こだわり1 仕込み

丁寧な下ごしらえで、趣向を凝らす

リピートが多く、高い人気の「締めサバ」。エメラルドグリーンに輝く南茅部産のバッテラ昆布が、鮮やかで美しい。締めサバとバッテラ昆布の間に、ガリとシソの葉を挟んでいるので、さっぱりとして爽やかな味わいが魅力。酸味と甘さのバランスがよく脂のりのいいサバの持ち味が際立つ。

  • 「真ゾイの昆布締め」は、味のアクセントとして塩昆布を乗せ、柚子を散らしている。程よい昆布の香りがあり、何もつけずにそのままいただける。噴火湾では、真ゾイ、黒ゾイ、黄ゾイなどが水揚げされるので、その時々で味わいが違う。締め用の昆布も噴火湾産を使用している。

  • 噴火湾産の「アナゴの握り」。アナゴは握る直前に笹の葉の上で炙って、香りづけをしてから提供される。詰めだれは、甘すぎず辛すぎず、さらりとした仕上がりだ。柚子が降られているので、笹の香ばしさと共に、アナゴが口の中でふわりととろけていく。

こだわり2 職人技

優しく、真面目に、鮨を握る

銀座で16年間勤め、その後函館などで経験を積み、2009年・38歳で地元森町で開業した。「都会の店ではないので、肩肘張らずに楽しんでいただけるように心がけています」と店主。ネクタイを締めるのが定番のスタイル。漁港が近い森町という恵まれた立地のため、鮮度がよく、質の高い握りと料理を提供できている。

  • 昼と夜の営業を一人でこなす店主。さらに出前にも応じるという。「朝、魚を買ってきて、仕込んで、店を開け、また夜のための仕込みをしますので、休んでいる時間はありませんね」と話す。決して手を抜かない、実直な店主の心意気が垣間見える。

  • 地元の書家に委ねた店名の書。現在の場所へ新築移転をした際に、看板も一新した。木の温もりにあふれる清潔感のある店内には、静かにジャズが流れている。窓の向こうにかすかに広がる噴火湾の海を眺めながら、和やかに贅沢な時間を過ごしたい。

こだわり3 日本酒にこだわる

日本酒を嗜み、肴も楽しむ

店主が吟味して揃える日本酒もぜひ楽しみたい。北海道をはじめ、全国の銘酒を堪能できる。鮨や魚貝の味を引き立たせる、さっぱりとした味わいのものから、しっかりとした風味の豊かなものまで揃えている。焼酎、白ワインも用意されているので、選ぶ楽しみも魅力のひとつ。

  • 「毛ガニのみそ和え」の握りは、日本酒との相性が抜群で、北海道ならではの味わい。カニみその風味と毛ガニの身の旨みが絶妙にマッチングして、食通にはたまらない一品。

  • 「噴火湾の真ツブ」も、日本酒と相性のよい同店ならではの逸品。こりこりとした歯ごたえに濃厚な旨みが特長。まさに海の恵みが凝縮された食材で、生姜との相性が格別だ。特に春先のツブは、食通も唸らせる旬の絶品。

こだわり4 空間にこだわる

上品な和の風情と現代モダンが融合

カウンターとテーブル席の仕切りには、竹をモチーフにした仕切りが施されている。和の風情が感じられる粋な設えだ。店内は白木が明るく冴え、穏やかな温もりが感じられる、落ち着きのある洗練された雰囲気が漂う。

  • 青森ヒバの美しいカウンター。小高い丘に建っているので、窓からは噴火湾の海が眺められる。夜は、幻想的な漁火の灯りも美しい。

  • 肩肘を張らない会話が楽しめるテーブル席は、半個室タイプで落ち着く空間だ。モノトーンの大胆な柄の北欧風の壁紙がアクセント。記念日や誕生日など、特別なひと時を友人や仲間と過ごしたい。

こだわり5 ネタ

北海道ならではの新鮮なネタ

北海道の新鮮な海の幸を存分に味わえるのも、同店の魅力のひとつ。濃厚な旨さが凝縮されたウニは、甘みのある塩をのせて提供されるので、そのままいただける。塩味との加減で、ウニの味わいがより際立ち、口のなかに広がる。

  • 噴火湾の前浜で水揚げされた鮭のイクラ。イクラがはじけ、シャリもはらりとほぐれる食感が楽しめる。イクラの塩加減とシャリの甘さが絶妙に絡み合う。

  • 炙りで仕立てられた肉厚なホタテは、甘みが増し、しっかりとした旨みが感じられる。酢橘と塩でいただくので、さっぱりとした後味だ。噴火湾のホタテは、身が大きく、肉厚で、甘みが強い。

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