こだわり1 フレンチ

渋々始めた料理が、今では天職になる

オーナーシェフの山口潤氏の料理修業は、決して順風満帆とは言えない。就職してフランス料理の部署に配属されるも仕事が好きになれず諦めようとしたことや挫折を経験したこともあるという。節目で出会った人々とその味で一念発起し、渡仏。その後は、ひたむきに料理と向き合い、2011年に独立しこの店をオープンさせた。

  • フランスで3年に及ぶ修業で学ぶことの多さと大切さに気付いてからのシェフは、帰国後、都内の店でスーシェフを任される。しかし、料理だけではコース全体の統一感が出せないと、1年間徹底的にパティシェ修業に励む。パイ生地の折り方も、手作りアイスクリームもすべてが本格的なのは、これまでの研鑽があってこそなのだ。

  • シェフは、それぞれの素材の良さや旨味を大切にする。信頼できる農園から直送される旬の野菜を添える場合は、茹でおきせずオーダーが入ってから火を入れる。鮮魚は築地まで仕入れに行き、自分の目で選ぶ。「フランス産鴨とフォアグラのパイ包み焼き」には、トリュフの香りを添える。その一つひとつのこだわりが味に顕れる。

こだわり2 おもてなし

シェフ夫妻のもてなしが感じられる店

店名は「暖かい空間=暖炉」という意味のフランス語。「暖かな火の周りに集まって、作りたての美味しい料理を味わっていただく場所にしたかった」ことから名づけたという。自宅にいるような雰囲気づくりを心掛け、のんびりとした和みの空間にするために、あえて華美な装飾もしていない。この心地良さに、リピーターも多い。

こだわり3 ワインにこだわる

居心地の良さを生むマダムのサービス

店内でにこやかに接客するマダムの山口沙知子氏は、シェフの奥様でありながら、この店のソムリエール。季節によって変化する食材の味をシェフと確認してワインをチョイスし、ゲストの反応を厨房に伝える。「この店で同じ時間を共有するお客様が、心地よいひとときを過ごせるように配慮しています」という接客姿勢が好評だ。

  • ワインのセレクトは、料理に合わせ100%フランス産で、常時80種は揃う。好みの味をマダムに伝えると、そのリクエストに応えるかのように銘柄を選んでくれる。価格も良心的な設定のものばかりで安心。おすすめは「ワインのコース」。黒板に書かれたシャンパンを含む9種類のワインから3種類のグラスを選ぶというもの。

  • コースメニューは、ランチもディナーも3種類。アラカルトのオーダーも可能だ。ランチは、近くに住む女性たちにを中心に口コミで人気が広まり、現在予約なしではなかなか入れない。その理由の一つが、ワンコインドリンク。スパークリングや赤白のワインの他、ビールやソフトドリンクまで、どれも均一価格で堪能できる。

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