗あり)

このハイライト、京都に住んだことのある人なら、一度は聞いたことのある名前なのではないでしょうか。

 

一番人気「ジャンボチキンカツ定食」がさっそくデカくて圧倒される

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扉の上を見てください、「Eating House hi-lite」とあります。そう、ここは食べるための場所なのです。お昼時は学生さんや周辺で働く方々で満席です。今回はランチタイムを外してお伺いしました。

さて、さっそくですが、こちらの大人気メニューがこちら。「ジャンボチキンカツ定食」(ご飯とお味噌汁付きで630円)です。驚きの600円台です。

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ご飯がでかくて、奥のチキンカツがなんか小さい気がしますが……

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チキンカツ単体でこれ!

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20cmあります

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テーブルに常備されているお茶のやかんと比べてみてもデカいです。お箸で持ち上げるとずっしり……!カットはしてありますが、もちろん一口では食べられません。

この揚げたてサクサクのチキンカツにかかっているのは、自家製アメリカンソース。聞きなじみがないですが、見た目はトマトソースのよう。

アメリカンソースとは、エビの殻など魚介や香味野菜を使って作るソースのことです。トマトソースよりも酸味は控えめ、さらに旨みたっぷりで深い味わいなのです。かといって、しつこい感じもないので、このボリュームの揚げ物でもパクパクと食べられちゃいます。しかもまた、このソースがご飯にも合うんですよね……!罪なソースです。

 

さらに、「若鶏唐揚げ定食」(ご飯とお味噌汁付きで720円)も大人気のメニューです。唐揚げは世代問わず人気のメニューですからね~。で、やってきたのがこれ。

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から…あげ……?

この唐揚げ、どのくらいあるんですか?とお店の方に聞いてみたら「うーん、4枚」とお答えいただきました。唐揚げの単位っていつから「~枚」になったんだろう。

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鶏肉は朝びきのものを毎日仕入れているそう。たしかに食べたらわかる。やわらかいのに弾力もしっかりあって、これは美味しい鶏肉だ……!断面から肉汁があふれているのが伝わるでしょうか。ご覧のとおり、とってもジューシーです。

 

さらにさらに、またもやすっごいメニューがあるのです。それが「ビックリ盛り定食」(750円)。

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写真見ただけで「あ、なんかスゴい」って思いますよね。これ、覚悟していた以上にボリュームあって、実物を前にすると本当に「ビックリ」します。

何がのっているかというと、クリーミーコロッケ、メンチカツ、若鶏唐揚げ、若鶏ポン酢。そしてオクラの天ぷらなんかも添えてありました。このオクラの下にもアメリカンソースが敷かれている!腹ペコ学生には夢のメニューなんじゃないでしょうか。ていうか、これで750円ですからね。

 

うどんじゃない「うどん」がウマい! 

ハイライトには「うどん」があります。しかし、普通のうどんではないのです。

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「カレー皿うどんチキンのせ」、たしかに普通のうどんメニューではなさそうです。スパゲッティー感覚で食べられるのか……というか、まったく想像がつきませんよね。

好奇心にかられて注文。「カレー皿うどんチキンのせ(チキンカツ)」(580円)をお願いしました。

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お?カツカレーかな?

「うどん」を注文したはずなのに、カレー皿にのってやってきました。やはりチキンカツの存在感がハンパではないですね。

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カツカレーみたいな見た目でしたが、ご飯ではなくうどんが入っていました。スプーンとフォークで、「スパゲッティー感覚で」いただきます!

カレーは甘みがあってそこまで辛くないのに、スパイシーな風味がしっかりしています。これは美味い……!絶妙な加減ですね。細麺のうどんはモッチモチ!カレーも美味しいのですが、このうどんが本当に美味しいのです。聞けば、良いうどんを使っているそう。それで580円はさすがとしか言いようがない!

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ちなみに、このカレー皿うどんのカツにかかっているタルタルソースはじめ、チキンカツにかかっているアメリカンソース、おろしポン酢のポン酢も、マヨネーズまでもが全てお店の手作り!このソースも、他のメニューに活用できるので無駄がありません。

 

どうしてこの盛りっぷりで、こんなに安いの?

ここまで紹介してきたのは、ハイライトのメニューのほんの一部。このように期待を裏切らないメニューが他にも山盛りです。こんなにお安い価格設定で、かつボリュームたっぷりのお料理を提供していることが、長年の人気の理由ですね。

 

そんなハイライト、今の社長・辻井さんのご両親が靴屋さんから食堂に転身されたのが始まりだったのだそう。60年近く、京都の学生たちの胃袋を支え続けてきたお店ですが、はたしてどのようにこのお値段、そしてボリューム、豊富なメニューを実現しているんでしょう?

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秘密は、この沢山のメニューに隠されていました。メイン料理は唐揚げやチキンカツ。鶏鍋、親子丼などもありますが、これってどれも鶏肉を使った料理ですよね。さらにトンカツ、豚キムチなどは豚肉を使った料理。

1つのメニューのためだけに材料を仕入れることなく、いろいろなメニューに活用して、材料ロスを防いでいるのだそうです。

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さらに、材料はその日のうちにほぼ全てを使い切る!そのため、いつも新鮮な材料をお客さんに提供できるのです。「ロスを出すと、結局お客様へ提供する価格にも影響して来る」という考えからの、お店の努力の賜物なのです。ありがたいお話です(泣)。

そんな企業努力がまったくわからないくらい、ハイライトのメニューはとにかく幅広い!昔はメインメニューの1/3ほどだったのに、いつのまにかどんどん増えていったそうです。

特に海鮮鍋や豚キムチ鍋、カツ鍋といった鍋ものメニューは「定食の付け合わせのサラダを食べない学生さんがいて、そんなお客さんにもたっぷり野菜を摂ってほしい」という考えから。優しすぎる

メインメニュー以外にも店内にはびっしりとオリジナルメニューが貼られています。

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基本の唐揚げに加えて、ソースが選べるチョイス唐揚げ定食も!

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そして忘れてはいけないのが、この「山田丼」のような、アルバイトの方が開発したメニュー。ハイライトのまかない料理は「お店にある材料なら何を使ってもいい」という条件で(これもすごい話ですよね)、好きに料理を作って食べてOKなのだそう。そのまかない料理から独創的なレギュラーメニューが生まれることもあるとか。

 

アルバイトはほとんどが大学生、つまり彼らはアルバイトさんでもあり、お客さんでもあるので、彼らが食べたいと思うものは、お店で提供しても受け入れられるだろう、という考えです。素敵!

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ハイライトは、本店である百万遍店以外に、御池店、十条店が直営で、社長の弟さんが経営されている御園橋店、長年ハイライトで働いておられた方に暖簾分けされた衣笠店の合計5店舗です。メインメニュー以外に立地に合わせて求められるオリジナルメニューがありますよ。

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いつも利用しているお客さんには、こんなサービスまで! ハイライトでこの値引きはかなり大きいです!ジャンボチキンカツ定食なんて、630円→530円(あるいは580円)になりますからね。どう考えても安すぎる。

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こちら、社長の辻井さん(写真右)。30年来のスタッフさん(写真左)と一緒に。

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百万遍のハイライトは2階建て。混むと2階も使われます。

ボリューム的に男性客が多いかと思いきや、お店に入ってみるとモリモリ食べている女子大生も普通にいて頼もしいです。よく食べて、よく学んでいるんだろうな。

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まさに、味よし量よし値段よし! 

飽きられないように、それでいて、いっぱい食べて欲しいというお客さんへの愛がこの豊富なメニューと安い価格を現実のものとしているのです。 

 

京都大学のすぐ近くにあるハイライト

最後に、ハイライトまでの道のりを紹介します。

JR京都駅からなら、市バス206系統で百万遍バス停下車 17系統で百万遍バス停か、京大農学部前で下車します。電車を使うとちょっと歩くので、バスが一番便利ですね。

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お店のすぐ近くには、百万遍でおなじみの浄土宗大本山百萬遍知恩寺。ちなみに、毎月15日にはここで手づくり市が開催されます。

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ハイライトは京都大学の裏手にあります(時計台があるのは正門側です)。

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京都大学の近くには、『鴨川ホルモー』で有名な吉田神社も。

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鴨川の三角デルタまでも歩けますよ。ハイライトでお腹いっぱいになったら、ぜひ周辺を散策してみてくださいね。

 

紹介したお店

ハイライト食堂・百万遍店
住所:京都府京都市左京区田中門前町94
TEL:075-781-4517

※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。 

 

プロフィール

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アカサカナツコ

食べて飲んでうろうろして、がまぐちも作ってます。

ブログ:http://assak-karakara.hatenablog.com/
Twitter:https://twitter.com/assakgamasan

新潟では油揚げは主食です…!「油揚げ=脇役」と思っている人は栃尾のあぶらげを一度でいいから食べてみて

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おみそ汁の具材としておなじみの「油揚げ」。
料理の脇役でありながらも、煮物や炒め物に何かと重宝する食べものですよね。

でも、私の住む新潟では、油揚げが「主役」として活躍しているんです。普通の油揚げとは見た目も味も別格! 酒のつまみにはもちろん、メインのお料理にも早変わり。

これまで油揚げを軽視してきた人が新潟へ来たら、「油揚げ=脇役」という先入観が崩れて、油揚げへの尊敬の念すら湧き上がるかもしれません。


一体どんな油揚げなのか、さっそくご紹介しましょう!

創業100年の老舗、佐藤豆腐店

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やって来たのは、新潟県長岡市の栃尾地区。
およそ1万8千人が住む栃尾地区には、15店舗もの油揚げ店があり、各店こだわりの油揚げを製造しているんです。

なかでも赤い看板が目印の佐藤豆腐店は、創業100年以上の老舗店。昔ながらの製法にこだわった油揚げを求めに、県外からわざわざ買いに来る人がいるほど。
その名は「栃尾のあぶらげ」として知られ、食通なら知らない人はいない、新潟のご当地グルメとなっているんです。

せっかくなので、気になる「あぶらげ」の製造工程をのぞいてみましょう!


