全国各地の鮮魚を取り揃える
地元はもとより、札幌、築地から時節の旬だけを直送する。特に鮪は、季節にもよるが大間の釣り鮪や戸井産など質の良いものだけを取り揃える。そのほかにもマツカワ、コハダ、ぼたん海老、赤貝、カツオなど全国各地から集まった良質な素材が板場を賑わせる。
日本海で水揚げされた水だこを、40分間煮詰める。素材の良さから冷たい状態でも柔らかく、塩でいただく。
旬で彩られる刺し盛り。写真はトロ、ぼたん海老、ツブの3点。
江戸前と蝦夷前の融合
繊細な仕事をほどこす江戸前と、素材の良さを豪快に味わう蝦夷前の良さを併せ持つ「鮨みなと」の握り。主人の培ってきた長年の経験と技が、鮮魚の旨味を最大限に引き出すよう創意される。一つ一つ丁寧に仕立てられた握りからは、まるで芸術品のような気品を感じられる。
閖上産の赤貝。包丁を入れることで、ほど良い歯ごたえを残しながらも甘みと香りが引き立つ。
壱岐産のカツオ。自店の稲藁でさっと炙ることで、脂をほど良く締めて風味と食感を楽しめる。
酒に良く合う一品料理
和食店で研鑽を積んだ経験から、握りだけでなく一品料理にも力を入れる「鮨みなと」。加減を大事に一手間加えた「酒のあて」になる、店主が旨いと思う料理を提供する。季節の仕入れ状況にも応じるが、カラスミの味噌漬けは酒に良くあう絶品。そのほかにも、粋な強肴が豊富に取り揃う。
旨いを引き出す空間演出
店内に入ると、桂のカウンターから響く威勢の良いかけ声。二代目となる主人は、東京、札幌で寿司と日本料理の研鑽を積み、暖簾を受け継いだ。料理だけでなく、使う器や空間にも気を遣い、誰もが心地良く旨いものを味わえる設えにも注力する。それでいて気取らずアットホームな雰囲気が客人を魅了する。
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