大崎裕史×小林孝充ラーメン対談

大崎裕史×小林孝充のラーメン対談!ラーメン食べ歩き~ラーメンの未来まですべてを語りつくすラーメン好きには、たまらない夢のラーメン談義がついに実現!大崎裕史さんと小林孝充さんのそれぞれ独自の目線で語ってもらいました!

ラーメン食べ歩きの面白さ、楽しさ、素晴らしさ

新横浜ラーメン博物館で開眼!

TVチャンピオン第8回ラーメン王 小林 孝充

大崎:
前回登場していただいた青木さんより一代前のラーメン王だった小林さんですが、どうですか、最近も貪欲に食べ歩いてますか?
小林:
去年は少し減って年間で800杯台の後半、一昨年は950杯程度、その前は1000杯越えってとこです。今年も似たようなペースですが、最近はそれだけ食べても、新店は増えるわ、既存店はこぞって新メニュー出すわで、とても追いつかない!(笑)
大崎:
実際1000杯食べるのってとても大変なことだと思うんですけど、それをサラッとやってのけるのが小林さんのスゴイところ。そんなラーメン王が、食べ歩きにハマったのはいつ頃なんですか?
小林:
ラーメンに対する見方がガラッと変わったのは、学生時代に「新横浜ラーメン博物館」に行った時です。そこで食べたのが一風堂のとんこつラーメンなんですけど、あまりのおいしさにショックを受けて「今まで食べてたラーメンは何だったんだ?」って開眼しちゃいました。実際に食べ歩くようになったのは社会人になってからです。

エンゲル小林は自然体の食いしん坊!

大崎:
ラーメンを食べ歩く時は、どんなところをチェックしてるんですか?
小林:
空気ですかね~。やっぱりおいしい店ってのは、味はもちろん、外観から内装、サービスまで含めて心地よい空気を醸してますよね。ラーメン店で接客なんて関係ないだろうって人もいますけど、それは違うと思います。フランスのミシュランだって、まず接客がよくなかったら三ツ星取れるわけがない。
大崎:
カッコイイですね~、「空気」ですか(笑)。でも張り詰めた緊張感みたいなものは、確かにいい店にはありますね。味の善し悪しも重要ですけど、気持ちよく帰れるかどうかってのも大切です。
小林:
そうですね。やっぱり食事は「いかに楽しむか」ですよ。楽しんでるから年間で1000杯近く食べられる。つまらなかったら100杯でもツライ。
大崎:
オツリの渡し方ひとつについてもチェックしてるって噂を聞きますけど(笑)。
小林:
そういう部分でも、従業員の一人ひとりにお客さんを大切にする心が浸透してる店ってのはホントいい店ですよ。お客様をもてなす気持ちがあるってことは、ラーメンも絶対にいいものを作ってきますからね。でもこんなこと言いながら、実はそんなに深く考えているわけじゃないんですよ~(笑)。
大崎:
カワイイ女性が接客してると、それだけで印象に残ったりしますしね(笑)。
小林:
細かく分析しながら食べ歩く人もいますけど、私としては自然に構えて、何が一番印象に残るかって部分の方が大きいですね。基本的には何でも楽しんじゃおうって姿勢が大事。
大崎:
そういえば遠征に行ってもラーメン以外のものも良く食べてるよね?
小林:
ラーメンに完璧に絞っちゃって、それ以外は我慢するんじゃつまらない。この前、北陸に行った時も昼にラーメンを6杯食べて、夜に寿司を¥14,000分も食べちゃった。寿司だけでも人の倍なんて、エンゲル係数高すぎですよね(笑)。

最優秀接客賞、名物おばちゃんetc.

