石山勇人×佐藤真一ラーメン対談

石山勇人×佐藤真一のラーメン対談!ラーメン食べ歩き~ラーメンの未来まですべてを語りつくすラーメン好きには、たまらない夢のラーメン談義がついに実現!石山勇人さんと佐藤真一さんのそれぞれ独自の目線で語ってもらいました!

ラーメンの誕生から、現在。そして未来のラーメンの行く末

店舗も参加続々決定!!チーズラーメンコラボ企画本格始動!

<大阪への移動中での会話>

佐藤:
参加するラーメン店も決まってきたんですよね。
石山:
そうですね。今、お返事いただいているのが『らぁ麺トラットリア Due Italian』, 『麺酒場 凪』、『麺屋武蔵 虎洞』です。
佐藤:
ラーメン文化の発展というか、新しい展開になると面白いですよね。
石山:
大きく言ってしまえば、ラーメン文化の発展を促進する。まあ、少なくとも、未来予測したパスタ化、洋化というところを、進めることになると思います。味噌ラーメンや豚骨ラーメンの歴史を見ても、カップ麺になると定着するっていう流れもありますしね。
佐藤:
店でも、家でも食べられる企画ですし、ぐるなびの麺食文化研究会の部員たちも楽しみにしてますよ。全店食べ歩く予定です。

エースコック研究室(in大阪)へ潜入! 最終調整へ!

石山:
今回は昨日から先に大阪に来て、レンタカーを借りて関西ラーメン行脚をしましたよ。
佐藤:
今日はいよいよ、研究室で最終チェックですけど、その後、何店か行きましょうか?
石山:
いいですね。
A松山:
ここが研究室です。関係者外秘が多いので、気をつけてください。弊社の「味づくり」のノウハウが集約されておりますので、他言厳禁でお願いします!
石山:
小隈さん。雰囲気違いますね。研究者とういうか…
A小隈:
なんか、照れますね。今日は最終確認、お願いします!石山さんも調整やってみます?
石山:
想像はしてましたが、細かい作業ですね。難しいな。

A小隈:
まずは、「チーズとんこつ」のスープの最終確認をお願いします。 黒マー油とチーズパウダーの最終調整をおこない、豚骨スープとの相性をより高めました。
石山:
うん。いいですね。チーズの規格外のボリュームが健在ですし、マー油のほろ苦さがしっかりとアクセントになっています。このビジュアルも好きです。
佐藤:
スープだけでも、美味しいです。妙に癖になる味になったのでは…。やはりチーズがたっぷり入ると、とんこつがさらにコクが出てよいですね。見た目にも楽しいですし。本当に美味しいです。
A小隈:
こちらが「まぜメン」の最終調整した商品です。いかがですか?改良ポイントとしては、ガーリックとチーズのバランスを見直しました。
石山:
ガーリックのバランスが良くなりましたね。
A小隈:
やはりガーリックが強すぎたので、口の中にガーリックが強く残ってしまい、チーズの風味を押さえ込んでしまうので、微調整しました。石山さんのご意見通り、チーズとガーリック、あと、節の風味が次々に押し寄せる感じに表現できたと思います。

石山:
美味しいです。ホント美味しくなりましたよね。このまぜるタイミングというのも大事だと思います。最初からまぜすぎずに、徐々にまぜ進んで味の変化を楽しんで欲しいです。最終的なバランスも言うことなしです。
佐藤:
ホントに。美味しい。チーズとガーリックはお互い味が強いのでガーリックの味を抑え目にした分、チーズ本来の味が引き出されていると思います。かと言ってガーリックの味がしないわけではなく、口の中に入れるとチーズ、ガーリック、節の味が広がる…。食べていても飽きないですね。
A小澤:
パッケージも、やっとできました。いかがですか?
佐藤:
データで見たときよりぜんぜん良いですね。店頭で栄えそうですね。
A小澤:
カップめんの場合は、トライアル購買の重視点のひとつにパッケージのシズル感というか、"美味しさ"の表現があるんですね。その美味しさの表現にとことんこだわりました。
石山:
パッケージの色も、希望通りで、やっぱり嬉しいですね。このとんこつのチーズの見せ方、満足ですね。
A小澤:
「チーズとんこつ」では、後がけのチーズパウダーのうまさの存在感をいかに演出するか工夫しました。
佐藤:
「まぜメン」のボリューム感も面白いですよ。

A小澤:
全体的なガッツりとした食べ応えをどうみせるかポイントでしたね。
A松山:
「ブランドマーク」の企画にも注力してもらいましたよ。どうですか?
石山:
今回の業種を越えたコラボレーションの新しい形を表現したシンボリックなある意味、この企画の「顔」になる部分ですよね。
A小澤:
印象度合いや興味喚起という側面からも検討しました。
石山:
形になるとやっぱり嬉しいです。ついに、完成ですね。

ラーメンバカ一同。大阪でもやっぱり食べ歩き

A松山:
うわーっ。さすがに、もう無理ですわ。試食はじめて4時間で、もう4軒目ですよ。この後、部長が会食したいっていってますし。もう辞めときませんか?
佐藤:
まだ、時間ありますし。もう1軒くらいなら…
石山:
折角ですから。もう1軒行きましょう。

ぐるなび社員ラーメン好きのフライング試食会 !?

佐藤:
まだ、リリース前だから。絶対話さないで。
石山:
今日の試食していただく方はどういう方なんですか?
佐藤:
ラーメンの食べ歩きとかに一緒に行くメンバーです。社内でもとくにラーメン好きな人ですね。
G社員A:
まぜメンですか。麺が太くて美味しいです。ボリュームが嬉しいですね。
G社員B:
焼ソバブームともリンクしますね。チーズラーメンというかこのジャンル自体カップ麺では珍しいですよね。
G社員C:
チーズ、ガーリック、魚粉の味が口いっぱいに広がり、食べていて飽きないです。本当に美味しいです、いろんな味が混ざっていて。このようなカップめんは今までなかったですね。
佐藤:
チーズ豚骨はどう?

