こだわり1 仕込み

ネタの旨みを引き出す仕込み

特性のタレに漬け込んだ中トロの漬け握り。湯引きのひと手間を加え、奥深い味わいを創出。1日寝かすことで、さらに旨みが複雑に変化する。時期によっては北海道産のマグロも味わえる。

  • 脂の乗った高級魚・キンキは、軽く炙ってあっさりと仕上げる。塩と酢橘でいただく見た目も鮮やかな逸品。魚の味わいにより、薬味やタレを厳選して提供される。

  • 苫小牧産のホッキは店主独特の手間を加えることで、新しい食感が生まれる。甘みが広がり、口の中でシャリとバランスよくまとまる。

こだわり2 鮨職人

店主の情熱

築地・小樽をはじめ、全国から上質な天然魚介を揃える。季節により微妙に変化する素材の状態に合わせ、下ごしらえにたっぷり時間をかけ、手間を惜しまない。こんがりと焼き上がった玉子焼きは、仕上がるまでに4時間あまりの時間をかける。素材と向き合い、手を加え過ぎず、持ち味を引き出すことに神経を注ぐ。

  • 二代目店主・小伊勢貴洋氏は、「鮨は心で握るもの」と教えてくれた。ちょっとした気の緩みが、出来を左右するという。真剣な表情で板場に立つ一方で、ユーモアあふれる楽しい会話で客人の心をほぐしてくれる。「敷居が高いと思われがちですが、若い職人と一緒に一期一会を楽しんでいただきたいです」。

  • 幼い頃は、鮨が苦手だっという店主。「鮨の道に進もうと思い始めた頃から、意識して食べるようになりました。鮨に対する先入観やこだわりがなかったので、純粋な気持ちで親方の指導を受け入れられたのかもしれません」。今では、回転寿司店にも足を運び、新しい感覚も取り入れる。シャリに道産米を使うなど、探究心旺盛だ。

こだわり3 レトロな雰囲気

風情を携え、静寂に佇む

中央市場の近く、どこか懐かしい雰囲気のある商店街から路地に入ると「伊勢鮨」はある。舌の肥えた地元の人に愛され、今では国内外から食通が訪れる。2ヵ月先までの予約を受け付けているので、昼・夜問わず、なるべく予約を入れて訪問してほしい。

  • 軒下に杉玉が吊るされた閑静な佇まいは、厳粛とした風情がある。

  • 路地を思わせる通路を挟んで7席のカウンターが2つ設えられている。

こだわり4 日本酒にこだわる

利酒師である女将セレクトの日本酒

杜氏の手による丁寧な仕込みの日本酒が味わえるのも魅力。特に、昔ながらの手仕込みによる金滴は希少だ。純米吟醸酒「金滴吟風」はフルーティで前菜と合わせたい。特別純米酒「金滴彗星」はすっきりとしたのど越しだ。他にも「女将の隠し酒」があるので、ぜひオーダーしてみてほしい。

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伊勢鮨
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