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どうだ! これが目に入らぬかー!!

新潟の栃尾のあぶらげの正体です!!
「いくらなんでもデカすぎじゃ……」と初めて見た時は思ったのですが、そのおいしさを知った今では、このこんがり揚がったキツネ色と、ふんわりと膨らんだ油揚げを見ただけで、自然とお腹が空いてきます。あぁ、今にもヨダレが出そう(じゅるり……)。

写真はあぶらげの中央を串で刺して、油切りをしている様子。このおかげで中身がふっくらとした状態を保つことができるんです。



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佐藤豆腐店で使うあぶらげの生地は、3種類の大豆をブレンドして絞った豆乳に、天然のにがりを手作業でこねて固めたもの。すべての工程で約2時間弱もかかるのだそう。

他の作業をしている間にも、同時に別の作業を行っているので、毎日開店前の朝5時から仕込みが始まり、午後4時ごろまで作業が続きます。


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まずは低温120℃で約10分揚げながら、生地をふくらませ、


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次に高温160℃以上で約20分揚げながら、外側をカリッと仕上げます。
油揚げってもっと簡単に作られていると思っていたけど、まるで唐揚げを作るかのように時間をかけて揚げているんですよね。

これだけの油で揚げているので、近くにいるだけでサウナにいるような熱気!
扇風機を回しながらも、厳しい熱さの中で汗を流しながら作業されているんですよ。

画像だと揚げている臨場感が伝わらないので、⬇次の動画を見てみましょう!




揚げる音がめちゃくちゃ食欲そそりません!?

油っこそうに見えるかもしれませんが、菜種油で揚げているからとってもヘルシー!

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この日は平日にも関わらず、続々とお客さんがやって来ました。


おじさんに話しかけてみると、「小千谷市の町内のみんなで車で40分かけて買いに来たんだよ。前からこのお店で買ってみたかったんだよね」と教えてくれました。

新潟県内のスーパーでも栃尾のあぶらげは購入できますが、大量生産していない佐藤豆腐店の場合、スーパーに卸すことが少ないので、直接お店に買いに来るのが1番なんです。


そもそも、どうして栃尾でジャンボ油揚げが広まったのでしょうか?
佐藤豆腐店3代目店主の佐藤さんにお話をうかがってみました。

 

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 「諸説あるんですが、ひとつは江戸時代に栃尾で馬の売買があって、宴の酒のつまみに手でかぶりつけるようなサイズになったという説。
もうひとつは、近くの秋葉神社の土産物として作られたという説があります。どちらが正しいかはわかりませんが、私が生まれたときには既にこのサイズだったんですよ」と話す佐藤さん。

栃尾のあぶらげは江戸時代から続く歴史ある食べもので、今もなお新潟県民に愛されているのです。

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店舗でも揚げたては食べられますが、車で約10分の「道の駅R290とちお」にやって来ました。「あげたて」看板の矢印の方へ行ってみると、

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ひっそりと営業しているお店が。実はここも、佐藤豆腐店のお店なんです!

佐藤豆腐店の従業員さんが常駐していて、店舗と同じ揚げたてを食べられます。

道の駅は広い駐車スペースがあり、地元の人も仕事の休憩がてら、車中であぶらげを食べている姿を見かけました。

 

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定番は、ネギとかつお節付き(300円)で、塩分少なめの醤油を端から端までたっぷりとかけます。

それでは、いっただきまーす!


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うめぇ!


口に入れた瞬間に、豆腐に染み込んだ醤油がじゅわっと広がり、ネギの食感がシャキシャキでたまらん!! 回りはサクサクしているけど、中身はふんわり、軽くて優しい味。
なにより揚げたてだからアッツアツでおいしい!!!


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家庭で作る場合は、細切りネギの上にかつお節を乗せるのが、大事なポイント!
これが逆になってしまうだけで、口の中の食感が変わってしまうんですよ。


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他にも甘辛のソースがかかったピリッとしたキムチ味も食べられます。
これまたうまい!

あーもう誰かお酒、持ってきてー!!

 

 

 

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道の駅内では、おみやげ用に各店舗のあぶらげが販売されています。
こんなに油揚げが置いてある場所って、なかなか見ない光景ですよね!?
 

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新潟県内のセブンイレブンでは、栃尾のあぶらげが売っている店舗もあるんですよ〜!
どこまで進出しているんだ、栃尾のあぶらげ!!


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私もさっそく、お土産に5枚入りを買って帰ります! まるでティッシュケースのように大きい……!
栃尾のあぶらげは、納豆やチーズを挟んで焼いたり、煮物にしたり、ピザのようにトマトを乗せて焼いたりと、酒のつまみや主食としての楽しみ方がたくさん!

これだけ新潟県民の食文化に浸透している「栃尾のあぶらげ」。
ぜひあなたも本場の味を確かめに、新潟県長岡市の栃尾地区へ足を運んでみてください!!

紹介したお店 佐藤豆腐店

住所:新潟県長岡市金町2丁目3−11
電話:0258-52-2558
営業時間:9:00~17:00
休業日:不定休
ホームページ:http://www.aburaage.co.jp/
※店舗で揚げたてを確実に食べたければ、お昼までに行ってください。

◆道の駅R290とちお
住所:新潟県長岡市栃尾宮沢1764
電話:0258-77-0100
営業時間:10:00~17:30(佐藤豆腐店 揚げ処 さとう)



書いた人:フリーライター ルリ子

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Twitter:https://twitter.com/ruricocoa

野草を使った料理が食べ放題だと…!? 「ホテルコンチネンタル府中」のレストラン「東北牧場」のビュッフェが革命的だった

こんにちは! 大食いグルメライターの猫田です。

ホテルのビュッフェといえば、シェフが目の前で切るローストビーフとか、港直送の鮮魚を使ったパエリアとか、職人が揚げたての天ぷらとか、そういった料理を想像しますよね。しかし「ホテルコンチネンタル府中」のレストラン「東北牧場」では・・・

 

タンポポとか

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オオバコとか

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シロツメクサとか

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・・・ってなモノが普通に使われています。

 

かなり攻めてる「ホテルコンチネンタル府中

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「レストラン東北牧場」はホテル新館にあります。

ここの名物は2,480円のディナービュッフェ。

一般的なホテルと比べると安い価格帯ですが、実は、ここのビュッフェが本当にスゴイのは価格なんかじゃないんです・・・!

それはビュッフェで出される料理を見ればわかります。

 

なんと青森県に牧場を持っている

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ホテルでは青森県に「東北牧場」を所有。総面積85ha(ヘクタール)の広大な敷地で、除草剤や殺虫剤を一切使わず、多種の野菜やハーブを育てています。またその野菜を食べて育った平飼い鶏の卵も生産。ちなみにグループ店舗にサクラホテル、よもだそば、銀座300BARなどを運営しており、意外と手広い展開に驚かされます。

 

まさかの野草推し!

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その東北牧場から届いた新鮮野菜はもちろん、特に「野草」に力を入れているそうです。ビュッフェにはほかのホテルでは絶対ありえない「野草コーナー」が設けられています。

 

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どれも想像ができない料理です。

 

↓これが

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↓こうなる

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 「生ハムタンポポ ジェノベーゼソース」

 

↓これが

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↓こうなる

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 「蕗の葉辛煮 クリームチーズクラッカー」

 

さらには、こんな料理もあります。

「サーモンの刺身タルタルソース スベリヒユ添え」。

んっ!?「スベリヒユ」って何ぞや?

実は、これも野草。

利尿作用、消炎作用、抗菌作用、解毒作用などがある薬草だそうな。

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野菜のフリット(ざっくり)

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何の野菜ですか?と聞いたところ、「小松菜」「オオバコ」「タンポポ」でした。菜っ葉ですねえ。

 

海老のすり身のケール巻

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野菜入り黒米おこげ

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普通の玉子焼き?と思いきや、

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「スーパーフード蕎麦の実とハコベのプレミアム玉子焼き」。しかも赤玉と青玉があります。

 

安心してください! 野草じゃない料理もありますよ

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ちょっと古いフレーズで失礼しました。

さすがホテルのビュッフェなので、万人受けするメニューはちゃんと用意してあります。しかも手作りにこだわってシェフが腕を振るった料理ばかりで、かなり本格的な味です! まずは洋食コーナーから。 

 

ハンバーグ

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ピザ

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バサのフリット

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・・・バサ???

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バサって何!? もしや新手の野草かと思いきや、ナマズ目パンガシウス科ギバチパンガシウス属の白身魚だそうな。何の説明もなく「バサ」と雑に書いてあるあたり、野草を大切にするおおらかな精神が息づいているのかもしれません。

 

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もはや知らないカタカナが全て野草の名前に見えてきました。

ガランティンも野草の名前ではなく、「肉に野菜やレバーなどを詰めて、ゼラチン質の出汁で煮た料理」だそうです。

 

気を取り直して、和食コーナー

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甘鯛の塩焼きや、天ぷら、そうめん、茶わん蒸し、カツオのたたきといった和食が並び、お年寄りや外国の方にも喜ばれそうです。

 

よもだカレーだ!