宮城「いろは食堂」の外観
宮城「いろは食堂」の外観

宮城「いろは食堂」のラーメン
宮城「いろは食堂」のラーメン

富山「春の色食堂」の外観
富山「春の色食堂」の外観

大崎:
味だけじゃなく全体として気持ちいいという観点から、最近の食べ歩きで印象に残った店ってありますか?
小林:
首都圏だと二子玉川の「鮎ラーメン」ですね。夏場限定の鮎涼ラーメンを食べました。メニューをひとつひとつ丁寧に説明してくれたり、すごくいい雰囲気。接客だと浦安の「麺屋永吉」もよかった。帰り際には女将さんが90度のお辞儀ですからね、あれは演出じゃできない!それも手伝っていつも行列してますよ。
大崎:
最優秀接客賞をプレゼントしたいくらい、すばらしいですよね(笑)。
小林:
地方では宮城の「いろは食堂」もよかった。ちっとも目立たない店なのに、大勢の客が並んでる。ラーメンもうまいけど、おばちゃんもいい味出してて、なにもかも一人で切り盛りしてる。
大崎:
あれこそ隠れ家って感じですよね。
小林:
上越の「桃の木亭」も隠れ家っぽかったですよ。なにしろ辿り着くまでが大変。鳥居をくぐって奥の林の中を抜けてって感じで、まるでRPGゲームやってるみたい。こんなところに人が来るのかと思って、扉を開けると満席!富山の「春の色食堂」も違う意味で印象に残ってる。明治以前からありそうな建物で、店も80年以上続いてて全然変わってない!もう国家遺産クラス。ラーメンも昔ながらの味でした。
大崎:
今後、注目している地域なんてのはあるんですか?
小林:
すでに全国をひととおり回って、目ぼしいところはだいたい制覇してます。今は2~3周目なんですが、まだまだ開拓不足って感じなのはやっぱり北海道です。札幌の新陳代謝なんかはメチャメチャ早いですからね~。あとは山口。そんなに注目されてなくて、首都圏のラーメン好きがほとんど行ってない感じ。未開の地のようで、だからこそ特色がある。宇部や下関、牛骨の下松なんかはかなりいいと思いますよ。

ホスト大崎も未体験の個性派店!

藤沢「カミカゼ」の塩焦がしネギラーメン
藤沢「カミカゼ」の塩焦がしネギラーメン

藤沢「カミカゼ」の鶏の白湯
藤沢「カミカゼ」の鶏の白湯

大崎:
最後はぐるなびユーザーに向けて、恒例の「ラーメン王オススメの店」を教えていただきたいんですけど…。
小林:
市原のちはら台にある「八幡屋」はオススメです。ナントだしに鰻の頭を使ってるんですよ、それも「坂東太郎」や「共水マルトク鰻」って鰻の2大ブランド品。キワモノかと思いきや、どっこいこれがウマイ!藤沢で復活した「カミカゼ」も要注目ですね。元は横浜にあった塩ラーメンの人気店で、それが突然閉店しちゃって悲しんでたら、最近イキナリ再開したんです。新メニューとかも始めて今はまだ味を調整中らしいんですけど、今後必ず仕上げてくるのは間違いない。
大崎:
首都圏以外の地方でイチ押しの店は?
小林:
神戸の「麺道しゅはり」かな~。今年の春にできた店で、潮らあめんの専門店なんですけど、関西の新店のなかでピカイチだと思います。
大崎:
最近の傾向として新店でもデビュー当時から「すばらしい店」ってのが増えている。この店もそのタイプですね。でも私はまだ行ってないんですよ~トホホ。
小林:
どうせだったら全部、大崎さんが行ってない店にすればよかったかな(笑)?

ホストプロフィール
大崎裕史
株式会社ラーメンデータバンク

自称「日本一ラーメンを食べた男」。2005年8月現在6,200軒13,500杯を食破。ここ数年は毎年850~900杯を食べている。東京一週間でラーメン連載中。携帯の「超らーめんナビ」担当中ラーメン複合施設をいくつか監修。他、TV、ラジオ、雑誌などの登場多数。2005年4月株式会社ラーメンデータバンク設立。代表取締役に就任。