同店で一番人気のカレー「ラッサム」のレトルトカレーや、ざくざくとした食感が癖になるスパイス「クリスピースパイスオイル」（瓶詰）やほどよい酸味が食欲をそそる「インディアンチキンピクルス」（瓶詰）などはテイクアウトもできる。自宅用にもプレゼント用にも好評だ。

”繊細な舌を持つ日本人に向けたスパイス料理”が同店のコンセプト。カレーだけでなく、サラダや魚料理などにもスパイスを使用している。スパイスの多様性と味の広がりを感じさせる、さまざまな料理に出会える。月替わりのお任せコースが楽しめるのも魅力の一つだ。

通りから草や花が出迎える細い小道を入っていくと、扉があり店内へ。築50年以上という木造のアパートを、店主自らがリノベーション。趣きの残る柱や梁はそのまま活かし、壁の塗り替えや床の張り替えなどをすべて自分たちの手で作り上げた。テーブルや椅子も木を多用し、あたたかみのある落ち着いた雰囲気だ。

オーナーシェフである伊藤一城氏は、世界38か国を旅し、その中でスパイスの多彩さに開眼。現在、スパイスに馴染みのうすい日本において、その可能性を広めるべく全国各地で料理教室を開催している。新潟県でスパイス文化を発信する「三条スパイス研究所」を手掛けるなど、スパイスの魅力を伝える活動は多岐に渡る。