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皆さんご存知でしょうか、あの日本橋・銀座で人気の立ち食いそば「よもだそば」のインドカレーを!そば屋なのに中毒性がある本格インドカレー「よもだカレー」のファンが多いですが、これが食べ放題です(グループ店なので)!これだけでも2,480円払う価値があるかもしれません。ただし5杯食べれないとモトが取れませんが。

 

中華もあるでよ

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高菜炒飯に海老団子のチリソース、点心、鶏の照り焼き、春雨サラダ、牛肉のバーベキュー(中華ではない)・・・。

 

やっぱり野菜料理にはこだわっている

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「東北牧場コーナー」には堂々と野菜ばっかり並んでいます。こんなに野菜だらけのホテルビュッフェって見たことありません。普通はご飯のヨコとかにそっと置いてあるはずの漬物、おひたし、和えものなどが中央の一番いいコーナーに陣取っています。「切り干し大根」「白菜の酢漬け」「たくあん」「焼き野菜」・・・。全くお腹にたまらないものばかりですが、ご飯はモリモリ進むことでしょう。

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豚肉じゃ~!と喜びますが、「スイスチャードの和風ソテー」とこれまた聞き慣れない野菜とコラボしていました。

 

盛り付けてみた

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こう見ると緑ばっかりですね!料理は全40種ほどあるそうで、季節や、その時採れる野菜によっても変わるそうです。

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この皿は洋食です。ピザは自家栽培のバジルが香り、生地もカリッとしています。バサのフリットは淡泊ですが弾力がありクセになる味。これなら野草に抵抗のある男性や、「今日は野草の気分じゃない」という方も美味しくいただけますね。

 

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和食も全く文句のつけようはありません。天ぷらは、白身魚とヤングコーン、茄子、ミョウガです。茶わん蒸しも具だくさんです。

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中華料理もバラエティ豊かですね。油っ気はなく、かなりヘルシーであります。

 

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この皿は洋食・和食・中華とは違うビジュアルですね。左上はワサビ菜です。噛むほどに辛みが出てきますが苦みはありません。 「蕗の葉辛煮 クリームチーズクラッカー」もフキとチーズの相性の良さにびっくりです。

 

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玉子焼きは非常に薄味です。素材の味を楽しみましょう。豚肉の「スイスチャードの和風ソテー」ですが、このスイスチャードなるものがザクッとしたいい食感で、初めて食べる味わいでした。

 

個性的な料理大集合

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小鉢を集めてみると、やっぱり不思議な料理ばかりです。左下はべったら漬けを卵で巻いたもの。攻めてますねえ。

 

野草とビールって合うな!

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正直、この野菜のフリットにめちゃめちゃハマりました。塩気がたまりません。野草ってウマい! 

 

1個250円/300円の高級卵かけ放題

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なんと赤玉1個250円、青玉1個300円という高級卵がかけ放題。白身の色がかなり薄いです。

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味は、普通の卵に比べると雑味がない感じです。黄身には弾力があります。

 

高級卵onよもだ 

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よもだカレーと高級卵のコラボだってできちゃう!至福ですね。

 

高級卵で作ったタルタルが激ウマ

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サーモンのナントカに添える自家製タルタルソースにも高級卵を使っており、これがハマるウマさでした。

 

もっとガチな野草が出てきた!

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これらは「野草茶」コーナーのものです。人参の葉とかハコベとかを勧めるホテルって、都内どこ探してもほかにないと思います。

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ちなみにギシギシは意外と爽快な後味で、わりと口に合いました。

 

デザートも攻めてる

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最後まで攻めてるメニューです。左下のチョコミントシフォンケーキも自家栽培のミントだそうで、これまたフレッシュな香りで美味でした!

 

しかしホテルコンチネンタル府中、けっこう前からこの野草メニューを提供しているようです。普通ホテルともなれば、企画会議で「野草なんてやっぱりやめようよ」と誰かが言いそうですが、堂々と「野草推し!」で行くとは、なんとアグレッシブなんでしょう。

 

もちろん通常の和洋中メニューもあるので、野草の気分じゃない人も満足できます。ただ、どのメニューにもちょいちょい野草的なものが取り入れられている気がします。また、総じて薄めの味付けなので、健康には大変よいです。

 

ビュッフェ2,480円も安いですが、夕食ビュッフェ+朝食ビュッフェ付き宿泊プランがシングル9,700円~というのもリーズナブルです。思いっきり野草食べて泊まってみたくなりませんか?

 

↓もちろん、朝食ビュッフェもけっこう緑な感じです。

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 (写真は料理の一例で、美味しいスクランブルエッグとかご飯とかあります)

 

野草=雑草ではない!!

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正直、私の口には非常に合いました。苦みやエグみなどはなく、味付けも工夫されているので「野草~!?」なんて尻込みせずにぜひ!

他のホテルでは絶対食べられない料理に出会えます。

 

紹介したお店

店名:レストラン 東北牧場
住所:東京都府中市府中町1-5-1 1F
TEL:042-333-7115

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プロフィール

猫田しげる

デカ盛りと食べ放題を求めて津々浦々。おいしいものもおいしくないものも大好きです。

 

猫田しげるの以前の記事はこちら

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牡蠣食べ放題が2,480円だと…!?阿佐ヶ谷の「かきっこ商店」は1年中牡蠣まみれになれる天国

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美味いものは旬に食べなさい、魚介類は特に。――これは、海のない山梨で何故か鮮魚の卸をやっていた、私(筆者)のおじいちゃんが生前に口酸っぱく言っていたことです。

 

確かに、なにかの魚介類が苦手という人は、旬じゃないものを食べて「生臭いだけで味がしなかった」的なことを言うことが多いように思います。特に、牡蠣。

 

「ノロウイルス食らったトラウマ」を除くと、筆者調べだと牡蠣嫌いの人があげるポイントは「生臭い」「味と表現できるものが塩味しかない」「これ腐っているの?」の3つに大別できます。

 

それ、旬じゃない牡蠣を食べたからだよ!

 

他人の趣味趣向にあーだこーだ言うのは無粋ですが、食の豊かさは心の豊かさ、好き嫌いが多いのは人生の損! 旬の美味しい牡蠣を食べて、あなたに見地を広げてもらいたいの!!

 

突然、架空の「あなた」に対してこう思った筆者。しかし、思ったのは7月。牡蠣の旬ではまったくない。この計画冬まで寝かせるか、いや今やりたいんだどうしよう、と悩んでいたら……

 

なんと! 「1年中旬の牡蠣を味わえる」とうたうお店を見つけました! しかも2480円で牡蠣食べ放題もできる! やったー牡蠣まつりできる! これはうれしい!

 

でも、何で牡蠣の旬じゃないこんな夏に、旬の味を味わえるの? そもそも本当に美味しいの?

 

ということで、牡蠣嫌いの友人を連れ、調査兼牡蠣嫌い克服のため、そのお店に伺ってきました!

 

牡蠣天国がたった2480円で楽しめるとは…!

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お店の名前は『かきっこ商店』。阿佐ヶ谷駅北口から徒歩2分、店構えはちょっと異彩を放っています。

 

「阿佐ヶ谷っぽい!」と筆者はワクワクしたのですが、対する友人は曇り顔。「牡蠣なん……」などぶつぶつと言っていましたが無視して店内へ。

 

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1階はカウンターメイン、2階はテーブルメイン。外装からは想像もつかないほど清潔感にあふれています。

 

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「牡蠣以外のメニューもあるよね?」と聞いてくる友人を完全に無視し、牡蠣食べ放題コース(2480円)を注文。

 

「牡蠣は食べ物じゃないし、お前は人間じゃねぇ」みたいな目で見られましたが、好き嫌いの克服にはこのくらいのスパルタが必要なのよ! みたいな笑顔で応戦。しかし、心の中は「これで美味しくなかったらどうしよう」と不安でいっぱい。

 

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メニューの中から選んだのは、

・かきっこ焼き
・殻つき焼き牡蠣
・牡蠣とブラックオリーブのカルパッチョ
・牡蠣ポン酢
・牡蠣の燻製オリーブオイル漬け
・カキフライ
・牡蠣グラタン
・牡蠣と海老のアヒージョ
・牡蠣チリマヨネーズ
・牡蠣と白身魚のアクアパッツァ
・牡蠣とベーコンのリゾット

の11品。メニューは他にもたくさん! これだけ牡蠣まみれになれて2,480円は安い!

 

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テンションMAX時に飲むのは、やはりビールでしょう! ちなみに、テンションMINな友人はウーロン茶にしていました。

 

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先に出てきたのが、お通しの盛り合わせ。その日に厳選された6品で、燻された香ばしい風味と身のとろける食感が素晴らしい「牡蠣の燻製」、夏らしくシンプルな「スライストマト」、口に入れた瞬間にとろける「和牛コウネの刺し」、締まった身とタンパクかつ深い味わいの「タイ刺身」、ポン酢でさっぱりいただく「センマイ刺し」、そしてカニミソより濃厚でありながらもクセのない「牡蠣味噌」。食欲にターボがかかる品ぞろいで、友人も「牡蠣以外もあるんだ! しかも全部美味い!」とテンション回復! てか気づかなかったのか、牡蠣味噌パクパク食べてたな。

牡蠣まみれの祭りが始まった!

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お通しに舌鼓を打っていると、牡蠣登場! 1品目は「牡蠣ポン酢」。居酒屋でもよく目にする品ゆえ「牡蠣嫌いなのに上司に無理やり食べさせられたことがあってな……会社辞めようと思った……お前(筆者のこと)と友達でいるのやめようかな……」とガチのトーンで話す友人におびえながらひとくちいただくと……美味しい! 取材に伺ったのは8月なので牡蠣の旬じゃない時期なのに、牡蠣の独特な味わいがギュッと濃縮されていて、かつ臭みもなく水っぽさもない!

 

「これ本当に美味しいから食べてみて!」と友人に勧めると、彼は恐る恐る口に運び――

 

「あれ? 美味しい。俺が嫌いな牡蠣と違う」

 

“美味しい”いただきました!!!!

 

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つづいて、焼き牡蠣。濃厚な牡蠣の味とレモンの爽やかさが絶妙にマッチした極上の逸品で、ついつい白ワインを追加注文! 友人も「俺も飲む!」と早くも牡蠣に魅了された様子!

 

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あああああ~~~~~~~~~~~天国じゃ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!

 

「いや、ちょっとびっくりした。俺が食べた牡蠣は水っぽくてぐにゃぐにゃした生臭いだけの食べ物だったんだけど、ここの牡蠣はサッパリしてて少し海の風味があるアンキモみたいな感じ? とにかく美味い」と友人。よかった! 連れてきてよかった!!

