ラーメンの達人「大崎裕史」さんがオススメする絶品ラーメン一覧。注目のつけ麺店や昔懐かしあっさりラーメン店までラーメンの達人がオススメする絶品のラーメン店が勢ぞろい!
2011.1.27 up
味玉らぁ麺 780円
2010年11月に開催された「東京ラーメンショー」の中の若手ラーメンコンテスト「バトプリ」優勝者が勤務店の定休日を活かして週一の営業を開始。弱火でじっくり煮込んだ動物系清湯スープとポルチーニ風味の魚介系スープをブレンド。パッと見、醤油色にも見えるのは出汁が効いている証拠。そのWスープに特製の塩ダレを合わせると今まであるようでなかったタイプの新世代ラーメンが出来上がる。国産小麦使用の細麺との組合せも絶妙。白髪ネギと柔らかいチャーシュー、ラーメンには珍しい乾燥トマトなど、具にも気を使っている逸品。
2011.1.20 up
中華そば 630円
立川南口の住宅街に喫茶店と食堂の中間のような建物がある。そこに下げられた暖簾には“創業大正元年”と書かれている。日本のラーメン歴史は百年だから、相当古い一軒ということになる。しかも手打ち麺だ。出てきたラーメンは見た目も懐かしさを感じるもの。しかし、手打ち麺は白河とか佐野とかとは違った感じのもので、太さがまばらで面白い食感。スープはさすがに“昔ながら”であり、おそらく三代くらい受け継いできた味なのだろう。インパクトのあるラーメンを食べ続けてくると、こんなラーメンをたまには食べてみたくなるものだ。
2011.1.13 up
ラーメン 400円
大井町駅から10分ほど住宅街を歩いて行くとデカイ「中華そば」の看板が見えてくる。扉を開けるとカウンターのみ。店主は家の奥でテレビを見ているので大声で呼ぶ。齢90に近いおばさんが一人で何十年もやってきた。ラーメン一杯400円。「私が食って行ければいいのよ」と笑う。透明感のある醤油味。一言で言えば「昔懐かしい味」。しかし奥ゆかしい味わいを感じさせる一杯だ。逆にこの味を数十年前に出していたとは驚きだ。今の時代にこのラーメンを食べ、おばさんと言葉を交わすと実に癒される。慌ただしい世の中に一息付ける、まさに“癒しの一杯”と言える。
2011.1.6 up
白醤油ラーメン800円+半鯛飯150円
和食出身の方がまさにそれらしいラーメンを提供している。濃厚スープが流行りのこの時代にあっさり系で出してきた心意気が嬉しい。接客の心地よさ、ラーメンの味、提供スピード、いずれもストレスが無く、十分満足できる店。ダシが利いた透き通ったスープに、適度に茹でられた細麺、炙ったチャーシュー、鯛のつみれがのり、申し分なし。後半は薬味を加えて、パンチを効かせられる。さらに鯛飯にラーメンスープをかけて食べると、これまた実に素晴らしい。これは必須サイドメニュー。おしぼりや冷茶も出るし、久しぶりに「いい店だなぁ~」と思える店に出会えた。