G社員C:
見た目で楽しめるカップラーメンってあんまり無いので、このとんこつのチーチーズの盛り方は正直、面白いと思います。混ぜないでとんこつだけでも美味しいです。
G社員D:
黒いソースは"マー油"ですか?すごく香りがいいですね。
G社員E:
とんこつとチーズ、とてもあってますね。口の中に入れると、とんこつの味がまず広がり、徐々にチーズの味がジワ~と広がってくる。癖になりそう。

店舗でも続々メニューが完成!凪(in渋谷)完成披露会

西尾(凪担当者):
石山さんからはじめて、チーズラーメンコラボの話を聞いたとき正直、えっチーズって思いましたよ。でも、面白い企画なんで、是非やりたいと思いましたよ。
佐藤:
ありがとうございます。
西尾:
チーズってすごい幅広いじゃないですか。チーズだけでも食べますし、料理に加えたりもしますし。チーズとワインとか、いろいろな組み合わせがあるじゃないですか?だから、いろいろなバリエーションが創れるなって思いましたね。
石山:
最終的にはどれにしました?
西尾:
季節感もあって、つけ麺にしました。"青いつけ麺「牛の一生」"!!
佐藤:
ははは。他は、どんなものを考えましたか?
西尾:
チーズもサイの目のチーズをバナーでガーっとやるのとか。あとは味噌ラーメンみたいなのとか。ちょっと考えてたのが、カルボナーラみたいに汁なしで卵とチーズで絡めてやったりとか…。
石山:
カルボナーラか。あれ、旨くないはずがないですよね。
西尾:
旨くないはずがないんですよね。ラーメンのたれと生卵とチーズをぐゎ~って混ぜて。
佐藤:
いいですね。それもたべてみたいな。今回は冷やし?
西尾:
スープはあったかいです。
石山:
これはなんですか?
西尾:
とろけるチーズを焼いたものです。
Q塚本:
ご家庭でも、簡単に作るにはスライスチーズを電子レンジに入れるとできます。お子さんのおやつにいいですよ。
佐藤:
せんべいみたいですね。
西尾:
そう。試作品を作っているときに、常連さんが親子づれで来たので、お子さんに差し上げたら、喜んでいただけましたよ。
石山:
スープはパイタン?
西尾:
そう。チーズが濃いので、スープもちょっと濃い目にしました。パイタンって言っても牛なので、濃度が出ないですけどね…
石山:
チーズは??
西尾:
ゴルゴンゾーラ、ブルーチーズですね。というか、チーズフォンデュとパイタンスープを合わせた感じですね。今回、何軒も参加されるってことで、自分たちなりの色も出したいなと思って。ブルーチーズを使ったりしてね。クセを出したくて。
石山:
塩?ですか?
西尾:
醤油ですね。醤油味というよりは、チーズとなじませる感じに使いました。

石山:
うぁ。ウマイ!!フォアグラみたいだな…うーん。チーズですね。すごい。チーズフォンデュみたい。ここまでチーズチーズしてるの無かったな…
佐藤:
美味しいですね。
Q塚本:
これいいな。美味しい!!
佐藤:
このクルトンがまた。サクサク感がいいですね。入ってるのと入ってないのではぜんぜん違いますね。
西尾:
ちょっと塩っぱ目にしてるんですよ。
石山:
へぇ。
西尾:
あとスープ割りを迷ってるんですよ。牛で割るとさっぱりしてるんですけど、オペレーション的な問題もあって、とんこつにしようかなと。
石山:
うーん。でもこれ、とんこつ入れてもまたすごい、いいんじゃないですかね。
西尾:
佐藤さん、それ(焼いたスライスチーズ)は手でバリバリやってください。
佐藤:
じゃあ、このままちょっと食べてみます。うん。なんか、懐かしい味ですね。駄菓子っぽい。
西尾:
レタスもスープに入れるだけじゃなくて、そのまま食べると、口休めになるんです。暑い時期なので、いいかなと思って。
石山:
これ2玉くらい??
西尾:
1.5ですね。170gくらい。細麺だから多く感じるんですかね。丁度いいと思いますよ。男の人で。お腹がちょっと空いている男性で、丁度いい位。
石山:
ぜんぜん、良かったです。
佐藤:
感動しました。
Q塚本:
定番にしてください。
西尾:
定番にしたいです。
西尾:
ちょっと延長しようかな…
石山:
ポイントとかありますか?ご苦労とかありますか?
西尾:
うーん。結構、基本に忠実なラーメンなんですよね。何軒も参加されるということで自分たちの色を出したいなと思いましたね。ブルーチーズを使って、クセをだしたりとか。ただ、ブルーチーズなんで、クセを出しすぎると食べられなくなってしまうので。バランスですかね。
佐藤:
西尾さん的に出来栄えはいかがですか?
西尾:
120点ですかね!まあ、あとはお客様に評価していただければ。

ラーメンマン
石山勇人
(タウン全国ネットワーク)

学生時代に大学公認ラーメン研究会を立ち上げ、28歳にして既にラーメン食べ歩き歴10年の若手ラーメン評論家。全国津々浦々のラーメン店をまわり、取材した軒数は500軒。TV出演、情報誌、webなど数々のメディアでラーメン情報を発信し、ラーメンの魅力を国民に伝えるべく日々奔走する。