 

そんな会話をしているうちに、どんどんとどく牡蠣料理。

 

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「かきっこ焼き」は、焼き牡蠣の変わり種として“ねぎ味噌”“トマト&チーズ”“ガーリックバター”などのソースを掛けた美味しくて楽しい逸品。

 

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「カキフライ」「牡蠣のチリマヨ和え」などなど、たくさん頼んだ結果――

 

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テーブルの上が牡蠣の宝石箱や!!!!!!

 

それでもまだまだ牡蠣は届く!

 

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「牡蠣と海老のアヒージョ」は、牡蠣・海老・トマトの香りが油に染みこみ、サツマイモの甘みと相俟って麻薬のような魅力を発する逸品。

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個人的なイチオシが、この「牡蠣のアクアパッツァ」。白身魚とともに、塩とパセリのシンプルな味付けで蒸し焼きにされた一皿ですが、すべての素材の魅力が引き出されている上に、皿に残ったおダシもスプーンですくって飲みたくなるほどいい味の出ている珠玉の逸品です!

  

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「牡蠣のグラタン」「牡蠣のリゾット」は、どちらもボリュームたっぷりでクリーミー&炭水化物の魔力ぎっしり。オーダーしてから少し時間がかかるので、「そろそろ満腹だから〆ようかな」と思ったタイミングで、お早めにご注文を。大丈夫です、満腹でも食べられてしまうほど美味です!

 

なぜ一年中「旬の牡蠣」が食べられるのか?

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しかしなぜ、こんなに美味しい牡蠣を通年で提供できるの? 旬じゃない牡蠣ってまずいんでしょ? お店の人に聞いたところ――

 

「うちは、もともと広島の店なんです。市場で入札する資格も持っていて、いい物が手に入るのでそれをお手頃な価格でお客さんにお出ししようと。ウチは牡蠣を特殊な方法で保存するノウハウがあり、いつでも旬の牡蠣の味を提供することができるんです。おススメは焼き牡蠣やフライですね」とのこと。

 

また、「旬じゃない牡蠣は不味くて仕方ないです(笑)。そんなもの、お客様には提供できません!」と断言しておりました。

 

旬じゃなくても旬の牡蠣を味わえる『かきっこ商店』さんに、みなさんもゼヒ足を運んでみてくださいね!

 

余談ですが、この日から牡蠣にハマったらしい友人が連日牡蠣を食べに行こうと連絡してくるのが若干というかものすごくウザいです。

 

紹介したお店

かきっこ商店
住所:東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-2-5
TEL:050-3463-4219

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著者・SPECIAL THANKS

シマヅ

ライター/シマヅ

1988年生まれ。フリーライター。 武蔵野美術大学造形学 部芸術文化学科を卒業後、2年ほど美術業界を転々としていたが現在は主にWEB上で文章を書き生計を立てている。女性向けコラム、インタ ビュー記事、グルメレポート、体験記事など、幅広い分野で執筆活動を行う。

https://twitter.com/Shimazqe

これほどまでに「肉」を感じる餃子があるだろうか…?九段下「洋々亭」は僕の中に餃子革命を起こした

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ライターの小野洋平と申します。東京の「やじろべえ」という会社でライターをしております。

 

さて、一番好きな食べ物を聞かれて「餃子」と答える人って多くないですか? 餃子好きの方には申し訳ないですが、僕は長らくこれが疑問でした。餃子、確かにうまいけど「一番」に挙げるほどか?と。

 

しかし、それは単に僕が「本当にうまい餃子」を食べていなかったからなのだと、最近になって気づきました。そう、出会ってしまったのです、人生史上最高の餃子に

 

九段下駅前の老舗中華「洋々亭」

それは東京メトロ・九段下駅前にある「洋々亭」の餃子です。

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▲九段下駅から徒歩1分

 

洋々亭は創業50年を数える老舗中華料理屋さん。外観からして年季が感じられ、店内には「これぞ昔ながらの中華料理屋」って感じのメニューがいたる所に貼られています。

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▲食欲を刺激する中華独特の香りが、壁にまで染みついています

 

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▲ピーマンの表記が「Pマン」になっているところにも注目

 

僕と洋々亭との出会いは、会社の上司に「うまい餃子があるから食べに行こう」と誘われたのが最初。そのときは「餃子ね、はいはい」というくらいの気持ちだったのですが、ひと口食べてそのうまさに衝撃が走りました。以来、何度となく通い、食べても食べても興奮が冷めやらないため、ぜひこの味を広く知らしめたいと思った次第です

 

餃子を待つ間の「つなぎ」も最高

さて、ではさっそく餃子をオーダーしましょう。ちなみに、洋々亭の餃子は焼き上がりにやや時間がかかるため(※その理由は後述します)、来店したら最初にオーダーしておき、出てくるまでの間は中華料理屋ならではのクイックメニューでつなぎましょう。いや、「つなぎ」などというのは失礼か。どのメニューも、それぞれがメインをはれるほどのクオリティです。

 

最初にやってきたのは「ネギ奴」(550円)。 

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▲ピリ辛のチャーシューとネギがこんもりと

 

冷奴の上に、ピリ辛のネギチャーシューがたっぷり盛り付けられています。ビールにもご飯にも合いそうな肉食系冷奴。いただきます!!

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▲こんなのうまいに決まっているけど…

 

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▲うまいっすわー

 

冷たく柔らかい豆腐にピリ辛のネギチャーシュー。口の中で冷静と情熱がせめぎ合っています。これはもう、反則的な相性のよさです。なお、個人的にはこのネギチャーシューがどっさりのった「ネギラーメン」もオススメです。

 

続いては17時からの限定メニュー「ザーサイときゅうりの和え物」(300円)。

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▲きゅうりの下にはザーサイがたっぷり、さらにその下には…

 

ザーサイの下にはもやしがこれまたどっさり。ザーサイ、きゅうり、もやしを一緒に食べれば、口の中がいつまでもシャキシャキしています。これも酒が進みます。

 

そして、「Pマン肉炒め」(700円)。

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▲この油の照り…たまりません

 

「チンジャオロース」ではありません。あくまで「Pマン肉炒め」なのです。そんなネーミングひとつからも“日本の中華料理店”としての矜持を(勝手に)感じてしまいます。

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▲豚肉のジューシーさ、ピーマンのほろ苦さ、たけのこの食感。たった3つの食材なのに、ここまでうまくなるかね。ああ、コメが欲しい…

 

餃子までの「つなぎ」としては明らかに食いすぎですが、まだまだいきます。お次はお店の名前がついた名物丼「洋々丼」(800円)。

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▲これまた食欲をそそるビジュアル

 

大盛ライスの上に、たっぷりの豚肉、にら、玉ねぎ、長ネギ。そして生卵。スタミナがギンギンにチャージされそうな、まさに「オトコめし」。

 

これ、具が尋常じゃないほど盛りつけられているんですよね。レンゲでひとかきしてみましたが、一回ではコメにたどり着けません。

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▲具をかきわけると、汁を吸ったコメがお目見え

 

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▲レンゲからはみ出る、わんぱくな豚肉

 

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▲なお、個人的に卵の黄身は終盤に崩す派ですが、今回は我慢できずいきなり崩してしまいました

 

とにかく「肉!!!」な洋々亭の餃子

さて、ここまでは序章。いよいよ主役の登場です。これが僕をトリコにした「洋々ギョーザ」(5個500円)だ。どーん!

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▲焼き目が美しいですなー(写真は2人前)

 

トリコにされたポイントはいくつかあるのですが、まずは見た目のインパクト。一つひとつがデカく、中身がパンパンに詰まっているのが外観からもわかります。

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▲小皿にのっけてみました。デカさが伝わりますでしょうか?

 

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▲耳と比較してみました。伝わりますか?

 

耳が餃子に似ていたので比較してみましたが、僕のそれなんかとは比べものにならないほどの福耳っぷりです。

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▲よって、一口では食べきれません

 

焼きたてアツアツの餃子を頬張ると、さらに熱い肉汁がほとばしります。熱いけど、一滴も逃したくない、この汁! そこにキンキンに冷えたビールを流し込むわけです

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▲この時を待ちわびていた

 

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▲くぅ~

 

とはいえ、「肉汁が溢れる」だのというのは、いわば餃子レポの常套句。これまでに味わってきた餃子でも、まあそういうことはあったわけです。

 

ここの餃子がよそと違うのは、圧倒的な「肉感」なんです。ひと口食べると「肉!!!」っていう感じで、もうすさまじいほどに肉々しいんです! これがやみつきになるんです!!

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▲肉!!!

 

まるでハンバーグや肉団子を食べているかのような、それほどまでに「肉!!!」なんですよ。肉餃子のなかの肉餃子と言っていいと思います。

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▲断面。肉!!!

 

お店のおとうさんにその秘密を聞いてみると、「餡は豚肉と長ネギというシンプルな具材。だからこそ、ダイレクトに『肉!!!』を感じることができるんですね」とのこと。ちなみに、おとうさんは餃子の街・宇都宮出身なのだそうです。

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▲「俺、指名手配中だから写真は…」と、お茶目な冗談を言うおとうさん

 

また、そんな肉々しい餡を包みこむ皮もまた特別。詰まりに詰まった肉と肉汁を、噛むその瞬間までいっさい外に逃さない皮はとにかく分厚く、モッチモチなんです。出てくるまでに時間がかかっていたのは、この皮の厚みゆえ、じっくり焼いていたからなんですね。 

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▲皮だけでもこのサイズ。ずっしりと重量感があります

 

その弾力と舌触りは餡のインパクトにも負けない、なんとも存在感のある皮です。餡と皮、どちらかが引き立て役に回るのではなく、強力な個と個をぶつけて、さらに「強力な個」を生み出す。言うなればジーコジャパンみたいな餃子ですね。古いですね。

 

そうこうしているうちに、お別れの時がやってきました。ラスト一個の餃子に、言いようのない寂しさを覚えます。

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▲こっち向いて

 

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▲きれいだね

 

別れを惜しみつつ、いただきます。

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▲うまっ!!

