だるまの天ぷら定食の歴史
　現在の「だるまの天ぷら定食」の前身は、昭和38年に開店した「だるま食堂」です。お店を開店した先代は、和食の板前でした。食堂という名前からも「うどん」や「巻きずし」、「天ぷら」や「ちゃんぽん」など色々なメニューを用意していました。
客席はカウンターの14席しかなく、会計もお客様の自己申告制で、係が“そろばん”で計算するという味のあるスタイルだったのです。

先代は来ていただいたお客様に、“おいしいものでお腹いっぱいに満足してもらいたい”という気持ちを強く持っていました。また、味には定評があるが頑固親父としても有名だったようです。例えば、自由に食べられる“塩辛”や“漬物”を残すことは「厳禁」など決まりを作ったり、などなど。

その当時、妙見交差点の一角に専売公社（現在のパピヨンプラザ）があり、そこに勤めている単身の方の多くが、朝・夜と一日２食利用してくださっていました。お客様が多く来てくださるのは、とても嬉しいことなのですが、メニューが多かったために手が回らなくなり、徐々にメニューを減らしていき、最終的には人気がある「天ぷら定食」に一本化しようということになりました。
そこで、開店３年目の昭和40年に生まれたのが、ボリュームたっぷりの「天ぷら定食」なのです！
ただ、定食一本になると、一日２食利用してくださっていたお客さんは一日に同じものを食べなくてはいけなくなってしまいます。当時は、２食目をご利用のお客様には“まかない”と称して、「刺身定食」や、「煮魚定食」など、日替わりで定食を食べられる権利を作っていたそうです。

そんな先代も昭和58年に亡くなり、その意思を引き継いで息子が店主となりました。
昭和61年に、吉塚の「だるまの天ぷら定食」を新装オープンさせ、現在に至ります。
開店当初からお客様に満足していただきたいという志は変わることなく持ち続けています。

ぜひ、「だるまの天ぷら定食」をご賞味ください。きっと、おいしい天ぷらでお腹いっぱいになっていただけると思います。

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