 

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▲完食したら腹がはちきれそうになりましたが、何度でもはちきれたくなる旨さでした

 

今回は明らかに頼み過ぎましたが、餃子がとにかく重量級なので、餃子とライス、あるいは餃子とビールだけでも十分に満足できると思います。

 

「肉が食べたい!」と思ったら、ステーキやハンバーグもいいけど、洋々亭の餃子もオススメですよ!

 

取材・文:小野洋平(やじろべえ)
編集・撮影:榎並紀行(やじろべえ)

 

紹介したお店

店名:洋々亭
住所:東京都千代田区九段北1-3-4 九段下東急真サクラビル 1F
TEL:03-3264-1890

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プロフィール

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小野洋平(やじろべえ)

1991年生まれ。編集プロダクション「やじろべえ」所属。服飾大学を出るも服が作れず、ライター・編集者を志す。自身のサイト、小野便利屋も運営。

http://yajirobe.me/
https://onobenriya.com/

京都で話題のラーメン新店! 「キラメキノトリ」が手がけた河原町三条「麺屋キラメキ」の鶏白湯は濃厚とろっとろでメチャ旨い

こんにちは!

個人ブログのリニューアルに伴い、「京都はんなりブログ」改め「cotochico blog」と名称を変更しました。今後、cotochicoとして活動していきます。

これからも変わらず京都の美味しいを発信していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

今回は、「京都」そして「ラーメン」といえば一乗寺・・・ということで、一乗寺で人気のラーメン店「キラメキノトリ」の6号店「麺屋キラメキ」が2017年6月に河原町三条にオープンしたので、ご紹介します。

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繁華街に登場した「 麺屋キラメキ 三条店」

三条に今年6月にオープンした「麺屋キラメキ 三条店」は大通りに面したこちらのお店です。

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近隣には、その他人気ラーメン店が集合しつつあるプチ激戦区です。

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店内はテーブル数席とカウンターのコンパクトなお店。

 

メニューは、4種類。

「鶏白湯らーめん(醤油)」「濃厚担々麺」「鶏白湯らーめん(塩)」「台湾まぜそば『直太朗』」です。

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入店すると券売機があるので、そちらで購入です。

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今回は、4種類紹介ということですべて並を注文しましたが、サイズも豊富で、サイドメニューも豊富でしたよ!

 

とにかく食べたい「鶏白湯らーめん(醤油)」

本店の「キラメキノトリ」の店名からもわかるように「鶏」にはこだわりまくっているこちらのお店。

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じっくり時間をかけて煮込まれた鶏ガラベースのスープは、とろみのあるスープです。

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一口飲むと濃厚な中にも鶏の甘みと醤油のまろやかさが感じられる、上品なスープでした。

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麺も系列店の「コムギノキラメキ」店内にある製麺工房で作られた夢漫天という小麦粉や薬品不使用をこだわりとする自家製麺を使用。

濃厚なスープが絡み付く太すぎない絶妙な麺は主張しすぎず、それでいて小麦の風味がふわっと感じられる麺でした。

トッピングされている玉葱のシャキシャキ感が、濃厚なスープの中に爽快感を時折与えてくれます。

 

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そして、忘れてはいけないチャーシュー!!

ほんのりピンクの薄めのチャーシューは、とろとろです。

単体で食べるも良し、麺と一緒にかぶりつくのも良し。もっと食べたくなるチャーシューでした。

器もお洒落で、濃厚なのにさらっと食べれてしまうこれから自分の定番になりそうなラーメンでした。

 

自分の好みの味を見つけられる「台湾まぜそば『直太朗』」

台湾まぜそばは、実は私、今回が初挑戦なんです・・・

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そんなビギナーにも安心な食べ方ガイドがテーブルにありました!

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〆のご飯がセットのこちら。めちゃくちゃお得です!

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麺の上には肉そぼろ、生卵、ニラ、ネギ、魚粉などの華やかビジュアル。

「麺屋キラメキ」では、ニンニク抜きなども対応してもらえるので、女子には嬉しいですね!

まず、とにかく混ぜます。

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いい感じに混ざった麺は、卵黄もあいまってツヤツヤ。食欲そそります。

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一口食べるとガツンとくる魚粉と肉のミンチ感!なにこれ、美味しい!と食べ勧めてしまいます。

危なく食べきるところでしたが、机の上の食べ方ガイドの3分の2を食べた頃に味変タイム!を思い出しました。

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卓上調味料を使って、自分だけの味に変えるのが良いそうなのですが、とりあえずおすすめをチャレンジ。

まずカレーペッパーを少し。

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魚・肉・カレーという旨味の3層構造ができて、さらに濃厚に。

そして、レモンペッパー。

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濃厚な中にも爽やかな酸味がプラスになって、さらに食欲が進みます!

 

最後、麺を食べきったところに投入するのが白ご飯!

 

残ったタレにまぜまぜすると濃厚ご飯のできあがり!

ちょっと見た目がアレでしたので写真は省略しましたが・・・文句無く、美味。それ以外にありません。

いろんな楽しみ方ができる「台湾まぜそば『直太朗』」。テーブルの調味料は他にもたくさんあるので、いろんな食べ方ができそうです。ハマりそう!

 

ここまで濃厚な担々麺は食べた事がない!「濃厚担々麺」

実は、私、担々麺に目がありません。お気に入りの担々麺のお店は数あれど、ここまで濃厚な担々麺は初めてでした。

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こちらの担々麺は、味噌つけ麺で人気の「吟醸らーめん久保田」プレゼンツ。

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運ばれてくるや否や、茶色いスープにラー油そしてナッツがのっている香ばしい肉そぼろ。素敵なビジュアルです!

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スープは、やはり濃厚とろとろ系!こんなに濃厚そうな担々麺は、他に見た事がありません。

一口すすると、一口で通常の担々麺の1杯分かと錯覚するほどの濃厚さ。大好き!

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 麺にもしっかりスープが絡み付いて、最後の方はスープが足りなくなるんじゃないかと不安になるほどでした。ここまで麺と同時にスープを味わいつくせる担々麺を他に知りません。

肉そぼろにアクセントでナッツの歯ごたえがいい感じです。

最初は少し少ないかもと思ったりもしましたが、食べ終わった後の満足感がすごすぎる!

クセになる濃厚担々麺。一度食べたらまた食べたくなるはず。

 

「鶏白湯らーめん(塩)」は、想像を超えた塩だった

ラーメン屋に入って、醤油と塩があったらなんとなく醤油を頼んでしまう私。

あまりパンチがないイメージを持っていた塩ラーメンでしたが、こちらは違います。

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「鶏白湯らーめん(醤油)」で紹介したとろとろ濃厚ベースに塩。そしてレモンがアクセントになっていて、想像の塩ラーメンを遥かに超えるおいしさ!!

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醤油とベースは同じなのに、和食と洋食くらい違うジャンルのラーメンに感じられる不思議。

こちらも醤油と同じく、絶妙な麺に濃厚スープが絡み付きレモンの爽やかさと相まって、どんどん食べすすめてしまいました。

 

こちらのチャーシューももちろんとろとろ。なんかここの塩ラーメンは他と違う!そう、人に勧めたくなるラーメンをまさにこんな感じというのを具現化したようなラーメンでした。

 

どのメニュー選んでも、間違いなし!

三条の大通りに面しているので、ピーク時は行列も。

少し外した時間に行くと、少しの待ち時間で食べられるかもしれませんよ!

6店舗共通のスタンプカードもあるので、系列店巡りするのも楽しそうですね!

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紹介した店

麺屋キラメキ京都三条

住所:京都府京都市中京区恵比須町435-3三条河原町ビル1F  

TEL:075-744-6199

※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。 

 

綾部市にもお店があります

麺屋キラメキ 京都三条 綾部安国寺店
住所:京都府綾部市下八田町才ケ花35-6
TEL:0773-21-6312 
※お問合わせの際はぐるなびを見たとお伝えいただければ幸いです。 

r.gnavi.co.jp

 

 

cotochico blog

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美味しい店を食べ歩くのが大好きな京都在住のOL。

行動範囲は、京都中心に関西一円。

 

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そびえ立つ炭水化物の霊峰 伝説のデカ盛り店「光栄軒」で5合チャーハンとオムライスを食らいつくせ!

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こんにちは。私は今、東京は荒川区にあります「光栄軒」に来ています。

f:id:tanocchi:20170723151906j:plain1977年開業、今年で40周年を迎えるいわゆる街の中華屋さんなのですが、ここは全国からフードファイターが訪れるという「伝説のデカ盛り店」でもあります。

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ラーメン400円、チャーハン550円と良心的な下町価格なのですが、200円増で「大盛り」を頼むと、たちまちジャンボメニューに早変わり。さらにその上に裏メニューとして「特盛り」が存在するのです。

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通常盛りでも名物のチャーハンは2.5合のボリューム。普通のお店の大盛りどころじゃありません。これを特盛りにしたらどうなってしまうのでしょうか。

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若手役者が体を張って挑戦

今日はその伝説に腹ペコの舞台役者2人が挑みます。五十嵐山人(左)と佐々木修二(右)。このあと舞台稽古らしいですが、思う存分食べていただきましょう。

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熟練の技で5合のライスが宙を舞う

厨房には店長の浅見寛さん(65)と奥様の久枝さん。中華鍋に火が入り、準備は万端。

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ダンダンダン!まずはチャーシューを刻んでいきます。すごい量。

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中華鍋にボール1杯分の白米が投入されていきます。まるで給食作りです。

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カッカッカッ!と小気味良い音を響かせながら、中華鍋で躍るライスたち。家庭の炊飯器は5.5合炊きですから、お釜丸ごと炒めるようなもの。「重くないんですか」と尋ねたところ、「重くはないね、これは手首の返しだから!」とさすがのコメント。店長カッコイイ。

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ジュワーーーーーッ!ケチャップが投入されました。まずはオムライスのようです!

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チキンライスをお皿に盛りつけたタイミングで、お母さんが玉子を…

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ファサッと乗せて完成!みごとなコンビプレイ。

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ぱぱっと鍋を洗うと再び「ジャッ!ジャッ!」5合のチャーハンが瞬く間に完成。これぞ熟練の技。

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「はい〜、おまちどうさま〜」。

ドンッ!

あまりのボリュームに笑うしかない2人。

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それでも朝から何も食べてない2人はひるみません!やる気満々、頑張ります!

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こちらが特盛りオムライス。とんでもない高さがあります。どう見ても山です。

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そして特盛りチャーハン。食欲をそそるいい香りがしているんですが、見た目に圧倒されてしまいます。

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ご飯ものだけでおかず無しってのも寂しいので、唐揚げ(大)も頼みました。

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ちなみにコレはレギュラーメニュー(一人分)です。

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さあ!いただきます!

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「あ、うめえ!ぜんぜん完食いけますよこれ!」

「うんうん。オムライス最高。今日はラクチンな現場だわー」

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うほーーい!懐かしのチキンライスは具沢山。子供の頃お腹いっぱい食べたかったですよね。夢が叶って良かった。

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チャーハンを夢中でかきこみます。幸せそうな顔してますねえ。

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もぐもぐ。「いやーうまいっすね」もぐもぐ。もぐもぐ。

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チャーシューもごろっごろ。この量でパラッとしてるからすごい。

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スープもどんぶりで出てきました。口の中の水分を補給しましょう。

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そして揚げたて熱々の唐揚げ。天国かよ。

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「唐揚げも全部喰っちゃっていいんすか?マジすか?」たーんとお食べ。

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なんて言っていたのもつかの間。「ちょっと味変えます…」。あれ?

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醤油を投入しはじめました。

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「焼き飯っす!うまいっす!」そうか、好奇心旺盛なだけか。もうギブアップかと思って心配してしまったよ。

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お互いに味見。「あ、そっちもうめえ」「おお、こっちもうめえ」他にボキャブラリーはないのかw

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黙々と食べ進める佐々木選手。生きていて一番の楽しみは「マクドナルドのビッグマックセットを2個買って一度に食べること」と言うだけのことはあります。

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チャーハンの五十嵐選手は年上彼女と同棲中。家賃は払ってないそうです。おー、だいぶ少なくなってきましたね。

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…開始20分。スプーンがピタリと止まりました。ウソでしょ?楽勝ムードはどこへ…。

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役者魂で食欲に火をつけろ

ここで状況を見かねた劇団の鬼先輩が指導開始。「君たちは役者だよね。1週間飲まず食わずで、やっとご飯にありつけた、はい、イメージして」。いわゆるエチュードってやつが始まりました。

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「1週間飲まず食わずでジャングルをさまよった…もうダメだと思ったら、天からチャーハンが降ってきた!……よーい、スタート!」 

「食べ物だあ!」

「助かったああ!」

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さすが役者さんです。マジでペースが回復しました。人間ってすごい!

f:id:tanocchi:20170723152024j:plainと、思ったのもつかの間……。

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 「違うんス!頭はぜんぜんまだ行けるんス!でも、喉が米粒の通過を拒否するんです!」

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ベルトが閉まらなくなったところでチャレンジ終了。光栄軒のデカ盛り恐るべし。

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結局オムライスは3分の2でギブアップ。佐々木選手、大食いの役が来たらこの経験を活かしてください。

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チャーハンもあと少し!のところで満腹宣言。五十嵐選手は8月30日〜9月3日まで中目黒のキンケロシアターで演劇企画ユニット劇団山本屋『おしゃぶり。』〜耳を傾けても届かない物語〜に出演。ちゃんと食べて栄養つけないと。

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「もう少し食べたい」の声で生まれた裏メニュー

−店長ごめんなさい。食べ切れると思ったんですが…。

 

「いやー、これは普通の人間が食べ切れる量じゃないからさ。フードファイターの人が来るとペロッと食べちゃうけど」。  

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−特盛りはいつからやっているんですか?

「ずいぶん昔からやってるなあ…。学生さんとかがさ、もう少し食べたい、もう少し、ってリクエストに答えていたら、特盛りになったんだよね。大盛りで4合、特盛りが5合。店の炊飯釜が3升3合炊きだからさ、特盛りだと6個しか作れないんだよ」。

 

−それじゃお昼時とか大変じゃないですか。

「そう、いっぱい食べてくれるのは嬉しいんだけどさ、そうそう食べきれないから(笑)」。

 

一番多いのが、普通のラーメン屋さん感覚で「ラーメンとチャーハン」を頼んで失敗するパターンだそうです。先ほども言いましたが、普通盛りのチャーハンが2.5合。ラーメン食べながらつまむ量じゃありません。

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店長曰く、初心者のかたはまずラーメンセットを頼むといいとのこと。ラーメンにサラダにチキンカツにミニチャーハンで600円。安すぎるだろ。

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ミニチャーハンでも普通のチャーハンの8割はあるので気をつけて。チキンカツも乗ってますからね。

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食べきれなかった場合は、お持ち帰りも可能です。残った量から見ると、2人とも4合の大盛りだったら食べ切れていたかも。大盛りをクリアしてから、特盛りにチャレンジするといいですよ。

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残ったオムライスは撮影してた僕がおいしくいただきました。5合いけたなこれ。チャーハン、オムライス以外にも、カツ丼大盛りやカツカレー大盛りも尋常じゃないサイズで出てくるので、腹ペコさんは一度自分の限界を確かめに来てくださいね。

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お店へのアクセス

都電荒川線「荒川区役所前」から徒歩5分。千代田線・京成線「町屋」から徒歩10分。

JR西日暮里駅からタクシーに乗って「区役所の一個前の交差点」って言うと楽チンです。

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お二人ともご苦労様でした!

お店データ

光栄軒

住所:東京都荒川区荒川2−4−3

電話:03-3806-4924(予約不可)

定休日:月曜日

営業時間:火〜金 11:00〜15:00  17:00〜22:00

土・日 11:00〜20:00

喫煙可

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著者:たのっち(@tanocchi)

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記者・ラジオディレクター。

ラジオ時代はグルメレポートの取材原稿を放送が終わると捨てていたので、これからはここに書き留めていきますね。

たのっちのぶろぐ:http://tano.blog.jp

ツイッター:https://twitter.com/tanocchi

南インドカレーは北インドカレーとは全然違うんです!福岡で数少ない南インドカレーの店「ポラポラ食堂」のカレーは驚きの味でした

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皆さん、南インドのカレーって食べたことありますか??

 

インドカレーというと辛い!スパイシー!ナンで食べる・・・というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、南インドのカレーは全く違うんです!

ランチでお得に本格的な南インドカレーがいただけるお店をご紹介します。

 

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場所は福岡市中央区赤坂・大正通り沿いにあるサニーの地下です。向かって右側に階段があります。

 

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初訪問の時は「ここかしら?」と戸惑うかもしれませんが、ちゃんと表にも看板が出ているので目印にしてくださいね。

 

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ポラポラ食堂」。

地下の一番奥にあります。可愛い外観ですね!

 

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店内にもインドの雑貨や写真が飾られています。

こちらのお店では、ご主人が南インドのカレー店で半年間働いて習得した本場の南インドカレーをいただけるんです!

 

私は、北インドは旅したことがあるのですが、南インドは行けなかったのでどんなカレーがいただけるのかワクワクです!

 

ランチのオススメは、肉を使わない菜食カレーセット「ベジタブルミールス 980円」。「野菜の定食」という意味です。

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オープン当初、1200円のベジタリアンミールスをサービス価格・980円で提供したところ、いつから金額を戻せばいいのかタイミングが掴めないまま、980円で提供されているそう(笑)

(いつの日か1200円に戻っていても優しく見守ってあげてくださいね)

 

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他のカレーを220円~追加することもできます。

 

 

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さぁ、こちらが「ベジタブルミールス 980円」です。

本場ではバナナリーフに直接盛り付けられることが多いようです。

 

 

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プレートに乗った小さな器の中身は左からサンバル(南インドを代表する菜食カレー)、ラッサム(酸味の聞いたスープ)、

 

 

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ヨーグルト、本日のミールスはじゃがいもとビーツのカレー。

 

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北インドでは小麦が主食ですが、南インドでは米が主食なんだそう。

ライスは左・ターメリックライス(日替わり)、右・バスマティライス(インドの米)の2種類と、手前にはダールという豆のカレーがかけられています。

 

付け合わせとして、キャベツのココナッツ和え、ココナッツチャツネ、ひよこ豆のサラダがつきます。

 

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いただき方もちゃんと書いてありますよ。

 

まずは・・・

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小さな器を全てプレートの外に出します。

 

 

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次に、それぞれのカレーを味見してみる。

サンバルは野菜の旨味が生きた優しい味わいのカレーでサラッとしています。

現地では味噌汁のような存在なんだとか。

 

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ラッサムは酸味が効いていて、辛味もあります。

この酸味の秘密はタマリンドという果実。北インドではあまり使わないようです。

 

 

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一通り味見をした後は、パパードという豆のせんべいをライスの上に割り入れます。

 

 

ここからは、好みで色々なカレーを混ぜながらいただきます。

 

北インドでは濃いカレーが多いですが南インドのカレーはサラサラ。

パラパラしたインド米としっかり絡みます。豆のせんべいの食感と優しい塩味がいいアクセントです。

 

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豆カレー・ダールのまろやかなカレーと酸味の効いたラッサムを混ぜていただくと美味しい!

 

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さらに、じゃがいもとビーツのカレーも加えると、ホクホク感も楽しめます。

 

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北インドではバターなど動物性油をよく使いますが、南インドはココナッツオイルやココナッツミルクを使うので、あっさりしたのが特徴。

もっと刺激が欲しい!という方は、こちらのピクルスを混ぜて召し上がれ♪

なかなかパンチの効いた辛さですよ~!!

混ぜるカレー次第で、口に運ぶたびに違った味わいになるから面白い!

 

 

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慣れてくると、最後の方は躊躇なく混ぜるので、こんな様子になります。

南インドのカレーはとにかく爽やかであっさりしているので、食欲が落ちそうな暑い季節には、重宝しそう♪

 

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綺麗に混ぜて、完食!

 

サンバルとライスはおかわり自由なのも嬉しい所です。

日本でも地方によって名物料理があるように、インドでも南北で全く違うカレー。

まだまだ馴染みが薄い南インドカレーですが、旅行した気分で本格的な南インドカレーを味わってみてくださいね!

 

今回取材したお店

ポラポラ食堂

住所:福岡市中央区赤坂1-9-1フドウ赤坂ビルB1

電話:092-712-2308

営業時間:11:00~14:30・17:30~22:30

定休日:日曜日

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山口玲香 プロフィール

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タレントとして福岡を拠点にテレビ、ラジオパーソナリティー、イベントMC、執筆など多方面で活動中。現在レギュラー番組はTVQチラチラパンチ、RKBラジオよしもとRadioバリカタ!!! テレビ番組でグルメコーナを担当することも多く過去の取材件数は1000件以上。海外旅行でこれまで30箇所以上を訪問。世界の旅先でも食べ歩き、料理教室へ通ったことも。海外で撮影した写真を使いRechel good Smellとしてのアーティスト活動も行っている。

 

ブログ:http://ameblo.jp/reika-fashion/

インスタ:れいか (@reikastyle) • Instagram photos and videos

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FB:https://www.facebook.com/reika.yamaguchi.58

土用の丑の日。ボクの“途中街”渋谷で鰻を求めてセンチメンタルな散歩【久住昌之の「途中めし」第6回 渋谷・元祖 うな鐡】


渋谷「元祖うな鐡」

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吉祥寺に仕事場があるので、都内に出るときは中央線か、井の頭線だ。近年は、中央線よりも、なんだかのんびりしているから、井の頭線を使うことが多い。吉祥寺始発で座れるし。

井の頭線は渋谷が終点だ。若い頃はよく渋谷に行った。

高校生の時、渋谷西武B館の地下に詩集専門の書店があった。そういう情報をどこからとも無く仕入れてくる奴がいて、教えてくれたのだ。そういう「ススンデル」友人て、いつの時代もいる。

詩なんて、それまでは軟弱だと思って、嫌いだった。ところが、はっぴいえんどというロックバンドを知ったおかげで、興味を持つようになった。はっぴいえんどのドラマーで、ほとんどの歌詞を書いていた松本隆の歌詞をかっこいいと思ったからだ。松本隆が渡辺武信の詩を好きだと書いていたので、聞いたこともない彼の詩集が無性に読みたくなった。でも近所の書店にはどこにも売っていない。ネット無き時代だ。情報は圧倒的に少なかった。その渡辺武信の詩集が、西武B館の地下の書店に行ったら、当たり前のようにあったので、、さすが都内、吉祥寺はイナカだ、と思った。

それから高田渡経由で山之口貘という詩人も知った。「ぞうさん」の歌詞で有名な、まどみちおも、この頃再発見した。

そうやって世の中には「カッコイイ詩」もあることを知った。渋谷にはそんな詩集専門の店があったのだった。渋谷という街を仰ぎ見る気持ちになった。そうだ、思い出した。「ぽるとぱろうる」という書店だ。名前からして、何か飛び抜けて見えた。

ロック喫茶にも行った。ジャズ喫茶にも行った。そこはイナカ吉祥寺のそれとはやっぱり違っていて、もう少し古くて大人な雰囲気があった。見たことない輸入盤もかかっていた。

大好きだった遠藤賢司が開いた「Waltz」という喫茶店にもドキドキしながら行って、アイスコーヒーを飲んで、彼のヒット曲のタイトルにもなっている「カレーライス」を食べた。後に有名になるピラミッドカレーはまだ無かった。最初は道玄坂の途中の2階にあった。

PARCOは1階の天井がやたら高くてオシャレだと思ったし、今は無き「ジャン・ジャン」に、ライヴや芝居を見に行った。

いろんな映画館にもいったし、ライヴハウスにも行った。パチンコ屋の上の「屋根裏」にはRCサクセションが出ていた。そうだ、オシャレとしての古着を初めて買ったのも、渋谷だ。

大学生になると、音楽仲間の先輩が「屋根裏」の下のパチンコ屋でバイトをしていたので、よく酒を飲みに行った。いろんな店を飲み歩いたけど、安い焼き鳥屋が多かったな。

まあ、誰にでもある若い時代の話だ。

当時行った店は、ほとんどもう無い。それらが無くなったのとはまったく関係なく、ボクは渋谷駅から出ることが少なくなっていった。呼ばれてライブハウスに出演する以外の用事がなくなった。渋谷は、今や乗換駅、途中駅だ。  

考えてみると、子どもの頃は全然行かない街で、若い時通って、歳をとったら行かなくなる街って誰にでもあるに違いない。人生の途中に留まった街。途中街。

今回はボクの途中街・渋谷に行くことにした。

担当編集者男は、それなら7月なので、鰻でも食べて暑気払いをしましょうと言う。いいじゃないか。そうしよう。

例によって編集者男と編集者女が、候補の店を何軒かリストアップしてくれた。

円山町にある老舗の鰻屋や、個室のある古い鰻屋など、どこも魅力あり、しかも知らない店ばかり。だから、第1候補から第3候補まで希望を書いてメールした。

そしたら、しばらくして「全部、取材を断られました」とメールが来た。なんじゃそりゃと思って、新たに編集者女の見つけてきた店をメールしたら、しばらくして「土用のうなぎの時期のせいか、どこの店も予約が取れませんでした。渋谷じゃなくてもいいですか」とメールが来た。いや、もう渋谷で書く気満々だし。

いい大人の編集者が、後手後手に回っている感じだ。

さらに探してもらって、ようやく取材の予約が取れたのが「元祖 うな鐵」だ。創業昭和32年。ボクの生まれる前年。そうか、いいね、そこで決定。

 

新しいものを作るのが文化だ、なんて。流行は必ず古くなるんだよ。消えてしまった渋谷PARCO跡を眺め、ボンヤリと感傷的気分。

鰻を食べる前に、久しぶりに3人で渋谷の街を歩いてみようということになった。今パルコが無い、と聞いたからだ。パルコが、無い。無いというのは、休業か閉店して営業してないのか。物質的に建物がすでに無いのか。

駅の方から歩いて行って、細い坂道を上る。

「ここ、スペイン坂でしたっけ」

「たぶん」

「そのはずです」

 3人ともおぼつかない。いかに来てないか。

「ここ、上がるとパルコですよね」

「ですね」

と、その途中にあった映画館「シネマライズ」が閉館している。

ユニークな形状の建物は残っていて、ユニークなだけに、入口が暗く、インフォメーション的なものがなにもなく、ビルが目を閉じ口をつむいだような有様が痛ましい(後で知ったが、ライブハウス的なスペースになっているようだ)。

やっぱり「意表をついたデザイン」というのは、ひとたびその内実が失われると、本当に依りどころないような、頼りなくかわいそうになる形状に見えてしまう。

「新しい」というカタチがいつも危ないのはそこだ。

人類は文化というものを持ってしまったから、「新しい」には価値を与えやすい。というか、新しいものを生み出すのが文化だと、勘違いしやすい。新しいのがエライと思いやすい。

新型。最新式。ニュー。ネオ。「今まで見たことも無い○○」。それが正しいと思ってしまう。新しいものを、頭の中で古いものより上位に置いてしまいがちだ。

それは危ない脳味噌の罠だ。

当たり前だが、新しいは、一瞬たりとも止まることのない時間の経過で、必ず古くなる。流行は、必ず時代遅れになる。新しいは、エラくない。長持ちするものの方に価値がある。日本の街は変わり続けてなんとか都会らしさを保ってきたから、それを忘れやすい。

知り合いの男が、若い女子に「ホットパンツ」と言って、キョトンとされたそうだ。とたんに、すごく恥ずかしくなったという。今や言わないな、ホットパンツ。それは恥ずかしくなるかもしれない。名前が名前なだけに。熱いパンツ。

別のオジサンは、やはり若い子に、

「そういう服は、ブティックで買うの?」

と聞いて、キョトンとされたそうだ。ブティック。聞かない。今はショップ(「チョップ」「キック」の発音でなく「別府」の抑揚で)か。でもショップもすぐに次の言い方に変わる。すでにススンデル人々の間では変わっているかもしれない。

そういう風に、ある時代、PARCOは新しかった。最先端だった。公園通りを上ると、PARCOがまぶしく輝いていた。

それが、いつからか、若者たちに「パルコ、駅から遠いし」と言われるようになったという。それはカナシイ。しかもPARCOでなく、カタカナで呼ばれているイメージ。

それが諸行無常というものだ。大昔からそんなことわかっているのだ。ギリシャ時代から大人は「今の若者はなってない」と嘆いていたのと同じだ。同じでもないか。

 

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パルコのあった場所に来た。見事に、無い。工事現場の囲いがあるだけで、Part2、Part3を含め3つあった建物が、ただ、無い。向こうの建物が見えている。一瞬ポカンとしたが、

「ホントに無いねぇ」

と、なんだか笑ってしまった。張り紙に「2019年秋に新しい渋谷パルコとして生まれ変わります」と書いてある。「新しい」になんだか強い力を感じない。自分でも「パルコ」とカタカナ表記してるし。流行商売は大変だ。

人はたくさん歩いているが、ここにパルコの建物が無いことに、無関心に見える。

 

それからボクたちはもう少し歩いて、坂を上がりきった先に、あの渋谷公会堂が、すっぽりと無いのを見た。パルコと同じく、立て替え工事中。ここでもコンサートや芝居を観た。はずだけど、何を観たかもうほとんど忘れた。

その公会堂の裏の渋谷区役所も無かった。

「あ・・・そう言えば、婚姻届、渋谷区役所で出したんだ」

と編集者女が呟いた。彼女はその結婚の後、たしか3年もしない間に離婚している。

「婚姻届の時、向こうの母親がついて来て、ちょっとウザいなって思ったんだ」

それはちょっと、そうかもしれない。

「でも大学のときは、服買うのも、遊びに来るのも、渋谷が多かったな」

遠くを見る目をして編集者女が言った。 

「渋谷西武のティファニーで、指輪も買ってもらった」

うわー、ティファニーで指輪。よくテレビなんかで見た気がする。本当に買ってた人がここにいた。

西武といえば、JR渋谷駅の西口駅前の東急プラザのビルも今、取り壊されて更地になっている。東口の東急文化会館はとっくにHikarieに変わっている。西も東も取り壊して新しくしている。渋谷は今そういう時期なのか。なんて、そういう言い方は安易だ。変化は日常で、そこに波があるだけだ。ヨーロッパと違い、日本の都市は作り直し続けることで、なんとか都市らしさを保っているようなところがある。だから単品ではみな安っぽい。

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▲PARCOの消失だけじゃない。西口駅前では、東急プラザも取り壊されて、今は更地になっているんだ。

 

変り続ける渋谷の街に歩き疲れて、鰻屋さんにやってきた。いきなりうな重じゃなくて、まずは種類豊富な串ものを嗜もう。大人のお客さんが皆、顔を紅潮させて、楽しそうだ。

猛暑の夕方、小一時間歩きまわって、井の頭線渋谷駅西口にほど近い「元祖 うな鐵」にやってきた。

歩いたおかげで、からだが生ビール受け入れ態勢万全だ。

開店時間の夕方4時半の5分前。編集者男が引き戸を開け、中の店の人に声をかけると、快く入れてくれた。その対応がすごく感じよくて、ほっとする。職人のいる店は、緊張する。

もちろんまだ客は誰もいない。広い店内では仕込みの作業や開店準備で店員さんたちが慌ただしく動いていた。鰻のタレの匂いがする。でもまだあの扇情的な鰻を焼く匂いではない。

卓について、何はともあれ生ビールを三つ頼む。

乾杯して、飲む。あたりまえにウマイ。汗をかいて、喉が渇いている。

ここはハナからうな重やうな丼を注文する店ではなく、酒を飲んで鰻の串を楽しむ比重が高そうな店のようだ。

お通しは、小皿にのった大根の浅漬け。シソの実が入っている。いかにもさっぱりしている。来るべきコッテリの到来を予感させる。でも、ならば、最初じゃなくて、途中でスッと出してくれたほうが気が利いてるのに、と思うのはわがままだろうか。

いろんな串がある。店員がやってきて、メニューの串の説明をしてくれた。よく「肝串」や「肝すい」というが、その「肝」が鰻のレバだというのは初めて知った。まあ肝臓だから肝だけど、そのままレバとは思っていなかった。この店ではその部分だけを塩で焼いたのを「ればぁ」という名で出し、レバを含む内蔵全体を焼いた「きも」と分けている。

「くりから」。これもよく聞く。鰻の腹身を串に巻いたものだが、なんとこの店が発祥だと、若き三代目の店主が説明してくれた。初代、つまり彼のおじいちゃんが、当時まだ鰻屋が捨てていた腹身の部分を工夫してこの一品にしたのが、今や全国に広がったのだと言う。そうなのか。今やビルの一角に入っているが、そんな歴史ある店なのかここは。「くりから」、なんとなく江戸時代からあると思っていた。

蒲焼きを小さくした「短尺」。鰻の背中の身をタレ焼きにした「串巻」。

まだ客がいないせいもあってか、三代目はすべての串の説明を、やや早口だが丁寧に説明してくれた。彼が去ったあと、編集者女は、

「情報量が多すぎて、わかんない」

と笑った。笑うところだろうか。彼女は筆記用具を出してメモすることも、録音機材やスマートフォンで説明を録音することも無かった。編集者として、今日はいったい何をしに来ているんだろう。と思っていたら、メニューに合わせて串を並べ直し、一緒に写メを撮っていた。名前だけはわかるようにしているのだろう。ギリギリ仕事をしている。

串のほかに「うざく」と「肝の佃煮」「肝わさ」も頼んだ。

うざくは、鰻の酢の物だ。ここのうざくは、たっぷりのキュウリの薄切りの上に鰻が乗っていて、ボクにはとても嬉しいスタイルだった。

肝の佃煮は、初めて食べたが、肝の歯ごたえの際立った佃煮で、ほろ苦く香りよく、これはビールにも酒にも合いそうだ。うな重の存在がやや遠のいている気がする。

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▲「肝の佃煮」「肝わさ」の小鉢もいいんだ。肝の佃煮って初めて。ビールに合うナア。

 

かいた汗を補填するかのようにどんどんビールを飲んで、三杯目を飲み干す頃には、店にはかなりお客さんが入っていた。ひとり客は見当たらない。二人客は年配の夫婦が多い感じで、あとはサラリーマンぽい四人六人客。みな賑やかにビールや酎ハイを飲んでいる。

肝焼きをアテに酒をちびちびやりながら、うな重が焼けるまでの三十分四十分を静かにじっと待つ、という鰻屋ではない。

でもボクはこういう店も好きだ。みんな、赤い顔をして楽しそうだ。「よーし、今日は鰻でも食おうか!」という勢いが笑い声に出ている。いつの間にか、鰻の焼けるあの匂いが店中に漂っている。でも、すぐに食べたい、という鰻欲はさほど刺激されない。

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▲鰻の腹身を串に巻いた「くりから」。初代が、当時まだ捨てていた腹身を工夫したんだって。ワサビで頂くと、いい按配。

 

編集者男はいち早くビールから焼酎ロックに変えている。ボクと編集者女は、少し遅れて冷酒に変えた。うまい酒を取り揃えている。やはり飲みにやや重点の置かれた店だ。

「こないだ、老舗の台湾料理の『麗郷』がどこだかわかんなくなって、ぐるぐる歩いて、自分でビックリしましたよ」

れいきょう。道玄坂からちょっと入った印象的なレンガ造りの店はボクも若い時から知っている。あそこはまだある。でもたしかにあの辺りも、すっかり様変わりしている。オジサンは迷うかもしれない。トイレから戻ったら、編集者女が、

「酔っぱらって『こんなもん、いらねぇよ!』って、投げつけました」

と、笑っていたので、何の話か聞いたら、例のティファニーで買ってもらった指輪のその後だった。面白いからすぐメモした。彼女の左薬指に指輪は無い。でも「投げつけました」の後が(笑)になっているから、もう事件は成仏したのだろう。

その指輪は、今、どこにあるのだろう?誰かがしているのか。元夫の引き出しの奥にひっそり眠っているのか。ゴミのように捨てられてしまったか。どこかの店に売られたのか。ネット上で取引されているのか。渋谷の指輪物語。

 

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▲写真奥から、かぶと、ひれ、串巻、肝、短尺(たんざく)。炭で丁寧に焼いてくれるから、自然とこちらもゆっくりと、楽な気持ちになれる。お酒も進むヨ。

 

酒をおかわりして、いろんな串を食べた。エシャレットなんかも食べた。うな重やうな丼がますます遠ざかって行く。そのことを言うと、編集者女が、

「食べてもいいし、食べなくてもいいですよね」

と笑った。どうでもいいのか。ボクは我に返って、すぐにうな重をひとつ頼んだ。それは食べた方がいいだろう。テーマは「途中めし」なんだから。

先月は編集者男が飛ばしていたが、今月は編集者女が飛ばしている。指輪の魔力かもしれない。

結局三人でひとつのうな重をつつき合った。「一杯のかけそば」か。あれはしかし、なんだったんだ。もう知らない人も多い、流行絵本だ。最初からボクはキライだったが。

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▲すでにビール&お酒で酩酊模糊の編集者女のいい加減科白をふりきり、最後はうな重で〆ました。これが、ちょうどいい重みなんだ。上出来上出来!

 

冷酒のアテに、あたたかいうな重は、悪くなかった。けっこう飲み食いしている三人には、ひとつでちょうどよかった。こんな食べ方はしたことが無い。それが許される雰囲気のこの店は、自分の身の丈に合った鰻屋だと思った。しかし、それが締めというわけでもなく、まだダラダラ飲み続けた。

店を出て、さらにもう1軒行こうということになり、編集者女が知っている店に案内すると言うのでついていったが、全然その店が見つからなくて、30分ぐらい歩かされた。何をしているんだ。しかもついてみればボクも知っている店だった。編集者女は指輪の魔力に酔わされていたようだ。

そうやって、ダラダラと、渋谷の夏の夜はふけていった。これもまた、人生の途中。

 

 

 

紹介したお店

元祖 うな鐡
住所:東京都渋谷区道玄坂2-8-8 コスモ渋谷館1階
TEL:03-3461-9024
営業時間:月~木11:30~15:00 16:30~22:30(L.O22:00)
       金 11:30~15:00 16:30~23:00(L.O22:30)
       土 11:30~15:00 16:30~21:00(L.O20:30)
定休日:日曜・祝日

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※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。

 

著者プロフィール

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文・写真・イラスト:久住昌之

漫画家・音楽家。
1958年東京都三鷹市出身。'81年、泉晴紀とのコンビ「泉昌之」として漫画誌『ガロ』デビュー。以後、旺盛な漫画執筆・原作、デザイナー、ミュージシャンとしての活動を続ける。主な作品に「かっこいいスキヤキ」(泉昌之名義)、「タキモトの世界」、「孤独のグルメ」(原作/画・谷口ジロー)「花のズボラ飯」他、著書多数。最新刊は『ニッポン線路つたい歩き』。

 

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